【Anthrax（アンスラックス）・Charlie Benante】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

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【Charlie Benante】Anthrax（アンスラックス） 始めに

Charlie Benanteは、スラッシュメタルの代表的バンドAnthrax（アンスラックス）のドラマーとして、そのブルータルかつ繊細なプレイスタイルで知られています。彼のダブルバスドラムの高速連打と複雑なリズムパターンは、多くのメタルドラマーに影響を与えてきました。

Benanteのドラミングは、テクニカルな面だけでなく、曲全体の構成を支える要となっています。「Caught in a Mosh」や「Indians」などの代表曲では、タイトなリズムキープと爆発的なフィルインが曲の骨格を形成し、Anthraxの音楽性を際立たせています。

Anthraxはスラッシュメタル「ビッグ4」の一角として、スピード感あふれるリフとパンクの影響を取り入れた独自の音楽性で世界中のファンを魅了してきました。Benanteのパワフルなドラミングは、バンドのアグレッシブなサウンドの要として、彼らの成功に不可欠な役割を果たしています。

YouTubeでCharlie Benanteのプレイをチェック → こちら

使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【Anthrax（アンスラックス）・Charlie Benante】

Charlie Benanteは主にPearlドラムを愛用しており、シグネイチャーモデルとしてPearl Masters Seriesが存在します。このセットはメイプルシェルの22×18/12×9/16×16の構成で、彼独自のパワフルかつ正確な演奏スタイルに最適化されています。ライブではPearl Reference Pureをメインに使用し、22×18/10×8/12×9/16×16/18×16というより多くのタムを備えた構成でアンスラックスの激しいスラッシュメタルサウンドを支えています。 ツアーではPearl Customを使うことも多く、メイプルシェルの22×18/10×8/12×9/16×16というセットアップで安定した音質を確保しています。より豪華な場面ではPearl Masterworksを使用し、カスタムフィニッシュが施された22×18/10×8/12×9/16×16/18×16の構成で視覚的にも印象的なパフォーマンスを実現しています。いずれもメイプル材を採用し、パンチのある低音と明るい中高音域のバランスが特徴です。 一方、レコーディングではTama Superstar Hyperdriveを選ぶこともあり、バーチシェルの22×20/10×6.5/12×7/14×12/16×14という独特の構成でスタジオでの録音に最適な音作りを行っています。特に浅めのタムと大口径のバスドラムを組み合わせることで、アンスラックス特有の速いリフに合わせた鋭いアタックと深い低音を両立させています。

使用ドラムセット（シェル）機材表【Anthrax（アンスラックス）・Charlie Benante】

使用スネアドラムの種類と特徴【Anthrax（アンスラックス）・Charlie Benante】

Charlie Benanteは重厚なスラッシュメタルサウンドを支えるメイン楽器として、Pearl Sensitone Eliteのブラスシェル(14×5)を愛用しています。Remoコーテッドヘッドとの組み合わせにより、重厚な音色と抜群の反応性を実現。またTama Starphonic Bronze(14×6)はブロンズシェルからもたらされる低音の厚みと豊かな倍音が特徴で、Evans G1コーテッドヘッドとTAMA MS20RLスナッピーを装着しています。

攻撃的なサウンドには、Limited Edition Copper Sensitone(14×5)のコパーシェルを活用。Evans HD Dryヘッドとの組み合わせでドライで芯のある音色を生み出しています。また、Pearl Free Floating Brass(14×6.5)は取り外し可能なシェルシステムという特徴を持ち、Remoコーテッドヘッドとの相性も良好です。

スラッシュメタル特有の高速演奏時には、Tama S.L.P. G-Maple(14×6)のメイプルシェルが活躍。Evans G2ヘッドとTama MS42R-14Sスナッピーの組み合わせで、パンチの効いたアタック音を実現しています。これら金属シェルを中心としたスネアの使い分けが、Anthraxの攻撃的かつダイナミックなサウンドを形成する大きな要素となっています。

使用スネアドラム機材表【Anthrax（アンスラックス）・Charlie Benante】

使用シンバルの構成と種類と特徴【Anthrax（アンスラックス）・Charlie Benante】

スラッシュメタルの代表バンド、Anthraxのドラマー Charlie Benanteは、SABIANシンバルを愛用しています。彼のセットアップは、14″のRhythm Master Hi-Hatを土台に、2枚の19″クラッシュシンバル（AA Medium CrashとAA Thin Crash）を配置し、パワフルなサウンドを生み出しています。メタルサウンドに不可欠な21″ AA Metal Rideは、鮮明なピンポイントの定義と強烈な存在感を持ち、Anthraxの重厚なリズムセクションを支えています。

Benanteのセットには特徴的なチャイナシンバルが2種類あります。18″ AA Thin Chineseと彼のシグネチャーモデルである19″ Holy Chinaです。特にHoly Chinaは、爆発的なアタックと速い減衰が特徴で、Anthraxのアグレッシブなブレイクダウンで効果的に使用されています。これらのチャイナシンバルは、スラッシュメタルに欠かせない鋭いアクセントを提供しています。

さらに、繊細なニュアンスを加えるために、8″と10″のAA Splashシンバルも使用しています。これらの小口径シンバルは、高速のパッセージやフィルインで素早く反応し、ブライトなアクセントを提供します。全体として、BenanteのSABIANシンバルセットアップは、スラッシュメタルの激しさを表現しながらも、ダイナミクスの幅広さを実現する構成となっており、Anthraxの音楽性を完璧に補完しています。

使用シンバル機材表【Anthrax（アンスラックス）・Charlie Benante】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【Anthrax（アンスラックス）・Charlie Benante】

Charlie Benanteはスラッシュメタルに必要な高速プレイのために、Tamaの「Speed Cobra 910 Double Pedal」を使用しています。長いフットボードを持つこのダブルペダルは、少ない力で最大のパワー伝達を実現し、Anthraxの疾走感あるビートを支えています。また同じTama製の「Iron Cobra」ハイハットスタンドも愛用しており、激しいプレイ中でも安定した踏み心地を提供しています。

シンバルセッティングにはPearlの「Titan Straight Cymbal Stands」を採用し、激しいライブパフォーマンス中でも安定性を確保。タムの固定にはTamaの「MTH905N Tom Holder」を使用し、複雑なフィルインでもぶれない安定感を実現しています。ドラムスローンは快適な演奏姿勢のために「1st Chair Ergo-Rider Throne」のMexico Customモデルを愛用しています。

大型セットアップをサポートするために、Tamaの「Power Tower System」ラックシステムを導入しており、複数のタムやシンバルを効率的に配置。このラックと「Star Hardware」シンバルスタンドの組み合わせにより、Benanteのダイナミックなプレイスタイルに応じた柔軟なセッティングを可能にしています。スピーディーな演奏のためのキックペダル「Speed Cobra」とこれらの頑丈なハードウェアが、彼の迫力あるパフォーマンスを支えています。

使用ペダル・ハードウェア機材表【Anthrax（アンスラックス）・Charlie Benante】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【Anthrax（アンスラックス）・Charlie Benante】

Charlie Benanteはスラッシュメタルに必要な高速プレイのために、Tamaの「Speed Cobra 910 Double Pedal」を使用しています。長いフットボードを持つこのダブルペダルは、少ない力で最大のパワー伝達を実現し、Anthraxの疾走感あるビートを支えています。また同じTama製の「Iron Cobra」ハイハットスタンドも愛用しており、激しいプレイ中でも安定した踏み心地を提供しています。

シンバルセッティングにはPearlの「Titan Straight Cymbal Stands」を採用し、激しいライブパフォーマンス中でも安定性を確保。タムの固定にはTamaの「MTH905N Tom Holder」を使用し、複雑なフィルインでもぶれない安定感を実現しています。ドラムスローンは快適な演奏姿勢のために「1st Chair Ergo-Rider Throne」のMexico Customモデルを愛用しています。

大型セットアップをサポートするために、Tamaの「Power Tower System」ラックシステムを導入しており、複数のタムやシンバルを効率的に配置。このラックと「Star Hardware」シンバルスタンドの組み合わせにより、Benanteのダイナミックなプレイスタイルに応じた柔軟なセッティングを可能にしています。スピーディーな演奏のためのキックペダル「Speed Cobra」とこれらの頑丈なハードウェアが、彼の迫力あるパフォーマンスを支えています。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【Anthrax（アンスラックス）・Charlie Benante】

Charlie Benanteはスラッシュメタルのパイオニアとして、独特のドラムチューニングとサウンドメイクを確立しています。彼のタムは打面を比較的高めに、裏面をやや低めにチューニングし、アタック感と適度な低音を両立させています。スネアに関しては非常にタイトに調整され、特に打面にはムーンジェルを1〜2個使用し、不要な倍音を抑制。バスドラムでは僅かに内部にミュートを入れることで、メタルに必要な「パンチ」と「クリック感」を強調しています。

レコーディングでは、スネアドラムに800Hz〜1.2kHzのブーストを加え、アタック感を強調すると同時に200Hz前後をカットし、タイトな印象を与えています。バスドラムは60Hz付近をブーストして重厚感を出し、4kHz前後のクリック感も適度に強調。さらに、ゲーティングを効果的に使用して残響をコントロールし、スラッシュメタル特有の緻密なダブルキックの明瞭さを確保しています。タムは400Hz付近の不要な周波数を削り、タイトで音像の整ったミックスを実現しています。

ライブとレコーディングでは異なるアプローチを取り、ライブではより強いアタックと存在感を重視しています。特にシンバルはライブでは空間に馴染む自然な響きを活かし、レコーディングでは10kHz付近の存在感と8kHzまでのシズル感のバランスを調整。さらに、Anthraxのスタイルに欠かせない高速なフットワークを明瞭に伝えるため、バスドラムにはゲートとコンプレッションを適切に組み合わせ、アタックを保ちながらもパワーを失わないサウンドを構築しています。両環境で一貫しているのは、メタルジャンルの本質を捉えた「パンチのある明瞭なアタック」という彼のトレードマークです。

比較的安価に音を近づける機材【Anthrax（アンスラックス）・Charlie Benante】

Charlie Benanteのサウンドを手頃な価格で再現するには、Pearl Mastersシリーズを参考にしたセットアップがおすすめです。Pearlの中でもコストパフォーマンスの高いシリーズを選び、22インチのバスドラム、10/12インチのタム、16インチのフロアタムという基本構成で、メイプルシェルのキットを探すとよいでしょう。アンスラックスのヘヴィなサウンドを出すには、やや深めのシェルサイズが適しています。

スネアドラムについては、Pearlのメイプルシェルモデルが特徴的なアタックと芯のある音色を再現できます。Tamaの製品も彼のレコーディング時の使用例があることから、Superstarシリーズのスネアも代替として検討する価値があります。シンバルはアグレッシブなサウンドを出せる中〜高価格帯のモデルが理想的ですが、予算に応じて同等の音色を持つエントリーモデルを探すと良いでしょう。

ペダルに関しては、Charlie BenanteがTamaのペダルを使用していることを考慮すると、Tamaの中〜低価格帯のモデルで代用可能です。全体としては、Pearl Reference Pureの構成を参考にしつつも、予算に合わせてPearlの手頃なシリーズでメイプルシェルのキットを組むのが、コストを抑えながらもAnthraxのヘヴィなサウンドに近づける最適な方法となるでしょう。

比較的安価に音を近づける機材表【Anthrax（アンスラックス）・Charlie Benante】

ライブセットアップについて【Anthrax（アンスラックス）・Charlie Benante】

Charlie Benanteのライブセットアップはスラッシュメタルの高速演奏に最適化されており、TAMA製のドラムセットをステージ中央やややステージ右寄りに配置する傾向がある。彼の特徴的なセットアップには、複数のタムとダブルバスドラムが含まれており、特にシングルペダルの高速連打テクニックで知られるが、ライブではダブルペダルも使用。革新的なドラムアレンジメントを披露するために、360度からの視認性を確保したセッティングを好む。

マイキングに関しては、各ドラムに個別のマイクを配置し、特にバスドラムとスネアには複数のマイクを使用してパワフルなアタックと低音を捉える工夫がされている。オーバーヘッドマイクは高めに設置され、シンバルワークの繊細さとパワーの両方を収録。ライブミックスでは彼の特徴的な高速フットワークとブラストビートが際立つよう、バスドラムとスネアが強調される傾向がある。

代表的なライブパフォーマンスの見どころは、「Indians」や「Caught in a Mosh」などの曲での驚異的な速さと正確さを兼ね備えたドラミングだ。特に彼の両手両足を駆使した複雑なフィルインと、バンドの他のメンバーとの緻密なコミュニケーションによるタイトな演奏は必見。また、ライブでは自身のシグネチャースティックを使用し、時折観客にスティックを投げるパフォーマンスも見られる。TAMAのスローンとバックレストを使用し、長時間の激しい演奏にも対応している。

総括まとめ【Anthrax（アンスラックス）・Charlie Benante】

Charlie Benanteのスタイルは、スラッシュメタルの先駆者として知られるAnthraxのサウンドの基盤を形作っています。彼のパワフルかつ正確なダブルバスドラムテクニックと高速なスネアワークは、バンドのアグレッシブさと技術的複雑さを支える核となっています。

彼の音作りで特筆すべきは、TAMAドラムセットとPaisteシンバルの組み合わせによる鋭いアタックと豊かな倍音。特に彼のシグネチャースネアは、金属的なカットとパンチの効いた音色で、スラッシュメタルのリズムセクションに不可欠な特徴を持っています。

しかしBenanteは単なる機材依存ではなく、演奏技術と独自のアプローチを重視しています。彼の左手主導のプレイスタイルや独特のフットワークは、特定の機材に頼らずとも彼のサウンドの本質を形作る要素です。時にジャズの影響も見せる多彩なプレイは、テクニカルな面でも彼の真髄を表しています。

本記事参照サイト【Anthrax（アンスラックス）・Charlie Benante】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• Sweetwater (Media)
• HeadRush (Manufacturer)
• TAMA (Official Endorsement)
• A-FILES (Media)