【The Smiths（ザ・スミス）・Mike Joyce】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

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【Mike Joyce】The Smiths（ザ・スミス） 始めに

Mike Joyceは、1980年代を代表するイギリスのロックバンド「The Smiths（ザ・スミス）」のドラマーとして知られています。タイトで安定したビートを基盤に、時に繊細でありながらも力強いドラミングスタイルが特徴的です。Johnny Marrのジャングリーなギターとの絶妙な調和を生み出し、モリッシーのボーカルを支えました。

「This Charming Man」や「How Soon Is Now?」といった代表曲では、メロディアスなドラムパターンと正確なリズムキープが楽曲の骨格を形成しています。特にシャッフルビートやハイハットワークの巧みさはThe Smithsの楽曲に独特の躍動感をもたらしました。

The Smithsは、ポストパンクやオルタナティブロックの礎を築いたバンドとして音楽史に名を残しています。Mike Joyceのドラムは派手さはないものの、適度な存在感と奥行きのあるサウンドで、バンドの詩的な世界観を下支えしました。バンド解散後も彼の功績は高く評価され続けています。

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使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【The Smiths（ザ・スミス）・Mike Joyce】

Mike Joyceは、The Smiths時代に主にPremierのドラムキットを愛用していました。22×14インチのバスドラム、12×8インチのタムタム、16×16インチのフロアタムというセットアップのバーチ製シェルで、彼の特徴的なタイトで力強いドラミングを支えました。このキットはバンドのポストパンクサウンドに適した明瞭な音色を提供しました。

スタジオレコーディングではGretschのメイプルシェルを使用することもあり、同様のサイズ構成（22×14/12×9/16×16）で温かみのある音色を録音に取り入れていました。特に繊細なニュアンスが必要な楽曲では、メイプル特有の豊かな中音域が活かされていました。

ツアーではTama Superstarを使用することもあり、22×16インチのバスドラムに10×8、12×9インチのタム、14×14、16×16インチのフロアタムという拡張されたバーチ製セットで演奏。また一時期はLudwig Vistaliteの透明アクリルシェルも使用し、より明るく鮮明な音色と視覚的なインパクトをライブパフォーマンスにもたらしていました。

使用ドラムセット（シェル）機材表【The Smiths（ザ・スミス）・Mike Joyce】

使用スネアドラムの種類と特徴【The Smiths（ザ・スミス）・Mike Joyce】

ザ・スミスのドラマー、マイク・ジョイスは複数のスネアドラムを使い分けていました。メインとして愛用していたのはLudwig Supraphonicで、14×5.5インチのアルミシェルにコーテッドヘッドとメタルスナッピーの組み合わせにより、80年代クラシックロックサウンドの基礎を築きました。スタジオレコーディングではLudwig Black Beautyも使用し、14×5インチのブラスシェルから得られる豊かな倍音と明瞭なアタックが楽曲の完成度を高めていました。

ライブではPremier Royaleを頻繁に使用し、14×5インチのメイプルシェルから温かみのある音色を引き出していました。また、Ludwig Acroliteも活用し、14×5インチのアルミシェルながらSupraphonicより軽快で明るい音色特性を生かし、よりポップな楽曲で重宝していたようです。バンド初期のライブではPremier 2000（14×6.5インチ、メイプル）を使い、深めのシェルから得られる豊かな低音が特徴でした。

これらのスネアドラムは全てコーテッドヘッドとメタルスナッピーというセッティングで統一されており、ジョイスの一貫したサウンドアプローチが見て取れます。金属系シェル（Supraphonic、Black Beauty、Acrolite）では明瞭なアタックと抜けの良さを、木製シェル（Premier Royale、2000）では温かみと豊かなミッドレンジを引き出し、楽曲の雰囲気に合わせて使い分けていました。

使用スネアドラム機材表【The Smiths（ザ・スミス）・Mike Joyce】

使用シンバルの構成と種類と特徴【The Smiths（ザ・スミス）・Mike Joyce】

The Smithsのドラマー、Mike Joyceは主にPaisteとSabianのシンバルを組み合わせた構成で演奏していました。基本セットアップとして、Paiste 2002シリーズの14″ハイハットをミディアム～ロータイプで使用し、ボトムとマッチさせることで安定したリズムワークを支えていました。また、同じくPaiste 2002の20″ライドは、クリアなピンポイントサウンドとウォッシュ感のバランスが取れており、The Smithsの繊細な楽曲に適していました。

クラッシュシンバルはSabian Signatureの16″とPaiste 2002の18″を併用。特にSabianの16″クラッシュは切れ味が良く、The Smiths時代の特徴的な音色として知られています。一方、Paiste 2002の18″クラッシュは明るい倍音特性を持ち、Morriseyのボーカルと競合しにくい特性がありました。アクセントとして、Paiste 2002の16″チャイナを曲の転換点で効果的に使用していました。

さらに、Sabian Alphaシリーズの10″スプラッシュを速い曲のアクセントやフィルインに活用。この組み合わせにより、Johnny Marrのギターとのバランスを保ちながら、The Smithsの叙情的かつリズミカルな楽曲をサポートしていました。全体的に明るく反応の良いシンバル構成で、80年代イギリスインディーポップを代表するザ・スミスのサウンドを形作る重要な要素となっています。

使用シンバル機材表【The Smiths（ザ・スミス）・Mike Joyce】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【The Smiths（ザ・スミス）・Mike Joyce】

The Smiths時代のMike Joyceは、Ludwig Speed Kingキックペダルを愛用していました。このペダルは80年代の録音で使われ、軽快な踏み心地とレスポンスの良さが特徴で、「This Charming Man」などの曲で聴けるJoyceの俊敏なフットワークを支えていました。ハードウェアではPremier 2000スネアスタンドとRogers SwivOmaticハイハットスタンドを組み合わせ、後者のクラシカルなビンテージ感と安定性が彼のプレイスタイルに合っていたようです。

シンバル周りではPremier 252直立タイプのシンバルスタンドとPremier 252Aブームスタンドを使用。特に252Aは調整範囲が広く、Joyceの複雑なセッティングに対応していました。タム周りではRogers Memrilocタムホルダーを採用し、位置記憶機能によりライブでのセッティング再現性を高めていたことが特筆されます。また後年にはYamaha SS-940スネアスタンドも使い、その堅牢な構造と安定性を好んでいました。

長時間のリハーサルやレコーディングを支えたのがRoc-N-Soc Manual Spindleドラムスローンです。回転式座面により様々な角度からドラムセットにアプローチでき、「The Queen Is Dead」などの複雑なアレンジを叩く際の身体的負担を軽減していました。Joyceのハードウェア選択は、ザ・スミス特有の繊細かつダイナミックなドラミングを支える重要な要素だったと言えるでしょう。

使用ペダル・ハードウェア機材表【The Smiths（ザ・スミス）・Mike Joyce】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【The Smiths（ザ・スミス）・Mike Joyce】

The Smiths時代のMike Joyceは、Ludwig Speed Kingキックペダルを愛用していました。このペダルは80年代の録音で使われ、軽快な踏み心地とレスポンスの良さが特徴で、「This Charming Man」などの曲で聴けるJoyceの俊敏なフットワークを支えていました。ハードウェアではPremier 2000スネアスタンドとRogers SwivOmaticハイハットスタンドを組み合わせ、後者のクラシカルなビンテージ感と安定性が彼のプレイスタイルに合っていたようです。

シンバル周りではPremier 252直立タイプのシンバルスタンドとPremier 252Aブームスタンドを使用。特に252Aは調整範囲が広く、Joyceの複雑なセッティングに対応していました。タム周りではRogers Memrilocタムホルダーを採用し、位置記憶機能によりライブでのセッティング再現性を高めていたことが特筆されます。また後年にはYamaha SS-940スネアスタンドも使い、その堅牢な構造と安定性を好んでいました。

長時間のリハーサルやレコーディングを支えたのがRoc-N-Soc Manual Spindleドラムスローンです。回転式座面により様々な角度からドラムセットにアプローチでき、「The Queen Is Dead」などの複雑なアレンジを叩く際の身体的負担を軽減していました。Joyceのハードウェア選択は、ザ・スミス特有の繊細かつダイナミックなドラミングを支える重要な要素だったと言えるでしょう。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【The Smiths（ザ・スミス）・Mike Joyce】

Mike Joyceのドラムサウンドは、The Smithsのジャングリーなギターとモリッシーのボーカルを支える明瞭さが特徴です。スネアは打面をやや高めに張り、裏面は中程度の張りでコントロールされた共鳴を実現。バスドラムは80年代ポストパンク特有の乾いた音質を得るために内部にフェルトパッドを配置し、時にムーンジェルを少量使用して過剰な倍音を抑制していました。特にアルバム「The Queen Is Dead」では、このテクニックが効果的に用いられています。

ミックス面では、スネアに1.5kHz〜3kHzのブーストを加えてアタックを強調し、200Hz付近にもわずかな持ち上げを施して芯を出す処理が特徴的。ルームマイクを使ったナチュラルな空間感を残しつつ、スネアとハイハットには軽いゲートをかけてタイトさを確保。ステレオイメージでは、ハイハットを右に10〜20%、オーバーヘッドを左右に広げてトゥームマイクを中央に配置する独自の定位感を作り出しています。

スタジオレコーディングとライブ演奏では異なるアプローチを採用。レコーディングではタムの共鳴を抑えるためにテープやOリングを使用し、400Hz付近をカットして明瞭さを優先。一方ライブでは、大きな会場でもドラムの存在感を失わないよう200〜250Hzを若干持ち上げ、コンプレッションも控えめにしてダイナミクスを保つ工夫が見られます。このバランス感覚が、「How Soon Is Now?」などの名曲でリズムセクションの安定感を生み出しています。

比較的安価に音を近づける機材【The Smiths（ザ・スミス）・Mike Joyce】

The Smiths時代のMike Joyceのドラムサウンドを安価に再現するなら、Premierのバーチシェルドラムセットがベースとして最適です。中古のPremierセットを探すか、同様の特性を持つ現行の入門〜中級機種でも代用可能です。彼の基本的なセットアップは22×14バスドラム、12×8タム、16×16フロアタムという王道の3ピース構成でした。

スタジオレコーディングではGretschのメイプルキットも使用されていたため、予算に余裕があればこちらも検討価値があります。ツアーではTama Superstarも使われており、現行のTamaの中級機種でも十分に近いサウンドが得られるでしょう。シンバルは軽めで明るい音色のものを選ぶと、The Smithsの楽曲にマッチします。

特別なシーンではLudwig Vistaliteのアクリルキットも使用されていましたが、これは予算的に厳しいでしょう。どのドラムセットを選ぶにしても、Mike Joyceのシンプルかつ効果的なプレイスタイルを研究することが、The Smithsサウンドに近づく最も重要なポイントです。楽器よりも叩き方やリズムパターンの理解を深めましょう。

比較的安価に音を近づける機材表【The Smiths（ザ・スミス）・Mike Joyce】

ライブセットアップについて【The Smiths（ザ・スミス）・Mike Joyce】

マイク・ジョイスは1980年代に活躍したThe Smithsのドラマーとして、シンプルながら効果的なセットアップを特徴としていた。ステージでは通常、バンドの左側に配置され、モリッシーやジョニー・マーとの距離感を保ちながらもアイコンタクトが取れる位置にドラムセットが置かれていた。スネアとタムには近接マイクが使用され、オーバーヘッドマイクはシンバルの輝かしいサウンドを捉えるために高めの位置に設置されることが多かった。

キックドラムには特徴的な低音を強調するため、専用のマイクが使われ、内部と外部からのダブルマイキングが行われることもあった。The Smithsのライブでは、ジョイスのドラムセットは比較的コンパクトながら、曲の雰囲気に合わせて繊細さとパワーを両立させるセッティングが意識されていた。特にシンバルのセッティングは、ジャングリーなギターサウンドを妨げないよう計算された配置が特徴的だった。

代表的なライブ映像としては、1984年のThe Tube出演時の映像が挙げられる。この映像では「What Difference Does It Make?」の演奏中、ジョイスのリズムキープの正確さと同時に、モリッシーの個性的なパフォーマンスとの絶妙な呼応が見られる。また、1986年のThe Queen Is Dead ツアーの映像では、より成熟したバンドサウンドの中でのジョイスのダイナミックなドラミングと、特にシンバルワークの繊細さが際立っており、The Smithsの音楽性を支える重要な要素となっていた。

総括まとめ【The Smiths（ザ・スミス）・Mike Joyce】

Mike Joyceのドラミングは、ザ・スミスのサウンドを支える重要な要素だった。パンキッシュでありながらも繊細なグルーヴ感覚と、モリシーの詩的な歌とJohnny Marrのギターワークを引き立てるリズム構築が特徴。彼のドラミングは装飾的ではなく機能的で、バンドのミニマルなアプローチに完璧にマッチしていた。

使用機材はシンプルでありながら独自性があり、特に彼のスネアワークはザ・スミスの楽曲に特徴的なサウンドを与えている。クリアで力強いシンバルワークと合わせ、適度な残響感を持つ明瞭なドラムサウンドは80年代のポストパンク/インディーロックシーンで一線を画した。

しかし、Joyceの真価は機材選択よりも演奏スタイルとアプローチにある。テクニックの誇示よりもソングライティングへの貢献を重視し、曲の雰囲気を完璧に補完するリズムパターンを提供した。この姿勢こそが、後のオルタナティブロックシーンに大きな影響を与えたザ・スミスのサウンドを形作った重要な要素である。

本記事参照サイト【The Smiths（ザ・スミス）・Mike Joyce】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• ROCKINON.COM
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