【Angra（アングラ）・Ricardo Confessori】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

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【Ricardo Confessori】Angra（アングラ） 始めに

Ricardo Confessoriは、ブラジルのプログレッシブ/パワーメタルバンドAngra（アングラ）の元ドラマーとして知られています。彼は1993年から2003年まで、そして2009年から2014年までバンドに在籍し、テクニカルかつダイナミックなドラミングスタイルで多くのファンを魅了しました。

Confessoriのプレイスタイルはパワーとスピードを兼ね備え、複雑なリズムパターンと精密なダブルバスドラムテクニックが特徴です。特に「Rebirth」や「Temple of Hate」といった楽曲では、彼の高速で正確なフットワークと多彩なフィルインが、バンドのプログレッシブな要素とクラシカルな影響を持つ音楽性を支える重要な役割を果たしています。

アングラの音楽性は、ヨーロピアンメタルの要素にブラジルの民族音楽的要素を融合させた独自のスタイルで、その中でConfessoriのドラミングは単なるリズムキープに留まらず、曲の展開や情感を豊かに表現する音楽的な要素として機能しています。彼のテクニカルなアプローチはバンドのサウンドに不可欠な存在となっていました。

YouTubeでRicardo Confessoriのプレイをチェック → こちら

使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【Angra（アングラ）・Ricardo Confessori】

Angra在籍時のRicardo Confessoriは複数のドラムセットを使い分けていたと考えられます。初期にはTama Mars Seriesのバーチ製キットを使用していたとされ、そのクリアで歯切れの良いアタックがAngra初期のプログレッシブ・パワーメタルサウンドに貢献していたと推測されます。その後、「Holy Land」期にはMapex Saturn Seriesのメイプル/ウォルナット混合シェルに移行し、温かみのある中低域と明瞭な高域を両立させていたことが想定されます。

1990年代初期には、Tama King Beat Proのメイプル製5ピースキット（22×18/10×9/12×10/14×12/16×14）を使用していたようです。「Temple of Shadows」期にはMapex Pro M Seriesのメイプルシェルに変更し、より太く温かみのあるサウンドを追求していたと考えられます。どのキットも22インチのバスドラムを基本とし、複数のタムとフロアタムを組み合わせる構成で、テクニカルなパワーメタルにふさわしい多彩な音色を生み出していたと思われます。

「Rebirth of Shadows」期には、Mapex Custom-Zメイプルシェル（22×18/10×8/12×9/14×14/16×16）を採用したと見られます。このキットでは深めのシェルサイズを活かした豊かな低域と抜けの良いアタック感を両立させ、Angraの複雑なリズムパターンと高速プレイをサポートしていたと推測されます。Ricardo Confessoriのドラム選択は、Angraの楽曲の進化に合わせて音色とレスポンスのバランスを追求したものであったと考えられます。

使用ドラムセット（シェル）機材表【Angra（アングラ）・Ricardo Confessori】

使用スネアドラムの種類と特徴【Angra（アングラ）・Ricardo Confessori】

ブラジルのメタルバンド「Angra」のドラマー、Ricardo Confesssoriはタム・スネアなど様々な特徴あるスネアドラムを使用しています。メインとして使われたと考えられるのは、TAMA社製のバーチ素材の14×6インチCustom Snareで、Angra在籍時の代表的なサウンドを支えたモデルです。コーテッドヘッドと20本スナッピーによって、ウッド特有の豊かな中音域と明瞭なアタック感が両立していたと想定されます。

また特筆すべきは、Pearl社の「Signature Series」ブラス製14×6.5インチスネアで、キューバンドラマーHoracio Hernandezと共同開発したモデル。ハンドハンマード加工された金属の特性により、パワフルな低域と鮮明な高域が特徴だったと考えられます。ライブではYamahaのMaple Custom 14×6インチも使用しており、メイプル素材特有の透明感ある鳴りを活かしていたようです。

スタジオワークでは、Pearl製スティール素材の14×5.5インチMetal Snareを多用していたようで、Angraのレコーディング時の明瞭なスネアサウンドに貢献したと思われます。また後年、自身の名を冠したDW Signature Snare（メイプル14×5インチ）も製作されており、コーテッドヘッドと20本スナッピーの組み合わせにより、パワーと繊細さを兼ね備えた音色を追求していたと考えられます。

使用スネアドラム機材表【Angra（アングラ）・Ricardo Confessori】

使用シンバルの構成と種類と特徴【Angra（アングラ）・Ricardo Confessori】

ブラジルのプログレッシブ・パワーメタルバンド「Angra」のドラマーRicardo Confessorは、Meinlのシンバルをフルセットで使用していると想定されます。特にByzanceシリーズを中心に構成され、17″と18″のByzance Heavy Crashが重厚かつパワフルな音色を生み出し、22″ Byzance Heavy Rideは明瞭なベル音でメタルの疾走感を支えていると考えられます。

14″ Byzance Medium Hi-hatは明瞭なスティック感が特徴で、Angraのテクニカルなパートで細かいハイハットワークを可能にしていると思われます。アクセント用として10″ Byzance Splashを配置し、エフェクト音として18″ Byzance Chinaを活用していると考えられます。これらの組み合わせにより、Ricardo特有のダイナミックな演奏スタイルが実現されているでしょう。

さらに16″と20″のByzance Medium Crashを組み合わせることで、軽快なフレーズから重厚なパートまで対応できる音域の広さを確保していると推測されます。Meinl Byzanceシリーズ全体としては、明るさと暗さのバランスが取れた音色特性を持ちながらも、パワーメタルに必要な音圧とアタック感を備えていることが、Angraのサウンドに貢献しているのではないでしょうか。

使用シンバル機材表【Angra（アングラ）・Ricardo Confessori】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【Angra（アングラ）・Ricardo Confessori】

Angra（アングラ）のドラマー、Ricardo Confessoriは、主にTama製品のハードウェアを使用していると想定されます。キックペダルにはパワフルなストロークが特徴的なIron Cobra Power Glideを、より複雑なフットワークを要する楽曲ではIron Cobra 600ダブルペダルを選択していると考えられます。これらのペダルはプログレッシブ・メタルの速いダブルバス演奏に適した踏み心地とレスポンスを提供するのでしょう。

スタンド類においては、HC63BWハイハットスタンドとRoad Proシンバルスタンドを使用している可能性が高いです。特にAngra特有の複雑なリズムパターンとダイナミックな演奏スタイルには、スムーズなアクションと安定感のあるHC63BWが適していると考えられます。また、タムホルダーにはFast Clampを使用し、素早いセッティング調整を実現していると推測されます。

スネア周りではS.L.P. G-Mapleスネアスタンドを採用し、安定したサウンドコントロールを実現していると思われます。さらに長時間のライブパフォーマンスでは1st Chair Round Riderドラムスローンを使用することで、疲労を軽減しつつAngra特有のテクニカルな演奏をサポートしていると考えられます。これらTamaのハードウェア構成は、Confessoriのパワフルかつ精密なプレイスタイルを下支えしていると思われます。

使用ペダル・ハードウェア機材表【Angra（アングラ）・Ricardo Confessori】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【Angra（アングラ）・Ricardo Confessori】

Angra（アングラ）のドラマー、Ricardo Confessoriは、主にTama製品のハードウェアを使用していると想定されます。キックペダルにはパワフルなストロークが特徴的なIron Cobra Power Glideを、より複雑なフットワークを要する楽曲ではIron Cobra 600ダブルペダルを選択していると考えられます。これらのペダルはプログレッシブ・メタルの速いダブルバス演奏に適した踏み心地とレスポンスを提供するのでしょう。

スタンド類においては、HC63BWハイハットスタンドとRoad Proシンバルスタンドを使用している可能性が高いです。特にAngra特有の複雑なリズムパターンとダイナミックな演奏スタイルには、スムーズなアクションと安定感のあるHC63BWが適していると考えられます。また、タムホルダーにはFast Clampを使用し、素早いセッティング調整を実現していると推測されます。

スネア周りではS.L.P. G-Mapleスネアスタンドを採用し、安定したサウンドコントロールを実現していると思われます。さらに長時間のライブパフォーマンスでは1st Chair Round Riderドラムスローンを使用することで、疲労を軽減しつつAngra特有のテクニカルな演奏をサポートしていると考えられます。これらTamaのハードウェア構成は、Confessoriのパワフルかつ精密なプレイスタイルを下支えしていると思われます。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【Angra（アングラ）・Ricardo Confessori】

Ricardo Confessoriは、Angraにおいて明瞭なドラムサウンドを特徴としていると推測されます。バスドラムはアタック感を強調するため、打面は比較的固めに張り、裏面はやや緩め設定で低域の豊かさを保っていると考えられます。スネアは、パワーメタル特有の歯切れの良さを出すために、上面に軽くムーンジェルを配置し、過剰な倍音を抑制しつつも、明るい響きを残すバランスを取っているものと思われます。特に「Angels Cry」や「Holy Land」時代の録音では、タムにはほとんどミュートを施さず、自然な減衰を活かしていた可能性があります。

ミックスにおいては、バスドラムは80-100Hz付近にブーストを入れて低域の太さを確保しつつ、4-5kHz帯域を強調してアタックを際立たせる処理が行われていると考えられます。スネアドラムは200Hz付近をカットし、3-4kHz帯域を持ち上げることでスピード感のある音作りが施されていると推察されます。ゲート設定は比較的厳しく、特にタイトなダブルペダルワークを明確に分離するため、リリースタイムは短めに設定されている可能性があります。定位については、Angraの複雑なギターパートとの兼ね合いから、ドラムキットはやや狭めに配置されていると想定されます。

レコーディングとライブでは異なるアプローチが取られていると思われます。スタジオ録音では、特に「Rebirth」以降のアルバムでは繊細なダイナミクスを活かすためにコンプレッションを控えめに使用し、各楽器の分離を重視した処理がなされている可能性があります。一方、ライブパフォーマンスでは、よりアタック重視のチューニングと、客席後方まで届く低域の強化が図られていると考えられます。また、特にパワーメタルの高速パートでの明瞭さを保つために、ライブではスネアとハイハットに対して、より積極的なコンプレッション処理が施されているものと推測されます。

比較的安価に音を近づける機材【Angra（アングラ）・Ricardo Confessori】

Ricardo Confessoriの音に近づくには、Mapexのドラムが理想的と考えられます。特にSaturn Seriesはメイプル/ウォルナットの組み合わせで、Holy Land期の深みのある温かなサウンドを再現できると想定されます。予算を抑えるならPro M Seriesがコストパフォーマンスに優れ、Temple of Shadows期の鮮明なアタック感を持つメイプル特有の音色に近づけるでしょう。

スネア選びでは、Tamaの製品も検討の余地があると思われます。Confessoriが初期に使用していたTama King Beat Proのメイプルシェルは、パワー系メタルに適した明るく抜けの良いサウンドを持つと推測されます。Mars Seriesのバーチ素材のスネアも、コスト重視ならば初期Angra時代の歯切れの良い音に近づける選択肢になるでしょう。

ドラムセットについては、Mapex Saturn SeriesやPro M Seriesの22×18/10×8/12×9/14×14/16×16というサイズ構成が理想ですが、予算に応じてMapex Mars Seriesも検討価値があると考えられます。Confessoriはバスドラム22インチとタムタムの組み合わせを一貫して使用しており、このサイジングがAngra時代の骨太で力強い演奏スタイルを支えていたと推察されます。

比較的安価に音を近づける機材表【Angra（アングラ）・Ricardo Confessori】

ライブセットアップについて【Angra（アングラ）・Ricardo Confessori】

Ricardo Confessoriのステージ配置は、Angraのライブでは基本的にステージ後方中央に位置することが多いと考えられます。彼のドラムセットは比較的大型で、複数のタムとシンバルを駆使した迫力あるセットアップが特徴と思われます。プログレッシブ・メタル的な複雑なリズムパターンに対応できるよう、アクセスしやすい配置が意識されていると推測されます。

マイキングについては、バスドラムにはダイナミックマイク、スネアには上下から2本、タムにも個別にマイクが設置される傾向があると考えられます。オーバーヘッドマイクも複数使用し、繊細なシンバルワークも逃さない音作りが行われていると思われます。特に「Temple of Hate」や「Carry On」などの代表曲では、パワフルなバスドラムのサウンドが重要視されている可能性があります。

ライブ映像では、特に「Rebirth World Tour」や「Holy Land In Concert」での彼の演奏が注目に値すると考えられます。テクニカルなパートでの正確さと同時に、感情表現豊かな演奏スタイルも見どころと言えるでしょう。また、ラテン的なリズム感とメタルのパワーを融合させたプレイスタイルが、バンドの南米的なルーツを体現している様子が観察できると思われます。

総括まとめ【Angra（アングラ）・Ricardo Confessori】

Ricardo Confessoriは、ブラジルのプログレッシブ/パワーメタルバンド「Angra」において、テクニカルかつダイナミックなドラミングを展開したと考えられます。彼の音作りの核は、南米のリズム感覚とメタルの重厚感を融合させた独特のプレイスタイルにあり、特に複雑なリズムパターンと正確なダブルバスドラムの制御に特徴があると推測されます。

再現のポイントは、シャープでクリアなスネアサウンドと、広がりのある明るいシンバルワークにあると思われます。特にラテン的要素を取り入れたフィルインや、Andre Matos（初代ボーカル）の高音ボーカルに合わせた繊細かつパワフルなドラミングは、Angraのサウンドを特徴づける要素だったと考えられます。

Confessoriのアプローチは、機材への依存よりもテクニックと表現力に重きを置いていたと推察されます。Angraの「Holy Land」や「Fireworks」などの代表作では、彼のミュージシャンシップが音楽性の高さを支え、バンドの世界的評価につながったと思われます。複雑なプログレッシブメタルの楽曲でも南米的感性を失わない彼のスタイルは、多くのドラマーに影響を与えたと考えられます。

本記事参照サイト【Angra（アングラ）・Ricardo Confessori】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• SUNYATATION METAL BLOG
• SUNYATATION METAL BLOG – Andre Matos
• Wikipedia – アングラ (バンド)
• Heavy Metal Japan