【Arch Enemy（アーチ・エネミー）・Daniel Erlandsson】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

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【Daniel Erlandsson】Arch Enemy（アーチ・エネミー） 始めに

Daniel Erlandssonは、スウェーデンのメロディック・デスメタルバンドArch Enemy（アーチ・エネミー）のドラマーとして、そのテクニカルかつパワフルなドラミングで知られています。彼の特徴的なダブルバスドラムのスピードと精度は、Arch Enemyの激しいサウンドの基盤を形成しています。パワーと緻密さを兼ね備えたプレイスタイルは、バンドのヘヴィなリフに完璧にマッチしています。

Erlandssonのドラムワークは、ブラストビートから複雑なリズムパターンまで多岐にわたり、Arch Enemyの楽曲に独特の躍動感をもたらしています。「Nemesis」や「War Eternal」などの代表曲では、彼の正確無比なタイミングとダイナミックなアプローチが曲の骨格を支えています。彼のテクニックは単に速さだけでなく、音楽性の高さも兼ね備えています。

Arch Enemyは、メロディックなギターハーモニーとデスメタルの過激さを融合させたサウンドで世界的に成功を収めているバンドです。その中でErlandssonのドラミングは、技術的な複雑さとグルーヴ感のバランスを取りながら、バンドの音楽的進化に重要な役割を果たしています。彼の卓越したスキルは、現代メタルドラマーの中でも特筆すべき存在となっています。

YouTubeでDaniel Erlandssonのプレイをチェック → こちら

使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【Arch Enemy（アーチ・エネミー）・Daniel Erlandsson】

Daniel Erlandssonは長年Pearlのエンドーサーとして活動し、様々なシリーズを使い分けてきました。2000年代前半には明るく抜けの良いメイプルシェルのPearl Masters Customを使用。その後、Pearl Referenceシリーズに移行し、メイプル/バーチの6プライ構成により力強さと明瞭さを両立させました。現在の主力はPearl Reference PureとPearl Masterworksで、特にReference Pureではウォルナットを挟んだハイブリッドシェル構成により、Arch Enemyのアグレッシブな楽曲に必要な太さと切れ味を実現しています。

セットアップは基本的に22インチバスドラム、10/12インチタムタム、14/16インチフロアタムという構成を長年維持。初期にはTama Starclassicも使用していましたが、Pearl Masters Premiumでは若干サイズ構成を変え、フロアタムを14×12/16×14と浅めにすることで、より明瞭なアタックと速いレスポンスを得ていました。Masterworksではメイプル/バーチのカスタムシェル仕様により、スタジオとライブの双方で理想的な音作りを追求しています。

Daniel Erlandssonのドラムセットの特徴は、デスメタル/メロディックデスメタルの高速プレイに必要な明瞭さと、同時に低域の厚みを両立させている点です。Pearl Reference PureやMasterworksでは、カスタマイズ性の高いシェル構成により、Arch Enemyの複雑な楽曲において、高速ブラストビートから重厚なグルーヴまで、幅広いダイナミクスを表現可能にしています。特にメイプルシェルの明るさとパンチを基調としながら、バーチやウォルナットを組み合わせることで独自のサウンドを生み出しています。

使用ドラムセット（シェル）機材表【Arch Enemy（アーチ・エネミー）・Daniel Erlandsson】

使用スネアドラムの種類と特徴【Arch Enemy（アーチ・エネミー）・Daniel Erlandsson】

Daniel Erlandssonはツアーでは主にPearl Reference Pureメイプルスネア(14×5.5)をメインに使用し、Evans G2とPureSoundスナッピーの組み合わせで安定した音質を実現しています。レコーディングではTempus Drum TB1465バーチスネア(14×6.5)を好み、Remo CSヘッドと42スナッピーで深みのあるサウンドを生み出しています。

メタルシェルスネアとしては、Pearl Sensitone Brassスネア(14×5)をEvans HD Dryヘッドと組み合わせることで切れ味鋭いアタックを引き出し、Pearl Ultracastアルミスネア(14×5)はRemoエンペラーヘッドとカスタムスナッピーで輝かしい倍音特性を発揮させています。

ヘヴィメタル向けのパワフルなサウンドを求める時にはMasterwork MS1465スティールスネア(14×6.5)を起用し、Remoコーテッドヘッドとカスタムスナッピーで強烈な存在感を放ちます。これらの幅広いスネアコレクションにより、Arch Enemyの激しいサウンドに不可欠な多様性と力強さを表現しています。

使用スネアドラム機材表【Arch Enemy（アーチ・エネミー）・Daniel Erlandsson】

使用シンバルの構成と種類と特徴【Arch Enemy（アーチ・エネミー）・Daniel Erlandsson】

アーチ・エネミーのドラマー、ダニエル・エランドソンは、Paisteのシグネチャー・リフレクターシリーズを主軸にセットアップを構成しています。14″ハイハットはクリアでシャープな音色で、デスメタルの高速プレイに対応する明瞭なアタックを提供。18″と19″のクラッシュシンバルは、それぞれパワフルで明るい響きとバランスの取れた中高音域の特性を持ち、バンドのアグレッシブなサウンドを支えています。

ライドシンバルには、アタックが明瞭で定義された音色を持つ20″シグネチャー・リフレクターを採用。重厚なギターリフとの相性が良く、フレーズの輪郭をはっきりと表現できます。アクセント用として18″チャイナシンバルも装備し、強烈なアクセントを加えることでダイナミクスに変化を付けています。

エランドソンのセットには10″と12″のスプラッシュシンバルも含まれており、素早いアクセントや短い響きを必要とする場面で活躍します。さらに、PSTXシリーズの10″スタックも導入し、通常のシンバルでは得られない特殊なエフェクトサウンドを取り入れることで、アーチ・エネミーの音楽性に独自の彩りを加えています。

使用シンバル機材表【Arch Enemy（アーチ・エネミー）・Daniel Erlandsson】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【Arch Enemy（アーチ・エネミー）・Daniel Erlandsson】

Arch Enemyのダニエル・アーランドソンは、高速で正確なフットワークを実現するためPearlのDemon Driveダブルペダルを愛用しています。このペダルは特に高速プレイでの正確性に定評があり、デスメタル特有の高速ツインペダルフレーズを支えています。また、ダイレクトプルアクションを採用したPearlのH-2000ハイハットスタンドは、繊細なハイハットワークに対するレスポンスの良さが特徴です。

スネアスタンドにはS-2000を使用し、激しい演奏中でもスネアドラムを安定して支えます。シンバルセッティングには回転式ティルターを搭載したB-2000ブームシンバルスタンドを採用し、複雑なセッティングでも理想的な配置を実現。さらに、タムをしっかりと固定するためのGyro-Lockタムホルダーも重要な役割を果たしています。

長時間におよぶライブパフォーマンスでは、D-2000ドラムスローンの疲れにくい設計が彼の演奏を支えています。また、DR-503ドラムラックを導入することで拡張性に優れたセッティングを構築し、パワフルで安定したプレイを実現しています。これらのPearlハードウェアは、Arch Enemyの激しいステージパフォーマンスを縁の下から支える重要な要素となっています。

使用ペダル・ハードウェア機材表【Arch Enemy（アーチ・エネミー）・Daniel Erlandsson】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【Arch Enemy（アーチ・エネミー）・Daniel Erlandsson】

Arch Enemyのダニエル・アーランドソンは、高速で正確なフットワークを実現するためPearlのDemon Driveダブルペダルを愛用しています。このペダルは特に高速プレイでの正確性に定評があり、デスメタル特有の高速ツインペダルフレーズを支えています。また、ダイレクトプルアクションを採用したPearlのH-2000ハイハットスタンドは、繊細なハイハットワークに対するレスポンスの良さが特徴です。

スネアスタンドにはS-2000を使用し、激しい演奏中でもスネアドラムを安定して支えます。シンバルセッティングには回転式ティルターを搭載したB-2000ブームシンバルスタンドを採用し、複雑なセッティングでも理想的な配置を実現。さらに、タムをしっかりと固定するためのGyro-Lockタムホルダーも重要な役割を果たしています。

長時間におよぶライブパフォーマンスでは、D-2000ドラムスローンの疲れにくい設計が彼の演奏を支えています。また、DR-503ドラムラックを導入することで拡張性に優れたセッティングを構築し、パワフルで安定したプレイを実現しています。これらのPearlハードウェアは、Arch Enemyの激しいステージパフォーマンスを縁の下から支える重要な要素となっています。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【Arch Enemy（アーチ・エネミー）・Daniel Erlandsson】

Daniel Erlandssonは高速ツインペダルの正確さが際立つドラマーで、そのサウンドメイキングも緻密です。スネアは打面をややタイトに張り、裏面はやや緩めにセッティングすることでアタック感と芯のある音色を両立。特にブラストビートでの明瞭さを保つため、スネアの打面外周にムーンジェルを2〜3個配置し、過剰な倍音を抑制しています。タムはアタックを強調するために打面をやや強めに張り、低音の深みを残しつつも明瞭さを確保しています。

ミックス処理においては、キックは80-100Hz付近を強調しつつ、4-5kHz帯域をブーストして先端のアタック感を引き出し、150-200Hz帯域を少し削ることで泥濁りを防止。スネアは200-250Hz付近に存在感を持たせながら、3-5kHz帯域を強調してメタルサウンドに必要なスナップ感を確保。タイトなゲート処理と適度なコンプレッションでデスメタルの高速パートでも音の粒立ちを保ち、キックとスネアはセンター定位を基本としています。

レコーディングとライブでは異なるアプローチを採用。スタジオでは繊細なダイナミクスとニュアンスを表現するため、やや残響を残したナチュラルな音作りを心掛け、特に「Will To Power」以降のアルバムではモダンでパワフルながらも空気感のある処理が特徴。対するライブではアタック感を最大限に強調し、残響を抑えたドライなサウンドを追求。特に大規模フェスでは、混濁を避けるため250-400Hz帯域を絞り、より明確なエッジを持たせたEQ処理で、高速パートでもクリアに音が届くよう工夫しています。

比較的安価に音を近づける機材【Arch Enemy（アーチ・エネミー）・Daniel Erlandsson】

Daniel Erlandssonのメタルサウンドを手頃な価格で再現するなら、Pearl Mastersシリーズが入門点として最適です。特にPearl Masters Premium系統のメイプルシェルは、彼が長年使用しているReference PureやMasterworksの豊かな低域と明瞭なアタックに近い特性を持っています。Masters Customも予算内で検討できる選択肢で、Erlandsson特有の力強いキック音を得られるでしょう。

スネアドラムはPearlの中でも手に入りやすいメイプルモデルから選び、14インチのスタンダードサイズが使いやすいでしょう。シンバルセットアップは参考にしつつも、予算に応じて段階的に揃えることをおすすめします。特にライドシンバルとハイハットは音作りの要となるため、先行投資する価値があります。

ペダルに関しては、Daniel ErlanssonがPearlを愛用している点を踏まえ、同ブランドの入門〜中級モデルから選ぶと良いでしょう。また、タムセッティングはArch Enemyの楽曲を演奏するなら10、12、16インチの組み合わせが基本となります。Tamaの古いStarclassicも中古市場で見つかれば、1990年代のメタルサウンドを彷彿とさせる音色を実現できるでしょう。

比較的安価に音を近づける機材表【Arch Enemy（アーチ・エネミー）・Daniel Erlandsson】

ライブセットアップについて【Arch Enemy（アーチ・エネミー）・Daniel Erlandsson】

Daniel Erlandssonのステージセットアップは、メロディックデスメタルバンドArch Enemyの激しい演奏スタイルに適した配置となっている。通常、ステージ中央後方に配置され、大型のドラムセットを使用。ツインバスドラムを含む重厚なセットアップは、バンドのダイナミックなサウンドを支える基盤となっている。Pearl製ドラムを愛用しており、特にReference Pureシリーズの複数のタムとシンバルを組み合わせた構成が特徴的だ。

マイキングについては、細部まで計算されたセッティングが施されている。各ドラム、特にスネアとバスドラムには複数のマイクが配置され、鮮明なアタックと重低音を捉えるよう調整されている。オーバーヘッドマイクは左右対称に設置され、シンバルワークの繊細な表現をクリアに拾い上げる。これにより、高速でテクニカルなプレイスタイルのディテールが失われることなく観客に届けられている。

代表的なライブ映像では、「Wacken Open Air」や「Hellfest」などの大型フェスでの演奏が見どころ。特に「Nemesis」や「The World Is Yours」などの楽曲では、ツインバスドラムを駆使した高速プレイとダイナミックなフィルインが際立つ。また、Alissa White-Gluzとのフロントとの絡みも絶妙で、ヘッドバンギングを交えながら正確無比なタイミングで演奏を展開する姿は、技術と表現力の高さを物語っている。

総括まとめ【Arch Enemy（アーチ・エネミー）・Daniel Erlandsson】

Daniel Erlandssonは、メロディック・デスメタルバンド「Arch Enemy」の強力な推進力として、精密かつアグレッシブなドラミングを展開している。彼の音作りの核は、正確なブラストビートと多彩なダブルバスドラムのパターンにあり、バンドのヘヴィさと疾走感を支えている。

再現するには、パワフルでタイトなスネアサウンド、鮮明なアタック感のあるシンバル、そして精密に調整されたダブルペダルのセッティングが重要だ。特にライブでの迫力と録音時のクリアさを両立させた音づくりは、彼の技術的特徴といえる。

Erlandssonは最新機材を取り入れつつも、あくまで自身の演奏表現を第一に考え、機材に依存しすぎない姿勢を貫いている。彼のドラミングスタイルは、テクニカルなスキルと音楽的表現力のバランスが絶妙であり、それがArch Enemyのサウンドに不可欠な要素となっている。

本記事参照サイト【Arch Enemy（アーチ・エネミー）・Daniel Erlandsson】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• Pearl Drums – Official Artist Profile
• Young Guitar Magazine
• Sonic System Media
• Young Guitar – Live Report