- 【Alan Gratzer】REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) 始めに
- 使用ドラムセット(シェル)一覧と特徴【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】
- 使用スネアドラムの種類と特徴【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】
- 使用シンバルの構成と種類と特徴【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】
- 使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】
- 使用スローン(椅子)&スティック種類と特徴【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】
- チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】
- 比較的安価に音を近づける機材【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】
- ライブセットアップについて【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】
- 総括まとめ【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】
- 本記事参照サイト【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】
【Alan Gratzer】REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) 始めに
Alan Gratzerは、1970年代から80年代にかけて人気を博したアメリカのロックバンド「REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)」の創設メンバーであり、ドラマーとして長年活躍しました。彼の安定したリズムキープと曲の流れを的確にコントロールする演奏スタイルは、バンドのAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)サウンドの基盤となりました。特に「Keep On Loving You」や「Take It On The Run」などのヒット曲では、派手さはないものの楽曲の土台を支える堅実なドラミングが光ります。
Gratzerのプレイスタイルは技巧を前面に出すというよりも、曲の雰囲気やメロディを引き立てるための絶妙なバックビートとダイナミクスのコントロールに特徴があります。1981年の大ヒットアルバム「Hi Infidelity」では、彼の洗練されたドラムワークがREO Speedwagonのポップロックサウンドの完成に大きく貢献しました。また「Wheels Are Turnin’」においても、サビでのパワフルなプレイと抑制の効いたバースのコントラストが印象的です。
REO Speedwagonは、初期のハードロック志向から徐々にメロディアスなポップロックへと音楽性を進化させていきましたが、Gratzerのドラミングもその変化に柔軟に対応していきました。バンド名の由来となった1915年式の古いトラックのように、彼のドラミングは華美ではないものの確かな力強さと信頼性を備え、アメリカンロックの黄金期を支えたドラマーとして評価されています。
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使用ドラムセット(シェル)一覧と特徴【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】

Alan Gratzerは、REO Speedwagon在籍時に複数のドラムセットを使い分けていたと考えられます。1970-80年代のスタジオレコーディングではLudwig Classic Mapleを多用し、22×14インチのバスドラム、12×8インチのタム、14×14/16×16インチのフロアタムという構成で、メイプル材の温かみのある音色が「Wheels Are Turnin’」などの代表曲に貢献したと思われます。
ライブパフォーマンスでは、Gretsch 60s Round Badgeのビンテージドラムを好んで使用したとされています。また、バンド初期にはSlingerland Artist Seriesを使用し、24インチの大口径バスドラムによる力強い低音が特徴的だったと推測されます。Premier Signiaは1980年代のツアーで活用され、5点構成のセットアップでよりダイナミックな演奏を実現していたようです。
Rogers Dynasonicは60〜70年代の過渡期に使われ、クラシックなロックサウンドを支えていました。全体的にメイプル材のシェルを好んでいたことから、温かみがあり鳴りの良い音色を重視していたと考えられます。これらのドラムセットがREO Speedwagonの「Keep On Loving You」や「Take It On the Run」などのヒット曲のグルーヴ感を生み出す土台となっていたでしょう。
使用ドラムセット(シェル)機材表【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ドラマー | サイズ構成 | 材質 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Ludwig Classic Maple | Ludwig | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 22×14/12×8/14×14/16×16 | メイプル | 1970-80年代の録音で使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Gretsch 60s Round Badge | Gretsch | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 22×14/13×9/16×16 | メイプル | ライブで使用したビンテージドラム | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Slingerland Artist Series | Slingerland | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 24×14/13×9/16×16 | メイプル | 初期のREO Speedwagon時代 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Premier Signia | Premier | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 22×16/10×8/12×9/14×14/16×16 | メイプル | 1980年代のツアーで使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Rogers Dynasonic | Rogers | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 22×14/12×8/13×9/16×16 | メイプル | 60〜70年代のクラシックなセットアップ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用スネアドラムの種類と特徴【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】

REO Speedwagonのドラマー、Alan Gratzerは1970年代のライブではLudwigのSupraphonic(14×5インチ、アルミ製)を主に使用していたと考えられます。コーテッドヘッドと20本のスナッピーによる明瞭なアタックと適度なサスティンが、バンドのロックサウンドの土台を支えていたでしょう。バンド最大のヒットアルバム「Hi Infidelity」録音時には、Slingerlandの14×6.5インチのSolid Mapleを使用しており、42本のスナッピーとアンバサダーコーテッドヘッドの組み合わせで、温かみのある豊かな音色を実現していたと推測されます。
1980年代のツアーではYamahaのPioneer(14×5.5インチ、バーチ製)にエバンスG1ヘッドを組み合わせ、16本のスナッピーで明るく力強い音色を追求していたと思われます。またLudwigのCopper Phonic(14×5インチ、銅製)も使用し、パワーストローク3ヘッドと20本スナッピーにより中低音の豊かなトーンを得ていたことが想定されます。
後期のレコーディングではDW Collector’s Series(14×6インチ、メイプル製)を使用し、レモAmbassadorヘッドと24本スナッピーの組み合わせで繊細かつパワフルな音色を追求していたでしょう。特別な録音セッションでは、Ludwig Black Beauty(14×6.5インチ、ブラスブラックニッケル製)を選択し、レモエンペラーヘッドとスーパーセンシティブスナッピーで深みのある特徴的な音色を実現していたと考えられます。
使用スネアドラム機材表【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ドラマー | 材質/サイズ | ヘッド/スナッピー | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Supraphonic | Ludwig | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | アルミ/14×5 | コーテッド/20本 | 1970年代のライブで多用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Solid Maple | Slingerland | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | メイプル/14×6.5 | アンバサダーコーテッド/42本 | “Hi Infidelity”録音時使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Copper Phonic | Ludwig | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 銅/14×5 | パワーストローク3/20本 | 中低音の豊かなトーン | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Pioneer | Yamaha | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | バーチ/14×5.5 | エバンスG1/16本 | 1980年代ツアー使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| DW Collector’s Series | DW | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | メイプル/14×6 | レモAmbassador/24本 | 後期のレコーディングで使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Black Beauty | Ludwig | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | ブラスブラックニッケル/14×6.5 | レモエンペラー/スーパーセンシティブ | 特別な録音セッション用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用シンバルの構成と種類と特徴【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】

REOスピードワゴンのオリジナルドラマーであるAlan Gratzerは、主にPaisteのシンバルを愛用していたと考えられます。そのセットアップは、14″のPaiste Formula 602ハイハットをメインに、温かみのある繊細なサウンドを基調としていたと想定されます。クラッシュには18″と16″のPaiste 2002シリーズを組み合わせ、パワフルでありながらキレのあるアタックが特徴的なサウンドを生み出していたようです。
ライドシンバルには22″のPaiste 2002を使用し、”Keep On Loving You”や”Take It on the Run”などの代表曲での安定したリズムワークを支えていたと考えられます。エフェクト系では10″のPaiste 2002スプラッシュと18″のPaiste RUDEチャイナを配置し、楽曲の要所でアクセントを加えるスタイルだったようです。8″のベルも取り入れ、繊細な音色の変化を演出していたと推測されます。
17″のPaiste Formula 602クラッシュも使用しており、ヴィンテージ感のある温かみのあるトーンが、1980年代のロックバンドとして大きな成功を収めたREOスピードワゴンのサウンドに独特の彩りを加えていたと思われます。全体的なセットアップからは、パワフルでありながらも繊細な表現力を持ち合わせたドラマーとしての一面がうかがえます。
使用シンバル機材表【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】
| 種類 | モデル名 | ブランド | アーティスト | ドラマー | 口径 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Hi-hat | Formula 602 | Paiste | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 14″ | 明るく繊細なサウンド | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Crash | 2002 | Paiste | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 18″ | パワフルでキレのある音色 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Crash | 2002 | Paiste | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 16″ | クイックな立ち上がりとシャープな減衰 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Ride | 2002 | Paiste | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 22″ | 定番モデルでオールラウンドに使える | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Splash | 2002 | Paiste | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 10″ | アクセント用の小型シンバル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| China | RUDE | Paiste | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 18″ | 攻撃的で強烈なエフェクト音 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Crash | Formula 602 | Paiste | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 17″ | ヴィンテージ感のある温かみのあるトーン | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Bell | 2002 | Paiste | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 8″ | 高音のアクセント用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】

REOスピードワゴンのドラマーAlan Gratzerは、DWの9000シリーズキックペダルを使用していたと考えられます。このペダルは70年代から80年代にかけてのロックサウンドに必要なパワフルな音を生み出すのに適しており、「Wheels Are Turnin’」などの代表曲でのダイナミックなプレイをサポートしていたと推測されます。ハイハットにはDWの9000シリーズスタンドを採用し、精度の高い動作で「Keep On Loving You」のような繊細なハイハットワークを実現していたと思われます。
シンバルセットアップには、Tamaのブームシンバルスタンドが使われていた可能性があります。長いブームアームにより、Alan特有のセッティングを可能にし、ライブパフォーマンスでの機動性を高めていたと考えられます。スネアスタンドにはDWの5000シリーズを使用し、バンドの激しいロックナンバーでも安定したプレイを維持していたでしょう。
タム類はTamaのMTH900ホルダーで固定されていたと推測されます。この固定力の高いホルダーにより、ツアー中の激しいステージングでも安定したセットアップを維持できたと考えられます。長時間に及ぶライブでの快適性を確保するため、Pearlの D1000SNスローンに座り、バンドの長いキャリアを通じて「Hi Infidelity」などのアルバム収録曲の演奏をサポートしていたことが想定されます。
使用ペダル・ハードウェア機材表【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ドラマー | 種類 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9000 Series Pedals | DW | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | キックペダル | パワフルなサウンドを実現 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Flying Dragon | Pearl | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | キックペダル | 高速プレイに適したダイレクト感 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| 9000 Series Hi-Hat Stand | DW | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | ハイハットスタンド | 高精度の動作で正確なプレイを実現 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| 5000 Series Snare Stand | DW | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | スネアスタンド | 安定性に優れたスタンド | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Boom Cymbal Stand | Tama | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | シンバルスタンド | 長いブームアームで自由な配置が可能 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| MTH900 Tom Holder | Tama | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | タムホルダー | しっかりとした固定力で安定したプレイ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| D1000SN Throne | Pearl | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | ドラムスローン | 長時間の演奏でも快適な座り心地 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用スローン(椅子)&スティック種類と特徴【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】

REOスピードワゴンのドラマーAlan Gratzerは、DWの9000シリーズキックペダルを使用していたと考えられます。このペダルは70年代から80年代にかけてのロックサウンドに必要なパワフルな音を生み出すのに適しており、「Wheels Are Turnin’」などの代表曲でのダイナミックなプレイをサポートしていたと推測されます。ハイハットにはDWの9000シリーズスタンドを採用し、精度の高い動作で「Keep On Loving You」のような繊細なハイハットワークを実現していたと思われます。
シンバルセットアップには、Tamaのブームシンバルスタンドが使われていた可能性があります。長いブームアームにより、Alan特有のセッティングを可能にし、ライブパフォーマンスでの機動性を高めていたと考えられます。スネアスタンドにはDWの5000シリーズを使用し、バンドの激しいロックナンバーでも安定したプレイを維持していたでしょう。
タム類はTamaのMTH900ホルダーで固定されていたと推測されます。この固定力の高いホルダーにより、ツアー中の激しいステージングでも安定したセットアップを維持できたと考えられます。長時間に及ぶライブでの快適性を確保するため、Pearlの D1000SNスローンに座り、バンドの長いキャリアを通じて「Hi Infidelity」などのアルバム収録曲の演奏をサポートしていたことが想定されます。
チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】
Alan Gratzerは70〜80年代のAORを代表するREO Speedwagonのドラマーとして、ミディアムテンポの楽曲で安定感のあるグルーヴを提供したと考えられます。バスドラムは低域(60-80Hz)を強調しつつ、アタック(3-5kHz)を出すためにフロントヘッドの張りを強めにし、内部にフェルトを配置して倍音をコントロールしていたと推測されます。スネアは、特に「Wheels Are Turnin’」などの楽曲ではリムショットを効果的に使い、打面に軽くテープを貼ることでサステインを抑え、300-500Hzの中低域と5-7kHzのアタックを両立させていたと思われます。
ミックス処理では、当時のスタジオ技術を考慮すると、バスドラムには100Hz前後のEQブーストと4kHz付近の軽いブースト、軽めのコンプレッション(比率4:1程度)が施されていたと考えられます。スネアはゲートでサステインを抑制しつつ、ステレオイメージの中心に定位。シンバルは10-12kHzをやや持ち上げて広がりを演出し、タムはパンポットで左右に振り分けながら200-300Hzの芯を残すEQ処理がなされていた可能性があります。特に「Keep On Loving You」のような楽曲では、ドラムが過度に主張せずバンドサウンドに溶け込む処理がされていたと想定されます。
ライブとレコーディングでは明確な違いがあったと思われます。レコーディングでは繊細なダイナミクスを活かすため、タムやシンバルのサステインを生かした録音がされていたのに対し、ライブでは400-800Hz帯域を少し抑えることでクリアさを保ちつつ、アタック(2-6kHz)を強調して大きな会場でも音の輪郭が明確になるよう調整していたと考えられます。「Hi Infidelity」アルバム時代には、特にライブでのスネアのクラック感を際立たせるため、少量のムーンジェルを打面端に配置し、共鳴を抑制しながらもパワフルな鳴りを確保していた可能性があります。
比較的安価に音を近づける機材【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】

Alan GratzerのREO Speedwagon時代のサウンドに近づけるには、メイプルシェルのドラムセットがベースになると考えられます。特にLudwig Classic Mapleのような温かみのあるトーンが特徴的ですが、予算を抑えるなら同じメイプル構成の中級モデルでも近いサウンドが得られるでしょう。1970-80年代のヒット曲録音時に使用されていたとされるこの音色は、シェルの調整と適切なヘッドチューニングで再現可能と想定されます。
スネアドラムについては、Rogers Dynasonicのようなクリアな鳴りが特徴的ですが、コストパフォーマンスを重視するならGretsch製の中級メイプルスネアも選択肢になるでしょう。また、Premier Signiaのようなメイプルシェルの特性を持つスネアを使用し、少し緩めのチューニングにすることで、Gratzerのパワフルでありながら温かみのあるスネアサウンドに近づけると考えられます。シンバルはミディアムウェイトの製品が適していると想定されます。
フットワークについては、Slingerland Artist Seriesを使用していた初期の頃から一貫して、シンプルなシングルペダルセットアップを好んでいたと思われます。バスドラムは70年代の曲では22インチが主流でしたが、初期には24インチも使用していたようです。タムは浅めの構成が多く、フロアタムは16インチが定番だったと考えられるため、同様の構成でセッティングすることでGratzer特有のパワフルでありながら抜けの良いサウンドに近づけるでしょう。
比較的安価に音を近づける機材表【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】
| 種類 | 機材名 | メーカー | アーティスト | ドラマー | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| BEGIN_ROWS | undefined | undefined | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | |
| ドラムセット | Tour Custom | YAMAHA | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 7〜15万円台。70〜80年代ロックサウンドに適した温かみのある音色。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| スネア | Supraphonic 402 | Ludwig | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 6〜10万円。Gratzerが愛用したクラシックなメタルスネア。クリアでパワフルな音質。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| シンバル | A Custom | Zildjian | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 2〜5万円/枚。80年代ロック向けの明るく鮮明な音色と反応性。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ドラムセット | Stage Custom Birch | YAMAHA | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 5〜12万円。コストパフォーマンス抜群で70sロックサウンド再現に最適。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| シンバル | 2002 Series | Paiste | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 3〜6万円/枚。パワフルでクリアな音色、REOの曲に合う輝かしさ。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| スティック | 5A | Vic Firth | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 1,000円前後。バランスが良く、幅広いダイナミクスに対応できる定番モデル。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ペダル | Iron Cobra | TAMA | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 2〜3万円。安定したパワーとスピード感で80sロックに最適。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| スネア | Acrolite | Ludwig | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 4〜8万円。Supraphonicの弟分。軽快でクリアな音でミドルクラスの定番。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| END_ROWS | undefined | undefined | REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン) | Alan Gratzer | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
ライブセットアップについて【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】
REO Speedwagonのオリジナルドラマーであるアラン・グラッツァーは、ステージ上では一般的に後方中央に配置されていたと想定されます。バンド名が自動車「REOスピードワゴン」に由来することからも、彼らのステージ構成は「走る」イメージを意識し、フロントマンのKevin Croninを中心にしてグラッツァーのドラムセットが視覚的な「エンジン」として機能していたと考えられます。
マイキングに関しては、1970年代から80年代のハードロックバンドの傾向として、キックドラムとスネアに個別マイクを設置し、オーバーヘッドマイクでシンバルを拾う配置が採用されていたと推測されます。「Roll With The Changes」や「Keep On Loving You」などのヒット曲では、ドラムのダイナミックな音量変化が重要であったため、グラッツァーのプレイスタイルに合わせた細かなマイク調整がなされていたことでしょう。
代表的なライブ映像としては、1981年の「Hi Infidelity」ツアーが挙げられ、特にグラッツァーのドラムソロでは、大型のドラムセットを効果的に使いこなす姿が見どころとなっています。「Wheels Are Turnin’」ツアー(1984年)では、よりダイナミックなライティングとステージング中で、バンド全体のグルーヴを支えるグラッツァーの確かなタイムキープと表情豊かなプレイが特徴的であったと考えられます。
総括まとめ【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】

Alan Gratzerのドラミングは、1970〜80年代のアメリカンロックを彩ったREO Speedwagonのサウンドを支える土台として機能していたと考えられます。彼の音作りの核は、曲のグルーヴ感を損なわないタイトで安定したビートワークと、バンドの楽曲に寄り添う控えめながらも的確なフィル回しにあったと推測されます。
再現するポイントとしては、中音域に厚みのあるスネアサウンドと、明瞭なアタックを持つシンバルワークが重要と思われます。特に「Keep On Loving You」や「Can’t Fight This Feeling」などのヒット曲では、過剰な装飾を排した節度あるプレイスタイルが特徴的であったと考えられます。セッティングは比較的スタンダードなものを採用していたと見られます。
Gratzerのアプローチは機材への依存よりも、バンド全体の音楽性を引き立てるプレイに重点を置いていたと思われます。この姿勢は、REO Speedwagonが商業的成功を収めた要因の一つとも考えられ、特定の機材に頼らずとも、音楽的文脈を理解した演奏によって彼のスタイルの本質は再現できると推察されます。
本記事参照サイト【REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)・Alan Gratzer】
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