【ポルノグラフィティ・玉田豊夢（サポート）】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

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【玉田豊夢（サポート）】ポルノグラフィティ 始めに

玉田豊夢は2011年からポルノグラフィティのサポートドラマーを務め、バンドのリズムセクションを支える重要な役割を果たしています。彼のプレイスタイルは緻密なタイミングコントロールと力強いグルーヴ感が特徴で、ポルノグラフィティの疾走感のある楽曲から繊細なバラードまで、幅広い表現力で対応しています。

玉田はCanopus社のエンドーサーとしても知られ、特にYAIBAシリーズのスネアドラムを使用したクリアで力強いサウンドが彼のトレードマークとなっています。ポルノグラフィティの「アゲハ蝶」や「サウダージ」などの代表曲では、楽曲の世界観を崩すことなく、適切な強弱とダイナミクスでバンドの演奏を支えています。

また、自身のシグネチャースティック「TAMADA Tom Model TS-003」を開発するなど、演奏技術だけでなく機材へのこだわりも持ち合わせています。長年のサポートドラマーとしての経験を活かし、バンドの楽曲制作にも影響を与えながら、ポルノグラフィティのロック、ポップ、バラードといった多彩な音楽性を支える重要な存在となっています。

YouTubeで玉田豊夢（サポート）のプレイをチェック → こちら

使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【ポルノグラフィティ・玉田豊夢（サポート）】

ポルノグラフィティのサポートドラマーを務める玉田豊夢は、主にCANOPUSドラムを愛用している。定番となっているYAIBAシリーズでは、メイプル6プライの「YAIBA II Maple」（22×16/10×8/12×8/16×16）を黒雲サテン・フィニッシュで使用し、艶やかで粒立ちの良いサウンドを実現。また、ビーチ8プライの「YAIBA II Beech」とバーチ8プライの「YAIBA Birch」も同サイズ構成で使い分け、楽曲によって音色の違いを演出している。

特に注目すべきは「RFM Series」の24×14/13×9/16×16というワイドなサイズ構成で、ポルノグラフィティの「暁」ツアーで使用されたスペシャルオーダーモデル。メイプル材の深みと24インチの大口径バスドラムによる豊かな低域は、ライブでの存在感を際立たせている。また、ヴィンテージサウンドを再現した「Neo Vintage NV60-M Series」（22×14/12×8/16×14）も所有しており、繊細な表現力を求められる楽曲で活用している。

玉田のドラムセットは曲調やライブ会場によって使い分けられ、YAIBAシリーズの精密なアタック感とビンテージ系の暖かみのある音色を使い分けることで、ポルノグラフィティの多彩な音楽性に対応。特にバスドラムは22インチと24インチを使い分け、楽曲のグルーヴ感を最大限に引き出している点が特徴的である。

使用ドラムセット（シェル）機材表【ポルノグラフィティ・玉田豊夢（サポート）】

使用スネアドラムの種類と特徴【ポルノグラフィティ・玉田豊夢（サポート）】

玉田豊夢はポルノグラフィティのサポートドラマーとして活躍し、多彩なスネアドラムを使い分けています。メインには自身のシグネチャーモデルであるT-OD「TS-003」(メイプル製13×6.5)を使用。REMOコーテッドエンペラーとカスタムスナッピーの組み合わせで、密度の高いサウンドを実現しています。またCanopusの「YAIBA 2」(メイプル製14×5.5)は、細めのシェルと倍率のない明瞭なサウンドが特徴です。

メタルスネアではTAMAの「Starphonic」シリーズを複数愛用。「Starphonic Brass」(ブラス製14×6)はREMOコーテッドエンペラーとカーボン20本スナッピーにより中高域の抜けの良さを発揮。「Starphonic Bell Brass」(ベルブラス製14×7)はパワーと輪郭の明瞭さが特徴で、重厚感のある場面で活躍します。

ウッドスネアではTAMA「Starphonic Birch」(バーチ製14×6.5)を使用。REMOパワードットコーテッドと20本スナッピーの組み合わせにより、芯のあるアタックを生み出しています。これらの多様なスネアドラムを、玉田はポルノグラフィティの楽曲特性や演奏環境に合わせて巧みに使い分けています。

使用スネアドラム機材表【ポルノグラフィティ・玉田豊夢（サポート）】

使用シンバルの構成と種類と特徴【ポルノグラフィティ・玉田豊夢（サポート）】

ポルノグラフィティのサポートドラマーを務める玉田豊夢のシンバルセットアップは、中核にZildjianを据えた構成になっています。特にクラッシュシンバルは、Zildjian G16 Thin Crashを16″、17″、18″、19″と幅広いサイズで使用しており、薄めの素材によるクイックなレスポンスと華やかなサウンドが特徴です。これらはポップロックのサウンドに最適なブライトな音色を提供します。

ハイハットにはMEINLのBZ Series 14″を採用し、クリアでシャープなカット感を出しています。ライドシンバルにはZildjianのAXIS Ride 20″を使用し、スティックのアタックがはっきりと出るタイプを選ぶことで、複雑なグルーヴでも明瞭なリズムパターンを刻むことができます。

さらに個性的なアクセントとして、Sabian O-Zone China 18″とMEINL Ultra Stack 10″を組み込んでいます。O-Zone Chinaは特徴的なホール（穴）があり、爆発的なサウンドを生み出すのに対し、コンパクトなUltra Stackはタイトで鋭いアタック音が得られ、アレンジの妙を演出しています。玉田のセットアップは、多彩な音色バリエーションとポルノグラフィティの楽曲に合ったブライトでパワフルな特性を持ち合わせています。

使用シンバル機材表【ポルノグラフィティ・玉田豊夢（サポート）】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【ポルノグラフィティ・玉田豊夢（サポート）】

ポルノグラフィティのサポートドラマー・玉田豊夢氏は、Canopusのハードウェア製品を中心に構成しています。キックペダルには「Yaiba II Bolt Drive」を採用。このペダルは軽くスムーズなアクションが特徴で、繊細なフットワークを可能にします。ハイハットスタンドは同じくCanopusの「YAIBA II HiHat Stand」を使用し、その滑らかな操作性でダイナミックな演奏をサポートしています。

シンバルスタンドには安定性と省スペース性を両立したCanopus「Flat Base Cymbal Stand」を採用。タムホルダーには確実なホールド力を持つ「Single Tom Holder」を使用しています。スネアスタンドはT’s Drumsの「TS-003」を選択し、高さ調整の自由度の高さを活かしたセッティングが可能になっています。

さらに、DWの「PDP Concept Series」ラックを導入し、拡張性と安定性を確保。長時間のライブ演奏でも疲れにくいCanopus「1000 Series Throne」を使用し、チューニングには持ちやすく滑りにくいグリップの「CB-1」を愛用。これらのハードウェアは玉田氏の繊細かつダイナミックなプレイスタイルを支える重要な要素となっています。

使用ペダル・ハードウェア機材表【ポルノグラフィティ・玉田豊夢（サポート）】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【ポルノグラフィティ・玉田豊夢（サポート）】

ポルノグラフィティのサポートドラマーを務める玉田豊夢は、Canopus製ハードウェアを中心に構成している。キックペダルには「Yaiba II Bolt Drive」を採用しており、軽くスムーズなアクションにより長時間のライブでも安定したプレイが可能。ハイハットスタンドにも同シリーズの「YAIBA II HiHat Stand」を使用し、滑らかな操作性で繊細な表現をサポートしている。

シンバル周りは「Flat Base Cymbal Stand」を採用し、安定性と省スペース性を両立。タムマウントには「Single Tom Holder」を使い、確実なホールド力でライブ中の激しい演奏にも対応。スネアスタンドにはT’s Drumsの「TS-003」を使用し、高さ調整の自由度を活かした独自のセッティングを実現している。

ラックシステムにはDWの「PDP Concept Series」を導入し、拡張性と安定性を確保。長時間のライブでも疲労を軽減するため「1000 Series Throne」を愛用し、チューニングには持ちやすく滑りにくいグリップの「CB-1」を使用。これらCanopus製を中心とした選りすぐりのハードウェアが、玉田のダイナミックかつ繊細な演奏をサポートしている。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【ポルノグラフィティ・玉田豊夢（サポート）】

玉田豊夢は愛用するカノウプス・ヤイバII スネアの打面をやや高め、裏面をさらに高めに調整することでJ-ROCKの芯のあるサウンドを創出している。スネアには軽めのムーンジェルを1枚配置し、バスドラムは打面側に少量のミュートを施すことで、低域の粒立ちを確保。曲調に応じて、バラードではテンションを緩め残響を活かし、アップテンポではタイトに調整する柔軟性を持つ。

ミックス処理では、バスドラムは60-80Hzの低域を持ち上げつつ、200-250Hz帯域をカットしてマッドさを排除。スネアは3-5kHzのアタック部分を強調し、ハイハットやシンバルは10kHz以上の帯域を適度にブーストすることで抜けの良さを確保。レコーディングではゲート処理を積極的に使い、特にタムは不要な鳴りを抑制している。定位は、ドラマー視点を基本としながらも、曲の展開に合わせて音像を適宜調整する。

ライブではアタックと音圧を重視し、YAIBAシリーズの特性を活かして中高域の存在感を前面に出す調整を行う。一方レコーディングでは、細部まで聴こえる環境を考慮し、オーバーヘッドのセッティングにこだわり空間の広がりを大切にする。「暁」などの疾走感ある楽曲では打面のテンションを上げ、アタックをより強調したチューニングで、バンドサウンドの核となるドラムサウンドを構築している。

比較的安価に音を近づける機材【ポルノグラフィティ・玉田豊夢（サポート）】

ポルノグラフィティのサポートドラマー玉田豊夢氏の音に近づくなら、CANOPUS YAIBAシリーズが基本路線として挙げられます。手の届きやすい価格帯では、特にYAIBA II Maple 6plyのようなメイプルシェル構成のドラムセットを選ぶと良いでしょう。玉田氏は様々なCANOPUSドラムを使いこなしていますが、音色の基本はメイプルの温かみと適度なパンチ感にあります。

音作りの要となるスネアドラムは、玉田氏がRFMシリーズを使用していることを参考に、メイプルシェルの14インチスネアを選ぶのがおすすめです。「暁」ツアーで使用されたRFMシリーズのような太めの音が特徴的ですが、Neo Vintage NV60-Mシリーズのようなヴィンテージ志向のスネアでも玉田サウンドに近づけることができます。シンバルはミディアムウェイトの明るめのものが相性良いでしょう。

最近のライブで使用されるYAIBA II Beech 8plyのようなビーチ材シェルは独特の芯のある音が特徴ですが、バーチシェルでもある程度代用可能です。YAIBA Birch 8plyは比較的入手しやすく、玉田氏の使用するティール・サテン仕上げのような個性的な外観も魅力的です。フットペダルは玉田氏の繊細なフットワークに合わせて、レスポンスの良い中~高級モデルを選ぶと良いでしょう。

比較的安価に音を近づける機材表【ポルノグラフィティ・玉田豊夢（サポート）】

ライブセットアップについて【ポルノグラフィティ・玉田豊夢（サポート）】

玉田豊夢のライブセットアップは、ポルノグラフィティのパワフルなサウンドを支える重要な要素となっている。ステージでは基本的にドラムセットを中央後方に配置し、バンドメンバーが前面に立つ形を取ることが多い。特に「CANOPUS YAIBA II」シリーズのドラムキットを愛用しており、そのシャープな見た目とパワフルなサウンドがステージ上で存在感を放っている。

マイキングについては、キックドラムには低域を捉えるマイクを内部に、アタック感を捉えるマイクを外側に配置する2マイク方式を採用していることが多い。スネアやタムにも個別にマイクを設置し、シンバルには高音域を美しく拾うオーバーヘッドマイクを配置。この緻密なマイキングにより、繊細かつダイナミックな演奏が会場全体に届けられている。

代表的なライブ映像としては「アゲハ蝶」や「アポロ」などのパフォーマンスが印象的だ。特に注目すべきは曲の展開に合わせたダイナミクスのコントロールで、静かなパートから一気に爆発するサビでの力強いバスドラムのキックとスネアのバックビートが見どころ。また「明日晴れるかな」などのバラードでは繊細なブラシワークやシンバルワークも魅力となっており、バンドの多彩な音楽性を支えている。

総括まとめ【ポルノグラフィティ・玉田豊夢（サポート）】

玉田豊夢のドラミングは音色とグルーヴの両立がポイント。シンプルながらバンドの音楽性を支える強固なビートと、フレージングの妙が持ち味。ロック的な芯の強い音作りを基本としつつも、曲調に合わせた表現力の幅広さが彼のサポートドラマーとしての価値を高めている。

音の再現には、深く太いスネアサウンドと、クリアで存在感のあるシンバルワークが重要。彼自身が愛用するYAIBAシリーズのようなエッジの効いたドラムセットが理想的だが、どのような機材でも叩き方と調整次第で彼のサウンドに近づけることが可能だ。

特筆すべきは、機材に依存しすぎない姿勢。インタビューでは「手の内」と呼ぶ自身のテクニックや感覚を大切にし、どんな環境でも安定したパフォーマンスを提供できる実力を持つ。ポルノグラフィティのサポートでは、バンドの世界観を尊重しながらも自身のカラーを適度に発揮するバランス感覚も見事である。

本記事参照サイト【ポルノグラフィティ・玉田豊夢（サポート）】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• Canopus Drums (Official Artist Page)
• DRUMS MAGAZINE (Media)
• SPICE (Media)
• Musician’s Life (Media)