【Ramones（ラモーンズ）・Marky Ramone】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

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【Marky Ramone】Ramones（ラモーンズ） 始めに

マーキー・ラモーン（Marky Ramone）は、パンクロックの伝説的バンド、ラモーンズの最も長く在籍したドラマーです。1978年にトミー・ラモーンの後任として加入し、一時期バンドを離れたものの、通算15年以上にわたって活躍しました。彼の正確無比なビートと高速なプレイスタイルは、ラモーンズのパンクサウンドの基盤となりました。

マーキーのドラミングは、シンプルながらも強靭で、ラモーンズの代表曲「I Wanna Be Sedated」や「Rock ‘n’ Roll High School」などで聴くことができます。彼の特徴は、終始一貫した高速テンポを維持しながらも、決して派手さを求めず、曲の骨格を支える堅実なプレイにあります。ラモーンズのライブパフォーマンスでは、マーキーの正確なタイミングが、ジョニー・ラモーンのダウンストロークギターと完璧に噛み合い、バンドの特徴的な疾走感を生み出していました。

ラモーンズは、シンプルな3コードと高速テンポによる短い楽曲で知られるバンドですが、マーキーのドラミングはその音楽性の核心部分を担っています。「Blitzkrieg Bop」や「Sheena Is a Punk Rocker」といった楽曲でも、彼の躍動感あふれるビートワークが、曲の勢いを絶妙にコントロールしています。彼のプレイスタイルは、後のパンクドラマーに多大な影響を与え続けています。

YouTubeでMarky Ramoneのプレイをチェック → こちら

使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【Ramones（ラモーンズ）・Marky Ramone】

Marky Ramoneは、パンクロックの代表的バンドRamonesで1978年から長く活躍したドラマーとして知られています。彼の代表的なドラムセットはLudwig Stainless Steelセットで、22×14インチのバスドラム、13×9インチのタムタム、16×16インチのフロアタムという構成が基本と考えられます。このステンレススチール製ドラムは1977年代から使用され、メタリックな輝きと共にパンクロック特有の力強い音を生み出したと推測されます。

ライブパフォーマンスではLudwig Vistaliteも使用しており、同じ22/13/16インチ構成ながら、アクリル素材特有の明るく透明感のある音色が特徴と思われます。スネアドラムにはLudwig Black Beautyを好んで使用し、14×6.5インチのブラスシェル製で、クリアで鋭い音色がRamonesの高速なテンポをサポートしたと考えられます。

キャリア後期にはPearl Masters CustomやTama Superstarも使用したことがあると推測されます。Pearl Masters Customはメイプルシェルの22×16/13×9/16×16インチ構成で、パワフルでクリアなアタック音が特徴です。Tama Superstarも同様にメイプルシェルながら22×14/12×8/16×16インチの構成で、コストパフォーマンスに優れたセットとして知られています。彼のシンプルかつパワフルなドラミングスタイルは、これらの機材選択によって支えられていたと考えられます。

使用ドラムセット（シェル）機材表【Ramones（ラモーンズ）・Marky Ramone】

使用スネアドラムの種類と特徴【Ramones（ラモーンズ）・Marky Ramone】

マーキー・ラモーンが初期〜中期のラモーンズで使用していた Ludwig Supraphonic LM402（14×6.5インチ）は、アルミシェルの明るく切れ味のある音色が特徴と考えられます。コーテッドヘッドとスチール製20本のスナッピーの組み合わせにより、パンクロックに必要なアタック感と適度なサスティンを両立させていたと推測されます。1980年代には Ludwig Black Beauty（ブラスシェル14×6.5インチ）に移行し、アンバサダーコーテッドヘッドと42本スナッピーの組み合わせで、より豊かな倍音と深みのあるサウンドを追求していたようです。

CBGBでのライブ時代には Ludwig COB Black（ブラスシェル14×5インチ）を使用し、Remo Coated Ambassadorヘッドと純正スナッピーにより、やや浅めのシェルから得られる即応性の高いアタックとブライトな音色がパンクサウンドに貢献していたと考えられます。ソロ活動では Brady Jarrah（ジャラ材14×6インチ）を採用し、Remo Emperorヘッドとカスタムスナッピーで、ウッドシェルならではの温かみと厚みのあるサウンドを模索していたと思われます。

再結成時代には Gretsch USA Custom（メイプル14×5インチ）を使用し、Evans G1ヘッドと42本スナッピーの組み合わせにより、クリアで明瞭度の高いサウンドを得ていたと推測されます。近年のライブでは Pearl Masterworks（メイプル14×5.5インチ）を使用し、Remo Controlled Soundヘッドと20本スナッピーにより、センターのドットによるアタックのコントロールと、適度なサスティンを持つバランスの良いサウンドを追求していると考えられます。

使用スネアドラム機材表【Ramones（ラモーンズ）・Marky Ramone】

使用シンバルの構成と種類と特徴【Ramones（ラモーンズ）・Marky Ramone】

マーキー・ラモーンは伝説的パンクバンド「ラモーンズ」のドラマーとして、Paiste製シンバルを多用していたと考えられます。特に2002シリーズを中心に構成され、14″のPaiste 2002ハイハットはパンクロック特有の力強いオープンハイハットサウンドを生み出し、「Blitzkrieg Bop」などの楽曲で効果的に使われていたと思われます。また16″のPaiste RUDEクラッシュと18″の2002クラッシュを使い分け、攻撃的かつクリアなアクセントを実現していたと推測されます。

ライドシンバルは20″のPaiste 2002を使用し、パンクの速いテンポでも明瞭に響くベル音が特徴的だったと考えられます。特にラモーンズのシンプルで高速なビートにおいて、このライドのアーティキュレーションの明瞭さが楽曲の推進力を支えていたでしょう。10″のPaiste 2002スプラッシュは短いアクセントに用いられ、18″のPaiste RUDEチャイナは「I Wanna Be Sedated」などのライブパフォーマンスでエネルギッシュなアクセント用として活用されていたと思われます。

全体的にPaisteのブライトでパンチの効いたサウンドキャラクターが、ラモーンズの音楽的特徴であるシンプルかつパワフルな楽曲に最適だったと考えられます。特に2002シリーズとRUDEシリーズの組み合わせにより、スタジオレコーディングでの明瞭さとライブでの迫力を両立させていたのではないでしょうか。マーキーのドラミングスタイルは、これらのシンバルの特性を最大限に引き出すシンプルさと力強さを兼ね備えていたと推察されます。

使用シンバル機材表【Ramones（ラモーンズ）・Marky Ramone】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【Ramones（ラモーンズ）・Marky Ramone】

Marky Ramoneは初期にはLudwig Speed Kingキックペダルを愛用していたと考えられます。このペダルはパンクロックに必要なスピーディーなキック演奏に適していたと推測されます。後期のライブではPearl Eliminatorへと移行し、より反応性の高いプレイスタイルを実現していたようです。また、DW 5000 Seriesハイハットスタンドはツアーでの信頼性から選ばれたと考えられます。

シンバル周りではZildjian Cymbal StandとTama Roadpro Standを組み合わせて使用していたと思われます。特にTama Roadpro Standはツアーの定番機材として長期間の使用に耐える堅牢性が重視されたのでしょう。Gibraltar Snare Standは高い安定性が特徴で、パンクロックの激しいプレイスタイルにも対応できたと考えられます。

タムホルダーに関してはLudwig Atlas MountとPearl Tom Holderを場面に応じて使い分けていたようです。特にLudwig Atlas Mountはヴィンテージドラム用として、Markyの愛用していたYamaha 9000などのキットに取り付けられていたと推測されます。また、Yamaha製のドラムスローンも一時期愛用していたとされ、長時間のステージでの快適性を重視していたのかもしれません。

使用ペダル・ハードウェア機材表【Ramones（ラモーンズ）・Marky Ramone】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【Ramones（ラモーンズ）・Marky Ramone】

Marky Ramoneは初期にはLudwig Speed Kingキックペダルを愛用していたと考えられます。このペダルはパンクロックに必要なスピーディーなキック演奏に適していたと推測されます。後期のライブではPearl Eliminatorへと移行し、より反応性の高いプレイスタイルを実現していたようです。また、DW 5000 Seriesハイハットスタンドはツアーでの信頼性から選ばれたと考えられます。

シンバル周りではZildjian Cymbal StandとTama Roadpro Standを組み合わせて使用していたと思われます。特にTama Roadpro Standはツアーの定番機材として長期間の使用に耐える堅牢性が重視されたのでしょう。Gibraltar Snare Standは高い安定性が特徴で、パンクロックの激しいプレイスタイルにも対応できたと考えられます。

タムホルダーに関してはLudwig Atlas MountとPearl Tom Holderを場面に応じて使い分けていたようです。特にLudwig Atlas Mountはヴィンテージドラム用として、Markyの愛用していたYamaha 9000などのキットに取り付けられていたと推測されます。また、Yamaha製のドラムスローンも一時期愛用していたとされ、長時間のステージでの快適性を重視していたのかもしれません。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【Ramones（ラモーンズ）・Marky Ramone】

Marky Ramoneは、パンクロックの象徴的バンド「Ramones」のドラマーとして知られ、そのシンプルながらも力強いドラムサウンドが特徴と考えられます。彼のスネアドラムは比較的高めに調整され、打面はやや強めに張られ、裏面はそれより若干緩めに設定されていたと推測されます。レコーディング時にはスネアの過剰な共鳴を抑えるために、時にテープやマフリングリングが使用されていた可能性があり、特にパンクロック特有の攻撃的なアタック感を強調するための工夫だったと思われます。

サウンドプロダクションの観点では、Ramones楽曲のドラムは200-300Hz帯域を若干持ち上げ、キックドラムのボディ感を強調し、スネアは1-3kHz付近を強調してアタック感を際立たせていたと考えられます。コンプレッサーは比較的強めの設定（4:1〜8:1程度）で、アタック時間は短め（10ms前後）に設定されていた可能性があります。ミックスではドラムは中央よりやや広がりをもたせ、ギターとボーカルを前面に押し出すために、ドラムの高域（8kHz以上）はやや控えめにされていたと推察されます。

ライブパフォーマンスとレコーディングでは異なるアプローチが取られていたと思われます。スタジオではより細かなチューニングが施され、各マイクのゲート処理も精密に行われていたのに対し、ライブでは残響が少なく明瞭なアタック感が優先され、全体的にコンプレッションを強めに設定していたことが考えられます。特に「Road to Ruin」以降のアルバムでは、Marky独自のタイトな演奏スタイルに合わせて、ドラムサウンドもより洗練され、クリアなサウンド処理がされていた可能性があります。

比較的安価に音を近づける機材【Ramones（ラモーンズ）・Marky Ramone】

Marky Ramoneのパンクロックサウンドを手頃な価格で再現するなら、Tama Superstarドラムセットがコストパフォーマンスに優れた選択肢と考えられます。メイプルシェルによる明るく芯のある音色は、彼が使用していたLudwig Stainless Steelセットのパワフルな特性に近づけることが可能です。初期投資を抑えつつ、22×14のキックドラムで十分なパンチ感が得られるでしょう。

スネアドラムについては、Pearl Masters Customシリーズのスネアが比較的手頃な価格で鋭いアタック音を実現できると想定されます。理想的にはLudwig Black Beautyのようなブラスシェルが望ましいですが、予算に応じてメイプルシェルのモデルでも、チューニングとヘッド選びで近い音色に調整可能です。シンバルはクラッシュ主体の構成が、Ramonesのシンプルで直接的なサウンドに適していると言えるでしょう。

打面のセッティングは比較的フラットで、タイトなチューニングを心がけるとMarkyのスタイルに近づけると考えられます。また、Ludwig Vistaliteのようなアクリルキットの明るい音色が好みなら、中古市場で探すことも一案です。ペダルは特別なモデルよりも、フットボードの重さや反発の好みに合わせて選ぶことが、彼の速いビートを再現する鍵となるでしょう。

比較的安価に音を近づける機材表【Ramones（ラモーンズ）・Marky Ramone】

ライブセットアップについて【Ramones（ラモーンズ）・Marky Ramone】

マーキー・ラモーンのドラムセットアップは、一般的にはシンプルな構成で、ラモーンズのパンクスタイルに適したものだったと考えられます。ステージでは通常、バンドの後方中央に配置され、ジョニー・ラモーンとディー・ディー・ラモーンの間に位置していたと推測されます。特に速いテンポの楽曲を支えるため、バスドラムとスネアの配置が演奏しやすいよう最適化されていたようです。

マイキングに関しては、ラモーンズの爆発的なライブサウンドを捉えるため、オーバーヘッドマイクとキックドラム用のマイクが重要視されていたと考えられます。特にマーキーの特徴的な高速ビートを正確に拾うため、スネアドラムへのマイク設置も丁寧に行われていたと推察されます。ライブ環境によって異なるものの、基本的にはパンクロックのパワーを損なわないセッティングが採用されていたでしょう。

代表的なライブ映像では、マーキーの高速かつ安定したドラミングが際立っており、特に「Blitzkrieg Bop」や「I Wanna Be Sedated」などの人気曲でその技術が顕著に現れていると見受けられます。マーキーの演奏スタイルは無駄のない動きが特徴的で、長時間のライブでも安定したビートを刻み続ける姿が印象的です。CBGBでのパフォーマンスやヨーロッパツアーの映像は、彼の演奏技術とエネルギーを理解する上で貴重な資料となっているでしょう。

総括まとめ【Ramones（ラモーンズ）・Marky Ramone】

Marky Ramoneの音作りの核は、パンクロックの象徴とも言える高速かつシンプルな16ビートドラミングにあると考えられます。Ramonesのサウンドを支えた彼の演奏は、テクニカルさよりもグルーヴ感と安定感を重視し、曲の推進力を生み出す役割を担っていたと思われます。

再現ポイントとしては、やや高めにチューニングされたスネアドラムと、クリアでシャープな音色のシンバルが特徴的と考えられます。ドラムセットは基本的な構成（バスドラム、スネア、タム1〜2個、ハイハット、クラッシュ、ライド）でシンプルさを保ちながら、力強いバスドラムのキックと正確なハイハットワークが重要と思われます。

機材への依存度は低く、彼の演奏スタイルはテクニックと姿勢に重点が置かれていたと考えられます。速いテンポでも安定したビートを刻む正確性とスタミナが、パンクロックドラマーとしての評価を確立した要素と想定されます。音量よりもタイミングと一貫性を追求することで、バンドのエネルギッシュな演奏を下支えする役割を果たしていたと思われます。

本記事参照サイト【Ramones（ラモーンズ）・Marky Ramone】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• Ramones Fan Club Japan
• Wikipedia
• Modern Drummer
• Rolling Stone Japan