【Crossfaith・Tatsuya】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

関連記事

【My Hair is Bad・山田淳】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

2025.10.25

【MONO・Dahm】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

2025.11.04

【Suspended 4th・Kentaro Yoshimura】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

2025.11.07

【Tatsuya】Crossfaith 始めに

Crossfaithのドラマー・Tatsuyaは、激しいメタルコアビートと電子音楽要素を融合させた独自のプレイスタイルで知られています。緻密なダブルペダルワークと超高速のブラストビートを駆使し、バンドのエレクトロニコアサウンドの土台を形成しています。

特筆すべきは彼の高い技術力と表現力で、激しいヘドバンギングを誘うような重厚なビートから、EDMを彷彿とさせるデジタルなリズムパターンまで、幅広いサウンドを生み出します。「Monolith」や「Catastrophe」などの楽曲では、そのダイナミックな演奏が楽曲の躍動感を高めています。

Crossfaithの特徴である、ヘヴィなロックサウンドとダンスミュージックの要素を融合させた革新的な音楽性において、Tatsuyaのアコースティックとエレクトロニックを行き来する柔軟なプレイスタイルは不可欠な役割を担っています。生ドラムと電子ドラムを組み合わせた彼のセットアップも、バンドのハイブリッドな音楽性を象徴しています。

YouTubeでTatsuyaのプレイをチェック → こちら

使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【Crossfaith・Tatsuya】

Crossfaithのドラマー・Tatsuyaは複数のドラムセットを使い分けています。ライブでは主にTAMAの「CAUTION Series」(22×18/10×8/12×10/16×16)を使用しており、バーチシェルの頑丈な構造がツアーの過酷な環境にも耐える信頼性を提供しています。一方、YAMAHAの「LIVE CUSTOM」(22×16/10×7/12×8/16×15)はオーク材を採用し、タイトな鳴りが特徴で、パワフルなサウンドを要するステージでの使用に適しています。

スタジオレコーディングでは、DWの「Collector’s Series」(22×18/10×8/12×9/16×14)を好んで使用。メイプルシェルの豊かな倍音と温かみのある音色がレコーディング時の表現力を高めています。また、YAMAHAの「CLUB CUSTOM」(22×18/10×7/12×8/14×14/16×16)もバーチ材の厚めのシェルによるローピッチなサウンドが特徴で、楽曲によって使い分けています。

さらに、Rolandの電子ドラム「TD-17KVX」もライブやリハーサルで活用。メッシュヘッド採用のパッドは本物のドラムに近い打感を実現し、アコースティックとの併用や音源としての活用など、エレクトロコアバンドとしての音楽性を拡張するために重要な役割を果たしています。サイズ構成は基本的に22インチのバスドラムと10/12インチのタムを中心に、用途に合わせて最適な組み合わせを選択しています。

使用ドラムセット（シェル）機材表【Crossfaith・Tatsuya】

使用スネアドラムの種類と特徴【Crossfaith・Tatsuya】

Crossfaithのドラマー・Tatsuyaのメインスネアは、Brady製のJarrahウッド14×8インチシグネチャーモデルです。深めの8インチシェルとEVANS G2ヘッドの組み合わせにより、パワフルな低域と明瞭なアタックを両立させています。同じくBradyの20周年記念限定モデルも所有し、シルバートリムが施された同スペックのスネアをサブとして使用。ライブではRoland TD-50X電子ドラムも併用し、サンプリング機能を活用した音作りを実現しています。

スタジオレコーディングではTAMA STARPHONICメイプル14×6インチを使用し、EVANS HD Dryヘッドとの組み合わせにより、ドライでタイトな音色を実現。Yamahaの14×6.5インチSD-14はライブのバックアップとして常備しており、信頼性の高い音色を提供します。アクセントやサイドスネアとしてはPearlのスティール製Piccolo Snare（13×3インチ）を使用し、EVANS G1ヘッドとの組み合わせで鋭いカッティング感を生み出しています。

Tatsuyaのスネアセレクションは、硬質なJarrahウッドの深胴スネアで芯のあるパワフルな音を基本としながらも、ウッドとメタルの異なる特性、深さの違いによるサスティンのコントロール、様々なヘッドの使い分けにより、Crossfaithの激しいサウンドに必要な多彩な音色を生み出しています。また、アコースティックと電子ドラムを融合させる革新的なアプローチも特徴的です。

使用スネアドラム機材表【Crossfaith・Tatsuya】

使用シンバルの構成と種類と特徴【Crossfaith・Tatsuya】

Crossfaithのドラマー・Tatsuyaは、Meinlのシンバルをフル活用しています。ハイハットには14″のByzance Pureを使用し、スティックのアタックがクリアに出る特性を生かしています。クラッシュには18″のByzance Brilliant Thinと19″のByzance Dualを配置し、前者は繊細で抜けの良いサウンド、後者はトラッシュなサウンドと金属的な質感を出すために使い分けています。

リズムの中心となるライドには22″のByzance Heavyを採用し、リズムがハッキリと出るベルサウンドを特徴としています。アクセント用には12″のByzance Splashを配置し、より強烈なアクセントには18″のByzance Extra Dry Chinaを活用。そのドライでアグレッシブな音色はCrossfaithのヘヴィなサウンドに最適です。

エレクトロコアバンドならではの特殊サウンドとして、16″のGeneration-X FX Crashと16″/18″のByzance Customスタックも導入。特にスタックは2枚重ねで独特なカットサウンドを生み出し、バンドの電子音楽とメタルを融合させたサウンドに欠かせない要素となっています。これらのシンバル構成は、Crossfaithの激しくも多彩な音楽性を支える重要な役割を果たしています。

使用シンバル機材表【Crossfaith・Tatsuya】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【Crossfaith・Tatsuya】

Crossfaithのドラマー・Tatsuyaは、Pearl社のELIMINATOR DEMON DRIVEダブルペダルをメインに使用し、そのレスポンスの速さと力強いキック音でバンドのヘヴィなサウンドを支えています。バックアップとしてELIMINATOR REDLINEも所有しており、異なる会場での踏み心地の違いにも対応できる体制を整えています。

ハードウェア面では、YamahaのTAMASHI HIHAT STANDを愛用しており、激しいライブパフォーマンス中でも安定した演奏性を実現しています。さらにTAMAのCYMBAL BOOM STANDを使用することで、シンバルのセッティングを自由に調整可能に。Pearlのラックシステムも併用し、特に電子ドラムのセットアップ時にはこのDRUM RACK SYSTEMが活躍しています。

TAMAのドラムスローンは長時間の演奏でも疲労を軽減し、Pearlのスネアスタンドは微妙な高さ調節が可能で、MEINLのMTH1000タムホルダーはライブでの安定性を確保しています。これらのハードウェア選定は、Tatsuyaのダイナミックな演奏スタイルと、Crossfaithの激しいライブパフォーマンスを支える重要な要素となっています。

使用ペダル・ハードウェア機材表【Crossfaith・Tatsuya】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【Crossfaith・Tatsuya】

Crossfaithのドラマー・Tatsuyaは、Pearl社のELIMINATOR DEMON DRIVEダブルペダルをメインに使用し、そのレスポンスの速さと力強いキック音でバンドのヘヴィなサウンドを支えています。バックアップとしてELIMINATOR REDLINEも所有しており、異なる会場での踏み心地の違いにも対応できる体制を整えています。

ハードウェア面では、YamahaのTAMASHI HIHAT STANDを愛用しており、激しいライブパフォーマンス中でも安定した演奏性を実現しています。さらにTAMAのCYMBAL BOOM STANDを使用することで、シンバルのセッティングを自由に調整可能に。Pearlのラックシステムも併用し、特に電子ドラムのセットアップ時にはこのDRUM RACK SYSTEMが活躍しています。

TAMAのドラムスローンは長時間の演奏でも疲労を軽減し、Pearlのスネアスタンドは微妙な高さ調節が可能で、MEINLのMTH1000タムホルダーはライブでの安定性を確保しています。これらのハードウェア選定は、Tatsuyaのダイナミックな演奏スタイルと、Crossfaithの激しいライブパフォーマンスを支える重要な要素となっています。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【Crossfaith・Tatsuya】

Crossfaithのドラマー、Tatsuyaは独自のチューニングとサウンドメイクで重厚かつ鋭いアタックを生み出している。タムは打面を少しだけ高めに、裏面をやや低めにすることで芯のあるサウンドを実現。スネアは打面にムーンジェルを1〜2個配置し、キックドラムの内部にはピローを設置して余計な倍音をカットしている。特にエレクトロコアのサウンドを支えるため、キックには低域の太さと同時に高域のアタック感を両立させるチューニングを採用している。

ミックス処理においては、キックドラムは60〜80Hzの低域を強調しつつ、4〜5kHzのアタック部分を持ち上げることで存在感を確保。スネアは200Hz付近をやや削り、1.2kHzと6kHz周辺を強調してスナップ感を出している。Roland TD-17を活用した電子ドラムのプログラミングでは、オーバーヘッドマイクの定位を左右に広く設定しながらも、キックとスネアは中央にしっかり定位させるよう調整している。

レコーディングとライブでは意図的にセッティングを変えており、スタジオではより精密なチューニングと多めのミュートで音の分離を重視。一方ライブではアタック感と抜けを優先し、タムのミュートを減らして会場の響きと融合するよう設計している。特にライブではコンプレッションを控えめにし、ダイナミクスの幅を保ちながらも、ゲート処理をしっかり施すことで他の楽器との干渉を防いでいる。

比較的安価に音を近づける機材【Crossfaith・Tatsuya】

CrossfaithのTatsuyaが演奏するDW Collector’sやYAMAHA LIVE CUSTOMの迫力あるサウンドに近づけるなら、YAMAHA CLUB CUSTOMがコストパフォーマンスに優れています。バーチ材の厚めのシェルを採用しており、ローピッチでパワフルな音色が特徴で、予算を抑えながらもライブでの存在感を出せるでしょう。

スネアとシンバルに関しては、TAMA CAUTION Seriesのスネアが太くパンチのある音を実現し、彼の激しいプレイスタイルに適しています。電子ドラムでの練習を検討するなら、Roland TD-17KVXがメッシュヘッドの自然な打感と豊富な音色バリエーションで本番さながらの練習環境を提供してくれます。

ライブでの再現性を高めるなら、YAMAHA LIVE CUSTOMのオーク材が生み出すタイトなサウンドは、Tatsuyaの特徴的なアタック感のある演奏スタイルに合致します。初期投資を抑えつつ段階的にアップグレードしていく戦略として、まずはRoland TD-17KVXで基礎練習を重ね、本格的なライブ活動を始める際にYAMAHA CLUB CUSTOMへ移行するのが理想的です。

比較的安価に音を近づける機材表【Crossfaith・Tatsuya】

ライブセットアップについて【Crossfaith・Tatsuya】

Crossfaithのドラマー・Tatsuyaは、ステージではドラムキットを中央やや右に配置する傾向があり、エレクトロニカ/メタルコアの激しいプレイスタイルに最適化されている。特にツインバスドラムを前面に出した配置が特徴で、ライブパフォーマンスでの視認性と演奏性を両立させている。また電子ドラムのパッドも効果的に配置し、アコースティックとエレクトロニックの融合を実現している。

マイキングについては、ライブ環境でもスタジオクオリティを追求する姿勢が見られる。バスドラムには内側と外側の両方にマイクを設置し、スネアには上下からのマイキングを採用。オーバーヘッドマイクの配置も緻密で、サイバーコアサウンドの複雑な音響特性を捉えられるよう設計されている。特にシンバルのピッキングが正確に拾えるよう、専用マイクの位置にもこだわりが見られる。

代表的なライブ映像では、「Monolith」や「Countdown to Hell」などの演奏における高速ブラストビートとツインペダルの足さばきが見どころ。特に照明との連動によって、ドラミングの激しさと精密さが視覚的にも強調されている。また、電子ドラムパッドを操作しながらのパフォーマンスシーンでは、現代的なドラマーの多才さを見せつけている。さらに、MCとの掛け合いや観客との一体感を生み出すプレイスタイルも特徴的だ。

総括まとめ【Crossfaith・Tatsuya】

Crossfaithのドラマー天野倫太郎（Tatsuya）の音作りの核は、エレクトロニックコアというジャンルに最適化された「アコースティックとエレクトロニックの融合」にある。シャープな金属的なスネアサウンドとハイゲインに設定されたトリガー音が、バンドのハードコアなサウンドを支える重要な要素となっている。

再現ポイントとして、シングルペダル主体のフットワークと両手を巧みに使ったEDM的なハイハット・シンバルパターンが特徴的。スネアは硬質で鋭いアタックを持ち、シンバルは高音域が明るく切れるタイプを好んで使用。トリガーを活用しながらも生ドラムのダイナミクスを活かした表現が持ち味だ。

注目すべきは、最新鋭の電子機材を駆使しながらも「機材に依存しすぎない姿勢」を貫いていること。「いい音を出すために必要なのはプレイヤー自身」という信念から、基礎トレーニングを重視。機材を使いこなすためのアナログな練習と理解を欠かさず、テクノロジーに振り回されない本質的なドラミングを追求している。

本記事参照サイト【Crossfaith・Tatsuya】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• DRUMS MAGAZINE
• MEINL Japan (Manufacturer)
• KC Music (Evans Official)
• Roland Blog (Manufacturer)