【EARTHSHAKER（アースシェイカー）・工藤義弘】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

関連記事

【Official髭男dism・松浦匡希】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

2025.10.23

【Soundgarden（サウンドガーデン）・Matt Cameron】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

2025.11.26

【Exodus（エクソダス）・Tom Hunting】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

2025.11.29

【工藤義弘】EARTHSHAKER（アースシェイカー） 始めに

工藤義弘は、日本のハードロックバンドEARTHSHAKER（アースシェイカー）のドラマーとして知られる実力派プレイヤーです。力強く安定したビートと緻密なフットワークで、バンドのヘヴィなサウンドを支える重要な存在となっています。特に彼のダブルバスドラムの技術は高く評価され、日本のハードロックシーンにおける代表的なドラマーの一人として認識されています。

EARTHSHAKERの代表曲「MIDNIGHT FLIGHT」や「PRAY FOR THE DEAD」などでは、工藤のパワフルかつダイナミックなドラミングが曲の骨格を形成し、バンドの特徴的な重厚感のある音楽性を際立たせています。また、テクニカルな演奏ながらも音楽性を重視したプレイスタイルは、多くのドラマーから支持を得ています。

1970年代後半に結成されたEARTHSHAKERは、日本のハードロック/ヘヴィメタルシーンの先駆者的存在として活動を続けています。工藤義弘のドラミングはバンドの核となる要素であり、彼の的確なテンポキープと表現力豊かなフィルインが、EARTHSHAKERのアグレッシブかつメロディアスな音楽性を支え続けています。

YouTubeで工藤義弘のプレイをチェック → こちら

使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【EARTHSHAKER（アースシェイカー）・工藤義弘】

EARTHSHAKERのドラマー・工藤義弘は、Yamahaの複数のドラムキットを使い分けてきました。代表的なキットはMaple Customで、22×16インチのバスドラム、12×8インチのタム、16×16インチのフロアタムという構成が特徴です。また、Recording Customはバーチ材を使用したモデルで、タイトで芯のある音色が特徴のスネア（14×5.5インチ）と共に、力強い鳴りでロックに最適なキットとして愛用されています。

ツアーでの使用が多いRock Tour Customは22×18インチのバスドラムを中心としたメイプル製のキットで、ライブでの存在感を高めています。80年代にはPearlのMasters Customも使用しており、22×18インチのバスドラムを含む5点構成の大型セットでパワフルな音を生み出していました。スネアドラムではTAMAのStave Snare（14×6.5インチ）をソロアルバム「Spiral Motion」で使用するなど、作品によって使い分けています。

クラシックな音色を持つLudwigのVintage Seriesのメイプルスネア（14×5インチ）も愛用しており、様々なドラムセットを音楽性に合わせて選択してきました。工藤義弘の多彩なドラミングを支えるのは、各メーカーの特性を熟知した上での機材選択にあり、EARTHSHAKERのパワフルなサウンドを形成する重要な要素となっています。

使用ドラムセット（シェル）機材表【EARTHSHAKER（アースシェイカー）・工藤義弘】

使用スネアドラムの種類と特徴【EARTHSHAKER（アースシェイカー）・工藤義弘】

EARTHSHAKERの工藤義弘氏はYAMAHA Signature SD169をメインに使用しています。メイプル/バーチシェルの14×6.5インチモデルで、コーテッドヘッドと20本スナッピーの組み合わせによりパワフルでありながら繊細な表現も可能な音色を実現。ソロ活動ではCanopus MC-1455SNも愛用し、14×5.5インチのメイプルシェルから温かみのある音色を引き出しています。

Pearl MHB1455NP-RD9はメイプル素材の14×5.5インチモデルで、エバンスパワーセンターヘッドと組み合わせることで太いアタックと存在感のあるサウンドを生み出します。一方、sakae MB146-SRVは14×6インチのメイプルシェルにコーテッドヘッドを装着し、リム感とウォームなサウンドが特徴的です。

金属素材としてはTAMA Type-R Aluminumを使用。14×5インチのアルミシェルにアンバサダーコーテッドヘッドを組み合わせることで、クリアで切れのある音色を実現しています。このように工藤氏は曲調や演奏スタイルに合わせて様々な特性を持つスネアドラムを使い分け、EARTHSHAKERのパワフルなロックサウンドを支えています。

使用スネアドラム機材表【EARTHSHAKER（アースシェイカー）・工藤義弘】

使用シンバルの構成と種類と特徴【EARTHSHAKER（アースシェイカー）・工藤義弘】

日本のハードロックバンド「EARTHSHAKER」のドラマー工藤義弘は、Zildjian製シンバルを中心にセットを構成しています。ハイハットには14″のA Custom Mastersoundを使用し、ブライトで鮮やかなサウンドを生み出しています。ライドシンバルには20″のK Customを採用し、アースシェイカーのハードロックサウンドの土台となるリッチなピンポイントサウンドを実現しています。

クラッシュシンバルには3種類を配置し、それぞれが異なる音色特性を持っています。17″と18″のK Custom Fastは速い立ち上がりと豊かな倍音が特徴で、19″のKシリーズは温かみのある深い音色を提供します。これにより楽曲の強弱やニュアンスを繊細に表現することが可能となっています。

さらにエフェクト用として、19″のK Custom Hybridチャイナを配置し、トラッシュなサウンドで楽曲にアクセントを加えています。また10″のA Custom Splashと14″/16″のA Custom/Orientalスタックも使用し、それぞれ明るいアクセント音とショートサスティンのエフェクト音で、演奏に変化と奥行きをもたらしています。このバランスの取れたシンバルセットが、工藤のパワフルかつ繊細なドラミングを支えています。

使用シンバル機材表【EARTHSHAKER（アースシェイカー）・工藤義弘】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【EARTHSHAKER（アースシェイカー）・工藤義弘】

EARTHSHAKERのドラマー工藤義弘は、アースシェイカー時代にPearlのTwin Pedalをメイン機材として使用していました。このダブルペダルは反応の良さとパワー伝達効率の高さが特徴で、彼のアグレッシブなドラミングを支えていました。また、SONOR HILITEやTAMA Star Pedal、Pearl Eliminatorといったキックペダルも使い分け、それぞれのペダルの特性を活かした演奏を行っていました。

ハードウェアに関しては、DW 5000のハイハットスタンドを愛用しており、その安定感は長時間の激しいライブパフォーマンスでも揺るがない信頼性を提供していました。シンバルスタンドにはTAMA Roadproを採用し、ツアーでの過酷な使用条件下でも耐久性を発揮しました。Pearl OptiMountタムホルダーは共振を最大限に活かしながらも安定したセッティングを可能にしています。

工藤のセッティングで特筆すべきは、TAMA Star Drum Throneの使用です。長時間の演奏でも疲れにくい設計は、彼のエネルギッシュなパフォーマンスを下支えしていました。80年代からTAMAの機材を多用していた工藤は、特にStar Pedalの踏み心地とレスポンスを高く評価し、ヘヴィなロックサウンドを生み出す基盤としていました。これらのハードウェア選択が、EARTHSHAKERの力強いサウンドを支える重要な要素となっていたのです。

使用ペダル・ハードウェア機材表【EARTHSHAKER（アースシェイカー）・工藤義弘】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【EARTHSHAKER（アースシェイカー）・工藤義弘】

EARTHSHAKERのドラマー工藤義弘は、アースシェイカー時代にPearlのTwin Pedalをメイン機材として使用していました。このダブルペダルは反応の良さとパワー伝達効率の高さが特徴で、彼のアグレッシブなドラミングを支えていました。また、SONOR HILITEやTAMA Star Pedal、Pearl Eliminatorといったキックペダルも使い分け、それぞれのペダルの特性を活かした演奏を行っていました。

ハードウェアに関しては、DW 5000のハイハットスタンドを愛用しており、その安定感は長時間の激しいライブパフォーマンスでも揺るがない信頼性を提供していました。シンバルスタンドにはTAMA Roadproを採用し、ツアーでの過酷な使用条件下でも耐久性を発揮しました。Pearl OptiMountタムホルダーは共振を最大限に活かしながらも安定したセッティングを可能にしています。

工藤のセッティングで特筆すべきは、TAMA Star Drum Throneの使用です。長時間の演奏でも疲れにくい設計は、彼のエネルギッシュなパフォーマンスを下支えしていました。80年代からTAMAの機材を多用していた工藤は、特にStar Pedalの踏み心地とレスポンスを高く評価し、ヘヴィなロックサウンドを生み出す基盤としていました。これらのハードウェア選択が、EARTHSHAKERの力強いサウンドを支える重要な要素となっていたのです。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【EARTHSHAKER（アースシェイカー）・工藤義弘】

工藤義弘はタムのチューニングにおいて、打面をやや高め、裏面を若干低めに調整する方法を採用し、ロックサウンドに必要な芯のあるアタック感と適度な残響を両立させている。特にフロアタムではムーンジェルを1〜2枚配置し、不要な倍音を抑制。バスドラムは打面側に小さな穴を開けたフロントヘッドを使用し、内部にフェルトを配置することで、70〜100Hz帯域の低域の豊かさを保ちながら、アタック感（2〜4kHz帯域）を強調している。

レコーディングでは、スネアには軽めのコンプレッション（比率2:1〜3:1、アタックタイム5〜10ms）を施し、ゲートでサスティーンを適度にカットすることで、EARTHSHAKERの疾走感あるロックに欠かせないキレを生み出している。EQでは300〜500Hz帯域をわずかに抑え、5kHz付近を+3dB程度持ち上げることで、ミックス内での存在感を確保。ステレオイメージでは、オーバーヘッドを広めに取りつつも、タムは左右30%程度の控えめな定位で配置している。

ライブとレコーディングでの最大の違いは、ライブではアタック感と音圧を優先し、スネアは打面のテンションを上げ、テープによるミュートを最小限に留める傾向がある。一方、レコーディングでは各マイクのフェーズ関係に細心の注意を払い、特に400Hz以下の低域と8kHz以上のシンバルの輝きのバランスを重視。結果として『MIDNIGHT FLIGHT』や『EARTHSHAKER』などのアルバムで聴ける力強くもクリアな工藤サウンドが完成している。

比較的安価に音を近づける機材【EARTHSHAKER（アースシェイカー）・工藤義弘】

EARTHSHAKER・工藤義弘サウンドを予算内で再現するなら、Yamahaのドラムセットが第一候補となります。特にメインで使用していたRecording Customシリーズは現行モデルも入手可能で、バーチ材の力強い鳴りがロックに最適です。最新のRecording Customは価格が高めですが、中古市場やエントリーモデルのRydeen等でも基本的な音質を押さえることができるでしょう。

スネアドラムは工藤氏がYamahaのRecording Custom 14×5.5インチを愛用していました。タイトで芯のある音色が特徴で、中古市場で探すか、予算に応じてStage Customなど同じYamaha系統の製品で代用可能です。また、TAMAのメイプルスネアも使用していたため、同ブランドの手頃な価格帯のメイプルスネアでも近い音色を得られるでしょう。

工藤氏は80年代にPearlのMasters Customも使用していたことから、現在のExport/DecadeシリーズなどでもEARTHSHAKERのパワフルな音作りが可能です。シンバルはZildjianとSabianを使っていたことが多く、これらのブランドのエントリーモデルでも練習用としては十分にロックサウンドを表現できるでしょう。基本的にはハードヒッターなプレイスタイルに対応できる耐久性のある機材を選ぶことが重要です。

比較的安価に音を近づける機材表【EARTHSHAKER（アースシェイカー）・工藤義弘】

ライブセットアップについて【EARTHSHAKER（アースシェイカー）・工藤義弘】

工藤義弘のドラムセットアップは、ハードロックの演奏に最適化されており、ステージ上では通常バンドの中央後方に配置される傾向がある。彼のセットは王道のツーアップ・ツーダウンスタイルが基本で、大口径のタムを好んで使用。マイキングは特にスネアとバスドラムに重点が置かれ、パワフルなサウンドを引き出すセッティングが特徴的だ。

マイク配置については、オーバーヘッドマイクが左右対称に設置され、シンバルのニュアンスを逃さない工夫がなされている。スネアドラムには上下からマイクが設置されることが多く、タイトな音質と共にアタック感を強調。彼の繊細かつパワフルなプレイスタイルを忠実に再現するため、各タムにも個別マイクが配置されるのが一般的だ。

代表的なライブ映像では、「PRISONER」や「MIDNIGHT FLIGHT」などの演奏で見せる正確無比なタイム感と力強いフットワークが見どころとなっている。特に激しいアップテンポの楽曲でも安定した演奏を披露し、シンバルワークの繊細さとバスドラムの重厚感を両立している様子は圧巻。また、ライブ中のソロパートでは伝統的なロックドラミングのテクニックと独自の表現力が融合した演奏を堪能できる。

総括まとめ【EARTHSHAKER（アースシェイカー）・工藤義弘】

工藤義弘はEARTHSHAKERの叩きまくるパワフルなプレイと緻密なアンサンブル感が特徴的なドラマーである。ハードロック/ヘヴィメタルに必要な強靭なビートと抜群のグルーヴ感を持ち、バンドの土台を支える重厚なドラミングを展開している。

再現ポイントはパワフルで鋭いアタックを持つスネアサウンド、低めに調整された太いタムサウンド、そして明瞭なカッティング効果を持つクラッシュシンバルの組み合わせだろう。特に16分音符のバスドラムを多用した疾走感のあるフットワークと、ロック色の強いドラミングスタイルが彼の特徴である。

注目すべきは機材へのこだわりながらも音楽性を優先する姿勢だ。高価な機材よりもサウンドメイキングとグルーヴ感を重視し、30年以上にわたりEARTHSHAKERのリズム隊として日本のハードロックシーンを支え続けている。工藤のドラミングはテクニックだけでなく、音楽全体に対する深い理解と貢献が感じられる。

本記事参照サイト【EARTHSHAKER（アースシェイカー）・工藤義弘】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• BE-EAST Official Media
• Alive Sounds Official Site
• Alive Sounds Blog
• Marshall Blog