【Nine Inch Nails（ナイン・インチ・ネイルズ）・Josh Freese】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

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【Josh Freese】Nine Inch Nails（ナイン・インチ・ネイルズ） 始めに

Josh Freeseはテクニカルな精度と力強いヒットが特徴的なドラマーであり、Nine Inch Nails（ナイン・インチ・ネイルズ）のパワフルなインダストリアルロックサウンドを支える重要な存在です。彼の正確なタイミングとダイナミックな表現力は、バンドの複雑な電子音響とアコースティックドラムの融合において不可欠な役割を果たしています。

Nine Inch Nailsは、Trent Reznorを中心に展開する前衛的なインダストリアルロックバンドであり、エレクトロニックサウンドとロックの融合で知られています。Josh Freeseのドラミングは、緻密なプログラミングと生々しい人間味を兼ね備え、バンドの多層的なサウンドスケープに立体感を与えています。

特に「The Hand That Feeds」や「Survivalism」などの楽曲では、Freeseの鋭いビートワークとグルーヴ感が曲の推進力となっており、インダストリアルミュージックの機械的な要素と人間的な感情表現の架け橋となっています。彼の帰還は多くのファンから歓迎され、バンドに新たなエネルギーをもたらしています。

YouTubeでJosh Freeseのプレイをチェック → こちら

使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【Nine Inch Nails（ナイン・インチ・ネイルズ）・Josh Freese】

Josh Freeseは Nine Inch Nailsでの演奏において、複数のドラムキットを使い分けています。彼のメインキットはDW Collector’s Seriesで、22×18インチのバスドラム、12×9インチのタム、16×16インチのフロアタムというセットアップが基本構成となっています。メイプル材を使用したこのキットは、NINの工業的でダークなサウンドに太く力強い音色で対応しています。

ライブパフォーマンスでは、Yamaha Recording Customを使用することもあり、22×16インチのキックドラム、10×8/12×9インチのタム、16×16インチのフロアタムというセットアップでバーチ材の持つシャープでパンチのある音響特性を活かしています。より重厚なサウンドが必要な楽曲では、Tama Starclassic（24×16インチのバスドラム、13×9インチのタム、16×16インチのフロアタム）をメイプル/バーチ構成で採用しています。

特筆すべきは、Brady Jarrahキットの使用で、オーストラリア産の高級ジャラ材を使った22×18インチのバスドラム、12×8インチのタム、14×14/16×16インチのフロアタムという構成です。また、より繊細な楽曲向けには、DW Jazz Series（20×14インチのバスドラム、10×7/12×8インチのタム、14×12インチのフロアタム）を使用し、薄胴仕様のメイプルシェルによる温かみのある音色を引き出しています。

使用ドラムセット（シェル）機材表【Nine Inch Nails（ナイン・インチ・ネイルズ）・Josh Freese】

使用スネアドラムの種類と特徴【Nine Inch Nails（ナイン・インチ・ネイルズ）・Josh Freese】

Josh Freeseは Nine Inch Nailsでの演奏において、幅広いスネアドラムを使い分けています。メインとして活躍するのは、Ludwig社の「Vintage Black Beauty」で、ブラスシェルの14×6.5インチモデル。Remoコーテッドヘッドとカスタムスナッピーの組み合わせにより、パワフルなアタックと豊かなサスティンを生み出し、ナイトメア・ツアーでその存在感を発揮しました。また、DW社のメイプル製「Custom Snare」(14×5インチ)は、Evans G1ヘッドと42スパイラルスナッピーの組み合わせにより、温かみのある音色と優れた汎用性を持ち、様々なライブシーンで重宝されています。

オーストラリア製の「Brady Jarrah」(14×6.5インチ)はジャラウッド特有の深みのある響きが特徴で、Remo パワーストロークヘッドとケーブルスナッピーにより独特の音色を演出。一方、メタルシェル系では、Ludwig「Acrolite」(14×5インチ)のアルミニウムシェルがクリアなアタックと明瞭度の高いサウンドを提供し、Evans HD Dryヘッドとの組み合わせで制御された音色を実現しています。Pearl「Free Floating」(14×5インチ)はリムとシェルが接触しない独自構造により、ブラスシェルの鳴りを最大限に活かし、Evans Genera HDヘッドと30本スナッピーによる高い切れ味を生み出しています。

インダストリアルサウンドに欠かせないブライトな音色としては、Gretsch「Steel」(14×5.5インチ)が存在感を発揮。スティールシェルにRemo Emperorヘッドとメッキ20本スナッピーを組み合わせることで、高い明瞭度とスナッピーの効いた鋭いレスポンスを実現。Josh Freeseのダイナミックかつ正確なスティックワークと相まって、Nine Inch Nailsの複雑なリズムパターンをサポートする重要な役割を果たしています。

使用スネアドラム機材表【Nine Inch Nails（ナイン・インチ・ネイルズ）・Josh Freese】

使用シンバルの構成と種類と特徴【Nine Inch Nails（ナイン・インチ・ネイルズ）・Josh Freese】

Nine Inch NailsのドラマーであるJosh Freeseは、そのアグレッシブなインダストリアルロックサウンドに最適なZildjianシンバルセットを使用しています。彼のセットアップは18″のA Custom Crashを中心に構成され、明るい音色と攻撃的なサウンドで楽曲のエッジの効いた部分を強調しています。これに加えて16″のK Custom Crashがセットに深みとダークな音色を加え、バンドのダイナミックな音楽性に貢献しています。

Freeseのハイハットには温かみのある音色の14″ K Zildjianを採用し、20″のA Custom Rideは明るく洗練された音色で曲のグルーヴを支えています。アクセント用として10″のA Custom Splashを配置し、18″のOriental China Trashはトラッシュサウンドで曲の転換点やクライマックスを際立たせる役割を果たしています。

このシンバル構成はNine Inch Nailsの多様な音楽性に対応できるよう選ばれており、インダストリアルサウンドの重厚さとパワーを表現する一方で、繊細なニュアンスにも対応できる柔軟性を備えています。Josh Freeseのテクニカルなプレイスタイルと相まって、彼のZildjianシンバルはバンドのサウンドに不可欠な要素となっているのです。

使用シンバル機材表【Nine Inch Nails（ナイン・インチ・ネイルズ）・Josh Freese】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【Nine Inch Nails（ナイン・インチ・ネイルズ）・Josh Freese】

Josh FreeseのNine Inch Nails時代のセットアップでは、DWの高品質ハードウェアが中心となっています。激しいプレイスタイルを支えるDW 5000キックペダルは、ツアー中の安定性に優れ、さらに高度なダブルキック奏法にはDW 9000ダブルペダルを採用し、スピード感あるフットワークを可能にしています。特にNINの激しい楽曲で要求される俊敏な足さばきと耐久性のバランスが、彼のペダル選択に表れています。

スタンド類では、DW 9500ハイハットスタンドの高い応答性と、DW 9700ブームシンバルスタンドの自由度の高い角度調整が、彼の複雑なシンバルワークをサポートしています。また重量のあるスネアをしっかりと固定するDW 9300スネアスタンドは、彼の力強い叩き方に耐える頑丈さを備えています。Evans Torque Keyを使用した正確なチューニングも、彼の音作りの重要な要素です。

セットアップ全体を支えるPearl Icon Rackは、複数のタム、シンバル、エレクトロニクスを効率的に配置するために重要な役割を果たしています。長時間に及ぶライブパフォーマンスではRoc-N-Socのドラムスローンを愛用し、快適性を確保。これらのハードウェア選択は、インダストリアルロックの先駆者であるNINの音楽性と、Freeseの多彩な演奏技術を支える重要な要素となっています。

使用ペダル・ハードウェア機材表【Nine Inch Nails（ナイン・インチ・ネイルズ）・Josh Freese】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【Nine Inch Nails（ナイン・インチ・ネイルズ）・Josh Freese】

Josh FreeseのNine Inch Nails時代のセットアップでは、DWの高品質ハードウェアが中心となっています。激しいプレイスタイルを支えるDW 5000キックペダルは、ツアー中の安定性に優れ、さらに高度なダブルキック奏法にはDW 9000ダブルペダルを採用し、スピード感あるフットワークを可能にしています。特にNINの激しい楽曲で要求される俊敏な足さばきと耐久性のバランスが、彼のペダル選択に表れています。

スタンド類では、DW 9500ハイハットスタンドの高い応答性と、DW 9700ブームシンバルスタンドの自由度の高い角度調整が、彼の複雑なシンバルワークをサポートしています。また重量のあるスネアをしっかりと固定するDW 9300スネアスタンドは、彼の力強い叩き方に耐える頑丈さを備えています。Evans Torque Keyを使用した正確なチューニングも、彼の音作りの重要な要素です。

セットアップ全体を支えるPearl Icon Rackは、複数のタム、シンバル、エレクトロニクスを効率的に配置するために重要な役割を果たしています。長時間に及ぶライブパフォーマンスではRoc-N-Socのドラムスローンを愛用し、快適性を確保。これらのハードウェア選択は、インダストリアルロックの先駆者であるNINの音楽性と、Freeseの多彩な演奏技術を支える重要な要素となっています。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【Nine Inch Nails（ナイン・インチ・ネイルズ）・Josh Freese】

Josh Freeseは、Nine Inch Nailsの産業的な音響美学に合わせた独特なドラムチューニングで知られています。スネアは高めの張りで鋭いアタックを生み出し、打面にはムーンジェルを1〜2個配置してリングを抑制。キックドラムはフロントヘッドの打点部分にフェルトパッチを使用し、80-100Hzの低域を強調しながらも200Hz付近のマッドな部分を抑えることで、NINの電子的なトラックに溶け込む重厚なパンチを実現しています。

レコーディングでは、ドラムトラックに厳格なゲーティングを施し、Trent Reznorの産業的なサウンドスケープの一部としてドラムが機能するよう調整。キックとスネアは500Hz付近をカットし、スネアの3-5kHzを強調してアタックを際立たせる一方、シンバルは12kHz以上を持ち上げて明瞭さを保持。コンプレッションはスロー〜ミディアムアタックでやや強めに設定し、アグレッシブさを維持しつつサウンドに密度を与えています。

ライブパフォーマンスでは、レコーディングよりもアタックを重視し、ルームリバーブを抑制した直接的なサウンドを追求。特にスタジアムやアリーナでのツアー時には、トリガーとアコースティックサウンドのブレンドを使い分け、曲のダイナミクスに応じて音量と圧力を調整します。Freeseは2005年から2008年、そして2022年以降のNIN復帰後も、電子音楽とロックの融合という同バンドの音楽性に完璧に適合するドラムサウンドを提供し続けています。

比較的安価に音を近づける機材【Nine Inch Nails（ナイン・インチ・ネイルズ）・Josh Freese】

Nine Inch Nailsでのジョシュ・フリーズのサウンドを手頃な価格で再現するなら、Yamaha Recording Customシリーズがコストパフォーマンスに優れた選択肢となります。特にバーチ材のシェルは彼のライブサウンドに近づけやすく、22インチのバスドラムと10/12インチのタムを組み合わせることで、インダストリアルロックの攻撃的な音色を実現できます。セットアップはシンプルに保ちつつも、サイズ感はNINの楽曲に合わせて選ぶことが重要です。

予算をさらに抑えるならTama Starclassicのメイプル/バーチ混合シェルも検討価値があります。24インチのキックドラムを中心としたセットアップは、NINの重厚なサウンドを表現するのに適しており、適切なチューニングとミュートでフリーズの力強い演奏スタイルに近づけられます。また、DW Jazz Seriesの薄胴仕様キットは、NINの繊細な楽曲パートにも対応できる柔軟性を持っています。

シンバルとペダルの選択も重要で、ハイハットは締まりのあるサウンド、クラッシュは明瞭な立ち上がりのものを選びましょう。DW Collectorʼsシリーズをメインとするフリーズのセッティングをそのまま再現するのは高コストですが、Yamahaのキットをベースに薄めのシンバルと反応の良いペダルを組み合わせることで、コストを抑えながらもNINのパワフルなドラムサウンドに近づけることが可能です。

比較的安価に音を近づける機材表【Nine Inch Nails（ナイン・インチ・ネイルズ）・Josh Freese】

ライブセットアップについて【Nine Inch Nails（ナイン・インチ・ネイルズ）・Josh Freese】

Josh Freeseのドラムセットアップは、パワフルな演奏スタイルを活かすステージ配置が特徴です。NINのライブでは通常、舞台中央やや後方に位置し、トレント・レズナーの視界内かつ他のメンバーとの視線が合う配置を好みます。22インチのバスドラムとタムは少し高めに設定され、シンバルは手の届きやすい位置に配置されています。特にライドシンバルは右手側に大きく配置され、インダストリアルサウンド特有のダイナミクスを表現できるよう工夫されています。

マイキングについては、バスドラムには内部と外部の両方にマイクが設置され、重厚な低音を捉えるセッティングです。スネアには上下にマイクが配置され、シャープなアタック音とスネアワイヤーのサウンドをバランスよく拾います。オーバーヘッドマイクは通常XY方式で配置され、シンバルワークの繊細なニュアンスからパワフルなクラッシュまで幅広く収音。ライブエンジニアとの綿密な連携により、インダストリアルロックの複雑なサウンドレイヤーの中でもドラムが明瞭に聞こえるミックスを実現しています。

代表的なライブ映像では、「The Hand That Feeds」でのタイトなグルーヴ維持と「Wish」での爆発的なパワー発揮が見どころです。特に「March of the Pigs」では複雑な拍子変化と強烈なダイナミクスの対比を見せながら、常に安定したテンポをキープする技術が際立ちます。2022年の復帰公演では、バンドの楽曲に新たな息吹を吹き込む柔軟なプレイスタイルが注目され、エレクトロニックサウンドとアコースティックドラムの融合において卓越した技術を披露しています。

総括まとめ【Nine Inch Nails（ナイン・インチ・ネイルズ）・Josh Freese】

Josh Freeseは産業用ロックバンドNine Inch Nailsのサウンド形成に重要な役割を果たしたドラマーだ。彼の正確なタイミングとパワフルなプレイスタイルは、バンドの電子的要素と人間的演奏のバランスを取る上で不可欠だった。Freeseは2005年から2008年まで、そして2022年から再びバンドに復帰している。

NINのライブ演奏における彼のドラムセットアップは、バンドの激しいサウンドを支える堅牢な基盤を提供している。彼は特にスネアドラムのチューニングにこだわり、トレント・レズナーの産業的ビジョンに合った金属的なアタックと深みを実現。シンバルセレクションも慎重に行い、バンドの暗くエッジの効いたサウンドスケープを補完している。

特筆すべきは、Freeseが機材に依存せず、どんな環境でもNINの本質的なサウンドを再現できる適応力を持っている点だ。彼のテクニックとダイナミクスの理解が、特定のギアよりも重要な要素となっている。彼の柔軟性と音楽的センスが、NINの複雑な音楽世界における不可欠な要素となっているのだ。

本記事参照サイト【Nine Inch Nails（ナイン・インチ・ネイルズ）・Josh Freese】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• Wikipedia
• uDiscover Music Japan
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