- 【Billy Cobham】Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) 始めに
- 使用ドラムセット(シェル)一覧と特徴【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】
- 使用スネアドラムの種類と特徴【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】
- 使用シンバルの構成と種類と特徴【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】
- 使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】
- 使用スローン(椅子)&スティック種類と特徴【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】
- チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】
- 比較的安価に音を近づける機材【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】
- ライブセットアップについて【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】
- 総括まとめ【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】
- 本記事参照サイト【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】
【Billy Cobham】Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) 始めに
Billy Cobhamは1970年代を代表するフュージョン・ドラマーとして、Mahavishnu Orchestraで圧倒的なテクニックと迫力あるプレイを披露しました。パワフルなバスドラムの連打、精密なポリリズム、爆発的なフィルインなど、そのダイナミックな演奏スタイルはジャズとロックの融合において革新的でした。特にダブルバスドラムを駆使した高速連打と複雑なリズムパターンは、後世のドラマーに多大な影響を与えています。
Mahavishnu Orchestraは、ジョン・マクラフリンを中心に結成された革新的なジャズロック・フュージョンバンドで、Cobhamのドラミングはその音楽性の核を担っていました。「Birds of Fire」や「Meeting of the Spirits」などの代表曲では、インド音楽の影響を受けた変拍子の中で、Cobhamは複雑なリズムを正確に刻みながらも自在な即興性を発揮しています。
Cobhamは単なるリズムキーパーではなく、バンドの音楽表現を拡張するソリストとしての役割も果たしていました。彼の緻密なシンバルワークと豊かなダイナミクスは、Mahavishnu Orchestraの複雑な楽曲構成と高度な演奏技術が要求される音楽において、不可欠な要素となっていました。第一期Mahavishnu Orchestraの活動期間は短いものでしたが、彼らが残した音楽的遺産は現在も多くのミュージシャンに影響を与え続けています。
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使用ドラムセット(シェル)一覧と特徴【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】

Billy Cobhamは、フュージョン黎明期のマハヴィシュヌ・オーケストラで鮮烈な印象を残したドラマーです。初期には透明感のある音色が特徴のFibesアクリルドラム(22×14/12×8/13×9/16×16)を使用し、その後Ludwig(22×14/13×9/14×10/16×16)のメイプル/ポプラ構造のシェルに移行しました。このヴィンテージモデルは温かみのあるトーンと強いアタックバランスでフュージョンサウンドの基礎を作りました。
1970年代後半になると、Tama Imperialstar(22×16/12×10/13×11/16×16)のメイプルシェルをライブで多用。深めのタムとバスドラムによる太い音圧とパワフルな表現力が特徴でした。1980年代の再結成時にはGretsch USA Custom(22×14/10×8/12×8/13×9/16×14)を採用し、クリアで歯切れの良いメイプルサウンドでより繊細なアプローチを実現しています。
ソロ活動や後期の演奏ではDW Collector’s Series(22×18/10×8/12×9/14×12/16×14)を使用。メイプル材の豊かな倍音特性を活かし、より広いダイナミックレンジと音楽的な表現を追求しました。Billy Cobhamは各メーカーの特性を熟知し、音楽性に合わせた最適なシェル選択と絶妙なチューニングで、フュージョンドラミングの新たな地平を切り開いたのです。
使用ドラムセット(シェル)機材表【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ドラマー | サイズ構成 | 材質 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Fibes & Reslo | Fibes | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | 22×14/12×8/13×9/16×16 | アクリル | 初期に使用していたドラムセット | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Ludwig | Ludwig | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | 22×14/13×9/14×10/16×16 | メイプル/ポプラ | 1970年代前半に使用したヴィンテージモデル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Tama Imperialstar | Tama | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | 22×16/12×10/13×11/16×16 | メイプル | 1970年代後半のライブで好んで使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Gretsch USA Custom | Gretsch | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | 22×14/10×8/12×8/13×9/16×14 | メイプル | 1980年代の再結成時に使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| DW Collector’s Series | DW | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | 22×18/10×8/12×9/14×12/16×14 | メイプル | ソロ活動や後期の演奏で使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用スネアドラムの種類と特徴【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】

Billy Cobhamは初期Mahavishnu Orchestra時代に多彩なスネアドラムを使用していました。メインとして使われたLudwigの”Black Beauty”(真鍮製14×5/14×6.5)は42本のスナッピーとRemo Ambassadorヘッドの組み合わせにより、鋭いアタックと豊かなサスティンを生み出し、バンドのダイナミックなサウンドに適していました。また、各アルバム録音では異なるスネアを採用しており、Inner Mounting Flame時のFibesメタルスネア(14×5)やBirds of Fire録音時のNorthステンレススネア(14×5.5)も特徴的です。
スタジオとライブで使い分けられていたことも注目点です。Between Nothingness and Eternity録音ではGretschウッドスネア(14×6)を使用し、20本のスナッピーとRemo CSコーテッドヘッドによる温かみのある音色を獲得しています。一方、70年代のライブパフォーマンスではCamcoカスタムスネア(メイプル14×5)を多用し、Evans Generaヘッドと42本のスナッピーによる明瞭度の高い音色を実現していました。
メタルシェル(Ludwig、Fibes、North)とウッドシェル(Gretsch、Camco)を使い分けることで、楽曲やアルバムごとに異なる表現力を追求していたことがわかります。特にBlack Beautyは彼のシグネチャーサウンドを形成し、深さの異なる2種類(5インチと6.5インチ)を状況に応じて選択するなど、Cobhamのスネア選択は繊細かつ戦略的でした。
使用スネアドラム機材表【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ドラマー | 材質/サイズ | ヘッド/スナッピー | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Black Beauty | Ludwig | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | 真鍮 14×5/14×6.5 | Remo Ambassador/42本 | 70年代初期のMahavishnu Orchestra時代に使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Gretsch Snare | Gretsch | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | ウッド 14×6 | Remo CS Coated/20本 | Between Nothingness and Eternity録音で使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| 14″ Metal Snare | Fibes | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | メタル 14×5 | コーテッド/20本 | Inner Mounting Flame録音時に使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Stainless Steel Snare | North | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | スチール 14×5.5 | Remo Coated/24本 | Birds of Fire録音時使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Custom Snare | Camco | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | メイプル 14×5 | Evans Genera/42本 | 70年代ライブで使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用シンバルの構成と種類と特徴【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】

フュージョンの先駆者Billy Cobhamは、Mahavishnu Orchestraでの演奏で主にPaisteシンバルを愛用していました。彼のセットアップの中心となるのが、クリアなピンポイントサウンドの20″Formula 602 Rideと、速いオープン・クローズ奏法で知られる14″Formula 602 Hi-hatです。複雑な楽曲構成の中でも明確なリズムを刻むために、これらの透明感のある音色が重要な役割を果たしていました。
アクセント用には、明るいサウンドの18″Formula 602 Crashと、パワフルでブライトな16″2002 Crashを組み合わせていました。さらに、エキゾチックなエフェクト音を生み出す18″2002 Chinaと、高音域のアクセントに使用する7″Cup Chimeが、Mahavishnu Orchestraの複雑な音楽に色彩を添えています。10″2002 Splashも素早いアクセント用として効果的に使われていました。
Cobhamのフュージョンスタイルに欠かせないのが、ジャズフュージョンに最適な音色を持つ22″Formula 602 Rideです。PaisteのFormula 602シリーズは繊細なニュアンスを表現できる透明感が特徴で、2002シリーズはパワフルなフュージョンサウンドを支える明るく強いプロジェクション能力を持っています。この組み合わせがCobhamの多彩な表現力と革新的なドラミングスタイルを可能にしていたのです。
使用シンバル機材表【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】
| 種類 | モデル名 | ブランド | アーティスト | ドラマー | 口径 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Hi-hat | Formula 602 | Paiste | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | 14″ | 速いオープン・クローズで知られる | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Crash | Formula 602 | Paiste | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | 18″ | 透明感のある明るいサウンド | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Ride | Formula 602 | Paiste | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | 20″ | クリアなピンポイントサウンド | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Splash | 2002 | Paiste | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | 10″ | アクセント用の小口径シンバル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| China | 2002 | Paiste | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | 18″ | エキゾチックなエフェクト音 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Crash | 2002 | Paiste | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | 16″ | パワフルでブライトなクラッシュ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Bell | Cup Chime | Paiste | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | 7″ | 高音域のアクセント用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Ride | Formula 602 | Paiste | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | 22″ | ジャズフュージョンに最適な音色 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】

ビリー・コブハムがマハヴィシュヌ・オーケストラで活躍していた時代、彼のハードウェア選択は非常に計算されたものでした。特にPremierのCopper Headキックペダルは、彼の爆発的なパワーと繊細なフットワークの両方をサポートする重要な装備でした。同じくPremier製のハイハットスタンドは、「Birds of Fire」のような複雑なリズムパターンにおける精密なコントロールを可能にし、彼の特徴的なハイハットワークを支えていました。
シンバルスタンドやタムホルダーもPremierを採用し、特にPremierのハードウェアラックは、コブハムが好んだ大規模なドラムセットを効率的に配置するのに貢献しました。複数のタムやシンバルを使用する彼のセッティングにおいて、Premier製タムホルダーは確実な固定と音の共鳴を両立させる重要な役割を果たしていました。Premier製のチューニングキーも、彼の求める精密な音作りに欠かせないツールでした。
座り心地においては、Rogers製のドラムスローンを選択。これは長時間に及ぶ激しい演奏でも疲労を軽減する設計で、コブハムの長時間にわたる高強度パフォーマンスを下支えしました。全体として、彼のハードウェア選択は、複雑なフュージョン音楽の演奏に必要な安定性と柔軟性を実現する上で重要な要素となっていました。
使用ペダル・ハードウェア機材表【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ドラマー | 種類 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Copper Head | Premier | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | キックペダル | パワフルかつ繊細なフットワークに対応 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Hi-Hat Stand | Premier | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | ハイハットスタンド | 精密なコントロールが可能 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Snare Stand | Premier | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | スネアスタンド | 安定性に優れた構造 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Cymbal Stands | Premier | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | シンバルスタンド | 複雑なセッティングに対応 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Tom Holders | Premier | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | タムホルダー | 確実な固定と音の共鳴を両立 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Drum Throne | Rogers | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | ドラムスローン | 長時間の演奏でも疲れにくい設計 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Hardware Rack | Premier | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | ラック | 大規模なドラムセットの効率的な配置に貢献 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Drum Key | Premier | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | チューニングキー | 精密なチューニングが可能 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用スローン(椅子)&スティック種類と特徴【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】

ビリー・コブハムがマハヴィシュヌ・オーケストラで活躍していた時代、彼のハードウェア選択は非常に計算されたものでした。特にPremierのCopper Headキックペダルは、彼の爆発的なパワーと繊細なフットワークの両方をサポートする重要な装備でした。同じくPremier製のハイハットスタンドは、「Birds of Fire」のような複雑なリズムパターンにおける精密なコントロールを可能にし、彼の特徴的なハイハットワークを支えていました。
シンバルスタンドやタムホルダーもPremierを採用し、特にPremierのハードウェアラックは、コブハムが好んだ大規模なドラムセットを効率的に配置するのに貢献しました。複数のタムやシンバルを使用する彼のセッティングにおいて、Premier製タムホルダーは確実な固定と音の共鳴を両立させる重要な役割を果たしていました。Premier製のチューニングキーも、彼の求める精密な音作りに欠かせないツールでした。
座り心地においては、Rogers製のドラムスローンを選択。これは長時間に及ぶ激しい演奏でも疲労を軽減する設計で、コブハムの長時間にわたる高強度パフォーマンスを下支えしました。全体として、彼のハードウェア選択は、複雑なフュージョン音楽の演奏に必要な安定性と柔軟性を実現する上で重要な要素となっていました。
チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】
Billy Cobhamはマハヴィシュヌ・オーケストラにおいて、特徴的なチューニングとサウンドメイクで知られる。バスドラムは打面を標準的な張りに保ちつつ、裏面をやや緩めにすることで60-80Hz帯域の低音を増強。スネアはハイピッチな張りで、打面には軽くムーンジェルを1つ配置し、3-5kHzのアタックと200-250Hzの芯を両立。タムはクリアヘッドを採用し、打面を高めに張ることで倍音を強調し、ジョン・マクラフリンのギターとの周波数バッティングを避けている。
レコーディング時のミックス処理ではスネアに1.5:1の軽いコンプレッションを施し、400Hz付近を2-3dB削減してモコモコ感を抑制。バスドラムは40-60Hz帯域を+2dB持ち上げ、ゲートをわずかに効かせて締まりを出す。特に「Birds of Fire」や「Inner Mounting Flame」では、シンバルに対して2-4kHzを持ち上げつつ8-10kHz付近にも山を作り、広がりのある空間表現を実現。定位はスネアをセンター、ハイハットを右、タムを左から右へとスイープする立体的な配置を採用。
ライブとレコーディングでは明確な使い分けがあり、レコーディングではドラムルームの響きを活かすためオーバーヘッドマイクの位置を高めに設定。一方ライブでは複雑なフレージングを明確に伝えるためアタックを重視し、リムショットの強調や打面のチューニングを若干高めにすることで刻みの明瞭さを確保。特にフュージョン黎明期を代表する「The Inner Mounting Flame」では、タイトなアンサンブルを支えるために80-120Hz帯域のローミッドを抑え、200Hz以下と3kHz以上を持ち上げるV字型のEQカーブを採用している。
比較的安価に音を近づける機材【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】

Billy Cobhamのパワフルかつ複雑なドラミングをリーズナブルに再現するには、Tama Imperialstarシリーズがコストパフォーマンスに優れた選択肢となるでしょう。マハヴィシュヌ時代のメイプルシェルの温かみとパンチのあるサウンドを手頃な価格で体験できる上、22インチバスドラムと12、13インチのタムの組み合わせで、彼の多彩な表現力に近づけることが可能です。
スネアドラムに関しては、Ludwigのメイプル/ポプラ構造を持つモデルがCobhamのクリアで力強いバックビートを表現するのに適しています。初心者でもアプローチしやすいGretschのスネアも、適切なチューニングを施せば彼のクリスプなアタック感を再現できるでしょう。特に、彼が1980年代に好んで使用したGretsch USA Customの特徴である明瞭なレスポンスは、中級者にとって実用的な目標となります。
シンバルセットアップでは、Fibesとともに使われていたシンバル群の特徴を意識し、明るく鮮明なライドシンバルとクイックなレスポンスを持つハイハットを選びましょう。DW Collector’s Seriesで彼が表現したダイナミックレンジの広さは高価ですが、ペダルの調整と適切なヘッド選びによって、より手頃なTamaセットアップでも彼のフュージョンサウンドの要素を取り入れることは十分可能です。
比較的安価に音を近づける機材表【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】
| 種類 | 機材名 | メーカー | アーティスト | ドラマー | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| BEGIN_ROWS | undefined | undefined | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | |
| ドラムセット | Stage Custom Birch | YAMAHA | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | パワフルな音色とダイナミクスを実現する中価格帯キット。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| スネア | Recording Custom | YAMAHA | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | ビリー・コブハムが愛用した銅スネアのような輝かしい音色。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| シンバル | K Custom Series | Zildjian | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | ジャズからフュージョンまで対応する複雑な倍音と明るさ。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| スティック | Power 5B | Vic Firth | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | 太めで重量感のあるスティックで力強いプレイに最適。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ペダル | Eliminator | Pearl | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | 高速演奏に対応する調整可能なダブルペダル。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| シンバル | HHX Complex Series | Sabian | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | 複雑なニュアンスと豊かな倍音を持つモダンシンバル。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ドラムセット | Catalina Club | Gretsch | Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ) | Billy Cobham | ジャズからフュージョンまで対応する万能セット。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
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ライブセットアップについて【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】
マハヴィシュヌ・オーケストラのライブでは、ビリー・コブハムのドラムセットは通常ステージ中央後方に配置されていた。ジョン・マクラフリンのギターが左手、ジェリー・グッドマンのバイオリンが右手という編成が多く、コブハムは全体を見渡せる位置から演奏全体をコントロールしていた。マイキングはオーバーヘッドを高めに設置し、キックとスネアには個別マイクを使用、70年代の音響技術の制約の中で最大限の音圧と鮮明さを引き出す工夫がされていた。
コブハムの特徴的なダブルバスドラムセットアップは当時としては革新的で、マルチタムを効果的に配置することで複雑なフレージングを可能にしていた。バンドの音楽性を支えるため、シンバル類は複数配置し、特にライドシンバルとクラッシュシンバルの位置は即興演奏時の素早い切り替えを考慮して設計されていた。この配置はフュージョン黎明期のドラムセットアップに大きな影響を与えることとなった。
代表的な映像である「The Inner Mounting Flame」ツアーの映像では、コブハムの圧倒的なパワーと技術が際立っている。特に「Meeting of the Spirits」や「Birds of Fire」での演奏は、高速の16分音符とポリリズミックなフレーズ、強烈なバスドラムのフットワークが見どころだ。激しい演奏にもかかわらず余裕のある表情とパワフルな演奏スタイルは、後のフュージョン・ドラマーに大きな影響を与え、現代でも多くのドラマーに研究されている。
総括まとめ【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】

Billy Cobhamのドラミングは、ジャズとロックを融合したフュージョンの先駆者として、Mahavishnu Orchestraの革新的サウンドの土台を築きました。彼の特徴は強烈なパワーと繊細なフィンガーコントロールの両立にあり、複雑なポリリズムと高速ダブルバスを駆使した技術的アプローチが核となっています。
再現するには、タイトで明瞭な音色のスネアと、クリアで響きのあるシンバルセットアップが重要です。彼のドラムセットは大口径のタムを含む多数のピースで構成され、各楽器間のチューニングバランスが絶妙です。特に彼独自の左利きでのオープンハンドスタイルによる演奏姿勢は、サウンドの開放感に大きく貢献しています。
しかし最も大切なのは、機材への依存ではなく、ダイナミクスの幅広い表現と、音楽のニュアンスを捉える感性です。Cobhamの真髄は、テクニックとミュージシャンシップのバランスにあり、複雑なアレンジの中でも全体のグルーヴを失わない演奏姿勢にこそあります。
本記事参照サイト【Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)・Billy Cobham】
本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

