【Megadeth（メガデス）・Dirk Verbeuren】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

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【Dirk Verbeuren】Megadeth（メガデス） 始めに

ベルギー出身のDirk Verbeuren（ダーク・ヴェルビューレン）は、スラッシュメタルの重鎮Megadeth（メガデス）の現ドラマーとして2016年から活躍しています。精密で高速なダブルベースドラムと正確なブラストビートを特徴とし、メタルドラミングのテクニックに精通したプレイヤーとして高い評価を得ています。

Megadethの楽曲において、Dirkは創設者Dave Mustaine（デイヴ・ムステイン）が求める複雑なリズムパターンや急激なテンポチェンジを完璧に再現し、バンドのサウンドに新たな次元の強靭さをもたらしています。「Dystopia」や「The Sick, The Dying… And The Dead!」などのアルバムでは、彼の精密な演奏が楽曲の重厚な基盤を形成しています。

元Soilworkのドラマーとしても知られるDirkは、伝統的なスラッシュメタルの要素を保ちながら、デスメタル由来のテクニックも取り入れた多様なプレイスタイルでMegadethのサウンドを進化させています。TAMAドラムやZildjianシンバルを駆使した彼のセッティングは、現代メタルドラミングの教科書的な存在となっています。

YouTubeでDirk Verbeurenのプレイをチェック → こちら

使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【Megadeth（メガデス）・Dirk Verbeuren】

ベルギー出身のドラマー、ダーク・ヴェルビューレンはメガデスに加入後、主にTAMA STARCLASSICを愛用している。バーチ/バブインガ構成による22×18インチのキックドラム、12×8インチのタム、14×14/16×16インチのフロアタムというセットアップで、ウォームな低域と切れのあるハイハットが特徴だ。ライブではこの構成に加え、TAMA Starphonicの14×6インチブラス製サイドスネアを併用し、表現力を高めている。

レコーディングでは、DW Collector’s Seriesのメイプルシェル（22×18/10×8/12×9/14×14/16×16インチ構成）も使用。パワフルなキックドラムとプロジェクションの高さを活かし、メガデスの楽曲に必要な重厚感を生み出している。また、Pearl Reference Pureのメイプル/バーチ混合シェルも、デスメタル由来の高速演奏に最適なレスポンスの良さから重宝している。

シンバルには主にSoultone Custom Brilliant Cymbalsを使用。14インチハイハット、18/19/20インチクラッシュ、18インチチャイナを基本セットとし、ブロンズ製の明るい音色と優れた投影性を活かして、メガデスの複雑なリズムパターンを正確に表現している。この組み合わせにより、スラッシュメタルからテクニカルな要素まで、幅広い音楽性に対応できるセットアップを実現している。

使用ドラムセット（シェル）機材表【Megadeth（メガデス）・Dirk Verbeuren】

使用スネアドラムの種類と特徴【Megadeth（メガデス）・Dirk Verbeuren】

Megadethの現ドラマー、Dirk Verbeuren（ダーク・ヴェルビューレン）は、メタルドラミングの要となるスネアサウンドに強いこだわりを持っています。メインスネアとして愛用しているのがTAMA METALWORKS（スチール製14×5.5インチ）で、エヴァンスG1コーテッドヘッドと純正20本スナッピーの組み合わせにより、Megadethのスラッシュメタルに不可欠な鋭いアタックと明瞭なサウンドを実現しています。

レコーディングやサウンドの変化を付ける場面では、TAMA STARPHONIC BRASS（ブラス製14×6.5インチ）を使用し、太くて暖かみのあるトーンと豊かな響きを引き出しています。また、TAMA STARCLASSIC MAPLE（メイプル製14×6.5インチ）も活用しており、繊細さと芯の強さを併せ持つバランスの良いサウンドで、ダイナミクスの幅を広げています。

さらに、ソロやアクセントが必要なパートでは、TAMA SOUND LAB PROJECT G-MAPLE（メイプル製14×6インチ）の明るいトーンを、そして深みのある響きが必要な場面ではTAMA S.L.P. G-BUBINGA（ブビンガ製14×6インチ）の豊かな低音と温かみを活かしています。全てのスネアで共通してエヴァンスG1コーテッドヘッドを使用することで、個性を残しつつも統一感のあるサウンドメイクを実現しています。

使用スネアドラム機材表【Megadeth（メガデス）・Dirk Verbeuren】

使用シンバルの構成と種類と特徴【Megadeth（メガデス）・Dirk Verbeuren】

Megadethの現ドラマーDirk Verbeurenは、Zildjian A Customシリーズを中心としたシンバルセットアップを採用しています。ハイハットには14″のA Custom Mastersoundを使用し、ブライトで切れのあるサウンドが特徴です。クラッシュシンバルは18″、19″、20″のA Customを使い分け、それぞれ明るく鮮明な音色、パワフルな音量とアタック感、広がりのある音色を実現しています。

さらにトラッシュメタル特有の激しいフレーズには、19″のOriental Trashクラッシュと20″のOriental Chinaを効果的に活用。特に20″のChinaシンバルは激しいアクセント部分で威力を発揮します。また10″と12″のA Custom Splashも装備し、素早いアクセントから比較的大きな音量まで、繊細な表現を可能にしています。

ライドシンバルには22″のA Custom Pingを採用し、明瞭なピンポイントサウンドが特徴です。この明確な定位感のあるライドは、Megadethの複雑なリズムパターンを明瞭に表現するのに最適です。全体的にブライトで切れ味のある音色のZildjianシンバルセットは、スラッシュメタルの激しい演奏スタイルと高速なフレーズを支える重要な要素となっています。

使用シンバル機材表【Megadeth（メガデス）・Dirk Verbeuren】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【Megadeth（メガデス）・Dirk Verbeuren】

Megadeth（メガデス）のDirk Verbeurenは、極限の速さとパワーを要するメタルドラミングに最適なTAMAのハードウェアを愛用しています。特にダブルペダルには、高速プレイに適したロングフットボードを持つSpeed Cobra 910を選択。デス・メタルやスラッシュ・メタルで求められる高速かつ正確なフットワークを実現しています。

安定感のあるIron Cobra 900 Seriesハイハットスタンドと、高品質な固定力を提供するStar Hardwareシリーズのスネアスタンド、耐久性に優れたシンバルスタンドは、激しいライブパフォーマンスでもぶれない演奏をサポート。MTH905Nタムホルダーにより、正確なポジショニングが可能となり、複雑なリズムワークを実現しています。

長時間の演奏でも快適な座り心地を提供するStar Hardwareドラムスローンと、多彩なセッティングに対応するRoadpro Standsシンバルブームにより、Verbeurenはメガデスの複雑なアレンジメントにも柔軟に対応。彼のセットアップは、極限のテクニックとスピードを要するメタルミュージックの最前線で活躍するプロフェッショナルの要求に応える高品質な構成となっています。

使用ペダル・ハードウェア機材表【Megadeth（メガデス）・Dirk Verbeuren】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【Megadeth（メガデス）・Dirk Verbeuren】

Megadeth（メガデス）のDirk Verbeurenは、極限の速さとパワーを要するメタルドラミングに最適なTAMAのハードウェアを愛用しています。特にダブルペダルには、高速プレイに適したロングフットボードを持つSpeed Cobra 910を選択。デス・メタルやスラッシュ・メタルで求められる高速かつ正確なフットワークを実現しています。

安定感のあるIron Cobra 900 Seriesハイハットスタンドと、高品質な固定力を提供するStar Hardwareシリーズのスネアスタンド、耐久性に優れたシンバルスタンドは、激しいライブパフォーマンスでもぶれない演奏をサポート。MTH905Nタムホルダーにより、正確なポジショニングが可能となり、複雑なリズムワークを実現しています。

長時間の演奏でも快適な座り心地を提供するStar Hardwareドラムスローンと、多彩なセッティングに対応するRoadpro Standsシンバルブームにより、Verbeurenはメガデスの複雑なアレンジメントにも柔軟に対応。彼のセットアップは、極限のテクニックとスピードを要するメタルミュージックの最前線で活躍するプロフェッショナルの要求に応える高品質な構成となっています。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【Megadeth（メガデス）・Dirk Verbeuren】

Dirk Verbeurenはスネアの打面を高め、裏面をやや緩めに調整することで、メガデスのスラッシュメタルに最適な鋭いアタックと短い残響を実現しています。スネアにはムーンジェルを1〜2個配置し、過剰な倍音をコントロール。タムには打面のみテープを僅かに貼り、中低域の豊かさを残しながらもアタック感を強調する工夫を施しています。特にダブルバスドラムでは、フロントヘッドを取り外し、内部にピロー状の布を配置することで、低域（60-80Hz）の芯を保ちつつ不要な残響を抑制しています。

レコーディング時のミックス処理では、スネアに4-6kHz帯をブーストして明瞭なクラックを強調し、200Hz付近をカットして鳴りすぎを防止。バスドラムは50-60Hz帯の低域と4kHz付近のアタック成分をブーストし、タムは中域（400-600Hz）をわずかに削ってパンチ感を向上させます。全体的にはスペース確保のためゲートを強めに設定し、タイトなコンプレッション（アタック4-8ms、レシオ4:1程度）で一貫性を保ちながら、ステレオイメージではハイハットやライドを左右に配置して立体感を創出しています。

ライブではTAMAのStarclassic Mapleシリーズを使用し、特に速いダブルバスとブラストビートに対応するため、レコーディングよりもアタック重視のチューニングを採用。アタックの即応性を最大化するため、バスドラムのチューニングは若干高め、レゾナントヘッドのポートホールも大きめに設定し、ゲートをより強く掛けてステージでの明瞭さを確保。一方、スタジオ録音では、若干テンションを緩め、繊細なダイナミクスを活かした演奏と自然な倍音を重視したサウンドメイクを行い、特に「The Sick, The Dying… And The Dead!」ではリアルなドラム質感を追求しています。

比較的安価に音を近づける機材【Megadeth（メガデス）・Dirk Verbeuren】

Megadethのドラマー、Dirk Verbeurenのサウンドに近づけるには、TAMAのSTARCLASSICシリーズを視野に入れるのがおすすめです。彼の特徴である22インチのキックと12/14/16インチのタムセットアップは、バーチシェルのミドルレンジキットで十分に再現可能です。特に、ウォームな低域と切れのあるサウンドが特徴的なバーチ/バブインガのシェル構成は、メガデスのヘヴィなサウンドとの相性が抜群です。

シンバルはSoultone Custom Brilliantシリーズが理想的ですが、予算に限りがある場合は同様の明るい音色を持つブロンズ製シンバルを選びましょう。14インチのハイハットと18〜20インチのクラッシュ、18インチのチャイナを組み合わせることで、Verbeurenの特徴的なシンバルワークに近づけることができます。パワフルなサウンドを求めるならDW Collector’s Seriesのメイプルシェルも良い選択肢となるでしょう。

スネアドラムは、TAMAのStarphonicシリーズの14×6ブラススネアが彼のサイドスネアと同様の鋭い音を出せます。また、Pearl Reference Pureのようなメイプル/バーチ構成のキットもデスメタル向けの高速演奏に最適で、Verbeurenの複雑なフットワークとダブルバスドラムテクニックを再現するのに役立ちます。プロジェクション（音の飛び）を重視するならDWのメイプルシェルが、バランスの良いサウンドを求めるならTAMAのバーチ/バブインガ構成がおすすめです。

比較的安価に音を近づける機材表【Megadeth（メガデス）・Dirk Verbeuren】

ライブセットアップについて【Megadeth（メガデス）・Dirk Verbeuren】

Dirk Verbeurenのライブセットアップは、TAMAのドラムキットを中核に構成されており、ステージ上では中央に堂々と配置される傾向がある。特徴的なのは、複数のタムと2つのバスドラムを駆使した360度型のセッティングで、どの角度からも演奏に集中できる工夫が施されている。マイキングは各タムに個別マイクを設置し、オーバーヘッドマイクを複数使用することで立体的なサウンドキャプチャーを実現している。

スネアとキックに関しては特に綿密なマイキングが施され、スネアの上下にマイクを配置して鋭いアタックとリムショットを捉え、キックには内部と外部の両方からマイキングすることでパワフルな低音を確保している。サイドスネアやエフェクトシンバル周辺にも個別マイクを設け、繊細なニュアンスまで拾う配慮がなされている。

代表的なライブ映像では、「Holy Wars… The Punishment Due」や「Symphony of Destruction」などの演奏中に見られる超高速ブラストビートとフットワークの正確さが見どころとなっている。両足のダブルバスドラムテクニックと複雑なシンバルワークを同時に操る姿は圧巻で、特にソロパートでの表現力とバンドメンバーとの絶妙な呼応は、技術と音楽性の高さを示している。

総括まとめ【Megadeth（メガデス）・Dirk Verbeuren】

Dirk Verbeurenのドラミングの核は、スラッシュメタル特有の高速かつ精密なフットワークとブラストビートの正確な制御にある。彼の演奏は洗練された技術と爆発的なパワーが融合した独自のスタイルを確立し、Megadethのアグレッシブなサウンドを支える屋台骨となっている。

彼の音作りで特に注目すべき点は、TAMAドラムセットとPaisteシンバルの組み合わせによる切れ味鋭いアタックと豊かな倍音。スネアは高い張りと明瞭なレスポンスを重視し、ダブルバスドラムの正確なコントロールとともに、高速プレイでも一音一音が明確に分離する緻密なチューニングを心がけている。

しかしVerbeurenは機材への依存を避け、どんな環境でも自分らしい音を出せる適応力を持つ。彼はインタビューで「ドラマーの個性は機材よりも手首の使い方やスティックコントロールから生まれる」と語り、基本的な技術の重要性を強調している。この姿勢こそが、彼が世界的なメタルドラマーとして認められる理由である。

本記事参照サイト【Megadeth（メガデス）・Dirk Verbeuren】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• Megadeth Official Site
• TAMA Drums Manufacturer
• Modern Drummer Media
• Wikipedia