【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・The Birthday・クハラカズユキ】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

【クハラカズユキ】THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・The Birthday 始めに

クハラカズユキは、ロックバンド「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」(通称:ミッシェル)と「The Birthday」で活躍するドラマーです。彼のプレイスタイルは力強いビートと正確なタイミングが特徴で、ロックンロールの根幹を支える重厚なリズムを生み出します。

ミッシェル時代から続く千葉雄喜との強固なリズムセクションは、ガレージロックの爆発的なエネルギーを支える要であり、「GETAWAY」や「SUDDENLY I FEEL SICK」などの代表曲でその真価を発揮しました。The Birthdayでは、より洗練されたグルーヴ感を持ちながらも、原初的なロックンロールの躍動感を失わないプレイを展開しています。

クハラのドラミングは、シンプルながらも強烈なインパクトを持ち、バンドの楽曲に揺るぎないバックボーンを提供します。日本のロックシーンにおいて、彼の規律正しくも情熱的なビートは多くのミュージシャンに影響を与えています。

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使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・The Birthday・クハラカズユキ】

クハラカズユキは、バンドごとに使い分けたドラムセットで独自のグルーヴを生み出してきました。THEE MICHELLE GUN ELEPHANT時代にはYamahaのRecording Customを愛用し、22×14インチのバスドラム、13×9インチのタムと16×16インチのフロアタムというバーチ材の構成で力強いサウンドを確立。The Birthdayでは主にPearlのMasters Maple Completeを使用し、大口径の24×16インチバスドラムとメイプル材特有の豊かな響きが特徴です。 スタジオレコーディングではSession Studio Classicを選び、バーチとマホガニーの組み合わせによる温かみのあるサウンドを追求。また、Reference Pureはメイプル材の深みのある音色が魅力で、Masters Premium Legendはヴィンテージサウンドを志向したセッティングとなっています。このように用途や楽曲に合わせて、サイズ構成と木材の特性を巧みに使い分けることで、彼独自の多彩なドラミングを支えています。

使用ドラムセット（シェル）機材表【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・The Birthday・クハラカズユキ】

使用スネアドラムの種類と特徴【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・The Birthday・クハラカズユキ】

クハラカズユキは様々なスネアドラムを使い分けています。THEE MICHELLE GUN ELEPHANT時代のメイン機材はLudwigの「Supraphonic LM402」（アルミ製14×6.5）で、コーテッドヘッドと40本スナッピーによる輪郭のはっきりしたアタックが特徴的でした。The Birthday初期にはLudwigの「Black Beauty」（ブラス製14×5）を使用し、太くて芯のある音色を出していました。 その後、Brady Drumsの「Brady」（メイプル製14×5.5）をライブで頻繁に使用し、パワーセンターヘッドとカスタムスナッピーで温かみのある響きを実現。一方、レコーディングではPearlの「Masterworks」（メイプル製14×5.5）も使い、アンバサダーコーテッドヘッドとピュアサウンドスナッピーで繊細なニュアンスを表現しています。バックアップとしてPearlの「Sensitone」（スチール製14×5）も所有し、コーテッドヘッドと20本スナッピーによる明瞭なサウンドも使い分けています。

使用スネアドラム機材表【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・The Birthday・クハラカズユキ】

使用シンバルの構成と種類と特徴【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・The Birthday・クハラカズユキ】

クハラカズユキはZildjianシンバルを一貫して愛用しています。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTから継続して使用している14″のK Light Hi-hatは、彼のビートを支える要となっています。The Birthdayでは18″のK Dark Crashに加え、切れのあるアクセント用に16″のA Custom Crashを配置。深みのある音色を出す19″のK Custom Dark Crashと、豊かな倍音が特徴の22″のK Constantinople Rideも使用しています。 エフェクト的な使い方には10″のOriental Trash Splashを、トラッシュなアクセントには20″のOriental China Trashを採用。また、The Birthdayのライブでは20″のNOVO Chinaも使用しています。全体的にKシリーズを中心としたダークで温かみのある音色と、アクセント用のブライトな音色を組み合わせたセッティングで、ロックからブルースまで幅広い演奏スタイルに対応しています。

使用シンバル機材表【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・The Birthday・クハラカズユキ】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・The Birthday・クハラカズユキ】

クハラカズユキはPearlのSPEED COBARAをメインに使用しており、その独特の滑らかなアクションが彼の力強いキック演奏を支えています。ハイハットスタンドには安定感に優れたDWの7000シリーズを採用。激しいライブパフォーマンスに欠かせないスネアスタンドはTamaのDynamicSnare Standを愛用し、耐久性の高さが特徴です。 シンバル周りではTamaのBoomCymbal Standを複数セッティングし、角度調整が自在なことからダイナミックな演奏をサポートしています。また、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT時代から使い続けているTamaのTH800タムホルダーも欠かせない存在です。 長時間の演奏でも快適なPearlのDrum Throneと、予備スティックを常備できるPearlのStick Holderで、ハードなライブにも対応できる堅牢なハードウェア環境を構築しています。

使用ペダル・ハードウェア機材表【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・The Birthday・クハラカズユキ】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・The Birthday・クハラカズユキ】

クハラカズユキはPearlのSPEED COBARAをメインに使用しており、その独特の滑らかなアクションが彼の力強いキック演奏を支えています。ハイハットスタンドには安定感に優れたDWの7000シリーズを採用。激しいライブパフォーマンスに欠かせないスネアスタンドはTamaのDynamicSnare Standを愛用し、耐久性の高さが特徴です。 シンバル周りではTamaのBoomCymbal Standを複数セッティングし、角度調整が自在なことからダイナミックな演奏をサポートしています。また、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT時代から使い続けているTamaのTH800タムホルダーも欠かせない存在です。 長時間の演奏でも快適なPearlのDrum Throneと、予備スティックを常備できるPearlのStick Holderで、ハードなライブにも対応できる堅牢なハードウェア環境を構築しています。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・The Birthday・クハラカズユキ】

クハラカズユキの特徴的なドラムサウンドは、打面のチューニングを高め（特にスネアは300Hz付近を強調）に設定し、裏面はやや緩めにすることで芯のあるアタックと適度な余韻のバランスを実現しています。タムではムーンジェルを1〜2枚使用して不要な倍音を抑制し、スネアはリムショット時の金属的な鋭さを保つため、外周部のみにテープを貼る手法を採用。バスドラムは低域（60-80Hz）の豊かさとアタック（4kHz付近）を両立させる絶妙なチューニングが特徴です。

ミックス処理では、スネアに3-5kHz帯域をブーストする一方、200Hz付近は抑えめにし、タイトなコンプレッション（アタック3-5ms、リリース80-120ms程度）を施しています。バスドラムには100Hz以下を強調し、1.5-2kHz付近にもわずかなブーストを加えることで、低域の迫力とアタックの明瞭さを両立。定位は、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの攻撃的なサウンドに合わせ、ステレオ幅をやや狭めに設定しているのが特徴です。

ライブとレコーディングでは明確な使い分けがあり、ライブではアタックを重視したチューニングと打法で音の抜けを確保。特にTMGEの楽曲では、ハイハットとスネアのアタックを強調し、残響はやや抑えめにすることで千葉雄喜のギターと相まって轟音の中でも埋もれないサウンドを実現しています。一方レコーディングでは、楽曲に合わせて残響感を調整し、The Birthdayの作品ではやや丸みのあるミックスを心がけ、200-300Hz帯域にも適度な存在感を持たせたサウンドメイキングを展開しています。

比較的安価に音を近づける機材【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・The Birthday・クハラカズユキ】

久原和之のドラミングを比較的安価に再現するには、パール・エクスポートやタマ・インペリアルスターなどのミドルレンジドラムセットがおすすめです。スネアはパールのスティールスネア（14インチ）で、力強いバックビートを効果的に表現できます。シンバルはZildjian A CustomやSabian AAXの中古品を探すことで、彼の鋭いカッティング感のあるサウンドに近づけることができるでしょう。

ペダルに関しては、Tama Iron Cobra 200シリーズのようなミドルクラスモデルでも十分にクハラの力強いキックを再現できます。セッティングは比較的シンプルに、タムは10インチと14インチの2タム構成がTMGE時代のセットアップに近いでしょう。打面のチューニングは少し高めにすると、パンキッシュでタイトな彼のサウンドに近づけることができます。

サウンド作りでは、ヘッドはレモ・エンペラーコーテッドなどの少し厚めのモデルを選ぶと良いでしょう。スネアのミュートにはガムテープを部分的に貼るだけでも効果的です。エフェクトとしてはシンプルなルームリバーブを適度にかけることで、TMGE時代の生々しいライブ感を出せます。楽器そのものより演奏アプローチが重要なので、強めのストロークと鋭いタイミングを意識しましょう。

比較的安価に音を近づける機材表【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・The Birthday・クハラカズユキ】

ライブセットアップについて【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・The Birthday・クハラカズユキ】

クハラカズユキは、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT時代からドラムセットをステージ前方に配置する特徴があった。通常よりも前に出て、観客に近い位置でプレイすることで、バンドの一体感と熱量を高める効果を生み出している。The Birthdayでもこの配置傾向は継続され、チバユウスケとの距離感を重視したセッティングが見られる。

マイキングについては、スネアとタムに複数のマイクを使用することが多く、特にスネアは上下からのマイキングで力強い音を確保。オーバーヘッドマイクは広めに設置し、シンバルの抜けの良さを重視している。ライブではキックドラムの低音の存在感とスネアの歯切れの良さが特徴的だ。

代表的なライブ映像では、「WILD AT NIGHT」や「伝説の男」などのパフォーマンスが特に見どころ。常にチバユウスケの動きに合わせて緩急をつけるプレイスタイルと、曲の盛り上がりに合わせた豪快なフィルインが特徴的。The Birthdayでは「MOTOR PSYCHO」などでの正確なビートキープと爆発的な演奏力が見られる。

総括まとめ【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・The Birthday・クハラカズユキ】

久原和征はTMGEとThe Birthdayにおいて、シンプルかつ力強いドラミングでバンドのパワフルなサウンドを支えてきた。彼のタイトなリズムワークと独特のグルーヴ感は、ロックンロールの本質を捉えつつも独自の個性を放つ音楽性の核となっている。

彼の音を再現するポイントは、ハイピッチなスネアサウンドとドライなチューニング、選び抜かれたシンバル類にある。特にライドシンバルの絶妙なニュアンスとハイハットワークは彼の音楽性を象徴し、バンドのグルーヴを生み出す重要な要素となっている。

久原は機材へのこだわりを持ちつつも、本質的には「鳴らし方」の重要性を強調している。どんな機材を使っても自分らしい音を出せるという姿勢は、テクニックや表現力を最重視する彼のドラマーとしての哲学を表している。

本記事参照サイト【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・The Birthday・クハラカズユキ】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• Wikipedia – The Birthday
• MIKIKI – Media
• Digimart Magazine
• 音楽の情報 – Media