【Imagine Dragons（イマジン・ドラゴンズ）・Daniel Platzman】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

関連記事

【シド・ゆうや】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

2025.11.01

【スピッツ・崎山龍男】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

2025.10.24

【サバシスター・ごうけ】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

2025.11.07

【Daniel Platzman】Imagine Dragons（イマジン・ドラゴンズ） 始めに

Daniel Platzmanは、グラミー賞を受賞した世界的ロックバンド「Imagine Dragons（イマジン・ドラゴンズ）」のドラマーとして知られています。彼のドラミングスタイルは、バンドの特徴的なエレクトロニック要素とロックサウンドを融合させるために重要な役割を果たしており、力強いビートと繊細なニュアンスの両方を表現できる多才な演奏が魅力です。

Imagine Dragonsの代表曲「Radioactive」や「Believer」などでは、Platzmanの大胆なキックとスネアの組み合わせが曲の骨格を形成し、バンドのアンセムロックとしてのエネルギーを支えています。彼のプレイはエレクトロニックビートとアコースティックドラムを絶妙に融合させ、バンドのシグネチャーサウンドの重要な要素となっています。

Berklee音楽大学で音楽を学んだ彼の技術的な背景は、複雑なリズムパターンの構築や曲の展開に大きく貢献しています。バンドの楽曲制作においても重要な役割を担っており、「Night Visions」「Smoke + Mirrors」「Evolve」などの成功したアルバムを通じて、彼の多様なドラミングスタイルはバンドの音楽的発展を支えてきました。

YouTubeでDaniel Platzmanのプレイをチェック → こちら

使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【Imagine Dragons（イマジン・ドラゴンズ）・Daniel Platzman】

Imagine Dragonsのドラマー、Daniel Platzmanはライブパフォーマンスでは主にTama Superstarを愛用しています。22×16インチのバスドラム、10×8/12×9インチのタム、16×14インチのフロアタムというメイプルシェル構成で、バンドの力強いサウンドを支えています。一方、スタジオレコーディングではSJC Custom Drumsの22×18/12×9/16×16構成を使用し、より繊細なニュアンスを表現しています。 スタジアムツアーではDW Collector’s Seriesを採用し、22×18インチのバスドラムに10×8/12×9インチのタム、さらに14×14/16×16インチのフロアタムという豊かな構成で広大な空間を埋め尽くす音圧を生み出しています。このメイプルシェルの特性を活かした温かみのあるサウンドは、バンドの壮大なアレンジと見事に融合しています。 楽曲のスタイルに応じて使い分けるのもPlatzmanの特徴で、ヴィンテージ感を求める楽曲ではLudwig Classic Mapleを選択。24×14インチの大口径バスドラムと13×9/16×16インチのタム構成で深みのある響きを引き出しています。また、特にパワフルなサウンドが必要な場面ではPearl Masters MCXの22×18/12×8/16×14構成を用いて、バンドのダイナミックな表現をドラムから支えています。

使用ドラムセット（シェル）機材表【Imagine Dragons（イマジン・ドラゴンズ）・Daniel Platzman】

使用スネアドラムの種類と特徴【Imagine Dragons（イマジン・ドラゴンズ）・Daniel Platzman】

Imagine Dragonsのドラマー、Daniel Platzmanは複数のスネアドラムを使い分けています。メインとして活躍するのはDWのMaple Snare Drum（14×6インチ）で、メイプル素材にコーテッドヘッドと20本のスナッピーを組み合わせることで、暖かみがあり広い音域をカバーする音色を実現。これはバンドの多様な楽曲スタイルに対応するために重要な要素となっています。

ライブパフォーマンスではLudwigのBlack Beauty（14×6.5インチ）を愛用しており、ブラス製の深めのシェルとコーテッドヘッドの組み合わせが特徴的です。一方、シャープさが求められる楽曲ではTamaのBrass Snare（14×5インチ）を採用し、パワードットヘッドと24本のスナッピーによるパンチの効いた音を活かしています。

音色の多様性を追求する彼は、より深みのある音が必要な場面ではDWのCollector’s Series Maple（14×7インチ）を、明るく切れのある音を出したい時にはBradyのCopper Snare（14×5.5インチ）を選択します。コッパー製のシェルとエバンスG1ヘッドの組み合わせは、彼の繊細な表現力をサポートする重要な要素となっています。

使用スネアドラム機材表【Imagine Dragons（イマジン・ドラゴンズ）・Daniel Platzman】

使用シンバルの構成と種類と特徴【Imagine Dragons（イマジン・ドラゴンズ）・Daniel Platzman】

イマジン・ドラゴンズのドラマー、ダニエル・プラッツマンはPaisteシンバルを愛用しており、特にPrototypeシリーズを中心にセットアップを構成しています。14″のカスタムハイハットをはじめ、16″と18″のPrototypeクラッシュを使い分け、特に18″モデルはアタックの強さが特徴的です。また、20″のPrototypeライドはクリアなピンポイントサウンドを生み出し、彼の繊細なプレイをサポートしています。

アクセントやエフェクト音としては、10″の2002 Series Splashと18″のPrototype Chinaを採用。さらに17″の2002 Series Crashは中音域の豊かな響きを提供し、バンドのダイナミックなサウンドに厚みをもたらしています。特に注目すべきは14″のCustom Stackで、エレクトロニックな質感を生み出し、バンド特有のオルタナティブロックとエレクトロポップの融合サウンドに貢献しています。

Paisteのシンバル群は、イマジン・ドラゴンズの楽曲に見られるアコースティックな要素とエレクトロニックな要素の融合を可能にしています。特にPrototypeシリーズの明るく洗練されたトーンは、「Radioactive」や「Demons」などのヒット曲でのダイナミックな演奏において、プラッツマンの多彩な表現を支えているのです。

使用シンバル機材表【Imagine Dragons（イマジン・ドラゴンズ）・Daniel Platzman】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【Imagine Dragons（イマジン・ドラゴンズ）・Daniel Platzman】

Daniel Platzmanは、Imagine Dragonsの力強いビートを支えるため、精選されたハードウェアを使用しています。キックドラムには、Pearl Eliminatorペダルを採用しており、特にライブでの激しいパフォーマンス時に必要な正確なコントロールとパワーを実現しています。これにより「Believer」や「Thunder」などの特徴的なキックパターンを安定して叩くことが可能になっています。

シンバルワークにおいては、Gibraltar 6700 Seriesハイハットスタンドとタフなツアーにも耐えうるTama Roadproシンバルスタンドを組み合わせています。特にハイハットは彼の繊細なプレイにとって重要で、安定性と耐久性に優れた構造がライブパフォーマンスを支えています。また、スネアドラムはDW 9000 Seriesスタンドに設置し、プロフェッショナルな安定感を確保しています。

セットアップの完成度を高めるため、タムにはPearl OptiMountを使用し、ドラムの共鳴を妨げない取り付け方式でサウンドクオリティを維持。座り心地と高さ調節の容易さからRoc-N-Soc Nitroドラムスローンを選び、フロアタムには重量級のDW 9000 Seriesフロアスタンドを採用することで、バンドの特徴である力強いロックサウンドの基盤を形成しています。

使用ペダル・ハードウェア機材表【Imagine Dragons（イマジン・ドラゴンズ）・Daniel Platzman】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【Imagine Dragons（イマジン・ドラゴンズ）・Daniel Platzman】

Daniel Platzmanは、Imagine Dragonsの力強いビートを支えるため、精選されたハードウェアを使用しています。キックドラムには、Pearl Eliminatorペダルを採用しており、特にライブでの激しいパフォーマンス時に必要な正確なコントロールとパワーを実現しています。これにより「Believer」や「Thunder」などの特徴的なキックパターンを安定して叩くことが可能になっています。

シンバルワークにおいては、Gibraltar 6700 Seriesハイハットスタンドとタフなツアーにも耐えうるTama Roadproシンバルスタンドを組み合わせています。特にハイハットは彼の繊細なプレイにとって重要で、安定性と耐久性に優れた構造がライブパフォーマンスを支えています。また、スネアドラムはDW 9000 Seriesスタンドに設置し、プロフェッショナルな安定感を確保しています。

セットアップの完成度を高めるため、タムにはPearl OptiMountを使用し、ドラムの共鳴を妨げない取り付け方式でサウンドクオリティを維持。座り心地と高さ調節の容易さからRoc-N-Soc Nitroドラムスローンを選び、フロアタムには重量級のDW 9000 Seriesフロアスタンドを採用することで、バンドの特徴である力強いロックサウンドの基盤を形成しています。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【Imagine Dragons（イマジン・ドラゴンズ）・Daniel Platzman】

Daniel Platzmanは、Imagine Dragonsのパーカッシブなサウンドを支えるため、スネアの打面は中高音域が豊かなRemoコーテッドヘッドを使用し、裏面にはPowerStrokeを採用。特徴的なのは、スネアの打面端にムーンジェルを1〜2個配置し、不要な倍音を抑制しながらも、バンドのトレードマークである80-120Hzの低域の芯を残す工夫。キックは、アタックを強調するため打点部にマイクロファイバー素材のパッチを使用し、200-250Hz帯域を若干カットして400-500Hzのアタック感を引き立てている。

レコーディングでは、スネアに複数のマイク（トップとボトム）を使い、ゲートとコンプレッションを慎重に調整。特に「Radioactive」などの楽曲では、スネアのボトムマイクに200-300Hzの帯域にシェルビングEQを適用し、800-1.2kHzをブーストしてスナップ感を強調。キックは50-60Hzの超低域を保ちつつ、2-4kHzの帯域を+3dB程度ブーストしてビートの明瞭さを確保。全体のドラムバス処理では、2.5:1の比較的緩やかなコンプレッションに、アタックタイム8-12ms、リリースタイム60-80msの設定を好む。

ライブパフォーマンスでは、レコーディングと異なり、よりアタックを重視したチューニングを採用。スネアはテンションを高めに調整し、タムには制御されたサステインのためOリングやゲル素材を使用。バンドの代名詞とも言える大型アリーナ向けの音響空間では、ルームマイクの使用を最小限に抑え、むしろフロントマイクからの直接音に1.2-1.8kHzのプレゼンスを加え、ステレオイメージでは、ハイハットとライドを左右20-30%程度に定位させることで、中央のキック・スネアとのバランスを取りながらも空間的広がりを演出している。

比較的安価に音を近づける機材【Imagine Dragons（イマジン・ドラゴンズ）・Daniel Platzman】

Daniel Platzmanのようなサウンドを予算内で実現するなら、Pearl Masters MCXシリーズがおすすめです。メイプルシェルによるパワフルな鳴りが特徴で、Imagine Dragonsの楽曲に必要な抜けの良さとパンチ感を手頃な価格で再現できます。特に22×18のキックと12×8、16×14のタムセットは、スタジアム向けの大音量プレイにも対応する音圧を生み出せるでしょう。

もう少し予算に余裕があれば、Tama Superstar Customも選択肢として優れています。Platzmanがライブで使用する22×16のキックと10×8、12×9、16×14のタム構成は、バンドのダイナミックな曲調に適した反応の良さが特徴です。メイプル素材ならではの温かみのある中音域と、エッジの効いた高音域のバランスが絶妙なセットといえるでしょう。

初心者がコストを抑えながらイマジン・ドラゴンズらしいサウンドに近づくなら、Ludwig Classic Mapleシリーズの要素を取り入れたセットアップも有効です。24インチキックドラムによる低音の厚みは、彼らの特徴的なエレクトロニック要素と融合する楽曲において重要な役割を果たします。メイプルシェルの自然な鳴りを活かしながら、チューニングで少し高めの音色を目指すとより本格的なサウンドに近づけるでしょう。

比較的安価に音を近づける機材表【Imagine Dragons（イマジン・ドラゴンズ）・Daniel Platzman】

ライブセットアップについて【Imagine Dragons（イマジン・ドラゴンズ）・Daniel Platzman】

Daniel Platzmanは、Imagine Dragonsのライブパフォーマンスにおいて、通常ステージ後方中央に位置するドラムセットを担当している。彼のセットアップはオーバーヘッドマイクと個別のスネア、キック、タムマイクを組み合わせた構成となっており、バンドの大音量かつダイナミックなサウンドの土台を支えている。特に「Radioactive」や「Thunder」などの楽曲では、電子音響とアコースティックドラムの融合が顕著に表れている。

マイク配置に関して、Platzmanのドラムセットには各パーツごとに専用のマイクが設置され、特にバスドラムとスネアドラムには複数のマイクが使用されることが多い。これにより、バンドのトレードマークである重厚で立体的なパーカッションサウンドを実現している。また、バックボーカルも担当するため、ヘッドセット型マイクを使用し、演奏しながらのボーカルパートも柔軟にこなしている。

代表的なライブ映像では、「Believer」のパフォーマンス中にPlatzmanが見せる緻密かつパワフルなドラミングが印象的である。特に楽曲の盛り上がりでは、ドラムスティックを高く掲げるダイナミックな動きと、同時にタイトなリズムキープを両立している点が見どころとなっている。また「It’s Time」では、途中のブレイクダウンセクションでの繊細なシンバルワークと、その後の爆発的なドラムフィルが観客を沸かせるハイライトとなっている。

総括まとめ【Imagine Dragons（イマジン・ドラゴンズ）・Daniel Platzman】

Daniel Platzmanは、Imagine Dragonsのサウンドに不可欠な要素として、エネルギッシュかつ緻密なドラミングを提供している。バークリー音楽大学出身の彼は、バンドの多様な楽曲に対応すべく、オルタナティブロックの基盤にポップやエレクトロニックの要素を融合させた演奏スタイルを確立した。

彼のサウンドの核心は、パワフルなキックとスネアのコンビネーションにあり、特にスネアドラムのクリアな音色と的確なチューニングが特徴的である。シンバルワークは繊細かつダイナミックで、バンドの楽曲の起伏を効果的に表現する。エレクトロニック要素と生ドラムのバランスを取る演奏アプローチは、現代的なポップロックサウンドの好例といえる。

注目すべきは、彼の演奏が特定の機材に依存せず、むしろサウンド全体への貢献に焦点を当てている点である。アコースティックドラムとエレクトロニック要素の融合を通じて、Imagine Dragonsの独自性の高い音楽性を支えており、常に曲の世界観を優先したアプローチが彼のドラミングの本質といえる。

本記事参照サイト【Imagine Dragons（イマジン・ドラゴンズ）・Daniel Platzman】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• Universal Music Japan
• Ableton Official Blog
• Wikipedia
• iFLYER