【eastern youth・田森篤哉】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

関連記事

【Suspended 4th・Kentaro Yoshimura】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

2025.11.07

【フジファブリック・刄田 綴色（サポート）】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

2025.10.25

【SHANK・早川尚希】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

2025.11.03

【田森篤哉】eastern youth 始めに

田森篤哉は、日本のロックバンド「eastern youth」のドラマーとして、その正確なタイミングと抑揚のある演奏で知られています。彼の特徴的なプレイスタイルは、シンプルながらも緻密で力強く、バンドのメッセージ性の強い楽曲に確かなリズム基盤を提供しています。

eastern youthの楽曲における彼のドラムは、時に激しく時に繊細に変化し、吉野弘志のギターと共に独特の緊張感を生み出しています。特に代表曲では、リズムの強弱や微妙なテンポの変化によって楽曲の感情表現を巧みに引き出す役割を果たしています。

1980年代後半から活動を続けるeastern youthの音楽性は、パンクロックの精神を継承しながらも、独自の詩的な世界観と演奏技術で日本のインディーシーンに確固たる位置を築いています。田森のドラムは、その音楽性を支える重要な要素として、バンドの長年にわたる活動の中で進化を続けています。

YouTubeで田森篤哉のプレイをチェック → こちら

使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【eastern youth・田森篤哉】

eastern youthのドラマー田森篤哉は、TAMAとYAMAHAのドラムセットを中心に使い分けている。レコーディング時には暖かみのある低音が特徴のYAMAHA Recording Customを好んで使用。22×16のバスドラム、12×8/14×14/16×16のタム構成で、バーチ材のシェルが楽曲の土台となる深みのあるサウンドを生み出している。

ライブでは、YAMAHA Tour Custom（22×16/10×7/12×8/16×16）をメインに使うことが多い。メイプル材のこのセットは、Eastern Youthの激しいライブパフォーマンスに対応する明瞭な音色を提供している。また、TAMA Starclassic Maple（22×18/10×8/12×9/16×16）も彼のサウンドを支える定番セットとして長年愛用されており、メイプル特有の抜けの良さがバンドサウンドに貢献している。

さらに、中低音の粘りが魅力のTAMA STAR Classic（22×16/12×8/14×14/16×16）や、パワフルなライブ向けのPearl Masters Premium（22×18/10×8/12×9/16×16）も状況に応じて使用。特にPearlのメイプル/バーチハイブリッドシェルは、Eastern Youthの楽曲の幅広いダイナミクスに対応できる万能性を備えている。田森のドラム選びは、楽曲の雰囲気や演奏環境に合わせた繊細な音作りへのこだわりを反映している。

使用ドラムセット（シェル）機材表【eastern youth・田森篤哉】

使用スネアドラムの種類と特徴【eastern youth・田森篤哉】

eastern youthの田森篤哉は複数のスネアドラムを状況に応じて使い分けています。メインとして活躍するのはTamaの「SUPERPHONICBBR1455」で、ブラスシェルの14×5.5インチモデル。SOH Tourでの使用が確認されており、シャープなアタックと適度な響きのバランスに優れています。また、Tama「STARPHONIC」(ブラス14×6.5インチ)も使用し、深めのシェルから生まれる豊かな低音と抜けの良さを両立させています。

サブ的な位置づけでは、定番のLudwig「SUPRAPHONIC」(アルミ14×6.5インチ)を採用。コーテッドヘッドとの組み合わせにより、クリアなアタック感と程よいサスティンを実現し、多くのドラマーから愛される信頼性の高いモデルです。ウッドシェルとしては、Tama「STAR CLASSIC MAPLE」(メイプル14×5.5インチ)を使用。コーテッドヘッドと相まって温かみのある音色を生み出し、楽曲の雰囲気に応じて使い分けています。

田森のスネア選択は、eastern youthの楽曲が持つ繊細さと力強さを表現するために最適化されています。メタルシェル(ブラス/アルミ)の明瞭なアタックと切れ味、ウッドシェルの温かみのある響きを状況に応じて使い分け、バンドの音楽性に合わせた音作りを実現。特にライブでのパワフルな演奏では、メタルシェルの存在感が際立ち、バンドのダイナミックな表現力を支えています。

使用スネアドラム機材表【eastern youth・田森篤哉】

使用シンバルの構成と種類と特徴【eastern youth・田森篤哉】

eastern youthのドラマー田森篤哉は、Zildjianシンバルを中心にセットアップを構成しています。基本となるのは14″のK Zildjian Hi-hatで、彼の繊細なドラミングスタイルに合わせた明瞭な音色を提供しています。ライドシンバルは主に20″のK Zildjianを使用し、温かみのあるサウンドで楽曲のグルーブを支えています。パワフルな演奏時には22″のA Custom Rideも活用しています。

クラッシュシンバルは多彩な種類を使い分け、音色のバリエーションを持たせています。18″のK Customクラッシュは暗めの音色で曲調に溶け込み、16″のA Customクラッシュは明るい音色でアクセントを付けるのに最適です。さらに17″のK Darkクラッシュも採用し、低めの音域で曲の雰囲気を作り出しています。

アクセントやエフェクト用として、10″のA Custom Splashと18″のOriental Chinaを配置。特にSplashは速いフレーズでのアクセントに活用され、Chinaはその特徴的な音色でエフェクト的な使い方をしています。これらの組み合わせにより、eastern youthの楽曲に合わせた多様な表現を可能にしています。

使用シンバル機材表【eastern youth・田森篤哉】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【eastern youth・田森篤哉】

eastern youthのドラマー田森篤哉は、パワフルかつ緻密なドラミングを支えるために、TAMAのIRON COBARAキックペダルを愛用している。パワープレイとスピードプレイの両方に対応する特性は、バンドの激しいライブパフォーマンスに欠かせない要素だ。また、安定性と反応の良さを両立したTAMAのHS800ハイハットスタンドと、丈夫で安定したROADPROシンバルスタンドが、彼の力強いビートを支えている。

スネアドラムには伝統的なデザインと信頼性を誇るTAMAのCLASSICスネアスタンドを使用。タムの配置には位置調整が容易で安定性の高いTAMAのMC66タムホルダーを採用し、セッティングの自由度を確保している。チューニングには耐久性と操作性に優れたTITANチューニングキーを使い、自身のサウンド作りを丁寧に行っている。

長時間におよぶライブでの演奏をサポートするのは、YAMAHAのSBT30Vドラムスローン、または背もたれ付きで長時間演奏に最適なTAMAの1ST CHAIRドラムスローンだ。これらの信頼性の高いハードウェアの選択が、eastern youthの音楽性を支える田森のパフォーマンスの安定感と表現力を支えている。

使用ペダル・ハードウェア機材表【eastern youth・田森篤哉】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【eastern youth・田森篤哉】

eastern youthのドラマー田森篤哉は、パワフルかつ緻密なドラミングを支えるために、TAMAのIRON COBARAキックペダルを愛用している。パワープレイとスピードプレイの両方に対応する特性は、バンドの激しいライブパフォーマンスに欠かせない要素だ。また、安定性と反応の良さを両立したTAMAのHS800ハイハットスタンドと、丈夫で安定したROADPROシンバルスタンドが、彼の力強いビートを支えている。

スネアドラムには伝統的なデザインと信頼性を誇るTAMAのCLASSICスネアスタンドを使用。タムの配置には位置調整が容易で安定性の高いTAMAのMC66タムホルダーを採用し、セッティングの自由度を確保している。チューニングには耐久性と操作性に優れたTITANチューニングキーを使い、自身のサウンド作りを丁寧に行っている。

長時間におよぶライブでの演奏をサポートするのは、YAMAHAのSBT30Vドラムスローン、または背もたれ付きで長時間演奏に最適なTAMAの1ST CHAIRドラムスローンだ。これらの信頼性の高いハードウェアの選択が、eastern youthの音楽性を支える田森のパフォーマンスの安定感と表現力を支えている。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【eastern youth・田森篤哉】

田森篤哉は打面をやや強めに張り、キレのあるアタックを引き出している。バスドラムには軽めのミュートを施し、低域の余韻を程よく残しながらも、eastern youthの緊張感のある楽曲に合わせた明確なアタックを確保。スネアには打面エッジにわずかにムーンジェルを配置し、不要な倍音を抑えつつも生音の輪郭をしっかり残す工夫が見られる。タムはミュートを最小限にとどめ、バンドのダイナミックな展開に対応できる自然な減衰を大切にしている。

ミックス面では、バスドラムに60-80Hz帯を+3dB程度ブーストしながら200-300Hz帯を-2dB程度カットすることで、明瞭さと重みのバランスを取っている。スネアには3-5kHz帯を強調し、バンドサウンドの中でも埋もれない存在感を確保。全体に軽めのコンプレッション（比率2:1〜3:1程度）を施し、ライブ感を損なわない範囲でダイナミクスをコントロール。ハイハットとシンバルは10kHz以上に若干のエアー感を加え、立体的な定位で空間を作り出している。

レコーディングとライブでは異なるアプローチを採用。レコーディングでは各パーツの分離を意識し、特にタムにはゲートを効かせることでクリアなアタックを重視。一方ライブでは、会場の特性を考慮して400Hz帯域をやや抑え、中域の膨らみを防止。また、オーバーヘッドマイクの位置を高めにセットすることで、eastern youthならではの緊張感のある演奏とオーガニックな空気感の両立を図っている。

比較的安価に音を近づける機材【eastern youth・田森篤哉】

Eastern Youthのサウンドを支える田森篤哉は、TAMAのStarclassic Mapleを主に使用しており、その深みのある音色が特徴です。コストを抑えるなら、同じメーカーのSTAR Classicが中低音の粘りという似た特性を持ちながら、比較的手頃な選択肢となるでしょう。メイプルシェルのドラムセットは彼のサウンドの根幹であり、打感とレスポンスの良さを再現するポイントになります。

ライブサウンドに近づけるなら、YAMAHAのTour Customもコストパフォーマンスに優れた選択肢です。田森氏がライブで頻繁に使用するこのキットは、メイプル材の明るく抜けの良いサウンドが特徴で、バンドサウンドの中での存在感を確保できます。スネアは深さのあるモデルを選ぶと、Eastern Youthのリズム隊の芯の部分に近づけるでしょう。

シンバルセッティングは明るさと暗さのバランスが重要で、ライブでの存在感を意識した選択がおすすめです。また、キックペダルは安定したビートを刻むため、調整の自由度が高いモデルを選ぶと良いでしょう。録音時には暖かみのある低音が特徴のYAMAHA Recording Customの特性を参考に、EQで低音を少し持ち上げるアプローチも効果的です。

比較的安価に音を近づける機材表【eastern youth・田森篤哉】

ライブセットアップについて【eastern youth・田森篤哉】

eastern youthのドラマー田森篤哉は、シンプルながらもパワフルな演奏スタイルが特徴的です。ライブステージでは通常、バンドの右手側（観客から見て左）に配置され、フロントマン吉野寿のギターとボーカルを中心とした三角形のフォーメーションを構成しています。特にホールなどの大きなステージでは、ドラムセットが少し高めに設置されることが多く、バンド全体の一体感を生み出しています。

マイキングに関しては、バスドラムとスネアに重点を置いたセッティングが多く見られます。オーバーヘッドマイクは2本使用し、シンバルのニュアンスを捉える配置が特徴的です。特にライブハウスでの演奏では、田森のダイナミックなドラミングを際立たせるため、スネアドラム用のマイクが低めに設置される傾向があります。これにより、彼独特の繊細かつ力強いスネアワークが明確に届けられています。

代表的なライブ映像では、「唱えよ、春」や「時計台の鐘」などの楽曲演奏時の集中力が見どころです。特に長年のバンド活動で培われた他のメンバーとの呼吸が見事に合致するライブパフォーマンスは必見で、楽曲の展開に合わせて表情を変える田森のプレイスタイルからは、eastern youthの音楽性を支える重要な要素を感じ取ることができます。また、MCなどの間も常にドラムスティックで軽くリズムを刻む姿勢が、プロフェッショナルな一面を物語っています。

総括まとめ【eastern youth・田森篤哉】

田森篤哉はeastern youthのドラマーとして、パンクの精神性と卓越した演奏技術を融合させた独自のドラミングを確立している。強靭なビートワークと繊細なダイナミクスの使い分けが特徴で、バンドサウンドの土台として機能しながらも表現力豊かな演奏を展開する。

彼のドラムスタイルの再現には、シンプルながらもしっかりとした音色のスネアと、クリアなアタック感を持つシンバルの組み合わせが重要だ。特にライブでの力強いバスドラムのキックと、曲の展開に合わせた緻密なタム・シンバルワークが彼の演奏の核となっている。

田森は特定の機材にこだわるよりも、バンドの楽曲や世界観に合った音作りを追求する姿勢を持つ。テクニックや機材に依存するのではなく、eastern youthの音楽性を最大限に引き出すための演奏スタイルを模索し続けており、その本質的なアプローチこそが長年にわたる彼の魅力となっている。

本記事参照サイト【eastern youth・田森篤哉】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• TAMA (Manufacturer)
• 音楽ナタリー (Media)
• Wikipedia
• YAMAHA (Manufacturer)
• OTOTOY (Media)