【Limp Bizkit（リンプ・ビズキット）・John Otto】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

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【John Otto】Limp Bizkit（リンプ・ビズキット） 始めに

John Ottoは1990年代後半から活躍するアメリカのヘヴィロックバンド、Limp Bizkit（リンプ・ビズキット）のドラマーとして知られています。ヒップホップのグルーヴとヘヴィメタルのアグレッシブさを融合させた独自のプレイスタイルが特徴で、リズムセクションとしての安定感と緻密なテクニックを兼ね備えています。

Limp Bizkitのサウンドはラップメタルやニューメタルと称されるジャンルの先駆けとなり、John Ottoのドラミングがバンドの音楽性を支える重要な役割を果たしています。特に「Nookie」や「Break Stuff」といった代表曲では、タイトなバックビートとダイナミックなフィルインが楽曲の攻撃的なエネルギーを増幅させています。

彼のドラミングはテクニカルでありながらも楽曲のグルーヴ感を優先させる姿勢が一貫しており、バンドサウンド全体との調和を重視するプレイヤーとして高く評価されています。ヒップホップのリズムパターンをロックドラミングに取り入れた先駆者として、後続のドラマーたちに多大な影響を与えました。

YouTubeでJohn Ottoのプレイをチェック → こちら

使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【Limp Bizkit（リンプ・ビズキット）・John Otto】

Limp Bizkitのドラマー、John Ottoは様々なドラムセットを使い分けてきた。彼の代表的なセットはDW Collector’s Seriesで、22×18インチのバスドラム、10×8/12×9インチのタム、16×16インチのフロアタムというメイプルシェル構成を基本に、パワフルかつ明瞭なサウンドで多くのツアーで活躍している。また、2000年代初期にはOCDPの22×20インチバスドラムを含むメイプルキットも使用し、より深いローエンドを追求していた。

スタジオレコーディングにおいて、特に「Significant Other」アルバム制作時にはPearl Masters Customを選択。22×18インチバスドラム、10×8/12×9インチタム、16×16インチフロアタムのメイプル構成で、レコーディングに最適な温かみのあるトーンを実現した。このキットは彼のスタジオサウンドの基礎を形成した重要な機材だった。

ツアー環境では、Tama Starclassicの黒色フィニッシュのバーチキットも使用。22×18インチのバスドラム、10×8/12×9インチのタム、そして14×14/16×16インチのダブルフロアタム構成で、バーチ特有のアタック感とプロジェクション能力を活かし、大きな会場でも存在感のあるサウンドを生み出している。Ottoの多様な機材選択は、Limp Bizkitの音楽スタイルに合わせた柔軟なアプローチを示している。

使用ドラムセット（シェル）機材表【Limp Bizkit（リンプ・ビズキット）・John Otto】

使用スネアドラムの種類と特徴【Limp Bizkit（リンプ・ビズキット）・John Otto】

John Ottoはヌーメタルバンド・Limp Bizkitのグルーヴを支えるドラマーとして、多様なスネアを駆使してきました。メインで使用する「Pearl Sensitone Snare」はスチール製の14×5.5インチで、Remo PSヘッドとPearl製スナッピーにより80年代から愛用する鋭いアタックと明瞭さを持つモデルです。現在のライブでは「DW Collector’s Series」（メイプル14×6.5インチ）をEvans HD Dryヘッドとともに使用し、温かみとパンチを両立させています。

スタジオレコーディングでは、代表作「Chocolate Starfish」録音時に「Pearl Masters Custom」（バーチ14×6インチ）をRemo Controlled Soundヘッドと42本のスナッピーで使用し、特徴的な粒立ちと豊かな低音を実現しました。初期作品では「Tama Rockstar」（メイプル14×5インチ）をRemo Coatedヘッドと30本スナッピーで採用し、温かみのある自然なレスポンスを活かしています。

特殊な音色を求める際には「Pearl Free Floating」（ブラス14×5インチ）をRemo Emperor Xヘッドとカスタムスナッピーで使用し、重厚な金属系サウンドを得ています。これらのスネアを場面に応じて使い分けることで、Limp Bizkitのヘヴィなサウンドとヒップホップのリズム感を融合させた独自のグルーヴを生み出しているのです。

使用スネアドラム機材表【Limp Bizkit（リンプ・ビズキット）・John Otto】

使用シンバルの構成と種類と特徴【Limp Bizkit（リンプ・ビズキット）・John Otto】

Limp Bizkitのドラマー、John Ottoはラウドなニューメタルサウンドを支えるためにSabianのシンバルを多用しています。彼のセットアップの中心には、クリアなアタックを特徴とする14″AAX X-Celeratorハイハットがあり、これがバンドの攻撃的なリズムセクションの基盤となっています。クラッシュシンバルには、明るく力強いサウンドを持つ18″、19″、20″のAAX X-Plosionを使用し、楽曲の激しい部分で存在感を発揮しています。

ヘヴィなリズムパターンには22″のAA Metal-X Rideを採用し、その特性を活かしたメタリックなピンポイントのアクセントを生み出しています。また、トラッシュなサウンドを求めるパートでは18″のAAX Chineseを効果的に使い、Limp Bizkitのアグレッシブな楽曲に欠かせない音色を提供しています。

繊細なアクセント用として、8″AAX Splashと10″AA Splashを組み合わせ、素早いアタックとニュアンスを楽曲に加えています。このシンバルセットアップは全体的にブライトでパワフルな音色特性を持ち、バンドのヒップホップとメタルを融合させたサウンドを完璧に補完するよう選ばれています。どのシンバルもSabianの確かな品質を反映し、Ottoの多彩な演奏スタイルに応える構成となっています。

使用シンバル機材表【Limp Bizkit（リンプ・ビズキット）・John Otto】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【Limp Bizkit（リンプ・ビズキット）・John Otto】

Limp Bizkitのドラマー、John Ottoは独自のハードウェア構成によって力強いサウンドを作り上げています。彼のキックペダルには主にPearlのEliminatorアーティストシグネチャーモデルが選ばれていますが、ライブではDW 5000ダブルペダルも使用しており、踏み心地の良さとスピード感を重視した選択が伺えます。DWのPro 1000 Hi-Hatスタンドはツアーでの安定性を確保し、激しいプレイスタイルに対応しています。

シンバルスタンド周りでは、PearlのB900 Cymbal Boom Standを複数のセットアップで使用し、スネアには安定感のあるPearl Eliminatorスタンドを採用。このような堅牢なハードウェア選択は彼の正確なタイミングとヘヴィなグルーヴを支える重要な要素となっています。特にPearlのISS Mount Systemを搭載したReferenceシリーズのタムマウントシステムは、音の鳴りを妨げない設計で音質向上に貢献しています。

セットアップ全体を見ると、PearlのDR-503ラックシステムをツアーで活用し、複雑なシンバルアレンジメントを可能にしています。長時間のライブパフォーマンスでは、調節機能が充実したPearlのD-1000ドラムスローンが彼の演奏姿勢をサポート。John Ottoのハードウェア選択は、ニュー・メタルの激しいビートとファンクの要素を組み合わせた彼独自のプレイスタイルを実現するための重要な基盤となっているのです。

使用ペダル・ハードウェア機材表【Limp Bizkit（リンプ・ビズキット）・John Otto】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【Limp Bizkit（リンプ・ビズキット）・John Otto】

Limp Bizkitのドラマー、John Ottoは独自のハードウェア構成によって力強いサウンドを作り上げています。彼のキックペダルには主にPearlのEliminatorアーティストシグネチャーモデルが選ばれていますが、ライブではDW 5000ダブルペダルも使用しており、踏み心地の良さとスピード感を重視した選択が伺えます。DWのPro 1000 Hi-Hatスタンドはツアーでの安定性を確保し、激しいプレイスタイルに対応しています。

シンバルスタンド周りでは、PearlのB900 Cymbal Boom Standを複数のセットアップで使用し、スネアには安定感のあるPearl Eliminatorスタンドを採用。このような堅牢なハードウェア選択は彼の正確なタイミングとヘヴィなグルーヴを支える重要な要素となっています。特にPearlのISS Mount Systemを搭載したReferenceシリーズのタムマウントシステムは、音の鳴りを妨げない設計で音質向上に貢献しています。

セットアップ全体を見ると、PearlのDR-503ラックシステムをツアーで活用し、複雑なシンバルアレンジメントを可能にしています。長時間のライブパフォーマンスでは、調節機能が充実したPearlのD-1000ドラムスローンが彼の演奏姿勢をサポート。John Ottoのハードウェア選択は、ニュー・メタルの激しいビートとファンクの要素を組み合わせた彼独自のプレイスタイルを実現するための重要な基盤となっているのです。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【Limp Bizkit（リンプ・ビズキット）・John Otto】

John Ottoは独特のチューニングアプローチでLimp Bizkitのヘヴィなサウンドを支えています。特にスネアは打面をやや高め（約380Hz）に張り、裏面は緩め（約280Hz）に調整し、エッジにムーンジェルを1〜2個配置することでリング感を抑制。ヴァースではクリアなアタックを出し、コーラスでは芯のある太いサウンドを実現しています。タムはPOWERDOTSやリモートを使い、低域の鳴りを保ちながらも過剰な共鳴を抑え、ニュー・メタルらしい引き締まったサウンドを生み出しています。

ミックス処理ではスネアに200Hz付近をブーストし、2〜4kHzのアタック感を強調、8kHzのエアー感を足すEQ処理が特徴的です。キックは60Hz付近を+3dB程度持ち上げ、4kHzのクリック感を強調。タイトな音像を実現するため、スネアには4:1程度のコンプレッションとアタック10ms/リリース100ms程度のゲート処理を施し、キックは中央、スネアはやや右寄り（R5%程度）という絶妙な定位で空間的な広がりを表現しています。

レコーディングとライブではアプローチに明確な違いがあります。スタジオではディテールを重視し、各ドラムにクローズマイクを多用、特にタムの残響時間を短めに設定し、クリアな音像を追求。対照的にライブではより攻撃的なアタック感を引き出すため、スネアの打面テンションを上げ、ムーンジェルを減らすなどの調整を行います。さらにライブではオーバーヘッドマイクの位置を高めに設置し、シンバルのカッティング感（8-12kHz帯域）を強調して、バンドサウンドの中で確実に存在感を発揮させる工夫が見られます。

比較的安価に音を近づける機材【Limp Bizkit（リンプ・ビズキット）・John Otto】

John Otto のパワフルなサウンドを手頃な価格で再現するなら、Pearl Masters Custom タイプのメイプルシェルが基本となります。Significant Other のレコーディングで使用されたこのキットは、22×18のバスドラム、10×8と12×9のタムタム、16×16のフロアタムという構成が特徴的です。中古市場で探すか、Pearlの現行エントリーモデルにアフターマーケットのヘッドを組み合わせることで、比較的安価にOttoサウンドの土台を作れます。

シンバルセットアップはTamaのハードウェアとの相性が良く、Starclassicシリーズのようなバーチシェルを選ぶことで低めのチューニングでも芯のある音が得られます。特にライブ向けのセッティングでは、DW Collector’sシリーズのような反応の良さをOCDPの22×20バスドラムに近い大口径キックで代用すると、Nu-Metalらしい重厚な低域が得られます。シンバルは厚めのライドとクラッシュの組み合わせが特徴的なOttoサウンドの再現に効果的です。

初心者がLimp Bizkitサウンドに近づけるなら、まずはPearl Masters Customに似たメイプルキットから始め、徐々にTama Starclassicのようなバーチ素材も検討すると良いでしょう。DW Collector’sシリーズを目指す前に、OCDPのような中間価格帯のドラムで技術を磨くことで、機材投資の効果を最大化できます。チューニングを低めに設定し、ミュートを効果的に使うことでスタジオクオリティに近づけることができます。

比較的安価に音を近づける機材表【Limp Bizkit（リンプ・ビズキット）・John Otto】

ライブセットアップについて【Limp Bizkit（リンプ・ビズキット）・John Otto】

Limp Bizkitのドラマー、John Ottoのセットアップは伝統的なツーバスドラム構成を基本としながらも、多数のシンバルを特徴としています。彼はステージ中央後方に配置されることが多く、バンドの他のメンバーが前方でパフォーマンスする中、安定したリズムセクションを担当しています。ドラムキットはオーバーヘッドマイクで全体を捉えつつ、各パーツに個別マイクが設置され、特にキックドラムとスネアには複数のマイクが使用されることが特徴です。

使用機材としては、PearlのドラムセットとZildjianのシンバル類を多用しており、特に18インチのチャイナシンバルが彼のサウンドの特徴となっています。マイキングはスネアの上下に配置されるダブルマイク方式を採用し、キックドラム内部にもマイクを設置することで、Limp Bizkitらしい重厚なリズムサウンドを作り出しています。ライブではこれらの機材を活かした緻密なセッティングにより、安定したパワフルなビートを提供します。

代表的なライブ映像では、「Break Stuff」や「Nookie」などの楽曲パフォーマンスにおいて、彼の正確なタイムキープと独創的なフィルインが見どころです。特に2000年代初頭のビッグフェスティバルでの演奏では、激しいヘッドバンギングをしながらも正確なプレイを維持する姿が印象的です。また近年のライブでは、よりシンプルで効果的なドラミングスタイルに進化しつつも、バンドのヌーメタルサウンドの基盤となるグルーヴ感を失わない演奏が特徴的です。

総括まとめ【Limp Bizkit（リンプ・ビズキット）・John Otto】

John Ottoのドラミングの核はヒップホップとメタルの融合にあり、Limp Bizkitのグルーヴィーなサウンドを支える緻密なリズムワークが特徴だ。シンプルな中にもファンクとヘヴィネスを両立させ、タイトなビートとオープンなフィールを自在に操る技術が光る。

再現ポイントは、パールのドラムセットとパイステのシンバルによる鮮明なアタックとサステイン。特に、彼のスネアサウンドの特徴的な「パキッ」とした音色と、チャイナシンバルの効果的な使用がLimp Bizkitのヌーメタルサウンドに不可欠な要素となっている。

しかし、Otto自身は機材への依存よりも、プレイスタイルとグルーヴ感を重視している点が重要だ。彼のパフォーマンスから学ぶべきは、どんな機材でもジャンルの垣根を超えた表現力とリズム感を磨くことで、独自の音楽性を確立できるという姿勢である。

本記事参照サイト【Limp Bizkit（リンプ・ビズキット）・John Otto】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• Equipboard – John Otto
• YouTube – Official Live Performance
• Drum Set Mania – Media
• Reddit – Limp Bizkit Community