【A Perfect Circle（ア・パーフェクト・サークル）・Josh Freese】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

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【Josh Freese】A Perfect Circle（ア・パーフェクト・サークル） 始めに

Josh Freeseは、A Perfect Circle（ア・パーフェクト・サークル）において、精密でありながらも力強いドラミングを披露したことで知られています。テクニカルかつダイナミックな演奏スタイルで、バンドのオルタナティブメタルとプログレッシブロックの融合サウンドを土台から支えました。特に緻密なタイム感覚と多彩な表現力は、バンドの複雑な楽曲構成において欠かせない要素となっています。

A Perfect Circleの代表曲「Judith」や「The Outsider」では、Freeseの正確なグルーヴとメリハリの効いたアクセントが楽曲の緊張感を高めています。Tool出身のMaynard James Keenanがフロントマンを務めるこのバンドの音楽性は、重厚なサウンドスケープと叙情的な要素を併せ持つ独特なものであり、Freeseのドラミングはその複雑な音楽性を完璧に補完しています。

セッションドラマーとしても高い評価を得ているFreeseは、その汎用性の高いスキルをA Perfect Circleでも発揮し、繊細さと爆発力を兼ね備えたプレイで聴く者を魅了しています。多様なジャンルでの経験を活かした彼のドラミングは、バンドのサウンドに深みと奥行きを与え、アート性の高い楽曲を下支えする重要な役割を担っているのです。

YouTubeでJosh Freeseのプレイをチェック → こちら

使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【A Perfect Circle（ア・パーフェクト・サークル）・Josh Freese】

A Perfect Circleのドラマー、Josh Freeseは1997年から2003年頃までBradyのメイプルドラムセットを愛用していました。22×18インチのバスドラム、12×8インチのタムタム、14×14と16×16インチのフロアタムという構成で、バンドの初期の音楽性を支えました。この時期はバンドの代表作「Mer de Noms」や「Thirteenth Step」のレコーディングに参加していました。

2003年以降、FreeseはSONORのSQ2シリーズにスイッチし、22×18インチのバスドラム、10×9インチと12×10インチのタムタム、16×16インチのフロアタムという構成でプレイしていました。メイプルシェルの明るく伸びのある音色で、より洗練された音作りを可能にしました。この時期はバンドのサウンドが進化し、よりアートフルな方向性へと進んでいきました。

さらに、DWのVintage/Modern Seriesも使用し、22×18インチのバスドラム、10×8インチと12×9インチのタムタム、16×16インチのフロアタムという構成でライブやレコーディングを行いました。メイプルとマホガニーを組み合わせたこのキットは、温かみのある低音と明瞭なアタックを両立させた音を生み出し、彼の多彩な演奏スタイルをサポートしました。スネアドラムには、Ludwigの定番モデルBlack Beautyを愛用し、14×6.5インチのブラスシェルによる力強い音色で演奏に厚みを加えていました。

使用ドラムセット（シェル）機材表【A Perfect Circle（ア・パーフェクト・サークル）・Josh Freese】

使用スネアドラムの種類と特徴【A Perfect Circle（ア・パーフェクト・サークル）・Josh Freese】

Josh Freeseは、A Perfect Circleの音楽性に合わせて複数のスネアドラムを使い分けています。メインとして愛用するPearl Dennis Chambers Signatureはマホガニー製14×5のモデルで、コーテッドヘッドと20本のスナッピーにより深みのある特徴的な音色を実現。また、Brady Jarrahは温かみのあるオーストラリア産木材を使用した14×5.5のスネアで、24本のスナッピーワイヤーによって豊かなサスティンを生み出しています。

プロジェクトの方向性に合わせて、DW Collectors Seriesのメイプル14×6.5モデルも活用。コーテッドヘッドと20本スナッピーの組み合わせで、バーサタイルな音域を獲得しています。メタルスネアとしては、Noble & Cooley Alloy Classicのアルミ製14×5.5を所有し、そのクリアなアタックとパワフルな音量がバンドのヘヴィなパートで効果的に活かされています。

ライブパフォーマンスでは、Ludwig Black Beautyのブラス製14×5モデルも重宝。コーテッドヘッドと20本スナッピーのセッティングにより、クラシックでありながら現代的なトーンを実現し、A Perfect Circleの複雑なアレンジメントの中でも明瞭度の高いサウンドを提供しています。これらのスネアを状況に応じて選択することで、バンドの多様な音楽性をサポートしています。

使用スネアドラム機材表【A Perfect Circle（ア・パーフェクト・サークル）・Josh Freese】

使用シンバルの構成と種類と特徴【A Perfect Circle（ア・パーフェクト・サークル）・Josh Freese】

A Perfect Circleのドラマー、Josh Freeseは繊細さとパワーを兼ね備えたシンバルセットアップを採用しています。中心となるのはZildjianのKシリーズで、22″Kライドと18″Kカスタムクラッシュ、そして10″Kカスタムスプラッシュを配置。ライドは豊かな倍音とミドルレンジの響きが特徴で、暗めの音色の18″クラッシュと組み合わせることで、APCの曲の雰囲気を巧みに表現しています。

さらに、明るい音色の16″A Customクラッシュを加えることで音色のバリエーションを広げ、ゴングのような独特の音色を持つ18″K Chinaでアクセントを付けています。ハイハットには繊細な演奏に適したIstanbul Agopの14″Constantinopleを選択。クラシックな音色がバンドの繊細なニュアンスを表現するのに一役買っています。

また、Sabianの20″HHライドも使用し、様々な楽曲に対応できる万能性を確保。Josh Freeseはこれらのシンバル構成によって、A Perfect Circleの幅広いダイナミクスと複雑なアレンジメントを支える多様な音色を実現させています。彼のセットアップは、繊細なパートからパワフルなセクションまで、バンドの音楽性を完璧に補完する選択となっています。

使用シンバル機材表【A Perfect Circle（ア・パーフェクト・サークル）・Josh Freese】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【A Perfect Circle（ア・パーフェクト・サークル）・Josh Freese】

Josh Freeseは、A Perfect Circleでの演奏において、精密なコントロールを可能にするDW 9000 Seriesのキックペダルを愛用しています。このペダルは、バンドの複雑なリズムパターンや微妙なダイナミクスの変化に対応できる高い反応性が特徴で、彼の繊細かつ力強いフットワークを支えています。また同シリーズのハイハットスタンドも採用し、安定性を確保しています。

シンバル周りでは、Meinl Cymbalsを使用し、クリアで明瞭な音質によってバンドのダークな音楽性の中でも存在感を放っています。これらのシンバルはTAMA Roadproのシンバルスタンドに取り付けられ、ツアーでの激しい演奏にも耐える堅牢性を提供しています。Pearl H2000ハイハットスタンドも併用し、スムーズなフットワークを実現しています。

ドラムセットはDrumcraft Series 8を主軸に構成され、そのエナジェティックなサウンドがA Perfect Circleの音楽性に完璧にフィットしています。長時間に及ぶライブパフォーマンスでもRoc-N-Socのドラムスローンが快適性を確保し、彼の安定したプレイを支えています。これらのハードウェア選択がJosh Freeseの精密で表現力豊かなドラミングを可能にしているのです。

使用ペダル・ハードウェア機材表【A Perfect Circle（ア・パーフェクト・サークル）・Josh Freese】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【A Perfect Circle（ア・パーフェクト・サークル）・Josh Freese】

Josh Freeseは、A Perfect Circleでの演奏において、精密なコントロールを可能にするDW 9000 Seriesのキックペダルを愛用しています。このペダルは、バンドの複雑なリズムパターンや微妙なダイナミクスの変化に対応できる高い反応性が特徴で、彼の繊細かつ力強いフットワークを支えています。また同シリーズのハイハットスタンドも採用し、安定性を確保しています。

シンバル周りでは、Meinl Cymbalsを使用し、クリアで明瞭な音質によってバンドのダークな音楽性の中でも存在感を放っています。これらのシンバルはTAMA Roadproのシンバルスタンドに取り付けられ、ツアーでの激しい演奏にも耐える堅牢性を提供しています。Pearl H2000ハイハットスタンドも併用し、スムーズなフットワークを実現しています。

ドラムセットはDrumcraft Series 8を主軸に構成され、そのエナジェティックなサウンドがA Perfect Circleの音楽性に完璧にフィットしています。長時間に及ぶライブパフォーマンスでもRoc-N-Socのドラムスローンが快適性を確保し、彼の安定したプレイを支えています。これらのハードウェア選択がJosh Freeseの精密で表現力豊かなドラミングを可能にしているのです。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【A Perfect Circle（ア・パーフェクト・サークル）・Josh Freese】

A Perfect Circleでのジョシュ・フリーズのドラムサウンドは、バンドの暗く陰鬱なアトモスフェアに不可欠な要素となっています。彼のスネアには、打面に適度なテンションを持たせつつ、裏面にはムーンジェルを戦略的に配置し、余分な倍音を抑制。特にバースやコーラスで叩く際には、打面の外周にテープを貼り、よりドライで芯のある音を実現しています。これにより、ギターやベースの中低域と干渉せず、混沌としたサウンドスケープの中でもドラムの存在感を保っています。

ミックスにおいては、キックドラムに60-80Hzの低域をブーストしつつ、200-300Hz帯域をカットしてモッドネスを排除。スネアには3-5kHzの帯域をブーストして「クラック」感を強調し、ゲートの設定を緻密に行うことで、アタックを逃さず余韻を適度に制御しています。全体としては、400-800Hzの中低域を絞ることで各楽器の分離感を高め、ドラムセット全体をステレオフィールドの中央に寄せた配置で、バンドのアンビエントな空間性を強調しています。

レコーディング時には、特に「Thirteenth Step」のような作品では、残響を最小限に抑えるためにデッドなルームでのレコーディングを好み、アタックと明瞭さを重視。一方、ライブパフォーマンスでは、会場の反響を考慮し、スネアのチューニングを若干高めにし、タムのミュートを強化してよりコントロールされた音作りを心がけています。また、ライブではオーバーヘッドマイクの位置を調整し、シンバルの明るさを抑えることで、ツールのマイナー・ダークなトーンを損なわないよう細心の注意を払っています。

比較的安価に音を近づける機材【A Perfect Circle（ア・パーフェクト・サークル）・Josh Freese】

Josh Freeseの音に近づけるなら、メイプルシェルのドラムキットがベースとして適しています。DWのVintage/Modern Seriesは高価ですが、同じメイプルシェルの中価格帯キットでも十分近いサウンドが得られるでしょう。SONORのSQ2も素晴らしい選択肢ですが、予算を抑えるならメイプル材を使った一般的なキットでBradyのような太い音を目指すことがコスパの良い方法です。

スネアドラムはLudwigのBlack Beautyが特徴的なサウンドを持ちますが、他のブラスシェルスネアでも代用可能です。14×6.5インチサイズのブラスシェルスネアは、A Perfect Circleのアルバムで聴けるパンチの効いたサウンドに近づけるための重要な要素となります。タムはメイプルシェルの10インチ、12インチ、16インチを揃えることで、Josh Freeseのセットアップに近いサウンドが得られるでしょう。

キックドラムは22×18インチのメイプルシェルが基本となります。DWのVintage/Modern SeriesやSONORのSQ2と比較すると安価なメイプルキックでも、適切なチューニングと減衰処理を施すことでJosh Freese風のパワフルな低音を再現できます。彼のサウンドを追求するなら、まずはメイプルシェルの22インチキックと14×6.5インチのブラススネアに投資し、後からタムを揃えていく戦略が費用対効果に優れているでしょう。

比較的安価に音を近づける機材表【A Perfect Circle（ア・パーフェクト・サークル）・Josh Freese】

ライブセットアップについて【A Perfect Circle（ア・パーフェクト・サークル）・Josh Freese】

Josh Freeseは、A Perfect Circleでのパフォーマンス時に独特のドラムセットアップを採用していました。ステージ上では通常、メインボーカルのMaynard James Keenanと視覚的なバランスを取るように配置され、バンドの円形的な配置コンセプトに沿って、やや後方でありながらも視認性の高いポジションに設置されていました。彼のアグレッシブなプレイスタイルを活かすため、オーバーヘッドマイクは高めに設置され、キックドラムとスネアには複数のマイクが使用されることが多かったです。

マイキングについては、Josh独自のダイナミックなプレイを捉えるため、特にスネアドラムには細心の注意が払われていました。彼の特徴である鋭いリムショットとパワフルなヒットを正確に拾うために、スネアには上下からマイクが設置されることが多く、シンバルのオーバーヘッドマイクは広めに配置され、空間的な広がりを持たせる傾向がありました。この配置により、バンドの持つ独特のアトモスフェリックなサウンドと彼の精密なドラミングの両方を捉えることができています。

代表的なライブ映像では、特に「The Outsider」や「Judith」などの楽曲パフォーマンス中のJoshの集中力とエネルギーに注目すべきです。バンドのダイナミクスに合わせて繊細かつパワフルに変化するプレイスタイルは見どころで、特に2000年代初頭のライブ映像では、彼のテクニカルなフットワークとタイトなタイミングが際立っています。またMaynardとのアイコンタクトや他のメンバーとの音楽的なコミュニケーションも、バンドの結束力を示す重要な瞬間として観察できます。

総括まとめ【A Perfect Circle（ア・パーフェクト・サークル）・Josh Freese】

Josh Freeseのドラミングスタイルは、A Perfect Circleの幻想的なサウンドスケープの中で、正確なタイミングと繊細なダイナミクスのバランスを保ち、バンドのアートロック的な音楽性を下支えしています。彼のリズムワークはグルーヴ感と技術的精度を兼ね備え、曲の展開に合わせて強弱をつけるセンスが光ります。

音作りの核心は、クリアで力強いアタックと豊かな倍音を持つスネアサウンド、そして繊細なシンバルワークにあります。特にライドシンバルとハイハットの使い分けは、曲の雰囲気を左右する重要な要素となっており、ダークでメロディアスな世界観を演出しています。

Josh Freeseは機材に依存しすぎない柔軟な姿勢を持ち、様々なプロジェクトで活躍できる適応力の高さが特徴です。テクニックや機材よりも音楽全体のバランスを重視し、バンドの音楽性に寄り添う演奏スタイルは、セッションドラマーとしての高い評価にもつながっています。

本記事参照サイト【A Perfect Circle（ア・パーフェクト・サークル）・Josh Freese】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• Guitar Hide – A Perfect Circle機材紹介
• AMASS Media
• Wikipedia – アー・パーフェクト・サークル