【Stone Temple Pilots（ストーン・テンプル・パイロッツ）・Eric Kretz】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

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【Eric Kretz】Stone Temple Pilots（ストーン・テンプル・パイロッツ） 始めに

Eric Kretzは、グランジやオルタナティブロックシーンで重要な位置を占めるStone Temple Pilots（ストーン・テンプル・パイロッツ）のドラマーとして知られています。力強くタイトなリズムとグルーヴ感のあるプレイスタイルは、バンドのサウンドの要となり、90年代以降のロックシーンに大きな影響を与えました。

彼のドラミングは技術的な完成度が高く、「Plush」や「Interstate Love Song」といった代表曲では、シンプルさの中にも効果的なアクセントやフィルインを織り交ぜ、曲の展開やダイナミクスを巧みにコントロールしています。ハードロックの迫力とオルタナティブロックの多様性を融合した彼のプレイは、バンドの個性的なサウンドを支える重要な要素です。

Stone Temple Pilotsの音楽性はグランジの影響を受けつつも、よりメロディアスで洗練された独自の道を切り開きました。Kretzのリズムワークは時に繊細に、時に荒々しく変化し、バンドの幅広い表現力を支えています。彼の確かなテクニックと音楽的センスは、長年にわたりバンドの中核として評価され続けています。

YouTubeでEric Kretzのプレイをチェック → こちら

使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【Stone Temple Pilots（ストーン・テンプル・パイロッツ）・Eric Kretz】

Eric Kretzは1990年代、Stone Temple Pilotsのツアーでは主にPearlのバーチシェルを使用していました。22×18インチのバスドラム、10×8、12×9インチのタムタム、14×14、16×16インチのフロアタムというセットアップで、グランジサウンドに貢献する力強いアタックと温かみのある低音が特徴です。

スタジオレコーディングではPearlのMasters Custom MCX Seriesを愛用しており、メイプル材による豊かな中音域と優れた音の分離感が彼のプレイスタイルを支えています。22×18インチのバスドラム、10×9、12×10インチのタム、16×16インチのフロアタムという構成で、バンドサウンドに深みを与えています。

近年ではPork Pie PercussionのエキゾチックドラムシリーズやDWのExotic Wood Seriesも使用。特にDWのメイプル/マホガニー混合シェルは独特の幾何学模様の装飾が施され、22×18インチのキック、12×9インチのタム、16×14インチのフロアタムという構成で、彼のシグネチャーサウンドを形成しています。スネアドラムは14×7インチのPork Pieブラスシグネチャーモデルを多用しています。

使用ドラムセット（シェル）機材表【Stone Temple Pilots（ストーン・テンプル・パイロッツ）・Eric Kretz】

使用スネアドラムの種類と特徴【Stone Temple Pilots（ストーン・テンプル・パイロッツ）・Eric Kretz】

Eric Kretzはグランジ/オルタナティブロックバンド「Stone Temple Pilots」のドラマーとして知られ、多彩なスネアドラムを使いこなしています。メインスネアとしてLudwigの「Black Beauty」（真鍮製14×5インチ）を愛用し、Evans ST Dryヘッドと20本スナッピーの組み合わせでヴィンテージ感あるタイトな音を実現。また録音時にはDWの「Studio Maple」（メイプル14×5インチ）をRemo Coated Ambassadorヘッドと42本スナッピーで使用し、クリアな音像を得ています。

サブスネアとしてLudwig「Supra-Phonic」（アルミ製14×6.5インチ）を配置し、Remo Coated Ambassadorヘッドと20本スナッピーによる輝かしい音色と明瞭なアタックを活かしています。またSonorの「Phonic」（ブロンズ14×5.5インチ）はEvans G2ヘッドとカスタムスナッピーで深みのある低音と豊かな共鳴を生み出し、バラードで効果的に使用されています。

バンドのダイナミックなサウンドに対応するため、Tamaの「Quantum Maple」（メイプル14×6インチ）もセットに加え、Remo Emperorヘッドとカスタムスナッピーによる温かみのあるトーンで曲の雰囲気を補完。メタルスネアとウッドスネアを巧みに使い分けることで、STCの特徴的なサウンドを支えるリズムセクションの多様性を実現しています。

使用スネアドラム機材表【Stone Temple Pilots（ストーン・テンプル・パイロッツ）・Eric Kretz】

使用シンバルの構成と種類と特徴【Stone Temple Pilots（ストーン・テンプル・パイロッツ）・Eric Kretz】

Stone Temple Pilotsのドラマー、Eric Kretzはパワフルかつ繊細なドラミングで知られており、そのサウンド作りにPaisteシンバルを多用しています。彼のセットアップの中心となるのは、カスタム仕様の24″プロトタイプライドで、大型サイズならではの豊かな低音と広がりを持ち、バンドのオルタナティブロックサウンドの土台を支えています。クラッシュシンバルは18″と19″のSignature Fullを組み合わせ、暖かみのある中音域から力強いアタックまでをカバーしています。

繊細なフレージングには14″ Signature Sound Edge ハイハットを活用し、クリアなスティックレスポンスとシャープなフット奏法を実現。アクセント用には18″ Signature Chinaと10″ Signature Splashを配置し、エッジの効いた個性的なアクセントから素早い装飾音まで幅広い表現を可能にしています。さらに17″ Signature Reflector Heavy Fullクラッシュでは、パワフルなロックフレーズに必要な存在感を確保しています。

バックアップとして20″ Alpha Brilliant Rideも用意し、ライブやレコーディングでの様々な音楽的要求に応える体制を整えています。Eric Kretzのシンバルセットアップは、Stone Temple Pilotsの楽曲に必要な多彩な音色とダイナミクスを支え、90年代から現在に至るまでのオルタナティブロック界における彼の重要な役割を象徴しています。Paisteの特性を最大限に活かした選択は、彼の音楽的センスの高さを示しています。

使用シンバル機材表【Stone Temple Pilots（ストーン・テンプル・パイロッツ）・Eric Kretz】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【Stone Temple Pilots（ストーン・テンプル・パイロッツ）・Eric Kretz】

Stone Temple Pilotsのドラマーとして知られるEric Kretzは、DW製品を中心としたハードウェア構成を長年愛用しています。特にDW 5000キックペダルはSTPでの活動において定番機材となっており、Bomber Beaterと組み合わせることで、力強く安定したキック音を生み出しています。同じくDW 5000シリーズのハイハットスタンドも、激しいライブパフォーマンスでの信頼性の高さから愛用されています。

シンバル周りではDWのStraight Cymbal Standを採用し、その高い強度と安定性を活かした演奏スタイルを確立。スネアドラムには調整性に優れたDW 9300 Snare Standを使用し、繊細なスネアワークをサポートしています。セッティングの自由度を重視したPDP Concept Seriesのタムホルダーも取り入れ、自身のプレイスタイルに合わせた配置を実現しています。

Eric KretzはVaterのドラムスティックを使用しており、特に自身の名前がプリントされたカスタムロゴモデルを愛用していることでも知られています。また、長時間におよぶライブでの快適性を確保するため、TAMA Star Hardwareシリーズのドラムスローンを選択。これらのハードウェア構成は、STPの楽曲に見られるダイナミックな演奏と緻密なグルーヴを支える重要な要素となっています。

使用ペダル・ハードウェア機材表【Stone Temple Pilots（ストーン・テンプル・パイロッツ）・Eric Kretz】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【Stone Temple Pilots（ストーン・テンプル・パイロッツ）・Eric Kretz】

Stone Temple Pilotsのドラマーとして知られるEric Kretzは、DW製品を中心としたハードウェア構成を長年愛用しています。特にDW 5000キックペダルはSTPでの活動において定番機材となっており、Bomber Beaterと組み合わせることで、力強く安定したキック音を生み出しています。同じくDW 5000シリーズのハイハットスタンドも、激しいライブパフォーマンスでの信頼性の高さから愛用されています。

シンバル周りではDWのStraight Cymbal Standを採用し、その高い強度と安定性を活かした演奏スタイルを確立。スネアドラムには調整性に優れたDW 9300 Snare Standを使用し、繊細なスネアワークをサポートしています。セッティングの自由度を重視したPDP Concept Seriesのタムホルダーも取り入れ、自身のプレイスタイルに合わせた配置を実現しています。

Eric KretzはVaterのドラムスティックを使用しており、特に自身の名前がプリントされたカスタムロゴモデルを愛用していることでも知られています。また、長時間におよぶライブでの快適性を確保するため、TAMA Star Hardwareシリーズのドラムスローンを選択。これらのハードウェア構成は、STPの楽曲に見られるダイナミックな演奏と緻密なグルーヴを支える重要な要素となっています。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【Stone Temple Pilots（ストーン・テンプル・パイロッツ）・Eric Kretz】

Eric Kretzは90年代グランジ/オルタナティブロックシーンを代表するStone Temple Pilotsのサウンドを支えるドラマーとして、独特のチューニングアプローチを確立しています。スネアは中高域の抜けを重視し、打面を比較的高めに張り、裏面はやや緩めに調整してサステインをコントロール。キックドラムは低域の豊かさを保ちながらも、アタック感を得るためにフロントヘッドの穴サイズを適度に保ち、内部にはフェルトや小さなピローを使用して倍音をコントロールしています。タムは「Core」や「Purple」といったアルバムで聴かれるように、やや深めのチューニングで共鳴感を残しつつ、適量のムーンジェルを使って過剰な倍音を抑制しています。

レコーディングにおけるEric Kretzのドラムサウンドは、緻密なEQ処理が特徴です。キックドラムは40-60Hz帯域を適度にブーストして芯の太さを出しつつ、2-4kHz帯域を持ち上げてビーターのアタックを強調。スネアには1.2kHz付近にブーストを加えて存在感を高め、200Hz周辺をカットしてモゴりを排除します。オーバーヘッドマイクでは10kHz以上の帯域を軽く持ち上げてシンバルの抜けを確保しつつも、過剰なシビランスを防ぐために12-14kHz付近にナローなカットを入れる繊細なアプローチを取っています。コンプレッサーはスネアに対して4:1程度の比較的控えめな比率で、アタックタイムを10-15ms程度に設定して自然な鳴りを損なわない処理を行っています。

ライブパフォーマンスとレコーディングでは、Kretzはアプローチを使い分けています。スタジオではルームアンビエンスも含めた自然な鳴りを活かしたサウンドメイクを重視し、特にタムやシンバルのサステインをより豊かに残す傾向があります。一方、ライブではより明確なアタック感と定位感を優先し、ゲートをやや強めに設定してスネアやタムの残響をコントロール。また、ライブミックスではキックとスネアをセンターに、タムは左右に広がるパン配置を採用し、オーバーヘッドマイクもステレオイメージを広く取ることで、ライブならではの迫力と空間的な広がりを演出しています。「Interstate Love Song」や「Plush」などの代表曲では、このサウンドメイクの特徴が顕著に表れています。

比較的安価に音を近づける機材【Stone Temple Pilots（ストーン・テンプル・パイロッツ）・Eric Kretz】

Eric Kretzのサウンドを手頃な価格で再現するなら、Pearl Masters Custom MCXシリーズの代わりにPearlのより手頃なバーチシェルのドラムセットが良い選択肢です。彼が1990年代のツアーで使用していた22×18/10×8/12×9/14×14/16×16サイズ構成のバーチキットは、温かみのある中音域と強いアタックが特徴で、STPの楽曲に最適なサウンドベースを提供してくれます。スネアはブラス製の14×7インチモデルを選べば、彼のPork Pieシグネチャースネアに近い鋭いアタックと豊かな倍音が得られるでしょう。

シンバルセッティングは、明るく切れ味のあるライドとクラッシュの組み合わせが彼のプレイスタイルを表現するのに効果的です。Exotic Drumsシリーズで使われているようなメイプルシェルのキックは、十分な低音の存在感と明瞭なアタック感を両立させますが、コストを抑えるなら一般的なメイプル/バーチのハイブリッドシェルも良い妥協点となります。ペダルはミドルレンジの製品でも十分に彼の力強いキック音をカバーできるでしょう。

チューニングとミュート処理も重要な要素です。DW Exotic Wood Seriesのような高級キットでなくても、適切なチューニングとヘッド選びによってKretzサウンドに近づけることができます。特にPork Pie Percussionのようなメイプルシェルのサウンド特性を理解し、中低音を強調したチューニングを心がけると、グランジ/オルタナティブロックに最適な芯のあるサウンドを実現できます。マイキングやミキシングの工夫も、彼の特徴的なドラムサウンドへの近道となるでしょう。

比較的安価に音を近づける機材表【Stone Temple Pilots（ストーン・テンプル・パイロッツ）・Eric Kretz】

ライブセットアップについて【Stone Temple Pilots（ストーン・テンプル・パイロッツ）・Eric Kretz】

Eric Kretzのライブセットアップは、グランジとハードロックの要素を融合させた独特のサウンドを生み出すために最適化されています。彼のドラムセットは通常ステージ中央からやや後方に配置され、バンドメンバーとの視覚的なコミュニケーションを重視した配置となっています。特徴的なのは、比較的コンパクトながらも複数のタムを効果的に配置し、多彩な音色を使い分けている点です。

マイキングに関しては、キックドラムには2つのマイクを使用し、内側と外側から立体的な音を捉える傾向があります。スネアには上下からマイクを配置し、シャープなアタックとリムショットの繊細さを両立させています。オーバーヘッドマイクはXY方式を採用することが多く、シンバルワークの質感と空間的な広がりを重視したセッティングが特徴的です。

代表的なライブ映像では、「Interstate Love Song」や「Plush」などの人気曲での彼のパフォーマンスが見どころです。特に1990年代のMTVアンプラグドシリーズでの演奏は、アコースティックセットアップながらもダイナミックなプレイスタイルを披露しており必見です。また、近年のライブでは、より洗練された技術と表現力で、クラシック曲に新たな命を吹き込むプレイも注目ポイントとなっています。

総括まとめ【Stone Temple Pilots（ストーン・テンプル・パイロッツ）・Eric Kretz】

Eric Kretzは、90年代グランジ/オルタナティブロックを代表するバンド、Stone Temple Pilotsのドラマーとして知られる。彼のプレイスタイルは、シンプルながらもグルーヴ感あふれるビートと繊細なダイナミクスが特徴だ。バンドのサウンドの土台として、曲の雰囲気を的確に表現する演奏は高く評価されている。

彼のサウンドを再現するポイントは、クリアなスネアサウンドとバランスの取れたセッティングにある。中音域が豊かなスネアと、パワフルながらも抑制の効いたシンバルワークが彼のサウンドの核となっている。特にグランジ/オルタナティブロック特有の緩急を表現できるセットアップが重要だ。

しかし、Kretzの真髄は機材よりも音楽への理解と表現力にある。STPの多彩な楽曲に対応する柔軟性と、曲を引き立てるためのグルーヴ感覚こそが彼の真骨頂。テクニックや機材に頼りすぎず、曲の感情を引き出す演奏アプローチが、長年にわたり彼をトップドラマーの地位に留めている要因だろう。

本記事参照サイト【Stone Temple Pilots（ストーン・テンプル・パイロッツ）・Eric Kretz】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• REMO – Eric Kretz Official Profile
• Wikipedia – Stone Temple Pilots
• Creative Man – Stone Temple Pilots Japan Tour