【クレイジーケンバンド・白川玄大】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

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【白川玄大】クレイジーケンバンド 始めに

クレイジーケンバンドのドラマーである白川玄大は、ジャズ、ロック、ファンク、ラテンなど多彩なリズムを自在に操るテクニシャンとして知られています。繊細かつパワフルなプレイスタイルは、バンドのグルーヴ感を支える重要な要素となっています。

白川のドラミングは、クレイジーケンバンドの特徴である昭和歌謡、サーフミュージック、ソウルといった多様な音楽性を融合させたサウンドに完璧にフィットしています。「タイガー&ドラゴン」や「カルメン’68」などの代表曲では、彼の的確なリズムキープと柔軟なアレンジ力が際立っています。

横山剣をリーダーとするクレイジーケンバンドのサウンドは、日本の歌謡曲やロカビリー、ラテン音楽などを独自に解釈した唯一無二のものですが、その根底には白川の確かなリズムセクションが存在しています。彼のグルーヴ感とスタイリッシュなプレイは、バンドの音楽的アイデンティティを形作る重要な要素となっています。

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使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【クレイジーケンバンド・白川玄大】

クレイジーケンバンドの白川玄大は、多彩なドラムセットを使い分けています。レコーディングでは、Yamaha Recording Customをメインに使用。バーチ材の22×16インチのバスドラム、10/12インチのタム、14/16インチのフロアタムで構成される録音スタジオの定番キットで、安定した音色を追求しています。 ライブでは、Pearl Masterworksのカスタムオーダーキットを多用。メイプル材で22×14インチのバスドラム、10/12インチのタム、14/16インチのフロアタムというセッティングが特徴的です。また、クラシカルなトーンを求める曲では、Ludwig Vintage Beechの22×14インチBD、13インチタム、16インチフロアタムのセットを採用しています。 スネアはCanopus SSS-2462Nのシグネイチャーモデルを愛用。太く芯のあるサウンドを持つこの14×6.25インチメイプルシェルに加え、パワフルな音が特徴のYamaha Solid Snare（14×5.5インチ）やLudwig Black Beauty（14×5インチ）のブラスシェルも曲調に応じて使い分けています。ツアーではSJC Customの特注モデルも登場し、メイプル/ポプラ材の22×14インチBD構成で独自のサウンドを形成しています。

使用ドラムセット（シェル）機材表【クレイジーケンバンド・白川玄大】

使用スネアドラムの種類と特徴【クレイジーケンバンド・白川玄大】

クレイジーケンバンドのドラマー白川玄大氏は多彩なスネアを使い分けています。メインとしてSonorのArtWood Crave（メイプル14×6）をライブで愛用し、コーテッドヘッドによる温かみのあるアタック感と太い鳴りを実現。Pearl Studio Classicのリモデル品（メイプル14×5.5）はアンバサダーヘッドの明瞭なレスポンスが特徴です。

サブスネアとしても使われるArtWood Craveに加え、Sakae DrumsのBR-14A（ブラス14×5）はメタルならではの切れ味と輝きのある音色で録音時に重宝。同じくSakae DrumsのMaster Seriesシグネチャーモデル（メイプル14×5.5）は彼の理想とするバランスの良さを体現しています。

特殊用途として、Gretschの小口径Piccolo（13×3）はブレイク用に使用され、鋭いアタックと短いサスティンが特徴的。白川氏はウッドとメタル、深さの異なるスネアを楽曲やシチュエーションに合わせて巧みに使い分け、クレイジーケンバンドの多彩なサウンドを支えています。

使用スネアドラム機材表【クレイジーケンバンド・白川玄大】

使用シンバルの構成と種類と特徴【クレイジーケンバンド・白川玄大】

クレイジーケンバンドの白川玄大は、Zildjian社のシンバルを中心にセットアップを構成しています。ハイハットには14″のK Custom Hybridを使用し、落ち着いた音色で安定感のあるリズムワークを実現。クラッシュシンバルは16″のK Zildjianと18″のK Constantinopleを配置し、温かみのある音色と複雑な倍音が特徴で、バンドのダイナミックな演奏をサポートしています。

メインライドとして22″のK Constantinopleを採用しており、ジャズからロックまで幅広いジャンルに対応する多様性が魅力です。エフェクト系シンバルとしては18″のOriental China Trashと18″のEFXを配置し、エッジの効いた音色とトラッシュサウンドで楽曲に彩りを加えています。アクセント用として10″のK Custom Dark Splashも活用しています。

特筆すべきは10″のK CustomとOriental China Trash 14″を重ねたスタックシンバルで、特殊なエフェクト音を生み出しています。これらZildjianシンバルの多彩な音色バリエーションが、クレイジーケンバンドの独特なグルーヴ感を支えています。暖かみのあるK系シンバルと個性的なエフェクトシンバルの組み合わせは、バンドのスカロックスタイルに最適な選択と言えるでしょう。

使用シンバル機材表【クレイジーケンバンド・白川玄大】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【クレイジーケンバンド・白川玄大】

クレイジーケンバンドの白川玄大は、主にDWのハードウェアを愛用しています。特にキックペダルには確実なレスポンスと安定感を持つDW 5000を選択。その踏み心地の良さは、彼の正確なグルーヴを支える重要な要素となっています。ハイハットスタンドもDWを使用し、フットボードの踏み心地の良さを重視しています。

シンバルスタンドとスネアスタンドもDW製で統一され、安定した設置感としっかりとした固定力が特徴です。タムホルダーもDWを使用し、位置決めの容易さがセッティングの効率を高めています。これらのハードウェアの安定性が、白川のダイナミックな演奏スタイルを支えています。

ドラムスローンには、状況によってDW、Ludwig T-850、YAMAHA DS850を使い分けています。DWのスローンは長時間の演奏でも疲れにくく、Ludwig T-850は丸型で座り心地が良いという特徴があります。YAMAHA DS850は高さ調節が容易で、様々なライブ環境に対応可能です。これらのハードウェア選択が、白川の演奏の安定感とグルーヴ感を支えているのです。

使用ペダル・ハードウェア機材表【クレイジーケンバンド・白川玄大】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【クレイジーケンバンド・白川玄大】

白川玄大は、クレイジーケンバンドのグルーヴを支えるペダル・ハードウェア選びにもこだわりを持っている。キックペダルはDWの5000シリーズを愛用しており、確実なレスポンスと安定感が彼のダイナミックなフットワークを支えている。特に長時間のライブパフォーマンスでも疲労感を軽減できる設計が、彼の安定したプレイを可能にしている。

ハイハットスタンドもDW製を使用し、フットボードの踏み心地の良さを重視している。シンバルスタンドとスネアスタンドもDWで統一し、スネアスタンドのしっかりとした固定力とシンバルスタンドの安定感が、彼の激しいプレイスタイルを支えている。タムホルダーもDW製で、セッティングの位置決めが容易な点を評価している。

ドラムスローンはDW、Ludwig T-850、YAMAHA DS850など複数を使い分けており、ライブ環境に応じて選択している。DWは長時間演奏での疲れにくさ、Ludwigの丸型スローンは座り心地の良さ、YAMAHAは高さ調節が容易な点が特徴。これらハードウェアの組み合わせが、白川のダイナミックで力強いドラミングの土台となっている。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【クレイジーケンバンド・白川玄大】

白川玄大氏はスネアの打面を中高域が強調される適度な張りにし、裏面はやや緩めに調整してレスポンスを確保している。タムには最小限のムーンジェルを貼り、必要な残響を残しながらもコントロールされた音作りを心がけている。特にバラードではスネア裏面にティッシュを一枚挟み込み、サスティーンを抑えつつ芯のある音を引き出す工夫が見られる。

ミックス処理では、キックドラムは80Hz付近をブーストし低域の芯を強調、同時に4kHz帯を少し持ち上げてアタック感を出している。スネアは200Hz前後の箱鳴り成分を-3dB程度カットし、1.2kHz〜2.5kHz帯を+2dB程度ブーストして抜けを確保。全体的に軽めのコンプレッション（比率2:1程度）を使用し、自然な音圧変化を残している。

レコーディングではゲートを効かせてクリアな音像を追求する一方、ライブではルームの響きを活かすためにゲートの閾値を高めに設定。特に「怪人二十面相に花束を」などの楽曲ではアタック感重視のチューニングを採用するのに対し、「陽炎」のようなバラード曲では残響を多めに残すセッティングに切り替え、曲調に合わせた繊細な音作りを実現している。

比較的安価に音を近づける機材【クレイジーケンバンド・白川玄大】

クレイジーケンバンドの白川玄大サウンドを手頃な価格で再現するなら、まずは Ludwig の Vintage Beech シリーズがおすすめです。白川さんがライブやレコーディングで使用する Pearl Masterworks ほど高価ではありませんが、ビーチ材の温かみあるトーンで独特のグルーヴ感を表現できます。Yamaha Recording Custom も選択肢に入れつつ、バーチ材の明瞭なアタック感と低音の粒立ちで白川サウンドに近づけられるでしょう。

スネアドラムは Ludwig の Black Beauty が理想ですが、予算を抑えるなら Yamaha の Solid Snare が適しています。メイプル材の太いサウンドで、白川さんがCanopus SSS-2462Nで表現するような芯のある音色に近づけられます。メイプルシェルは汎用性が高く、クレイジーケンバンドのようなグルーヴィーな楽曲にもマッチするため、まずはここにコストをかけると効果的です。

ベースドラムは22インチが基本となりますが、SJC Custom のような特注モデルではなく、Yamaha Recording Custom の22×16を選ぶとコストパフォーマンスに優れています。ツアーでの使用に耐えうる耐久性と、スタジオでの録音にも適した汎用性を兼ね備えているため、様々な場面で活躍するドラマーを目指す方にとって理想的な選択肢といえるでしょう。

比較的安価に音を近づける機材表【クレイジーケンバンド・白川玄大】

ライブセットアップについて【クレイジーケンバンド・白川玄大】

白川玄大氏のドラムセットはクレイジーケンバンドのステージ中央後方に配置され、バンドサウンドの要となっている。特にライブではスネアとハイハットにメインマイクが設置され、フロアタムやオーバーヘッドにもバランス良くマイキングされることで、彼特有のグルーヴ感と繊細なニュアンスを捉えている。ドラムセットは主にパール社製のシグネチャーモデルを使用し、独自のチューニングによる温かみのあるサウンドが特徴だ。

ライブパフォーマンスでは、彼の左側に横内健亘氏（ベース）、右側にはギタリストが配置されることが多く、リズムセクションの一体感を高める配置となっている。また、客席からの視認性を考慮して、ドラムセットは若干高めのライザー上に設置され、横山剣氏とのアイコンタクトが取りやすい位置関係を保っている。マイクは各パーツに個別に設置されるほか、全体を捉える環境マイクも効果的に配置されている。

代表的なライブ映像では「タイガー&ドラゴン」や「上海ハニー」などの演奏時に見られる白川氏のダイナミックな演奏スタイルが注目点だ。特に上海ハニーでのブレイク部分や、MCの合間に繰り出されるフィルインは、彼のテクニックと音楽性が存分に発揮されている。また、大編成でのライブでは、パーカッショニストとのアンサンブルも見どころで、複雑なリズムパターンを緻密に刻む様子はクレイジーケンバンドのグルーヴを支える重要な要素となっている。

総括まとめ【クレイジーケンバンド・白川玄大】

白川玄大のドラミングはクレイジーケンバンドのグルーヴ感を支える要。硬質なビートとジャジーなアプローチの絶妙な融合が彼の音作りの核となっている。シンプルながらも説得力のあるプレイスタイルで、音数よりも「間」と「質感」を重視している。

演奏再現のポイントは、深めにチューニングしたスネアの太いサウンドとクラッシュシンバルの適度な余韻。ヴィンテージ感のあるドラムセットで奏でる暖かみのあるサウンドが特徴だが、楽曲のグルーヴ感に集中することが最も重要である。

白川は機材への依存度が低く、どんなセッティングでも自分らしい音を出せるよう日々研鑽を積んでいる。彼の哲学は「楽器は道具であり、音楽性を表現する手段に過ぎない」というもの。テクニックや機材よりもバンドサウンドへの貢献を第一に考える姿勢が、長年第一線で活躍し続ける秘訣である。

本記事参照サイト【クレイジーケンバンド・白川玄大】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• クレイジーケンバンド Official Site
• Lerni – Artist Profile
• Lerni – Custom Models
• L.マガジン
• BE A VOICE Media