【ザ・コレクターズ・古沢 ‘cozi’ 岳之】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

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【古沢 ‘cozi’ 岳之】ザ・コレクターズ 始めに

古沢 ‘cozi’ 岳之は、1985年に結成されたロックバンド「ザ・コレクターズ」のドラマーとして知られています。そのタイトで精密なプレイスタイルと独自のグルーヴ感は、バンドのサウンドの屋台骨を支える重要な要素となっています。特に、彼のクリアなスティックワークとダイナミックレンジの広さは、パンクロックからポップチューンまで多様な楽曲に対応する高い技術力を示しています。

「ザ・コレクターズ」の音楽性は、ブリティッシュロックの影響を強く受けつつも、日本語の歌詞と独自のアレンジで進化してきました。古沢のドラミングは、緻密なフレーズ構成と安定したビートキープで、加藤ひさしの個性的なボーカルと楽曲を絶妙にサポート。「悪魔の振り子」や「ヒロインになりたい」などの代表曲では、曲の起伏を巧みにコントロールするプレイが光ります。

長年の活動を通じて培われた古沢のグルーヴは、ザ・コレクターズの音楽的アイデンティティを形成する重要な要素となっています。シンプルながらも的確なフィルインと、曲の展開に合わせた繊細な強弱の使い分けは、同バンドの楽曲を彩る独自の魅力と言えるでしょう。ライブパフォーマンスでは安定感のある演奏で観客を魅了し続けています。

YouTubeで古沢 ‘cozi’ 岳之のプレイをチェック → こちら

使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【ザ・コレクターズ・古沢 ‘cozi’ 岳之】

ザ・コレクターズのドラマー古沢’cozi’岳之は、YAMAHAのドラムを中心に幅広いシェルを使い分けています。Recording Customは22インチバスドラムをベースとしたメイプル材のセットで、個人練習からライブまで長年にわたり愛用。Studio Seriesはレコーディング用として、同じくメイプルシェルの豊かな鳴りを活かしています。

音色の方向性によって素材を使い分ける姿勢も特徴的です。Beech Customはバーチ材の明るい音色が特徴のセットを採用し、Club Customではオーク材特有の太く芯のある音を持つ20インチバスドラム構成を活用。これにより楽曲やシチュエーションに合わせた音作りを実現しています。

また、ヴィンテージドラムとして60年代のLUDWIGを所有しており、20インチバスドラムのコンパクトなメイプルシェル構成となっています。このように様々な年代・メーカーのドラムを使い分けることで、ザ・コレクターズの多彩な音楽性に対応する音色のバリエーションを生み出しています。

使用ドラムセット（シェル）機材表【ザ・コレクターズ・古沢 ‘cozi’ 岳之】

使用スネアドラムの種類と特徴【ザ・コレクターズ・古沢 ‘cozi’ 岳之】

ザ・コレクターズの古沢’cozi’岳之は多彩なスネアドラムを使い分けています。メインで使用する1980年代から愛用のVintage Rogers Dynasonicはメイプル材の14×6.5サイズで、コーテッドヘッドとスパイラルスナッピーの組み合わせにより温かみとシャープさを両立。また、Ludwig製のブラス素材Black Beautyは力強いアタックと明確な輪郭を持ち、GMS Supersonicはライブでのバランスのよさからよく使用されています。

ヴィンテージ系ではSlingerland Radio Kingも使用し、メイプル14×5.5インチとケーブルタイプスナッピーの組み合わせから特徴的な温かい中低音が得られています。近年ではシグネチャーモデルも登場し、PAI製の13×6.5インチメイプルスネアはコーテッドヘッドとカスタムスナッピーで独自の音色を実現しています。

さらにCanopusとのコラボで製作されたTHE COLLECTORSシグネチャーモデルは14×5.5インチのメイプル素材に、アンバサダーコーテッドヘッドとカスタムスナッピーを組み合わせ、バンドサウンドに最適化された仕様となっています。これらを状況に応じて使い分け、幅広い音楽性を表現しています。

使用スネアドラム機材表【ザ・コレクターズ・古沢 ‘cozi’ 岳之】

使用シンバルの構成と種類と特徴【ザ・コレクターズ・古沢 ‘cozi’ 岳之】

ザ・コレクターズの古沢 ‘cozi’ 岳之氏はZildjianのKシリーズを中心としたシンバルセットを使用しています。ハイハットには14″のK Lightを採用し、ダークでまとまりのある音色を活かしています。ライドには20″のK Constantinopleを使い、暖かみのある音色で楽曲を彩ります。

クラッシュシンバルは3種類を使い分け、16″のK Custom Special Dryでは迫力あるサタン系の音色を、17″のK Constantinopleではヴィンテージ感ある響きを、18″のK Zildjianではバッシュ向きの音作りをしています。エフェクト系では18″のOriental China Trashでエッジの効いた音を出し、10″のK Custom Darkと8″のAvedis Splashで緻密なアクセントを加えています。

彼のシンバル構成の特徴は、全てZildjianブランドで統一しながらも、Kシリーズの中でもConstantinopleやCustom Special Dryなど異なるキャラクターを持つモデルを組み合わせ、多彩な音色パレットを作り上げている点にあります。ダークな音色をベースに、時にドライでエッジの効いた音を取り入れるバランス感が、ザ・コレクターズのサウンドに重要な役割を果たしています。

使用シンバル機材表【ザ・コレクターズ・古沢 ‘cozi’ 岳之】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【ザ・コレクターズ・古沢 ‘cozi’ 岳之】

ザ・コレクターズのドラマー、古沢 ‘cozi’ 岳之は、Tama製のハードウェアを愛用しています。キックペダルには軽量でスピーディなプレイに適したSpeedmasterを選択。このペダルは、coziの素早いフットワークと正確なビート刻みを可能にし、長時間のライブでも疲労を軽減させる特性を持っています。

ライブパフォーマンスの要となるスタンド類には、Roadproシリーズを採用。特にRoadpro Hi-hat StandとRoadpro Cymbal Standは、激しいプレイにも揺るがない安定性と耐久性を備え、ツアーの過酷な環境下でも信頼性の高い性能を発揮します。また、Roadpro Snare Standはセッティングの調整が容易で、常に理想的なスネアポジションを維持できます。

セットアップの完成度を高める工夫として、Star-Castマウントシステム対応のMTH900タムホルダーやMTA90マルチクランプを使用。これにより複数のシンバルを効率的に配置でき、演奏の自由度を広げています。座り心地と安定感に優れたHT730Bドラムスローンは、長時間のセッションやライブでも快適なプレイをサポートし、coziの力強いドラミングの土台となっています。

使用ペダル・ハードウェア機材表【ザ・コレクターズ・古沢 ‘cozi’ 岳之】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【ザ・コレクターズ・古沢 ‘cozi’ 岳之】

古沢 ‘cozi’ 岳之氏はTamaのSpeedmasterキックペダルを愛用しています。軽量設計でスピーディなキックワークを可能にするこのペダルは、彼の繊細かつダイナミックなフットワークを支えています。ライブでの激しいプレイにも対応できる耐久性を持ちながら、踏み心地の良さも兼ね備えています。

ハイハットスタンドにはRoadpro Hi-hat Stand、スネアスタンドにはRoadpro Snare Stand、シンバルスタンドにはRoadpro Cymbal Standという、Tamaのツアー対応ハードウェアを採用。特にRoadproシリーズは安定感と耐久性に優れており、ザ・コレクターズの長時間におよぶライブパフォーマンスを支える重要な役割を果たしています。

タムホルダーにはStar-Castマウントシステム対応のMTH900を使用し、MTA90マルチクランプで複数のシンバルを効率的に配置。HT730Bドラムスローンは長時間のライブでも快適な座り心地を提供します。これらのハードウェア構成により、古沢氏は安定したセッティングの中で自在なドラミングを展開しています。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【ザ・コレクターズ・古沢 ‘cozi’ 岳之】

古沢’cozi’岳之はスネアドラムに特徴的なチューニングを施しており、打面をやや高め（約380Hz前後）にチューニングし、裏面はやや緩め（約320Hz）に設定することで、パンチのあるアタックと適度な余韻を両立させている。タムにはムーンジェルを1〜2枚使用し、バスドラムの打面にはフェルトパッチを貼付。バラード系では残響を生かし、アップテンポな楽曲では裏面にテープを部分的に貼ることで不要な倍音をコントロールしている。

ミックス時には、バスドラムに80Hzを+3dB持ち上げて低域の芯を強調し、400Hz付近を-2dB程度カットして箱鳴りを抑制。スネアは3kHz〜5kHzを+2dB程度ブーストしてスナッピーの抜けを確保。コンプレッサーはバスドラムにアタックタイム10ms、リリース150ms、比率4:1程度の設定で適用。ハイハットとシンバルは定位を左右に10〜20%振り分け、立体感を出している。

レコーディングでは、マイクを複数設置しディテールを捉えながら、スネアの上下にマイクを配置して緻密なサウンド構築を重視。一方ライブでは、スネアの打面側にマイクを近接させ、6kHz付近を強調してアタック感を際立たせる工夫をしている。長年使用しているZildjianのA Customシリーズのシンバルとパール製ドラムの組み合わせが、ザ・コレクターズの音楽性を支える重要な要素となっている。

比較的安価に音を近づける機材【ザ・コレクターズ・古沢 ‘cozi’ 岳之】

ザ・コレクターズの古沢’cozi’岳之氏のサウンドに近づけるなら、YAMAHAの特性を抑えた選択が鍵となります。メインで使用しているRecording Customや Studio Seriesは高価ですが、同じYAMAHAのClub Customなら比較的手頃な価格でありながら芯のある音色が再現できます。オーク材の特性を活かした太い低音と明瞭な中高域が、コジ氏のパワフルかつクリアな演奏スタイルに適しています。

スネアに関しては、Recording Customの14×5インチを使用していますが、同シリーズの入門グレードを選ぶことで費用を抑えられます。YAMAHAのスネアは全体的に明るく抜けの良い音色が特徴で、ロック向きのアタック感を持っています。シンバルはバランスの良いモデルを選び、特にライドシンバルはしっかりとしたピン音が出るタイプが古沢氏のプレイスタイルに合います。

バスドラムペダルは安定感のあるモデルを選択すると良いでしょう。古沢氏のようなパワフルで安定したキックサウンドを得るには、20インチサイズのバスドラムでも十分に近づけることができます。またLUDWIGのヴィンテージ風サウンドに憧れるなら、中古市場で探すより、現行のClub Customをヴィンテージ風のチューニングで調整する方が現実的でコストパフォーマンスに優れています。

比較的安価に音を近づける機材表【ザ・コレクターズ・古沢 ‘cozi’ 岳之】

ライブセットアップについて【ザ・コレクターズ・古沢 ‘cozi’ 岳之】

古沢 ‘cozi’ 岳之のドラムセットはステージ中央からやや右寄りに配置される傾向があり、バンド全体の音響バランスを考慮した位置取りが特徴的です。ボーカルの加藤ひさしとの距離感を重視し、アイコンタクトが取りやすい角度で設置されることが多く、リズムセクションの要としての存在感を示しています。オーバーヘッドマイクは2本配置され、シンバルワークの繊細なニュアンスを捉える工夫がなされています。

スネアドラム用のマイクは、クリアなアタック感を得るために上部からやや斜めに設置され、キックドラムのマイクはドラム内部に配置することで太い低音を確保しています。ハイハットやタムにも個別にマイクが設置され、彼の特徴的なフレーズやフィルインを明瞭に伝えるセッティングとなっています。特にライブでは録音時よりもスネアの音圧を上げる傾向があります。

代表的なライブ映像では、彼の安定したタイムキープと同時に繊細な表現力が見どころです。特に「チェインギャング」や「青春の輝き」などの演奏では、テンポ感とダイナミクスの幅広い表現が際立ちます。常にバンドの音楽性を支えながらも、要所でのフィルインや間の取り方に個性を発揮し、ロック・フォークの要素を持ち合わせたコレクターズ独自のサウンドを下支えする演奏スタイルが魅力です。

総括まとめ【ザ・コレクターズ・古沢 ‘cozi’ 岳之】

古沢’cozi’岳之のドラミングは、シンプルながらも強いグルーヴ感と独自のタイム感が特徴的。パンクロックのエネルギーをベースに、ジャズやR&Bの要素を取り入れた多様な表現力で、ザ・コレクターズのサウンドを支える重要な要素となっている。

セットアップはシンプルで機能的。特にスネアサウンドへのこだわりが強く、深めのチューニングと適度なミュートで芯のあるサウンドを追求。シンバルは歯切れの良いものを好み、繊細なニュアンスとアクセントを表現する重要な要素となっている。

楽曲本来の魅力を引き出すプレイスタイルを重視し、機材よりもプレイヤーとしての姿勢や感性を大切にしている点が特徴的。ロックドラマーとしての本質を追求しながらも、常に新しい表現を模索する姿勢が、30年以上にわたるキャリアの中で独自の存在感を確立している。

本記事参照サイト【ザ・コレクターズ・古沢 ‘cozi’ 岳之】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• Lerni (Artist Profile)
• Moridaira (Interview)
• BARKS (Music Media)
• 楽器センター (Official Dealer)