【Kroi・益田英知】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

関連記事

【Bon Jovi（ボン・ジョヴィ）・Tico Torres】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

2025.11.24

【ポルノグラフィティ・玉田豊夢（サポート）】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

2025.11.14

【サカナクション・江島啓一】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

2025.10.26

【益田英知】Kroi 始めに

益田英知は3ピースバンド「Kroi」のドラマーとして、グルーヴィなビートと繊細なダイナミクスを併せ持つプレイスタイルが特徴です。タイトなリズムキープと同時に、曲の展開に合わせた絶妙なアクセントワークで楽曲に立体感を与えています。

Kroiのサウンドにおいて益田のドラミングは、ボーカル﨑山蒼志のエモーショナルな歌声と石若駿太のベースラインを支える重要な土台となっています。特に「マグネット」や「スタートライン」といった代表曲では、ミニマルながらも存在感のあるビートで楽曲全体の緊張感と解放感を演出しています。

Kroiの音楽性はJ-POPの親しみやすさと、オルタナティブロックの実験性が融合した独自のサウンドスケープを形成しており、益田のドラミングはその要となるグルーヴ感を生み出す核心的役割を担っています。Pearl Drumsのエンドーサーとしても活動の幅を広げています。

YouTubeで益田英知のプレイをチェック → こちら

使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【Kroi・益田英知】

Kpopテイストを取り入れた3ピースバンド「Kroi」のドラマー益田英知は、楽曲の世界観に合わせて複数のドラムセットを使い分けています。メインで使用するYAMAHAのRecording Customは、バーチシェルによる深みのある倍音と明るいアタック感が特徴で、多くのレコーディングで活躍。ライブでは22×16のバスドラム、10/12インチのタム、16インチのフロアタムという構成が基本となっています。 PearlのReference Pureはメイプルシェルによるクリアなトーンとパワーを持ち、ロック色の強い楽曲で使用。対照的に、TAMAのStarclassic Mapleは温かみのある低音が特徴で、よりグルーヴ感を重視する楽曲で好んで使用しています。PearlのSession Studio Classicはバーチとアフリカンマホガニーの組み合わせによるバランスの良い鳴りが魅力です。 スネアドラムはTAMAのStarphonic（ブラス製）を中心に、Pearl Signature Phosphor Bronze（ブロンズ製）も使い分けています。Starphonic 14×6/14×7はドライで芯のある音が特徴で、クリアなバックビートに最適。一方、Signature Phosphor Bronzeはヴィンテージ感のある響きで、より粒立ちが欲しい楽曲で重宝しています。楽曲のジャンルを問わず音楽性の幅を広げる道具として、多彩なドラムセットを使いこなしています。

使用ドラムセット（シェル）機材表【Kroi・益田英知】

使用スネアドラムの種類と特徴【Kroi・益田英知】

Kroiのドラマー益田英知は多彩なスネアドラムを使い分けています。メインとして活躍するPearl Masters Mapleは、メイプル素材の14×5.5インチサイズで、Remo Ambassadorヘッドとの組み合わせにより温かみのある音色を実現。また、代表曲「Magnet」などではPearlの1465SDスティールスネア（14×6.5インチ）を使用し、Pearl製ヘッドで力強い音を生み出しています。

ウッド系ではTama SESSION STUDIO CLASSICも愛用しており、メイプル製14×6インチモデルにRemo EmperorまたはAmbassadorを組み合わせ、明るい音質を獲得。一方、メタル系では、LudwigのBLACK BEAUTYブラススネア（14×5インチ）を使用し、引き締まったサウンドを実現しています。

さらにTamaのSTARPHONICブラススネア（14×6インチ）もレパートリーに加え、Remoコーテッドヘッドとの相性で密度の高い音を追求。このように益田は楽曲の特性に合わせて、ウッド系の温かみとメタル系の明瞭さを巧みに使い分けています。

使用スネアドラム機材表【Kroi・益田英知】

使用シンバルの構成と種類と特徴【Kroi・益田英知】

Kroiのドラマー益田英知は、音楽性に合わせてZildjian Kシリーズのシンバルをセットアップに採用しています。中核となるのは14″のK Light Hi-hatで、柔らかい質感と広がりのある音色が特徴です。このハイハットは繊細なフットワークにも反応しやすく、コントロール性に優れています。

クラッシュシンバルには16″と18″のK Lightを使用し、素早い立ち上がりと温かみのある響きを実現しています。特に16″は切れ味の良さとデリケートなニュアンスを表現でき、18″は深みのあるサスティーンが特徴です。22″のK Light Rideは繊細なスティックワークを表現できる絶妙な反応性を持っています。

アクセント用として12″のK Light Splashを配置し、短く鋭い音色でフレーズを彩ります。さらに18″のK Chinaは通常のクラッシュとは異なるトラッシュな音色でエフェクト的な役割を担っています。これらZildjianのK Lightシリーズを中心としたセットアップは、Kroiのサウンドに深みと温かみを加えつつ、細やかな表現力を可能にしています。

使用シンバル機材表【Kroi・益田英知】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【Kroi・益田英知】

Kroi(クロイ)のドラマー益田英知は、Pearl製ハードウェアを愛用しています。特にキックペダルの「6000 Series P-6」はアクションの軽さとレスポンスの良さから選ばれており、彼のダイナミックなフットワークを支えています。ハイハット操作には「H-2050」を採用し、安定感のある操作性で繊細なハイハットワークを可能にしています。

スネアサウンドを支える「S-1030」スネアスタンドは調整幅の広さが特徴で、様々な演奏スタイルに対応可能。シンバル周りは「Uni-Lock Cymbal Holder」を使用し、自由度の高いポジショニングで理想的なセッティングを実現しています。また、複数のタムを「Double Tom Stand」で支え、強固な構造によってライブでの激しいプレイにも対応しています。

パフォーマンスの基盤となるドラムスローンには「D-1000S」を選択し、長時間の演奏でも快適な座り心地と耐久性を確保。益田のプレイスタイルに合わせた精密な調整が可能なPearlのハードウェア構成により、Kroiのサウンドの土台を形成しています。

使用ペダル・ハードウェア機材表【Kroi・益田英知】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【Kroi・益田英知】

Kroi(クロイ)のドラマー益田英知は、Pearl製ハードウェアを愛用しています。特にキックペダルの「6000 Series P-6」はアクションの軽さとレスポンスの良さから選ばれており、彼のダイナミックなフットワークを支えています。ハイハット操作には「H-2050」を採用し、安定感のある操作性で繊細なハイハットワークを可能にしています。

スネアサウンドを支える「S-1030」スネアスタンドは調整幅の広さが特徴で、様々な演奏スタイルに対応可能。シンバル周りは「Uni-Lock Cymbal Holder」を使用し、自由度の高いポジショニングで理想的なセッティングを実現しています。また、複数のタムを「Double Tom Stand」で支え、強固な構造によってライブでの激しいプレイにも対応しています。

パフォーマンスの基盤となるドラムスローンには「D-1000S」を選択し、長時間の演奏でも快適な座り心地と耐久性を確保。益田のプレイスタイルに合わせた精密な調整が可能なPearlのハードウェア構成により、Kroiのサウンドの土台を形成しています。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【Kroi・益田英知】

益田英知は、バスドラムのアタックを引き出すために、打面には適度なテンションを持たせながら、裏面はやや緩めにチューニング。スネアは「少し低めのチューニングで、ウッドフープを使って、温かみのあるサウンドを心がけている」と語る。ライブではムーンジェルを各タムに1〜2枚配置し、特にフロアタムでは余計な倍音を抑制。スタジオ録音時はさらにテープによるミュートを追加し、よりコントロールされた音色を追求する。

Kroiのサウンドにおけるドラムのミックス処理では、キックドラムは60〜80Hzの低域を持たせつつ4kHz付近を強調してアタックを確保。スネアは200Hz帯をカットして軽やかさを出し、3〜5kHz帯を少し持ち上げてスナッピーの存在感を高める。コンプレッサーはアタック10ms前後、リリースは中速設定で自然な息づかいを残し、ゲートはタムに効かせて不要な鳴りを抑制。定位は基本的にステレオで、タムは左から右へと流れるように配置している。

「ライブとレコーディングでは明確に分けている」と益田は話す。ライブではアタックと迫力を重視し、「各楽器の音が混ざり合うからこそ、しっかりと芯のある音作りを意識している」。一方、レコーディングでは繊細なニュアンスまで拾われるため、残響をより厳密にコントロール。「特にシンバルの余韻はミックス時に埋もれがちなので、ハイハットとライドの選定には気を遣う」と彼は付け加える。その結果、ライブの勢いとレコーディングの精緻さという二面性を持ったドラムサウンドが完成している。

比較的安価に音を近づける機材【Kroi・益田英知】

Kroiの益田英知が使用するPearl Reference Pureのクリアなトーンやパワフルな音色に近づけるなら、同メーカーのSession Studio Classicがコストパフォーマンスに優れています。バーチとアフリカンマホガニーの組み合わせによるバランスの良い鳴りは、上位モデルの特性を踏襲しながらも価格を抑えた選択肢といえるでしょう。サイズ構成も22×18インチのキックと10/12インチのタムという組み合わせで、近いセッティングが可能です。

スネアドラムに関しては、Pearl Signature Phosphor Bronzeの持つヴィンテージ感のある響きが特徴的ですが、予算を抑えるならTAMA Starphonic（14×6インチ）ブラスモデルが代替として検討できます。ドライで芯のある音色はブロンズとは異なりますが、存在感のあるスネアサウンドという点では共通性があり、Kroiのリズム隊が持つ強さを表現できるでしょう。サイズも近いため、比較的似たフィーリングで演奏可能です。

YAMAHAのRecording Customが持つ深みのある倍音と明るいアタック感に近づけたい場合は、TAMA Starclassic Mapleが検討対象となります。メイプルシェルによる温かみのある低音は質感が異なるものの、メーカーは違えど基本的なセッティング（22インチバスドラム、10/12インチタム、16インチフロア）を揃えることで、サイズ感からくるレスポンスの近さは確保できるでしょう。ドラムセットの選択は音色だけでなく、予算と相談しながら総合的に判断することが重要です。

比較的安価に音を近づける機材表【Kroi・益田英知】

ライブセットアップについて【Kroi・益田英知】

益田英知はKroiのドラマーとして、コンパクトながら力強いドラムセットアップを特徴としています。ライブステージでは通常バンドの右側に位置し、シンプルな4点マイキング（キック、スネア、オーバーヘッド×2）を基本としています。Pearl製ドラムセットを愛用しており、ステージ上では最小限のハードウェア配置で動きやすさを重視した配置が目立ちます。

マイク位置については、スネアドラムに対しては上部からやや斜めに設置し、キックドラムはフロントヘッドのサウンドホールから内部に向けて配置する傾向があります。オーバーヘッドマイクは比較的高い位置から全体をカバーする形で設置され、サイバルの粒立ちの良さとタムの鳴りのバランスを取っています。

代表的なライブ映像では、「マグネット」や「ヒカリ」のパフォーマンスに注目すべきです。特に「マグネット」では繊細なタイミングコントロールと力強いフィルインの対比が見事で、益田のダイナミクスの幅広さが堪能できます。また、MCの間のリラックスした姿勢から演奏時の集中力への切り替わりも、彼のプロフェッショナリズムを示す見どころとなっています。

総括まとめ【Kroi・益田英知】

益田英知のドラミングは、曲に合わせてフレーズを細かく作り込み、バンドの音楽性にマッチするグルーヴ感を大切にしている。アンサンブルの中で音楽全体を見据えた演奏を心がけ、テクニックよりも「音」に対する意識を重視している点が特徴だ。

シンプルなドラムセットながら、タム2発とフロアタムの基本構成で多彩な音楽性を表現。スネアは明るく抜けの良いサウンドを好み、シンバルワークではライドとクラッシュの使い分けで曲の表情を豊かにしている。特にバンド全体の音像の中でのドラムの存在感とバランスを意識した音作りが光る。

機材選びはあくまで音楽表現のための手段と捉え、特定ブランドや機材に依存せず「自分の求める音」を追求する姿勢を持つ。録音とライブそれぞれの環境に合わせたセッティングの工夫や、バンドの楽曲に寄り添ったサウンド作りを大切にしており、機材を通して自分らしい音楽性を表現することを重視している。

本記事参照サイト【Kroi・益田英知】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• ナタリー（Media）
• Fender News（Manufacturer）
• Gretsch Guitars Japan（Manufacturer）
• Bass Magazine（Media）