- 【Nick Mason】Pink Floyd(ピンク・フロイド) 始めに
- 使用ドラムセット(シェル)一覧と特徴【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】
- 使用スネアドラムの種類と特徴【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】
- 使用シンバルの構成と種類と特徴【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】
- 使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】
- 使用スローン(椅子)&スティック種類と特徴【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】
- チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】
- 比較的安価に音を近づける機材【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】
- ライブセットアップについて【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】
- 総括まとめ【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】
- 本記事参照サイト【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】
【Nick Mason】Pink Floyd(ピンク・フロイド) 始めに
Nick Masonはプログレッシブ・ロックバンド「Pink Floyd」の創設メンバーであり、唯一全アルバムに参加した中心的存在です。彼のドラミングは技巧的な派手さよりも、曲の雰囲気を重視した繊細なアプローチが特徴的です。複雑なリズムパターンと正確なタイム感で、Pink Floydの実験的かつ浮遊感のあるサウンドスケープを支えています。
「Time」や「Money」といった代表曲では、彼独特のフィル・インやタイミングが曲の重要な要素となっています。特に「Time」の印象的な冒頭部分や、「Comfortably Numb」でのミニマルでありながら効果的なドラミングは、彼の楽曲への貢献度の高さを示しています。彼のプレイスタイルはバンドの音楽性に完璧に溶け込み、Pink Floydのサイケデリックな世界観を構築する上で不可欠な役割を果たしました。
Pink Floydの音楽は、サイケデリック・ロックからプログレッシブ・ロックへと進化し、コンセプトアルバムの先駆者として音楽史に大きな影響を与えました。Masonのドラミングは、技術的な派手さよりも楽曲全体の流れや雰囲気を重視する姿勢により、バンドの実験的かつ叙情的な音楽性を下支えしたのです。彼の控えめながらも的確なプレイスタイルは、現代のドラマーにも大きな影響を与え続けています。
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使用ドラムセット(シェル)一覧と特徴【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】

ピンク・フロイドの唯一のオリジナルメンバーとして全作品に参加したニック・メイソンは、バンドの変遷に合わせてドラムキットを進化させてきました。1970年代初期はPremierのメイプルシェルを20×14/12×8/14×14の構成で使用し、サイケデリックな初期フロイドのサウンドを支えました。後期になるとLudwigの22×14/13×9/16×16のメイプルキットに移行し、よりパワフルでオープンな音色を獲得しています。
1979年の「The Wall」ツアーではTamaのバーチシェル(22×14/12×8/13×9/16×16)を採用し、より締まった芯のあるサウンドを実現。特にこの時期はスタジオ作品の緻密なプログラミングを再現するため、タイトな音作りを意識したセッティングが特徴的でした。80年代後半の「A Momentary Lapse of Reason」ツアーではYamahaのメイプルカスタム(22×14/10×8/12×9/14×14/16×16)に変更し、よりモダンで明るい音色を追求しています。
1990年代以降はDW Collector’s Seriesのメイプルシェルを22×18/10×8/12×9/14×14/16×16の構成で使用。より深いキックドラムと多様なタムを組み合わせることで、ソロ活動やフロイドのリユニオン公演にも対応できる幅広い表現力を手に入れました。また特殊効果用としてPaisteの40インチブロンズ製Gong Drumを取り入れ、プログレッシブロックの先駆者として実験的なサウンドを創出し続けています。
使用ドラムセット(シェル)機材表【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ドラマー | サイズ構成 | 材質 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Premier Drum Kit | Premier | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | 20×14/12×8/14×14 | メイプル | 1970年代初期Pink Floyd時代に使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Ludwig Drum Kit | Ludwig | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | 22×14/13×9/16×16 | メイプルシェル | 1970年代後期〜1980年代初期に使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Tama Drum Kit | Tama | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | 22×14/12×8/13×9/16×16 | バーチ | 「The Wall」ツアー時に使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Yamaha Drum Kit | Yamaha | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | 22×14/10×8/12×9/14×14/16×16 | メイプルカスタム | 「A Momentary Lapse of Reason」ツアーで使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| DW Collector’s Series | DW | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | 22×18/10×8/12×9/14×14/16×16 | メイプル | 1990年代以降のソロ活動やPink Floydリユニオンで使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Paiste Gong Drum | Paiste | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | 40インチ | ブロンズ | 特殊効果用の大型ゴングドラム | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用スネアドラムの種類と特徴【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】

Nick Masonのスネアドラム遍歴は、ピンク・フロイドの音楽的変遷と密接に関連しています。代表作『The Dark Side of the Moon』録音時に使用されたPremier 2000(メイプル14×5インチ)は、コーテッドヘッドと20本のスナッピーワイヤーにより、温かみのある中高域の響きを特徴としていました。70年代後期から80年代には、Ludwig Supraphonic(アルミ14×6.5インチ)へと移行し、アタック感が向上。アンバサダーコーテッドヘッドとの組み合わせで、クリアな高域と豊かな中域が両立されました。
90年代以降のライブパフォーマンスでは、Ludwig Black Beauty(ブラスブラッククローム14×6.5インチ)を採用。パワーセンターリバースヘッドと20本スナッピーにより、パワフルな低域と切れのあるアタックを実現しています。一方、オーストラリア産高級木材を使用したBrady Jarrah(14×6インチ)は、カスタムスナッピーとコーテッドヘッドの組み合わせで独特の倍音を生み出し、ソロプロジェクトなどで重宝されました。
特筆すべきは、Ayotte Custom(メイプル14×5インチ)の存在です。コーテッドアンバサダーヘッドと42本という多めのスナッピーワイヤーにより、サスティンが豊かでありながら明瞭度の高い音色を実現。個人ツアーでの使用が多く見られます。また、コレクションの一部であるLeedy Broadway(ブラス14×5インチ)は、16本のスナッピーとコーテッドヘッドの組み合わせで、ヴィンテージならではの温かみと抜けの良さを兼ね備えています。
使用スネアドラム機材表【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ドラマー | 材質/サイズ | ヘッド/スナッピー | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Premier 2000 | Premier | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | メイプル 14×5 | コーテッド/20本 | 70年代初期に愛用、The Dark Side of the Moon録音時 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Ludwig Supraphonic | Ludwig | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | アルミ 14×6.5 | アンバサダーコーテッド/20本 | 70年代後期〜80年代に使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Ludwig Black Beauty | Ludwig | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | ブラスブラッククローム 14×6.5 | パワーセンターリバース/20本 | 90年代以降のライブで使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Brady Jarrah | Brady | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | ジャラ 14×6 | コーテッド/カスタム | オーストラリア産高級木材、特徴的な鳴り | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Ayotte Custom | Ayotte | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | メイプル 14×5 | コーテッドアンバサダー/42本 | 個人ツアー・ソロプロジェクトで使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Leedy Broadway | Leedy | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | ブラス 14×5 | コーテッド/16本 | ヴィンテージコレクションの一部 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用シンバルの構成と種類と特徴【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】

プログレッシブ・ロックの巨匠Pink Floydのドラマー、Nick Masonのシンバルセットアップは、Paisteブランド一筋の構成が特徴的です。中核となるのは60〜70年代のロックサウンドに最適なPaiste Giant Beat 19″クラッシュと、クリアで明るい音色を持つPaiste 2002シリーズの18″クラッシュ。これらが彼の浮遊感のあるサウンドの基盤となっています。
ライドシンバルには定番のメタリックな音色を持つPaiste 2002 20″を使用し、15″のハイハットは同じくPaiste 2002を採用してクリアでシャープなチッカー音を生み出しています。アクセント用には10″のPaiste 2002スプラッシュと8″のPaiste Formula 602ベルを配置し、効果音として18″のPaiste 2002チャイナも活用しています。
特筆すべきは40″という巨大なPaisteゴングの存在で、『原子心母』など初期の実験的作品で印象的な効果音として使用されました。これらのシンバル群が、Masonの繊細かつダイナミックな演奏スタイルを支え、Pink Floydの幻想的な音世界の重要な要素となっているのです。
使用シンバル機材表【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】
| 種類 | モデル名 | ブランド | アーティスト | ドラマー | 口径 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Crash | Paiste Giant Beat | Paiste | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | 19″ | 60s、70年代のロックに適したブライトな音 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Crash | Paiste 2002 | Paiste | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | 18″ | クリアで明るい音色が特徴 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Ride | Paiste 2002 | Paiste | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | 20″ | 定番のメタリックな音色 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Hi-Hat | Paiste 2002 | Paiste | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | 15″ | クリアでシャープなチッカー音 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Splash | Paiste 2002 | Paiste | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | 10″ | アクセント用の小型シンバル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Gong | Paiste | Paiste | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | 40″ | 『原子心母』などで使用された効果音源 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| China | Paiste 2002 | Paiste | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | 18″ | トラッシュな音色のエフェクトシンバル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Bell | Paiste Formula 602 | Paiste | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | 8″ | クリアで高音のアクセント用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】

Pink Floydのドラマー、Nick Masonは長年にわたりLudwigのハードウェアを愛用しています。特に彼のセットアップの要となるのは、クラシックなデザインのSpeed Kingキックペダルです。チェーンドライブ式のこのペダルは、彼独特のリラックスした演奏スタイルに最適な踏み心地を提供し、「Dark Side of the Moon」などの名盤録音時にも使用されました。同じくSpeed Kingシリーズのハイハットスタンドもヴィンテージスタイルを維持しつつ、安定した操作性を実現しています。
シンバルスタンドには丈夫で安定感のあるAtlas Boom Standと、コンパクトなFlat Base Standを組み合わせて使用。これらの組み合わせにより、彼の繊細なシンバルワークをサポートする理想的な配置が可能になっています。スネアドラムには堅牢な作りのLudwig Snare Standを採用し、キックドラムの角度調整にはBass Drum Lifterを使用して独自のセッティングを実現しました。
「Dark Side of the Moon」ツアーでは、Ludwig Rack Systemを導入し、より複雑になったセットアップの安定性と再現性を向上させています。長時間のライブパフォーマンスに対応するため、シンプルな丸型のLudwig Drum Throneを使用。Masonのミニマルでありながら高い表現力を持つドラミングスタイルは、こうした信頼性の高いLudwigハードウェアに支えられてきました。Pink Floydサウンドを支える彼の繊細なプレイは、これらのハードウェア選択にも反映されています。
使用ペダル・ハードウェア機材表【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ドラマー | 種類 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Speed King | Ludwig | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | キックペダル | チェーンドライブ式、クラシックなデザイン | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Speed King | Ludwig | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | ハイハットスタンド | ヴィンテージスタイル、長年愛用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Atlas Boom Stand | Ludwig | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | シンバルスタンド | 丈夫で安定感があり、高さ調節が容易 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Flat Base Stand | Ludwig | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | シンバルスタンド | コンパクトで場所を取らない設計 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Bass Drum Lifter | Ludwig | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | キックペダルアクセサリー | キックドラムの角度調整用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Ludwig Snare Stand | Ludwig | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | スネアスタンド | クラシックなデザイン、堅牢な作り | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Ludwig Rack System | Ludwig | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | ラック | Dark Side of the Moonツアーで使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Drum Throne | Ludwig | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | ドラムスローン | シンプルな丸型、長時間の演奏に対応 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用スローン(椅子)&スティック種類と特徴【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】

Pink Floydのドラマー、Nick Masonは長年にわたりLudwigのハードウェアを愛用しています。特に彼のセットアップの要となるのは、クラシックなデザインのSpeed Kingキックペダルです。チェーンドライブ式のこのペダルは、彼独特のリラックスした演奏スタイルに最適な踏み心地を提供し、「Dark Side of the Moon」などの名盤録音時にも使用されました。同じくSpeed Kingシリーズのハイハットスタンドもヴィンテージスタイルを維持しつつ、安定した操作性を実現しています。
シンバルスタンドには丈夫で安定感のあるAtlas Boom Standと、コンパクトなFlat Base Standを組み合わせて使用。これらの組み合わせにより、彼の繊細なシンバルワークをサポートする理想的な配置が可能になっています。スネアドラムには堅牢な作りのLudwig Snare Standを採用し、キックドラムの角度調整にはBass Drum Lifterを使用して独自のセッティングを実現しました。
「Dark Side of the Moon」ツアーでは、Ludwig Rack Systemを導入し、より複雑になったセットアップの安定性と再現性を向上させています。長時間のライブパフォーマンスに対応するため、シンプルな丸型のLudwig Drum Throneを使用。Masonのミニマルでありながら高い表現力を持つドラミングスタイルは、こうした信頼性の高いLudwigハードウェアに支えられてきました。Pink Floydサウンドを支える彼の繊細なプレイは、これらのハードウェア選択にも反映されています。
チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】
ニック・メイソンは独特の空間系サウンドを生み出すためのチューニングにこだわりがあり、特にスネアは明るく抜ける音色を重視していた。打面はやや高めにチューニングし、裏面はそれよりも1〜2音低く調整。バスドラムは深く丸みのある低域を出すため、フロントヘッドに小さな穴を開け、内部にフェルトやブランケットを最小限に配置していた。タムは空気感を重視し、レゾナントヘッドをボトムより少し緩めに調整することで、プログレッシブ・ロックに必要な余韻を確保していた。
スタジオでのミキシングでは、バスドラムに60-80Hzの低域をブーストし、400Hz付近をカットして箱鳴りを抑制。スネアは3-5kHzを強調してアタックを際立たせ、ルームマイクからの成分も積極的に使用。『狂気』や『炎』などのアルバムでは、ゲーティングを控えめにして自然な減衰を残し、ドラムの空間的な広がりを表現。全体的なドラムサウンドは左右に広がるステレオ定位で、タムは左から右へとパンニングされ、シンバルも立体的に配置された。
ライブとレコーディングでは異なるアプローチを取り、スタジオでは繊細なダイナミクスと広がりを重視し、ライブでは2-3kHzのアタックを強調して明瞭さを確保していた。特に後期のライブでは、ドラムトリガーを補助的に使用し、大会場でも安定したサウンドを維持。録音時代によって異なるが、70年代のアルバム『狂気』では残響豊かな自然なルームサウンドを活かし、80年代の『瞬間的定義』ではよりタイトなゲーティング処理とリバーブの活用で時代性を反映させていた。
比較的安価に音を近づける機材【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】

ニック・メイスンのサウンドを追求するなら、初期Pink Floyd時代のPremierドラムキットに着目すると良いでしょう。比較的入手しやすいPremierのメイプルシェルキットを探し、20インチのバスドラムと12/14インチのタムを組み合わせることで、70年代の浮遊感のあるサウンドに近づけます。予算が限られる場合は、同じメイプルシェルのTamaキットも選択肢となり、特に「The Wall」期のサウンドを目指すなら理想的です。
シンバルについては、メイスンが長年愛用したPaisteが鍵となります。特に特徴的な40インチのPaiste Gong Drumまでは必要ありませんが、Paisteの2002シリーズを選べば音色の方向性は近くなるでしょう。現行のDWドラムセットは高価ですが、メイプルシェルのTamaやYamahaで代用し、22インチバスドラムと複数のタムを揃えることでメイスン風のセットアップが可能です。
Ludwigのメイプルキットも「Animals」から「The Wall」時代のサウンドに近づける選択肢として優れています。中古市場でLudwig製の22インチバスドラム、13インチタム、16インチフロアタムのセットを探すのも一案です。シンバルセットアップではPaisteを揃え、ハイハットとライドを重視することで、Pink Floydの楽曲で聴かれる繊細なタイム感と浮遊感を表現できるでしょう。
比較的安価に音を近づける機材表【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】
| 種類 | 機材名 | メーカー | アーティスト | ドラマー | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| BEGIN_ROWS | undefined | undefined | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | |
| ドラムセット | Tour Custom | YAMAHA | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | メイプルシェル構成で温かみのある音色。10〜15万円台で入手可能。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ドラムセット | Stage Custom Birch | YAMAHA | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | バーチ材の明るい音色とコスパの良さ。8〜12万円台。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| スネア | Supralite Steel Snare | Ludwig | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | クリアで抜けの良い音色。3〜5万円台で本格的な鳴り。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| シンバル | 2002 シリーズ | Paiste | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | 70年代サウンドを再現できる定番モデル。ペア10〜15万円。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| シンバル | PST 7シリーズ | Paiste | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | 2002の特徴を継承した手頃なモデル。ペア5〜8万円。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| スティック | 5A | Vic Firth | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | バランスの良い定番モデル。適度な重さと反発力。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ドラムヘッド | Ambassador Coated | Remo | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | オープンでバランスの良い音色。ヴィンテージ感を表現。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ペダル | Eliminator | Pearl | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | 調整幅が広く、様々なセッティングが可能。3〜4万円台。 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| END_ROWS | undefined | undefined | Pink Floyd(ピンク・フロイド) | Nick Mason | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
ライブセットアップについて【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】
Nick MasonはPink Floydの唯一の不変メンバーとして、彼独特の繊細かつ実験的なドラミングでバンドのサウンドを支えた。ライブでのセットアップは、通常ステージ中央やや後方に配置され、Roger Watersとの視線が合う位置関係を保つことが多い。特に「The Dark Side of the Moon」以降のツアーでは、大型の円形ステージを採用した際も、常にリズムセクションの核として戦略的な配置がなされていた。
マイキングについては、独特のオープンチューニングを活かすため、各タムに個別マイクを設置し、オーバーヘッドマイクも広めに配置するスタイルを採用。特にフロアタムの低音を豊かに拾うためのマイク位置にこだわりがあり、Glyn Johns方式の変形版とも言えるセッティングで、空間的な広がりを持たせている。また、70年代後半からはトリガー音も併用するようになり、「The Wall」ツアーでは電子音との融合も図られた。
代表的なライブ映像としては「Live at Pompeii」が特に見どころで、古代円形劇場での演奏でMasonのドラミングが存分に堪能できる。また「P.U.L.S.E」ツアー映像では、「Time」のタイコ入りや「Comfortably Numb」でのダイナミックな叩き方が印象的。ミニマルなプレイスタイルながらも楽曲の世界観を支える絶妙なタイミング感と音色選びは、複雑な楽曲構成の中でこそ真価を発揮している。
総括まとめ【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】

Nick Masonのドラミングはピンク・フロイドの音楽的冒険を下支えした重要な要素だ。テクニカルな派手さではなく、曲の世界観を構築する空間的なアプローチと正確なリズムキープが特徴で、プログレッシブロックの礎を築いた。彼の演奏は楽曲の雰囲気や進行を優先する「音楽に奉仕する」スタイルを体現している。
再現ポイントは、大型のドラムセットから引き出される余裕のあるサウンドだ。特にスネアは深みのある鳴りと独特の質感、シンバルは繊細なニュアンスとサスティーンが重要。しかし単なるハイエンド機材へのこだわりよりも、曲に合った適切な音色選びと緩急のある演奏アプローチがMasonの真髄である。
Masonの演奏哲学は「機材よりも奏者の感性」を重視する姿勢に表れている。彼は時代とともに様々な機材を使用しながらも、常に楽曲が求める音楽性を第一に考え、シンプルかつ効果的な演奏で空間を作り出した。このバンドの音楽性を理解した上での表現力こそが、ピンク・フロイドの世界観を支えた最大の武器である。
本記事参照サイト【Pink Floyd(ピンク・フロイド)・Nick Mason】
本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。
