【レミオロメン・神宮司治】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

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【神宮司治】レミオロメン 始めに

神宮司治は、レミオロメンの中心的リズムメイカーとして、安定したグルーヴ感と繊細なダイナミクスコントロールを特徴とするドラマーです。彼の丁寧なバスドラムワークとタイトなスネアサウンドは、バンドのポップロックサウンドの土台を形成し、藤巻亮太の歌声を引き立てる重要な役割を果たしてきました。

代表曲「3月9日」や「粉雪」では、神宮司のシンプルながらも楽曲の起伏を巧みに表現するドラミングが印象的です。特に曲の盛り上がりでは力強いフィルインを挿入しつつも、常に楽曲全体のバランスを考慮したプレイスタイルを貫いています。

レミオロメンの透明感のある音楽性を支える神宮司のドラミングは、派手さよりも曲の本質を引き出す奥深さが魅力です。バラードからアップテンポな楽曲まで、彼の多彩な表現力とグルーヴ感は、バンドの楽曲に不可欠な要素となっています。

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使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【レミオロメン・神宮司治】

レミオロメンのドラマー神宮司治氏が使用するドラムセットは、TAMA STAR BIRCHがバンド活動での主要セットとして知られています。22×18インチのバスドラム、12×8インチのタム、14×14/16×16インチのフロアタムという構成で、バーチ材特有の力強さと抜けの良さを持ち合わせています。また、TAMA STARCLASSIC Performer B/Bもライブやレコーディングで頻繁に使用され、バーチ/バーチのシェル構成が特徴です。 スタジオワークではYAMAHA Recording Customを愛用し、そのバーチシェルの精確なアタックとコントロール性の高さを活かしています。一方、音色の幅を広げるためCanopus RFM Seriesのメイプルシェルや、TAMA BUBINGA ELITEのブビンガ材による豊かな低音と明るい中高音も場面に応じて使い分けています。 ソロ活動ではTAMA STAR Walnutを使用し、ウォルナット特有の温かみのある音色を追求。また2010年代のレコーディングではPEARL Reference Pureのメイプルシェルを採用し、クリアで芯のある音を作り出しています。神宮司氏は曲調やプレイスタイルに合わせて、これらのドラムセットを緻密に選択し、音楽性を高めています。

使用ドラムセット（シェル）機材表【レミオロメン・神宮司治】

使用スネアドラムの種類と特徴【レミオロメン・神宮司治】

レミオロメンのドラマー神宮司治は、多彩な表現力を持つスネアドラムを使い分けています。メインとして愛用するCanopus Solid Stickはスティール素材で、Remo Coated Ambassadorヘッドと42ストランドスナッピーの組み合わせにより、力強さと明瞭さを両立させています。一方、温かみのある中音域が特徴のBrady Jarrahや、中低音の豊かな響きを持つLudwig SensiToneも楽曲に合わせて使用しています。

メタル系スネアとしてはPearlのスティールスネア（14×5.5）も重要な位置を占め、Evans G1 Coatedヘッドとカスタムスナッピーによるバランスの良い音色とレスポンスを活かしています。一方、GretschのヴィンテージメイプルはウッドシェルながらEvans HD Dryヘッドと42本スナッピーの組み合わせで、ドライで芯のあるサウンドを実現しています。

アルミニウム素材のYamahaスネア（14×6）はEvans G2 Coatedヘッドと20本スナッピーにより、明るく抜けの良い音色が特徴です。これらの多様なスネアドラムを状況に応じて選択することで、楽曲の世界観や会場の音響特性に合わせた最適な音作りを実現しています。神宮司の繊細なスネアチューニングと選定へのこだわりが、レミオロメンのサウンドを支える重要な要素となっています。

使用スネアドラム機材表【レミオロメン・神宮司治】

使用シンバルの構成と種類と特徴【レミオロメン・神宮司治】

レミオロメンのドラマー神宮司治は、Zildjianシンバルを中心にセットを構成しています。ハイハットには14″のK Constantinopleを使用し、温かみのあるジャズやバラード向きの音色を活かしています。クラッシュシンバルは16″のK Custom Darkをメインに、18″の同モデルと19″のK Custom Hybridも併用することで、深みのある暗めの音色から多彩な音色まで幅広い表現を可能にしています。

ライドシンバルには22″のK Constantinopleを基本に使いながら、明るく鮮明な音色の20″A Customをサブとして使い分けています。これにより、ウッディでオールドスクールなサウンドから現代的な明るい音色まで対応できる柔軟性を確保しています。さらに、アクセント用に19″のK Chinaと10″のA Custom Splashを配置し、曲調に応じた表現の幅を広げています。

全体的にK系シリーズを多く採用することで、温かみと深みのある音色を基調としながらも、A Customの明るさも取り入れたバランスの良いセッティングとなっています。このような構成は、レミオロメンの楽曲の繊細さと力強さを表現するのに適しており、神宮司のドラミングスタイルを支える重要な要素となっています。

使用シンバル機材表【レミオロメン・神宮司治】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【レミオロメン・神宮司治】

レミオロメンのドラマー・神宮司治氏のハードウェア構成は演奏スタイルと快適性を重視したセレクトが特徴です。長年愛用しているDWの「DW-5000」キックペダルは、繊細なダイナミクスコントロールを可能にし、同じくDWの「DW-5000」ハイハットスタンドと組み合わせることで、安定感のある正確なフットワークを実現しています。Roland NOISE EATERを併用することで、スタジオでの振動・騒音対策も万全です。

快適な演奏環境づくりにおいては、Tamaの「Star Throne」を愛用。長時間のライブやレコーディングでも疲労を軽減する座り心地の良さが特徴です。シンバルやタムのセッティングには、DWのシンバルスタンドとGibraltarのタムホルダーを組み合わせ、自由度の高いポジショニングを可能にしています。LPのパーカッションスタンドを使用した追加打楽器の配置も、神宮司氏の多彩な音色作りに貢献しています。

サウンドメイキングにおいては、Evansの「Torque Key」を用いた精密なチューニングにもこだわりが見られます。正確なテンション調整によって一定のサウンドクオリティを維持し、レミオロメン時代から現在のセッション、指導活動に至るまで、確かな演奏基盤を支えています。これらハードウェアの選択は、神宮司氏の演奏スタイルと音楽性を具現化するための重要な要素となっています。

使用ペダル・ハードウェア機材表【レミオロメン・神宮司治】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【レミオロメン・神宮司治】

レミオロメンのドラマー神宮司治氏は、ハードウェア選びにもこだわりを持っています。キックペダルには長年愛用しているDW-5000を使用。このペダルは踏み心地の良さと反応の速さを兼ね備え、神宮司氏のダイナミックな演奏スタイルを支えています。同じくDWのハイハットスタンドも採用し、精密な操作性と安定感を実現しています。

シンバルスタンドにもDW製品を選び、堅牢な作りによる安定したセッティングを確保。タムホルダーにはGibraltarを使用し、自由度の高いポジショニングを可能にしています。また、Latin Percussion(LP)のパーカッションスタンドも併用し、多彩な音作りに対応。長時間のライブでも快適なプレイを実現するため、Tama Star Throneをドラムスローンとして選んでいます。

練習環境での騒音対策としては、Roland NOISE EATERをキックペダル下に設置し、振動や騒音を軽減。チューニングには正確なテンション調整が可能なEvans Torque Keyを使用するなど、音質や演奏環境にも細心の注意を払っています。これらのハードウェア構成は、神宮司氏の演奏スタイルと音楽性を最大限に引き出すために厳選されたものです。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【レミオロメン・神宮司治】

神宮司治はスネアの打面を中高音域で張り、裏面をやや緩めにチューニングして音の芯を作り出しています。特に「3月9日」などのバラードでは打面に1〜2枚のムーンジェルを配置し、不要な倍音を抑制。一方「粉雪」などアップテンポな楽曲ではムーンジェルを外し、裏面外周部にガムテープを貼ることで残響を調整しながらアタック感を維持しています。タムは打面と裏面のピッチ差を最小限に抑え、自然な減衰と明瞭なアタック音を両立させています。

レコーディングでのミックス処理は、スネアに200Hz付近をブーストして芯を出しつつ、3-5kHzを強調してスティックアタックを際立たせます。ハイハットは10kHz以上の高域をわずかに持ち上げ、シンバルは8kHzあたりにナローQ値のEQをかけて存在感を演出。キックは60-80Hzの低域を豊かに保ちながら、4kHzあたりにブーストを入れてアタック感を強調。全体にはパラレルコンプレッションを適用し、ドラムの密度と一体感を高めています。

ライブとレコーディングでは明確な使い分けがあり、ライブではアタック重視で各打楽器の分離感を高めるチューニングを採用。特にフロアタムは打面をタイトに張り、裏面を緩めることでマイキング時の低域の膨らみを抑制しています。一方レコーディングではスネアの倍音を活かすために細めのスティックを使用し、シンバルワークも繊細さを意識。スタジオでは残響を活かせるよう、むしろダンピングを最小限に抑え、マイクポジションとEQでコントロールする手法を取り入れています。

比較的安価に音を近づける機材【レミオロメン・神宮司治】

レミオロメンの神宮司治さんのサウンドに近づけるなら、まずTAMAのSTARCLASSIC Performer B/Bが比較的手が届きやすい選択肢です。バーチ/バーチの組み合わせは彼の代表的なSTAR BIRCHに音色が近く、パワフルかつ明るい音色が特徴で、中古市場でも入手しやすい価格帯にあります。22インチのバスドラムに10・12インチのタムと16インチのフロアタムという構成がベーシックです。

スネアとシンバルの選択も重要で、神宮司さんの音作りに近づけるならCanopusのスネアも検討価値があります。RFM Seriesのメイプルシェルは温かみのある音色で、日本製ハンドメイドの品質を持ちながらも比較的手頃な価格帯から見つけることができます。YAMAHAのRecording Customシリーズも代替として検討できるでしょう。

初心者はまずTAMAのエントリーモデルから始め、徐々にパーツをアップグレードしていく方法もあります。特にバスドラムの音色はチューニングで大きく変わるため、まずはヘッドの選び方とチューニングを学ぶことで、高価なシェルを購入せずとも神宮司サウンドに一歩近づけます。PEARLのReference Pureも視野に入れつつ、予算と相談しながら最適な構成を検討しましょう。

比較的安価に音を近づける機材表【レミオロメン・神宮司治】

ライブセットアップについて【レミオロメン・神宮司治】

神宮司治のレミオロメン時代のライブセットアップは、ステージ中央よりやや後方に配置される特徴がありました。ボーカルの藤巻亮太とベースの前田啓介を前面に立たせる形で、バンドの要としての存在感を示していました。特にドームやアリーナクラスの大型公演では、ドラムセットが若干高い位置に設置され、観客の視認性を確保する工夫がなされていました。

マイキングに関しては、バスドラムには低域を豊かに捉えるためのマイクが内部と外部の両方に設置される傾向がありました。スネアには上下からマイクを設置し、繊細なスティックワークと力強いリムショットの両方を捉える工夫が見られます。オーバーヘッドマイクは比較的高い位置から全体を捉え、広がりのある音場を実現していました。

代表曲「3月9日」や「粉雪」のライブ映像では、神宮司のダイナミックレンジの広さが特徴的です。バラード曲ではブラシやマレットを効果的に使い分け、アップテンポな曲ではパワフルかつ緻密なプレイを展開します。特に「粉雪」のアウトロでは、徐々に盛り上がるドラミングが印象的で、タムを効果的に使ったフィルインとクラッシュシンバルの絶妙なアクセントが見どころとなっています。

総括まとめ【レミオロメン・神宮司治】

レミオロメンのドラマー神宮司治は、楽曲の世界観を損なわないシンプルで安定したプレイが持ち味。バンドサウンドに寄り添い、楽曲の情景を映し出す緻密なグルーヴ感と繊細なダイナミクスの使い分けが特徴的だ。

音作りの核となるのは、バランスの良いセッティングと、歌モノに最適化された抜けの良いスネアサウンド。シンバルワークは楽曲の雰囲気に合わせて使い分け、特にライドシンバルの使い方に個性が表れている。どの楽曲でも歌とメロディを引き立てるためのドラミングを心がけている。

神宮司は機材選びに固執せず、楽曲やその場に合った音を作ることを重視。楽曲のイメージを大切にし、奏法やチューニングを工夫することで、限られた環境でも最適な音を作り出す姿勢がある。レコーディングでは楽曲ごとに音色を変え、ライブでは会場特性に合わせた調整を行うなど、柔軟な対応力も持ち合わせている。

本記事参照サイト【レミオロメン・神宮司治】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• 神宮司治 Official Blog
• 神宮司治 Official X
• PHONIM Teacher Interview
• Roland Artist Interview