【SILENT SIREN・梅村妃奈子】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

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【梅村妃奈子】SILENT SIREN 始めに

梅村妃奈子（ひなんちゅ）は、ガールズバンドSILENT SIRENのドラマーとして2010年から2021年まで活動していました。彼女のドラミングは力強さと繊細さを兼ね備え、バンドのポップでキャッチーなサウンドを支える重要な役割を果たしていました。

シンプルながらもメリハリのある演奏スタイルが特徴で、楽曲「フジヤマディスコ」や「天下一品のテーマ」などでは、ポップなリズムの中に技術的な見せ場を織り交ぜるプレイを披露しています。SILENT SIRENの音楽性はJ-POPとロックを融合させた独自のスタイルであり、梅村のドラムはその要となっていました。

モデル出身という異色の経歴を持ちながらも、本格的なドラマーとして高い評価を受け、バンドの成功に大きく貢献しました。2021年2月に体調不良を理由にバンドを脱退するまで、彼女のグルーヴ感あふれるドラミングはSILENT SIRENの音楽を彩る重要な要素でした。

YouTubeで梅村妃奈子のプレイをチェック → こちら

使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【SILENT SIREN・梅村妃奈子】

SILENT SIRENのドラマー梅村妃奈子（ひなちゅ）は、活動初期にYAMAHAのStage Custom Birchを使用していました。バーチ材のシャープな音色がバンド初期のポップパンクサウンドを支えていました。その後、TAMAのStarclassic Mapleに移行し、メイプル特有の温かみのある音色と豊かな鳴りを獲得。22インチのキックと10/12/16インチの構成が基本となりました。

2017年頃からはPearlのPROLITE Seriesを使用。22×16インチのキックに10/12インチのタム、16×14インチのフロアタムという構成で、メイプルならではの響きの良さとアタック感のバランスを活かしたプレイを展開。特にライブでの抜け感と中低域の豊かさを両立させています。また、DWのLimited Edition Custom Drum Setというピンク仕様の特別モデルも所有しています。

現在の主力はSONORのCustom Maple Drum Setで、バンドのエンブレムを模した「さいさいドラム」仕様となっています。22×18インチの大口径キックドラムに10/12インチのタム、16インチのフロアタム構成で、メイプル材の温かみある音色とパワフルなサウンドを実現。バンドの楽曲に合わせて音の粒立ちと余韻のバランスを重視した選択をしています。

使用ドラムセット（シェル）機材表【SILENT SIREN・梅村妃奈子】

使用スネアドラムの種類と特徴【SILENT SIREN・梅村妃奈子】

SILENT SIRENのドラマー梅村妃奈子（ひなちゅ）は、ライブではTamaのCustom Hybrid Exoticスネア（14×6インチ）をメインに使用しています。バーチとバブンガの組み合わせにコーテッドヘッドと20本スナッピーを採用し、パワフルでありながらバンドサウンドに溶け込む音色を実現。また、Tamaの別モデルStarphonic（14×6インチメイプル）も使用し、シンプルながら豊かな表現力を活かしています。

スタジオレコーディングでは、Pearlの高級ラインReference Pure（メイプル14×5インチ）を好んで使用。42本スナッピーとコーテッドヘッドの組み合わせにより、深みのある音色で録音時の表現力を高めています。同じくPearlのStave Mapleスネア（14×5インチ）も活用し、その温かみのある特徴的な音色でソングによって使い分けています。

さらに、クラシカルな音色を求める場合はLudwigのClassic Maple（14×5インチ）、より力強さを求める場面ではPearlのMasters Maple Complete（14×5.5インチ、パワードットヘッド使用）を選択。メイプル素材を中心に、曲調や演奏環境に応じて木製スネアを使い分け、SILENT SIRENのポップでエネルギッシュなサウンドを支えています。

使用スネアドラム機材表【SILENT SIREN・梅村妃奈子】

使用シンバルの構成と種類と特徴【SILENT SIREN・梅村妃奈子】

SILENT SIRENのドラマー梅村妃奈子（ひなんちゅ）は、Zildjian一筋のセッティングを採用しています。ハイハットには14″のA Custom Master Soundを使用し、DW 5000のペダルでコントロールしています。メインのクラッシュには18″と16″のA Customを左右に配置し、明るく抜けの良いアタック感を活かした演奏を展開。また中央には17.5″のK Custom Hybridを配し、よりダークな音色で楽曲に深みを加えています。

ライドシンバルには20″のA Custom Rideを採用し、クリアなピンポイントでのアーティキュレーションを可能にしています。アクセントには10″のA Custom Splashを活用し、キラキラとした高域の輝きを演出。さらに、18″のOriental China Trashを右側に配置することで、楽曲の転換点や盛り上がりに強烈なアクセントをつけることができます。

全体としてA Customシリーズを中心に構成し、ブライトで明瞭な音色を基調としながらも、K Customシリーズを取り入れることでダークさと深みをミックス。これはSILENT SIRENの持つポップさとロックな側面を表現するのに最適な組み合わせとなっており、梅村のダイナミックな演奏スタイルとバンドサウンドに完璧にマッチしています。

使用シンバル機材表【SILENT SIREN・梅村妃奈子】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【SILENT SIREN・梅村妃奈子】

SILENT SIRENの梅村妃奈子は、初心者でも扱いやすいTamaのIron Cobra 200をキックペダルに選んでいます。アイアンコブラシリーズの入門機ながら安定した踏み心地で、彼女の正確なフットワークとスピード感あるプレイを支えています。ハイハットスタンドにはPearlのHC-82Wを使用し、デモ頭ツインペダルシリーズの特性を活かした安定したプレイを実現しています。

シンバルスタンドには、PearlのBC-830ブームスタンドとCH-830ストレートスタンドを組み合わせて使用。特にライブでの激しいパフォーマンス中も安定感が求められるため、スネアスタンドにはPearlのS-930を採用しています。さらにドラムスローンはPearlのD-1000を使用し、ラウンドシート型の快適な座り心地で長時間のライブをサポートしています。

セッティングの中核となるのがPearlのDR-503 ICON RACKシリーズで、TamaのTH-900Iタムホルダー（MTH900用アタッチメント）と組み合わせることでコンパクトながら自由度の高いセッティングを実現。これにより彼女特有のダイナミックなドラミングスタイルを存分に発揮できる環境を構築しています。

使用ペダル・ハードウェア機材表【SILENT SIREN・梅村妃奈子】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【SILENT SIREN・梅村妃奈子】

SILENT SIRENの梅村妃奈子は、初心者でも扱いやすいTamaのIron Cobra 200をキックペダルに選んでいます。アイアンコブラシリーズの入門機ながら安定した踏み心地で、彼女の正確なフットワークとスピード感あるプレイを支えています。ハイハットスタンドにはPearlのHC-82Wを使用し、デモ頭ツインペダルシリーズの特性を活かした安定したプレイを実現しています。

シンバルスタンドには、PearlのBC-830ブームスタンドとCH-830ストレートスタンドを組み合わせて使用。特にライブでの激しいパフォーマンス中も安定感が求められるため、スネアスタンドにはPearlのS-930を採用しています。さらにドラムスローンはPearlのD-1000を使用し、ラウンドシート型の快適な座り心地で長時間のライブをサポートしています。

セッティングの中核となるのがPearlのDR-503 ICON RACKシリーズで、TamaのTH-900Iタムホルダー（MTH900用アタッチメント）と組み合わせることでコンパクトながら自由度の高いセッティングを実現。これにより彼女特有のダイナミックなドラミングスタイルを存分に発揮できる環境を構築しています。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【SILENT SIREN・梅村妃奈子】

SILENT SIRENの梅村妃奈子（ひなちゅ）は、ポップロックに合わせたクリアなドラムサウンドを追求しています。スネアは打面を高め（約380Hz）に、裏面はやや緩めにチューニングし、ムーンジェルを1〜2枚使用して不要な倍音を抑制。特にライブでは、バスドラムの打面側にミュートリングを装着しつつ、キック内部にはフェルトパッドを使い、太くシャープなアタック感と適度な低域（60-80Hz付近）の量感を両立させています。

レコーディング時のミックス処理では、スネアに200Hz付近をやや持ち上げ、2.5kHz〜4kHzのアタック感を強調。タムは250Hz周辺をカットして分離感を高め、ルームマイクではゲートをゆるめに設定し、サイバルの自然な減衰を保つ工夫が施されています。コンプレッサーは、バンドのポップなサウンドに合わせて、キックとスネアで4:1程度の比較的控えめな設定を採用しています。

ライブとレコーディングでは異なるアプローチを採用し、ライブではアタック重視で歯切れの良さを追求。一方、レコーディングではスネアの残響感をより活かし、ドラムルームの空間特性を生かした立体的な音作りを重視しています。特にバンドの代表曲「天下一品のテーマ」などでは、タイトなキックとクリアなシンバルワークが特徴的で、定位は自然なステレオ感を保ちつつ、キックとスネアは中央に固定しています。

比較的安価に音を近づける機材【SILENT SIREN・梅村妃奈子】

SILENT SIRENのひなんちゅこと梅村妃奈子のサウンドを手頃な価格で再現するならYAMAHAのStage Custom Birchがおすすめです。彼女も初期に使用していたバーチシェルは、メイプルに比べリーズナブルながら明るく抜けの良いトーンが特徴です。現在の主力であるSONORやPearlのメイプルキットに近いサウンドキャラクターを、比較的手の届きやすい価格帯で実現できるでしょう。

スネアドラムは14×5.5インチのメイプルモデルを選ぶとひなんちゅサウンドに近づけられます。TAMAのStarclassic Mapleシリーズからスネアだけを選ぶのも一案で、彼女の初期サウンドを彷彿とさせる鳴りの良さが得られるでしょう。チューニングは少し高めにすると、ひなんちゅの持ち味である歯切れの良いサウンドに近づきます。

シンバルとペダルはブランドよりも、セッティングや奏法の工夫で近づけることができます。ひなんちゅはクラッシュを多用するスタイルなので、明るく洗練された中価格帯のモデルを選ぶと良いでしょう。フットペダルは彼女のようなスピード感のある演奏には、中堅メーカーのチェーンドライブモデルでも調整次第で十分対応できます。

比較的安価に音を近づける機材表【SILENT SIREN・梅村妃奈子】

ライブセットアップについて【SILENT SIREN・梅村妃奈子】

元SILENT SIRENの梅村妃奈子（愛称：ひなんちゅ）のドラムセットは、ステージ中央やや右寄りに配置されることが多く、バンドメンバーと視線を合わせやすい位置取りが特徴です。ドラムセットはPEARL製を使用し、シンバルはZildjianを愛用していました。オーバーヘッドマイクに加え、バスドラム、スネア、タムにそれぞれ個別マイクを設置し、クリアなドラムサウンドを実現していました。

マイク位置については、MCや歌唱時のためのマイクスタンドがハイハット付近に配置されることが多く、立ち上がって歌うシーンでもスムーズに対応できるセッティングでした。彼女はボーカルとしての一面も持ち合わせており、ドラミングしながらのコーラスやMCも重要な演出の一つとなっていました。

代表的なライブ映像では、「天下一品のテーマ」や「八月の夜」などでの正確なタイミング感と安定したグルーヴ感が見どころです。特に「Fujiyama Disco」ではテンポアップする場面でも安定したプレイを披露し、「女子校戦争」では激しいビートを刻みながらも笑顔を絶やさないパフォーマンスが特徴的でした。2021年9月に惜しまれつつバンドを脱退するまで、彼女のエネルギッシュなドラミングはSILENT SIRENのライブパフォーマンスを支える重要な要素でした。

総括まとめ【SILENT SIREN・梅村妃奈子】

梅村妃奈子（ひなちゅ）のドラミングは、SILENT SIRENのガールズバンドサウンドを支える安定感と、ポップでありながらもしっかりとグルーヴするビートが特徴。シンプルながらも曲の世界観を的確に表現する演奏スタイルで、バンドの楽曲に適したアプローチを常に意識している。

ドラムセットはパール、シンバルはZildjianを中心とした構成で、特にスネアドラムは明るく抜けの良いサウンドを好む傾向がある。シンバルワークも繊細で、曲の雰囲気を壊さないよう細やかなコントロールを心がけている点が再現のポイントとなる。

機材への強いこだわりを持ちつつも、梅村は「楽器は道具」という姿勢を貫き、どんな環境でも自分らしい音を出せるよう基本的な技術を大切にしている。特定の機材に依存せず、自分の音楽性を表現することを最優先するスタンスは、彼女のプロフェッショナリズムを象徴している。

本記事参照サイト【SILENT SIREN・梅村妃奈子】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• Stage Gear Media
• 音楽ナタリー
• Fender News
• Drums Magazine