- 【Dallas Taylor】Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) 始めに
- 使用ドラムセット(シェル)一覧と特徴【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】
- 使用スネアドラムの種類と特徴【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】
- 使用シンバルの構成と種類と特徴【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】
- 使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】
- 使用スローン(椅子)&スティック種類と特徴【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】
- チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】
- 比較的安価に音を近づける機材【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】
- ライブセットアップについて【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】
- 総括まとめ【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】
- 本記事参照サイト【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】
【Dallas Taylor】Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) 始めに
Dallas Taylorは、フォークロックスーパーグループ「Crosby, Stills, Nash & Young」の初期を支えた重要なドラマーです。彼の安定した正確なリズムキープと繊細なダイナミクスコントロールは、CSN&Yの調和のとれた音楽性を下支えしました。特にデビューアルバム「Crosby, Stills & Nash」や「Déjà Vu」では、フォーク的な繊細さとロック的なエネルギーを両立させるプレイが光ります。
Taylorのドラミングの特徴は、派手なテクニックよりもバンドの音楽性に奉仕する姿勢にあります。「Suite: Judy Blue Eyes」や「Wooden Ships」などの名曲では、複雑な構成変化に合わせた柔軟なプレイと、ボーカルハーモニーを邪魔しないバランス感覚が発揮されています。彼のグルーヴ感覚とタイミングの妙は、CSN&Yの多層的な音楽アプローチを完成させる重要な要素でした。
Crosby, Stills, Nash & Youngは、デヴィッド・クロスビー、スティーヴン・スティルス、グラハム・ナッシュ、ニール・ヤングという4人のシンガーソングライターによる類まれな才能の集合体です。Taylorはそんな彼らの複雑なハーモニーワークとフォークロックの融合を支え、1969年のウッドストックフェスティバルへの出演を含め、バンドの黄金期を支えたドラマーとして音楽史に名を残しています。
YouTubeでDallas Taylorのプレイをチェック → こちら
使用ドラムセット(シェル)一覧と特徴【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】

Dallas TaylorはCrosby, Stills, Nash & Young(CSNY)のドラマーとして、複数のドラムセットを使い分けていました。CSNYでの初期録音には22×14インチのバスドラム、13×9インチのタムタム、16×16インチのフロアタムを含むSlingerlandのメイプルキットを使用していたと考えられます。このセットは温かみのある音色で、バンドの初期サウンド形成に貢献したと想定されます。
デビューアルバム録音時にはRogersの22×14/12×8/16×16構成のメイプルキットを選んでいました。さらに、伝説的なウッドストック・フェスティバル出演時には、Ludwig Classic Mapleキット(22×14/13×9/16×16構成)を使用したとされています。このLudwigのメイプルシェルは、野外での演奏に適した抜けの良さと存在感を持っていたと推察されます。
1970年代のツアーではGretsch USA Customの22×14/12×8/16×16メイプルドラムを愛用していました。いずれもメイプル材を採用していることから、Taylor自身が温かみとバランスの取れたレスポンスを好んでいたと考えられます。これらのドラムセットはCSNYのフォークロックサウンドを支える重要な要素となり、特に彼のグルーヴ感と相まって、バンドの代表曲に独特の表情を与えたものと思われます。
使用ドラムセット(シェル)機材表【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ドラマー | サイズ構成 | 材質 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Slingerland | Slingerland | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | 22×14/13×9/16×16 | メイプル | CSNYでの初期録音に使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Rogers | Rogers | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | 22×14/12×8/16×16 | メイプル | デビューアルバム録音時に使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Ludwig Classic Maple | Ludwig | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | 22×14/13×9/16×16 | メイプル | ウッドストック・フェスティバル出演時に使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Gretsch USA Custom | Gretsch | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | 22×14/12×8/16×16 | メイプル | 1970年代のツアーで愛用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用スネアドラムの種類と特徴【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】

Dallas TaylorがCSNYで活動していた時期、彼のメインスネアとして初期にはCamcoのメイプル14×5インチが使用されていたと考えられます。アンバサダーコーテッドヘッドとスパイラルスナッピーの組み合わせにより、ウォームで自然な鳴りを持ちながらも明瞭度の高い音色を実現していたと推測されます。その後のライブではLudwigのSilver Sparke(アルミ14×6.5インチ)が定番となり、コーテッドヘッドと20本スナッピーにより、よりブライトで輪郭のはっきりした音を好んだと思われます。
特筆すべきは、伝説的なウッドストックフェスティバルでRogersのMaple Custom(14×5インチ)を使用していたことでしょう。エンペラーヘッドとブルーステールスナッピーの組み合わせにより、より太く丸みのある音色を追求していたと考えられます。また、名盤「Déjà Vu」のレコーディングではLudwigのPioneer(ブラス14×5インチ)を採用し、コーテッドヘッドと24本スナッピーにより、メタルスネアでありながらも程よい温かみを持った音作りを行っていたことが推測されます。
バンド再結成時にはLudwigのBlack Beauty(ブラス14×6.5インチ)を愛用していたようです。パワーストローク3ヘッドとスチール42本スナッピーという組み合わせは、より現代的な音作りへの志向を感じさせます。厚みのあるブラスシェルに深めの6.5インチサイズを選んだことで、低域の豊かさと高域の抜けの良さを両立させようとしていたのではないでしょうか。全体を通して、Taylor氏は状況やサウンドに合わせて木製とメタル製を使い分け、多彩な表現力を持っていたと考えられます。
使用スネアドラム機材表【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ドラマー | 材質/サイズ | ヘッド/スナッピー | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Camco | Camco | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | メイプル 14×5 | アンバサダーコーテッド/スパイラル | CSNYデビュー時に使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Silver Sparke | Ludwig | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | アルミ 14×6.5 | コーテッド/20本 | 初期CSNYライブ定番 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Maple Custom | Rogers | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | メイプル 14×5 | エンペラー/ブルーステール | ウッドストックフェス使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Pioneer | Ludwig | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | ブラス 14×5 | コーテッド/24本 | Déjà Vuアルバムレコーディング | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Black Beauty | Ludwig | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | ブラス 14×6.5 | パワーストローク3/スチール42本 | CSN再結成時愛用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用シンバルの構成と種類と特徴【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】

Crosby, Stills, Nash & Youngのドラマーとして活躍したDallas Taylorは、主にPaisteシンバルを愛用していたと考えられます。CSN&Yの初期アルバムでは、14″のPaiste Formula 602ハイハットをメインに使用し、クリアで定義されたサウンドを生み出していたと思われます。また、18″と16″のクラッシュシンバルを組み合わせて使用しており、特に60年代末期の録音では16″ Giant Beatクラッシュが特徴的なサウンドを提供していたようです。
ライドシンバルに関しては、20″ Formula 602と22″ Giant Beatの2種類を状況に応じて使い分けていたと推測されます。20″ Formula 602はクリアなピンポイントサウンドでジャズロック向きの音色を持ち、一方の22″ Giant Beatは低音域が豊かでバンド全体のサウンドに溶け込むような特性があったと考えられます。特に歴史的なウッドストックライブでは18″ Formula 602クラッシュも使用されていたようです。
エフェクトシンバルとして、10″ 2002 Series Splashと18″ 2002 Series Chinaも取り入れていたと思われます。小さめの10″ Splashはアクセント用として曲の要所で効果的に使われ、18″ Chinaはエスニックな倍音を持つ特殊なサウンドとして時折曲に彩りを加えていたのではないでしょうか。全体的に見て、TaylorのPaiste中心のセットアップは、CSN&Yの民謡的要素とロックサウンドの融合に適したバランスの取れた構成だったと考えられます。
使用シンバル機材表【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】
| 種類 | モデル名 | ブランド | アーティスト | ドラマー | 口径 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Hi-hat | Formula 602 | Paiste | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | 14″ | CSN&Yの初期アルバムでよく使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Crash | 2002 Series | Paiste | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | 18″ | パワフルな音色でロックサウンドに最適 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Ride | Formula 602 | Paiste | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | 20″ | クリアなピンポイントでジャズロック向き | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Splash | 2002 Series | Paiste | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | 10″ | アクセント用の小さめシンバル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Crash | Giant Beat | Paiste | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | 16″ | 60年代末期の録音でよく使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| China | 2002 Series | Paiste | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | 18″ | エフェクト用として時折使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Crash | Formula 602 | Paiste | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | 18″ | ウッドストックライブで使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Ride | Giant Beat | Paiste | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | 22″ | 低音域が豊かでバンドサウンドに溶け込む | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】

Dallas Taylorは、CSNYのライブやレコーディングにおいて精選されたドラムハードウェアを使用していたと考えられます。特にLudwigの「Speed King」キックペダルは、CSNYの主要ライブで使用されており、そのレスポンスの良さと安定した踏み心地が、彼のダイナミックなプレイスタイルを支えていたと推測されます。また、Rogersの「Flat Base Snare Stand」は60年代後半の録音とツアーで愛用され、安定性に優れていたと思われます。
シンバル関連のハードウェアでは、Rogersのクラシックなアクションメカニズムをもつ「Swiv-O-Matic Hi-Hat Stand」と、「Disappearing Boom Stand」がDéjà Vuのセッションで使われていたことが特筆されます。Ludwigの「Flat Base Cymbal Stand」はWoodstock公演で使用され、野外での安定性を確保していたと考えられます。こうした選択には、当時のライブ環境や録音スタイルに対応する実用性が反映されているでしょう。
タムマウントシステムとしては、Ludwigの「Rail Mount Tom Holder」が初期のCSNYレコーディングで使用されていたようです。さらに、Rogersの「Hydraulic Throne」は高さ調整が容易で安定感があり、長時間の演奏をサポートしていたと考えられます。また、チューニングの効率化のために、Ludwigの「Fast Tension Rod Key」を活用していたことも、ツアー中の迅速なセットアップに貢献していたと推察されます。
使用ペダル・ハードウェア機材表【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ドラマー | 種類 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Speed King | Ludwig | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | キックペダル | CSNYでの主要ライブで使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Flat Base Snare Stand | Rogers | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | スネアスタンド | 60年代後半の録音とツアーで愛用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Swiv-O-Matic Hi-Hat Stand | Rogers | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | ハイハットスタンド | クラシックなアクション機構 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Disappearing Boom Stand | Rogers | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | シンバルスタンド | Déjà Vuセッションで使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Rail Mount Tom Holder | Ludwig | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | タムホルダー | 初期のCSNYレコーディングで使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Hydraulic Throne | Rogers | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | ドラムスローン | 高さ調整が容易で安定感がある | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Flat Base Cymbal Stand | Ludwig | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | シンバルスタンド | Woodstock公演で使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Fast Tension Rod Key | Ludwig | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | チューニングキー | クイックチューニング用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用スローン(椅子)&スティック種類と特徴【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】

Dallas Taylorは、CSNYのライブやレコーディングにおいて精選されたドラムハードウェアを使用していたと考えられます。特にLudwigの「Speed King」キックペダルは、CSNYの主要ライブで使用されており、そのレスポンスの良さと安定した踏み心地が、彼のダイナミックなプレイスタイルを支えていたと推測されます。また、Rogersの「Flat Base Snare Stand」は60年代後半の録音とツアーで愛用され、安定性に優れていたと思われます。
シンバル関連のハードウェアでは、Rogersのクラシックなアクションメカニズムをもつ「Swiv-O-Matic Hi-Hat Stand」と、「Disappearing Boom Stand」がDéjà Vuのセッションで使われていたことが特筆されます。Ludwigの「Flat Base Cymbal Stand」はWoodstock公演で使用され、野外での安定性を確保していたと考えられます。こうした選択には、当時のライブ環境や録音スタイルに対応する実用性が反映されているでしょう。
タムマウントシステムとしては、Ludwigの「Rail Mount Tom Holder」が初期のCSNYレコーディングで使用されていたようです。さらに、Rogersの「Hydraulic Throne」は高さ調整が容易で安定感があり、長時間の演奏をサポートしていたと考えられます。また、チューニングの効率化のために、Ludwigの「Fast Tension Rod Key」を活用していたことも、ツアー中の迅速なセットアップに貢献していたと推察されます。
チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】
Dallas Taylorがクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングで披露したドラムサウンドは、60年代後期から70年代初頭のフォークロックサウンドを特徴づけるものでした。スネアの打面は中程度の張りで、裏面にはおそらく薄めのミュートテープが貼られていたと想定されます。特にキックドラムは、フロントヘッドを取り外したオープンタイプで、内側に毛布などを入れて低域の粘りを残しながらアタックを強調していたものと考えられます。フォークロックの繊細なアレンジに合わせて、タムには最小限のミュートが施され、自然な減衰を残していたと推測されます。
ミックス処理については、当時のアナログレコーディング技術の特性を活かし、キックドラムは60-80Hzの低域を強調しつつ、400Hz付近を抑えてボックス感を軽減していたと考えられます。スネアには3-5kHzのアタック感を持たせながら、200-250Hz帯域で適度な胴鳴りを残す処理がなされていたでしょう。コンプレッションは比較的控えめで、2:1から3:1程度のレシオでアタックタイムを少し遅めに設定し、楽器の自然な鳴りを損なわないようにしていたと想定されます。ステレオイメージでは、ハイハットやライドシンバルを左右に配置し、空間的な広がりを演出していたと思われます。
レコーディングとライブでは、サウンドアプローチに違いがあったと考えられます。スタジオ録音では、「Déjà Vu」や「Woodstock」などの楽曲に見られるように、丁寧なチューニングと室内の自然な反響を活かした温かみのあるサウンドが追求されていたでしょう。一方、ライブパフォーマンスでは、屋外フェスティバルなどの環境に合わせて、アタックを強調し、スネアやキックの定義をより明確にする傾向があったと推測されます。また、ライブではマイクロフォン配置の制約から、よりパワフルな演奏スタイルを採用し、残響は比較的抑制されていたものと想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】

Dallas TaylorがCSNYで使用していたドラムセットを手頃な価格で再現する場合、メイプル素材のキットを選ぶことが基本と考えられます。特にLudwig Classic Mapleに近いサウンドを目指すなら、同メーカーの入門〜中級モデルでもメイプルシェルを採用したものが良いでしょう。ウッドストック・フェスティバルで使われていた22×14/13×9/16×16のサイズ構成は、現代のスタンダードセットに近いため再現しやすいと思われます。
録音スタジオでDallas Taylorが使用していたRogersやSlingerlandのサウンド特性は、現在のGretsch製品で比較的近い音色が得られると推測されます。特にデビューアルバム録音時のRogersキット(22×14/12×8/16×16)は、当時のウォームなサウンドが特徴的だったと言われています。ヴィンテージ感を重視するなら、同じサイズ構成のドラムセットを中古市場で探すのも一案と考えられます。
シンバルに関しては、Taylorが1970年代のツアーで使用したセットアップを参考にすると良いでしょう。この時期はGretsch USA Customを愛用していたとされ、同時代の録音からは明るめで抜けの良いシンバルサウンドが確認できます。近年のドラムペダルは技術的に向上しているため、Ludwig系の標準的なシングルペダルでも、適切な調整を行えばTaylorのプレイ感に近づけられると考えられます。
比較的安価に音を近づける機材表【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】
| 種類 | 機材名 | メーカー | アーティスト | ドラマー | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| BEGIN_ROWS | undefined | undefined | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | |
| ドラムセット | Stage Custom Birch | YAMAHA | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | 60-70年代のウォーム感を再現する5〜8万円台の定番キット | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| スネア | Supraphonic LM402 | Ludwig | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | 70年代のロックに最適なアルミシェル、5〜7万円台 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| シンバル | A Custom シリーズ | Zildjian | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | ダラス・テイラー風の明るく洗練された音色、2〜4万円台 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ドラムセット | Catalina Maple | Gretsch | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | ヴィンテージ感ある温かい音色、7〜10万円台の人気モデル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| シンバル | 2002シリーズ | Paiste | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | CSNYサウンドに合うクリアな高音質、3〜5万円台 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| スティック | 5A | Vic Firth | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | バランスの良いオールラウンドモデル、1,500円前後 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| スローン | Roc-N-Soc Manual Spindle | Roc-N-Soc | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | 安定感と快適性に優れた2〜3万円台の定番モデル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| END_ROWS | undefined | undefined | Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) | Dallas Taylor | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
ライブセットアップについて【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】
Dallas Taylorがドラムを担当していた頃のCSN&Yのステージ配置は、多くの場合フロントに3人のボーカリスト(Crosby、Stills、Nash)が横一列に並び、その後方にYoungとTaylorが配置されていたと想定されます。Taylorのドラムセットは舞台右後方に置かれることが多く、4人のボーカリストとの視線の交流を保てる位置取りだったと考えられます。これは当時の同様のフォークロック系バンドで多く採用されていた配置方法と共通していたと思われます。
マイクのセットアップについては、Taylorのドラムキットには通常オーバーヘッドマイク2本とスネア、バスドラム用の個別マイクが使用されていたと推測されます。1969-70年のライブ映像から、比較的シンプルなマイキングが行われていたことがうかがえますが、当時の技術的制約を考慮すると、現代ほど複雑なマイキングは行われていなかったと考えられます。ウッドストックなどの大規模フェスティバルでは、さらに簡素化されたセットアップだった可能性があります。
代表的なライブ映像としては、1970年のウッドストックフェスティバルでの演奏が挙げられます。この映像では、Taylorの精度の高いタイムキープと、バンドのアコースティックパートとエレクトリックパートの切り替えに対する柔軟な対応が見どころとなっています。特に「Suite: Judy Blue Eyes」などの複雑な構成の楽曲において、Taylorのダイナミクスの使い分けや、バンドメンバーとの絶妙な呼吸が観察できると考えられます。このバンドの特徴である豊かなハーモニーを支える土台としての役割を果たしていたことがうかがえるでしょう。
総括まとめ【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】

Dallas Taylorは、Crosby, Stills, Nash & Youngの初期作品で繊細かつパワフルなドラミングを展開したドラマーと言えます。特にフォークロックの枠組みの中で、彼のリズム感覚は楽曲の土台を支え、バンドのハーモニーを引き立てる役割を果たしていたと考えられます。
彼のドラミングを再現する上で重要なのは、ミディアムチューニングのドラムセットと、クリアでありながら芯のあるスネアサウンド、そして控えめながら存在感のあるシンバルワークでしょう。70年代初頭のCSN&Yのサウンドには、彼の繊細なダイナミクスコントロールが不可欠だったと思われます。
Taylor流のアプローチを学ぶ際には、機材選びよりも、楽曲の流れを尊重しながらも適度な主張を持つバランス感覚が重要と考えられます。彼のプレイスタイルは、技術的な派手さより音楽全体に奉仕する姿勢が特徴で、それがCSN&Yの名作群に大きく貢献したと推測されます。
本記事参照サイト【Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)・Dallas Taylor】
本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

