【Interpol（インターポール）・Sam Fogarino】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

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【Sam Fogarino】Interpol（インターポール） 始めに

Sam Fogarinoは、NYポストパンク・リバイバルシーンを代表するバンド、Interpolのドラマーとして知られています。精密かつ力強いドラミングスタイルで、バンドのダークで洗練された音楽性を支える重要な役割を果たしています。彼のタイトなグルーヴと正確なタイミング感は、Interpolのサウンドの特徴的要素となっています。

特に「PDA」や「Obstacle 1」などの代表曲では、彼の緊張感のあるドラミングとダンサブルなリズムパターンが曲の推進力となっています。彼のプレイスタイルは、クラシックなポストパンクの影響を感じさせながらも、独自の現代的解釈を加えた創造性に富んだものです。ハイハットワークの繊細さと同時にキックとスネアの力強さが共存する点が特徴的です。

Interpolのサウンドは、Joy DivisionやThe Cureなどの影響を感じさせながらも、独自の暗く洗練された世界観を構築しています。Sam Fogarinoのドラミングは、Daniel KesslerのギターとPaul Banksのボーカルと絶妙に絡み合い、バンドの緊張感溢れるサウンドスケープを形成する重要な要素となっています。彼のリズムセクションとしての貢献は、Interpolが現代ロックシーンで確固たる地位を築く一因となりました。

YouTubeでSam Fogarinoのプレイをチェック → こちら

使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【Interpol（インターポール）・Sam Fogarino】

Interpolのドラマー、Sam Fogarinoは複数のドラムセットを使い分け、バンドの暗く緊張感のあるサウンドを支えています。メインとして活用するDW Collector’s Seriesはメイプル素材の22×18インチのバスドラムに12×9/14×14/16×16インチのタムを組み合わせ、力強くも精密な音を生み出しています。一方、C&C Custom DrumsやGretsch USA Customはよりヴィンテージ志向の音作りに使用されています。

レコーディングではLudwig Classic Mapleを好んで使用することも。22×14インチのバスドラム、13×9インチのタム、16×16インチのフロアタムという1960年代風の構成で、温かみのあるメイプル特有のサウンドがInterpol楽曲の雰囲気に独特の深みを与えています。特にスタジオワークでは音の響きとサスティーンを重視した選択をしています。

ツアーではSJC Custom Drumsのメイプル/ウォルナット混合の特注キットも活用。22×18インチの大口径バスドラムと12×8/14×12/16×14インチのタム構成で、ライブの音響環境に合わせた音量と存在感を確保しています。Fogarinoのドラム選択は、Interpolの洗練されたポスト・パンクサウンドにおいて、緊張感と空間的な広がりを両立させる重要な要素となっています。

使用ドラムセット（シェル）機材表【Interpol（インターポール）・Sam Fogarino】

使用スネアドラムの種類と特徴【Interpol（インターポール）・Sam Fogarino】

Interpolのドラマー、Sam Fogarinoは多様なLudwigスネアを中心に使用しています。メインとなるBlack Beautyは70年代モデルで、ブラス素材の14×5インチサイズが特徴。Ambassadorコーテッドヘッドとの組み合わせにより、深みのある低音と優れたサスティンを実現しています。一方でアルミ製のAcrolite（14×5インチ）は軽量で明るい音色が特徴で、Emperorコーテッドヘッドと40本スナッピーの組み合わせにより、クリアなアタック感を提供しています。

より強いパンチが必要な場面では、スティール製のSupralite（14×6.5インチ）をパワーストローク3ヘッドと42本スナッピーで使用。深めのシェルと相まって力強い低域と明瞭なアタックを両立させています。また、温かみのある音を求める際にはCopper Phonic（14×6.5インチ）をエンペラーXヘッドとブルーケーブルスナッピーで使用し、コッパー素材ならではの豊かな倍音と丸みを持たせています。

さらにビンテージ感を求める場面では1920年代製のLeedy Snareを使用。マホガニー製の浅めの14×4インチシェルに、ビンテージコーテッドヘッドとガットスナッピーを組み合わせることで、クラシカルで枯れた音色を実現しています。これらの多彩なスネアドラムを場面に応じて使い分け、Interpolの独特なサウンドを形作っています。

使用スネアドラム機材表【Interpol（インターポール）・Sam Fogarino】

使用シンバルの構成と種類と特徴【Interpol（インターポール）・Sam Fogarino】

Interpolのドラマー、Sam Fogarinoは全てZildjianシンバルを愛用しています。彼のセットアップの核となるのは14″のマット仕上げ特注Hi-hatと22″ K Custom Rideで、特にライドはドライでコントロールしやすい音色が彼のタイトなリズムワークに貢献しています。クラッシュシンバルは明るく鮮明な音色の18″ A Customと、より複雑な倍音を持つダークな19″ K Customを組み合わせることで、曲の雰囲気に合わせた音色選択を可能にしています。

エフェクト系シンバルとして、19″ Oriental China Trashを配置し、攻撃的なトラッシュサウンドを効果的に活用しています。さらに繊細なアクセント用として10″ A Custom Splashも取り入れており、Interpolの緻密なアレンジにおける音のレイヤーを豊かにしています。特筆すべきは18″ A Customと16″ K Customを重ねて使用するスタックという特殊奏法用のセットアップで、独特の音色を生み出しています。

Fogarinoのシンバル選択はZildjianの中でも異なるシリーズを使い分けている点が特徴的です。A Customシリーズの明るく鮮明な音色と、K Customシリーズのダークで複雑な音色を組み合わせることで、Interpolの暗く緊張感のある楽曲に必要な音の幅を確保しています。特にマット仕上げの特注Hi-hatは彼の繊細なハイハットワークを支え、バンドのポストパンク的なサウンドの土台となっています。

使用シンバル機材表【Interpol（インターポール）・Sam Fogarino】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【Interpol（インターポール）・Sam Fogarino】

Interpol（インターポール）のドラマー、Sam Fogarinoは緻密なリズムワークを支えるハードウェア選択にこだわりを持つ。キックドラムにはTAMAのIron Cobra Power Glideを愛用し、パワフルなストロークでポストパンクサウンドの土台を形成。複雑なリズムパターンにはSpeed Cobraダブルペダルを採用し、スピーディかつ正確な演奏を実現している。

スタンド類ではTAMA Iron Works Tourハイハットスタンドのヘビーデューティー設計が安定したハイハットワークを支え、Cymbal Boom Standの優れた調整性によって繊細なシンバルコントロールを可能にしている。またRoadpro Snare Standはツアーでの耐久性に優れ、Star Hardwareタムホルダーと合わせて確実なセッティングを維持する。

長時間のライブパフォーマンスには1st Chair Round Riderドラムスローンを使用し疲労を軽減。また複雑なセッティングにはPearlのTitan Seriesラックを部分的に取り入れ、安定性と拡張性を両立させている。これらのハードウェア選択がFogarinoの個性的なドラミングスタイルを支え、インターポールのダークで緻密な音楽性を形作っているのだ。

使用ペダル・ハードウェア機材表【Interpol（インターポール）・Sam Fogarino】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【Interpol（インターポール）・Sam Fogarino】

Interpol（インターポール）のドラマー、Sam Fogarinoは緻密なリズムワークを支えるハードウェア選択にこだわりを持つ。キックドラムにはTAMAのIron Cobra Power Glideを愛用し、パワフルなストロークでポストパンクサウンドの土台を形成。複雑なリズムパターンにはSpeed Cobraダブルペダルを採用し、スピーディかつ正確な演奏を実現している。

スタンド類ではTAMA Iron Works Tourハイハットスタンドのヘビーデューティー設計が安定したハイハットワークを支え、Cymbal Boom Standの優れた調整性によって繊細なシンバルコントロールを可能にしている。またRoadpro Snare Standはツアーでの耐久性に優れ、Star Hardwareタムホルダーと合わせて確実なセッティングを維持する。

長時間のライブパフォーマンスには1st Chair Round Riderドラムスローンを使用し疲労を軽減。また複雑なセッティングにはPearlのTitan Seriesラックを部分的に取り入れ、安定性と拡張性を両立させている。これらのハードウェア選択がFogarinoの個性的なドラミングスタイルを支え、インターポールのダークで緻密な音楽性を形作っているのだ。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【Interpol（インターポール）・Sam Fogarino】

Sam Fogarinoはダークで引き締まったドラムサウンドを特徴としており、スネアは高めのチューニングで打面に軽くムーンジェルを1枚配置し、クリアなアタックと適度な残響のバランスを取っている。タムは低めにチューニングし裏面にテープを貼ることで、Interpolのポストパンクサウンドに欠かせない短い減衰と芯のある音色を実現。特にキックは打面側を緩めに調整し、内部にフェルトを入れることで低域（60-80Hz）の豊かさと同時に中域（2-3kHz）のアタック感を両立させている。

ミックス面では、スネアに3-5kHzのブーストで芯を出しつつ、ハイハットとのセパレーションを確保するため7-10kHzを抑えている。タイトなキックを実現するため80Hzをブーストしながらも、300-400Hzをカットして不要な鳴りを抑制。また、スネアとキックにはアタックタイム5ms前後の中程度のコンプレッションを施し、ステレオイメージではオーバーヘッドを広く、ハイハットを若干右に定位させることで、バンドのシグネチャーサウンドである緊張感のある空間を創出している。

レコーディングとライブでは異なるアプローチを採用。スタジオでは繊細なダイナミクスを活かすため、ゲート処理を控えめにしてドラム本来の鳴りを重視。一方ライブでは、特にクラブ会場でのサウンドチェックではスネアのリンギングを抑え、2-4kHzのアタックを強調しながら200Hz付近をカットすることで他の楽器とのバッティングを避けている。この調整によって、Interpolの複雑なギターワークとダニエル・ケスラーのベースラインとの絶妙なバランスを保ちつつ、ダークでありながら躍動感のあるリズムセクションを確立している。

比較的安価に音を近づける機材【Interpol（インターポール）・Sam Fogarino】

Interpolのドラマー Sam Fogarinoのサウンドに近づけるなら、Ludwig Classic Mapleシリーズがコストパフォーマンスに優れた選択肢です。Samが使用するDW Collector’s Seriesのようなメイプルシェルの温かみのある音色を、比較的手頃な価格で再現できます。メイプルシェルの22インチバスドラムと中音域が豊かな13インチタムの組み合わせが、彼の特徴的なリズムパターンの表現に適しています。

スネアドラムは、C&C Custom Drumsのようなヴィンテージ感のある音を目指すなら、Gretsch USA Customの14インチモデルが代替として効果的です。シンバルはSamが好むドライで洗練された音色を持つタイプを選び、繊細なニュアンスが表現できるものを揃えましょう。特にハイハットとライドシンバルは彼のプレイスタイルにおいて重要な要素となっています。

フットワークに関しては、SJC Custom Drumsのセットアップを参考に、反応の良いペダルを選ぶことで彼のダイナミックな演奏に近づけます。また、チューニングも重要で、特にタムは中低音に調整し、Ludwig Classic Mapleの特性を活かした1960年代風のウォームなサウンドを目指すとよいでしょう。全体的に、リズムセクションとしての安定感と、ポストパンクらしい引き締まったサウンドのバランスが鍵になります。

比較的安価に音を近づける機材表【Interpol（インターポール）・Sam Fogarino】

ライブセットアップについて【Interpol（インターポール）・Sam Fogarino】

Sam FogarinoはInterpolのライブパフォーマンスにおいて、通常ステージ後方中央に配置されるドラムセットを担当している。彼のセットアップは比較的シンプルながら効果的で、ポストパンクサウンドを支える力強いビートを生み出している。彼のプレイスタイルは正確かつ緻密で、Daniel KesslerやPaul Banksとの絶妙な演奏バランスを維持している。

マイキングに関しては、キックドラム、スネア、ハイハット、トムにそれぞれ個別のマイクを配置し、オーバーヘッドマイクでシンバルとキットの全体的なサウンドを捉えるセットアップが一般的だ。特にスネアドラムの明瞭さとキックの重厚感は、バンドの特徴的なリズムセクションの要となっており、ライブミックスでも強調されている。

代表的なライブ映像では、「Obstacle 1」や「PDA」などの演奏中、Samの正確なタイミングと緊張感のあるビートワークに注目したい。特に「Evil」や「Slow Hands」などのパフォーマンスでは、彼の集中した表情と対照的に、無駄のない動きで複雑なリズムパターンを刻む技術が見事に映し出されている。バンドの暗めの照明演出の中でも、彼のリズムキープは終始安定している。

総括まとめ【Interpol（インターポール）・Sam Fogarino】

Sam Fogarinoはインターポールのリズムセクションの要として、曲のダイナミクスを正確にコントロールする実力派ドラマーである。彼の音作りの核は、引き締まったリズムパターンと絶妙なゴーストノートの使い方にあり、バンドの暗黒で洗練されたサウンドを下支えしている。

彼のプレイスタイルを再現する上で重要なのは、タイトなチューニングのスネアと鮮明なアタックを持つシンバルの選択だ。特にスネアのリムショットとゴーストノートの絶妙なバランスが、インターポール楽曲の緊張感あるグルーヴを生み出している。

しかしFogarinoの真髄は機材よりもプレイスタイルにある。彼はシンプルなセットアップでも独自のタイト感とダイナミクスを表現し、テクニックと演奏への姿勢を優先している。機材に依存しすぎないこの姿勢こそ、どんな環境でも一貫した演奏を可能にする彼の強みだ。

本記事参照サイト【Interpol（インターポール）・Sam Fogarino】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• CREATIVEMAN – Interpol Japan Tour
• HMV – Interpol特集
• Interpol Official Site
• Matador Records – Interpol