【HAWAIIAN6・畑野行広】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

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【畑野行広】HAWAIIAN6 始めに

1999年結成のメロディックパンクバンド「HAWAIIAN6」のドラマーとして活躍する畑野行広は、力強くもキレのあるドラミングで知られています。繊細かつダイナミックなプレイスタイルは、バンドの特徴的なメロディックパンクサウンドを支える重要な要素となっています。

畑野のドラミングは、スピード感のあるパンクロックの土台を作りながらも、緻密なフットワークと表現力豊かなフィルインが特徴です。HAWAIIAN6の代表曲では、疾走感あるビートを維持しながらも、楽曲の展開に合わせた的確なアクセントやブレイクで楽曲を彩っています。

また、メロディックパンクというジャンルの中で、畑野は日本のパンクシーンにおける重要なドラマーとして認識されています。そのテクニカルかつエモーショナルなドラミングスタイルは、HAWAIIAN6の音楽性に大きく貢献し、バンドの長年にわたる活動を支える原動力となっているのです。

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使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【HAWAIIAN6・畑野行広】

HAWAIIAN6のドラマー畑野行広は、シーンに合わせて複数のキットを使い分けています。レコーディングでは主にYAMAHAのRecording Customを使用し、22×16インチのバスドラム、10/12インチのタム、16インチのフロアタムという構成で、バーチ材のクリアな音質を活かしています。 ライブではPearlのMasters Maple Reserveを好んで使用し、22×18インチバスドラムのパワフルなサウンドで観客を沸かせています。また、LudwigのBlack Beautyスネア（14×5インチ、ブラスシェル）は、その特徴的な鳴りを重宝しています。以前はTAMAのStarclassic Mapleも使用しており、WATERWEED時代にはこのメイプルシェルのウォームな音色を活かしていました。 現在はPearlのMasters Maple Completeも所有しており、22×18インチのバスドラムに10/12インチのタム、16インチのフロアタムというセットアップで、メイプル特有の深みのある音色を引き出しています。状況に応じてバーチとメイプルを使い分け、ライブではパワフルさを、スタジオではクリアな定義を優先する傾向があります。

使用ドラムセット（シェル）機材表【HAWAIIAN6・畑野行広】

使用スネアドラムの種類と特徴【HAWAIIAN6・畑野行広】

HAWAIIAN6のドラマー畑野行広は、複数のスネアドラムを使い分けており、中でもPearl Signature Snareをメインに使用している。このメイプル14×6.5インチモデルは、WATERWEED・MOGAMIとのコラボレーションモデルで、コーテッドヘッドと20本のスナッピーにより、パンクロックにふさわしいパワフルで芯のある音色を実現している。

サブとして使用するPearl Referenceは14×5.5インチのメイプルシェルで、中低音の豊かな響きが特徴。Ludwig Black Beautyはブラス製14×5インチで、クラシックなサウンドとシャープなアタックを生み出す。また、Pork Pieのメイプル14×6インチは温かみのあるトーンで、録音時に重宝している。

Pearl Sensitoneはスチール製14×5.5インチで、シャープな音質を持ち、楽曲の雰囲気に応じて使い分けている。すべてのモデルにコーテッドヘッドと20本のスナッピーを採用することで、一貫性を保ちながらも、素材や深さの違いによって多様なサウンドカラーを引き出している。

使用スネアドラム機材表【HAWAIIAN6・畑野行広】

使用シンバルの構成と種類と特徴【HAWAIIAN6・畑野行広】

HAWAIIAN6のドラマー畑野行広は、主にZildjianのAカスタムシリーズを愛用しています。セッティングの中心となるのは14″ハイハット、18″と17″のクラッシュ、20″ライドという構成で、Aカスタムシリーズ特有の明るく抜けの良い音色がHAWAIIAN6のパンクロックサウンドに鋭いアクセントを加えています。特に18″メインクラッシュは彼のプレイスタイルにおいて重要な役割を担っています。

エフェクト系として18″チャイナシンバルと10″スプラッシュも使用し、楽曲の展開に変化をつける際に活用しています。また、16″クラッシュはセッティングによって追加され、音の厚みを増すために使われることがあります。Aカスタムシリーズは、従来のAシリーズよりも明るい音色が特徴で、畑野のアグレッシブなプレイを引き立てています。

さらに、K Custom Hybridシリーズの18″クラッシュも所有しており、ソロ活動などでも使用しています。このシンバルはAカスタムシリーズとは異なる複雑な倍音と温かみのある音色を持ち、状況に応じて使い分けています。畑野のシンバル選択は、HAWAIIAN6のエネルギッシュなサウンドを支える重要な要素となっています。

使用シンバル機材表【HAWAIIAN6・畑野行広】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【HAWAIIAN6・畑野行広】

HAWAIIAN6のドラマー畑野行広は、Tamaのハードウェアで安定したプレイを実現している。特にキックペダルはSpeed Cobra 910を愛用しており、そのロングフットボードが彼の速いフットワークを支え、バンドの特徴的なパンクロックビートを生み出す土台となっている。ハイハットには操作性に優れたIron Cobra 900 Seriesを採用し、激しいライブパフォーマンスでも安定したコントロールを維持している。

畑野のセットアップではSTAR Hardwareシリーズのスネアスタンドが活躍し、HC83BWシンバルスタンドのブーム機能によって理想的な配置を実現。MTH905タムホルダーは確実な固定力で音の伝達ロスを最小限に抑えている。特に野外フェスなど様々な環境でのパフォーマンスにおいて、これらの高品質ハードウェアが彼のプレイを確実にサポートしている。

長時間に及ぶライブやレコーディングでは、1st Chair Round Rider XLの座り心地の良さが体への負担を軽減。また、Power Tower Systemラックを活用することで、スタジオや様々なステージでの素早いセットアップと安定性を両立させている。畑野の選ぶTamaのハードウェア群は、HAWAIIAN6の激しいパフォーマンスを支える重要な要素となっている。

使用ペダル・ハードウェア機材表【HAWAIIAN6・畑野行広】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【HAWAIIAN6・畑野行広】

HAWAIIAN6のドラマー畑野行広は、Tamaのハードウェアを愛用している。キックペダルには「Speed Cobra 910」を選択。ロングフットボードを採用したこのモデルは、彼のアグレッシブなプレイスタイルとハイスピードなリズムパターンに必要な反応速度を提供している。ハイハットには「Iron Cobra 900 Series」を使用し、激しいライブパフォーマンス中でも揺るがない安定感を実現している。

シンバルスタンドは「HC83BW」を選び、ブームタイプの特性を活かして自由度の高いセッティングを可能にしている。スネアスタンドには高品質な「STAR Hardware」を、タム固定には優れた音の伝達性を持つ「MTH905」タムホルダーを採用。長時間のライブでも疲れにくい「1st Chair Round Rider XL」のドラムスローンが、安定したパフォーマンスを支えている。

スタジオレコーディングや野外フェスなど様々な環境でのセットアップを容易にするため「Power Tower System」ラックも活用。これらTamaの信頼性の高いハードウェア群が、HAWAIIAN6のエネルギッシュなサウンドと畑野のダイナミックなドラミングを支える重要な要素となっている。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【HAWAIIAN6・畑野行広】

HAWAIIAN6のドラマー畑野行広は、パンクロックに最適化したドラムサウンドを追求している。バスドラムは打面を若干緩め、裏面はタイトに調整し、タオルやフェルトパッドを使った軽いミュートを施す。スネアは12インチのメイプルシェルを好み、打面にはムーンジェルを1〜2枚配置し、明瞭なアタック感と80-120Hz帯の芯のある中低域を確保。タムは打面のみムーンジェルで軽くミュートし、300-500Hz帯の箱鳴り感を抑制している。

レコーディング時のミックス処理では、バスドラムに60Hz付近をブーストし、200-300Hz帯をカットしてモコモコ感を排除。スネアは3-5kHzのアタック部分と200Hz付近の芯を強調し、ゲートとコンプレッサーで明確なパンチ感を実現。ハイハットとシンバルは10kHz以上を軽くブーストし、2-3kHz帯の刺さる成分を選択的に抑制。全体のドラムバランスではオーバーヘッドをやや広めにパンニングし、立体感のある音像を構築している。

ライブとレコーディングでは意図的にセッティングを変えており、ライブではより太いアタック感を重視して若干低めのチューニングを採用。特にスネアは打面をタイトに張りつつも、裏面のスナッピーテンションを緩め、会場の反響に負けない歯切れの良さを確保している。一方レコーディングでは、タムの余韻をコントロールするため小さめのミュートを施し、各楽器間の分離度を高めるためにマイキングやゲートの設定をより繊細に調整している。

比較的安価に音を近づける機材【HAWAIIAN6・畑野行広】

HAWAIIAN6のドラマー畑野行広のサウンドに近づけるなら、基本セットはPearlのMasters Maple Completeがコストパフォーマンスに優れています。メイプルシェルの深みのあるウォームな音色が特徴で、畑野のパワフルなプレイスタイルを支える土台となるでしょう。WATERWEED時代に使用していたTAMA Starclassic Mapleも選択肢として検討できる機材です。

スネアドラムはLudwigのBlack Beautyがクラシックな存在感を放ちますが、予算を抑えるならブラスシェルの特性を持つ同メーカーの入門モデルも検討価値があります。畑野のキレのある音作りには、YAMAHAのRecording Customシリーズに含まれるバーチスネアも相性がよく、クリアな音質を実現できるでしょう。

フットワークについては、畑野のパワフルなキックを再現するためにPearl製ペダルが適しています。Masters Maple Reserveに使われるような上位モデルを目指しつつも、まずは同じPearlのエントリーモデルから始めるのも一案です。録音時の精度を重視するならYAMAHAのハードウェアも信頼性が高く、Recording Customシリーズの特長であるクリアな音質を引き出せるでしょう。

比較的安価に音を近づける機材表【HAWAIIAN6・畑野行広】

ライブセットアップについて【HAWAIIAN6・畑野行広】

HAWAIIAN6のドラマー畑野行広のライブセットでは、ステージ後方中央にドラムセットが配置されることが多い。バンドのパンクロックスタイルに合わせた機動力のあるセットアップで、特にスネアとフロアタムの位置は低めに設定し、素早いフィルインを可能にしている。また、アグレッシブなプレイスタイルに対応するため、シンバル類は比較的高めに配置されているのが特徴だ。

マイキングに関しては、スネアドラムには上下から2本のマイクが設置され、キックドラムには内部と外部からのマイキングが施されている。オーバーヘッドマイクは左右対称にセットされ、ハイハットとライドシンバルにも専用マイクが配置されることが多い。このセッティングにより、畑野のパワフルかつ繊細なドラミングの全てのニュアンスが捉えられている。

代表的なライブ映像では、畑野のタイトなグルーヴと正確なテンポキープが際立っている。特に「ALL I WANT」や「KIDS OF THE RIOT」などの楽曲では、スピード感のあるキックとスネアのコンビネーションと、的確なアクセントの配置が見どころだ。また、MCの間や曲間のスティックトリックや、バンドメンバーとの息の合ったインタープレイにも注目したい。HAWAIIAN6の楽曲の骨組みを支える彼のダイナミックな演奏スタイルは、ライブパフォーマンスの魅力の一つとなっている。

総括まとめ【HAWAIIAN6・畑野行広】

畑野行広はシンプルかつパワフルなプレイスタイルで知られ、HAWAIIAN6のサウンドを支えている。グルーヴ感とパワーのバランスを重視した彼のドラミングは、パンクロックの疾走感と抑揚ある表現力を兼ね備えている。

セットアップは基本に忠実ながらも独自のチューニングで低音の効いた太いスネアサウンドを生み出し、シンバルワークはクラッシュの効果的な使用で楽曲の起伏を演出。特にライブではシンバルの効果的な活用で曲の展開を明確に表現している。

機材選びより演奏技術を重視する姿勢が特徴で、どんな環境でも安定したパフォーマンスを発揮。長年のキャリアで培った確かな技術と感性で、ブランドや機種にこだわらず自身のスタイルを貫き通している。

本記事参照サイト【HAWAIIAN6・畑野行広】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• HAWAIIAN6 Official Site
• Waterweed Official Blog
• Rolling Stone Japan
• TM-808 Media