【DEAD END・MINATO】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

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【MINATO】DEAD END 始めに

DEAD ENDのドラマーMINATO（湊雅史）は、テクニカルでありながらも曲の持つ世界観を的確に表現する繊細なプレイスタイルが特徴です。彼の正確なタイム感と独特のグルーヴ感は、DEAD ENDのダークでメロディアスなハードロックサウンドの土台を確固たるものにしました。特に「幻影の如く」や「GHOST OF ROMANCE」などの代表曲では、複雑なリズムパターンと抑揚のある演奏で曲の緊張感を高めています。

MINATOのドラムは、シャープでタイトなスネアワークと繊細なシンバルワークが印象的で、バンドのゴシックかつドラマチックな音楽性を支える重要な要素となっています。森園勝敏（Morrie）のカリスマ的なボーカルと足立祐二のギター、YOU（柳下芳則）のベースとの絶妙な調和により、日本のハードロック/ヘヴィメタルシーンに独自の地位を築き上げました。

彼の演奏は技術的な面だけでなく、曲の感情や起伏を表現する芸術性も高く評価されています。DEAD ENDのサウンドを特徴づける暗黒的で美的なイメージは、MINATOの計算され尽くしたドラミングによって一層深みを増していると言えるでしょう。

YouTubeでMINATOのプレイをチェック → こちら

使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【DEAD END・MINATO】

DEAD ENDのドラマーMINATOは、長いキャリアを通して様々なドラムセットを使い分けてきました。初期には TAMAのArtwood Customを愛用し、メイプル/マホガニーの組み合わせで太く深みのある音を追求。その後、Pearlの Masters Customに移行し、オールメイプル構成でビンテージサウンドを再現したセットをライブで多用しました。

レコーディングではSonorのRC Seriesを好んで使用し、ビーチ材のシェルによる明るく抜けの良いサウンドを活かしています。特筆すべきはPearlのJoey Jordison Signatureスネアで、DEAD ENDのツアーでも使われ、スティール製の力強い音色が特徴です。後期のライブではDWのMasterworksを採用し、メイプル/マホガニーのハイブリッドシェルによる豊かな低音と抜けの良さを両立させています。

近年ではCanopusのCustom Wood Shellも使用し、メイプル/マホガニーのハイブリッドシェルによるバランスの取れた音を好んでいます。MINATOのドラム選びは、それぞれの特性を熟知した上での使い分けが特徴で、SonorのJZ Seriesのようなブナ材のモデルも取り入れ、多彩な音作りを実現しています。

使用ドラムセット（シェル）機材表【DEAD END・MINATO】

使用スネアドラムの種類と特徴【DEAD END・MINATO】

DEAD ENDの湊雅史（MINATO）は、メインスネアとしてPearl Maple Customを愛用していました。14×5.5インチのメイプル素材に20本のアンバサダーヘッド仕様で、バンド活動時の要となるサウンドを生み出していました。ウッド特有の温かみのある中音域と適度なアタック感が持ち味です。

対するTama Bell Brassは14×6.5インチとやや深めで、コーテッドヘッドに20本スナッピーという組み合わせにより、高い抜け感と太いサスティンを両立。メタルスネアならではの明瞭なアタックと豊かな倍音が特徴で、楽曲に応じてMaple Customと使い分けていたようです。

ソロ活動ではPearl Free Floatingブラスモデル（14×6.5インチ）をカスタムスナッピーとパワーストロークヘッドで使用。また、限定生産のBrady 30th Anniversaryメイプルスネア（14×5.5インチ）も所有しており、42本という多めのスナッピーとエンペラーヘッドの組み合わせで、芯のあるアタックと豊かな鳴りを実現していました。

使用スネアドラム機材表【DEAD END・MINATO】

使用シンバルの構成と種類と特徴【DEAD END・MINATO】

DEAD ENDのドラマー・MINATOが選ぶシンバルセットは、複数のトップブランドを組み合わせた個性的な構成です。メインのハイハットにはZildjian K Custom Dark 13″を採用し、締まり感のある暗めのサウンドで楽曲のグルーブを支えています。クラッシュシンバルには、Sabianのプロトタイプモデル17″と18″のミディアムウェイトを配置し、バンドサウンドに馴染む音色を実現しています。

ライドシンバルには、ドライでアタックが効いたSabian PROTOTYPE 21″を使用。このシンバルは、DEADENDの楽曲で必要とされる繊細なニュアンスからパワフルなビートまで幅広く対応します。エフェクト用としてPaiste 2002 18″ Chinaを配置し、アクセントやブレイクで独特の音色を放ちます。さらに細かいアクセント用にPaiste 2002 8″ Splashも活用しています。

特筆すべきは、Sabian HHX Evolution 14″ Stackで、10″スプラッシュと重ねたスタックサウンドによる独特の効果音を生み出しています。また、通常のドラムセット構成に加え、TAMA Starclassic Maple 16″ Floor Tomをスネアドラムとしても使用する柔軟な発想で、DEAD ENDの重厚かつ繊細なサウンドを支える多彩な音作りを実現しています。

使用シンバル機材表【DEAD END・MINATO】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【DEAD END・MINATO】

DEAD ENDのMINATOは、キックペダルにTAMA製Iron Cobra Rolling Glideを愛用しており、そのスムーズな踏み心地とパワー伝達の効率性がテクニカルなドラミングをサポートしています。また80年代後期からYAMAHA DFP9500Dのダブルペダルを導入し、より複雑なフットワークを実現。この組み合わせにより、DEAD ENDの重厚なサウンド基盤を形成しています。

ハードウェアは安定性を重視したセレクトで、PearlのH980ハイハットスタンドとC1000シンバルスタンドを採用。特にC1000はブームタイプの自由度の高さで複雑なセッティングを可能にし、S1030スネアスタンドはライブでの激しい演奏にも耐える堅牢性を提供しています。タム周りにはTH1030ホルダーを使用し、マスターズシリーズとの相性も抜群です。

スタジオセッション時にはPearlのDR503Cドラムラックを採用することで、複数のタムやシンバルを効率的に配置。さらに、長時間の演奏でも疲労を軽減するためにD1000Nドラムスローンを使用し、身体的負担を最小限に抑えながら最大のパフォーマンスを引き出しています。この細部までこだわったハードウェア選択が、MINATOの正確無比なプレイスタイルを支えているのです。

使用ペダル・ハードウェア機材表【DEAD END・MINATO】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【DEAD END・MINATO】

DEAD ENDのMINATOは、キックペダルにTAMA製Iron Cobra Rolling Glideを愛用しており、そのスムーズな踏み心地とパワー伝達の効率性がテクニカルなドラミングをサポートしています。また80年代後期からYAMAHA DFP9500Dのダブルペダルを導入し、より複雑なフットワークを実現。この組み合わせにより、DEAD ENDの重厚なサウンド基盤を形成しています。

ハードウェアは安定性を重視したセレクトで、PearlのH980ハイハットスタンドとC1000シンバルスタンドを採用。特にC1000はブームタイプの自由度の高さで複雑なセッティングを可能にし、S1030スネアスタンドはライブでの激しい演奏にも耐える堅牢性を提供しています。タム周りにはTH1030ホルダーを使用し、マスターズシリーズとの相性も抜群です。

スタジオセッション時にはPearlのDR503Cドラムラックを採用することで、複数のタムやシンバルを効率的に配置。さらに、長時間の演奏でも疲労を軽減するためにD1000Nドラムスローンを使用し、身体的負担を最小限に抑えながら最大のパフォーマンスを引き出しています。この細部までこだわったハードウェア選択が、MINATOの正確無比なプレイスタイルを支えているのです。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【DEAD END・MINATO】

MINATOのドラムサウンドは、DEAD ENDの暗黒的で重厚なサウンドを支える基盤として特徴的です。スネアドラムは打面にやや高めのチューニングを施し、裏面は比較的緩めに調整することで、芯のあるアタックと適度な余韻のバランスを実現しています。また、タムにはムーンジェルを1〜2枚程度配置し、不要な倍音を抑制。バスドラムの内部にはフェルトやクッション材を配置し、低域の豊かさを保ちながらも明瞭なアタック感を確保していました。

ミックス処理においては、スネアの存在感を際立たせるため200-400Hz帯域をやや持ち上げ、バスドラムは60-80Hz付近の低域を強調しながらも200Hz前後をカットすることで、モコつきを抑えた明瞭なローエンドを実現。全体的なドラムサウンドには、アタック感を保ちながらも1.5-2:1程度の軽めのコンプレッションをかけ、サスティーンを程よく維持。定位については、ステレオイメージを自然に広げるため、オーバーヘッドマイクを活かした配置を採用しています。

レコーディングとライブでは異なるアプローチを採用しており、スタジオ録音では各パーツの分離感とディテールを重視して緻密なマイキングを行う一方、ライブではアタックと迫力を優先。特に「DEAD LINE」や「Ghost of Romance」などの楽曲では、ライブならではの躍動感を出すために、ゲートの設定を緩めにして残響感を残しつつも、メインとなるビートのパンチ感を損なわないよう800Hz-1kHz帯域のプレゼンスを強調する工夫がなされていました。

比較的安価に音を近づける機材【DEAD END・MINATO】

DEAD ENDのMINATOサウンドに近づくなら、基本セットはPearlのMasters Customがコスト面でバランスが良いでしょう。メイプルシェルによるビンテージサウンドの再現性が高く、特に22インチバスドラムと16インチフロアタムの組み合わせが特徴的なMINATOのセッティングを再現できます。予算が限られている場合は、SonorのJZ Seriesも検討に値するでしょう。

スネアはPearlのJoey Jordison Signatureモデル（13×6.5）が本人使用歴もあり理想的ですが、価格を抑えるならTAMAのArtwood Customシリーズから選ぶと良いでしょう。特に録音環境ではSonorのRC Seriesも多用されており、パワフルで輪郭のはっきりしたサウンドが得られます。CanopusのCustom Wood Shellも音色の再現性が高いですが、予算に余裕がある場合の選択肢です。

MINATOのドラミングスタイルを支えた機材として、後期のライブではDWのMasterworksシリーズも使用されています。このモデルはメイプル/マホガニーのハイブリッドシェルで、パワフルかつ温かみのあるサウンドが特徴です。コストパフォーマンスを重視するなら、PearlのMasters CustomとJoey Jordisonスネアの組み合わせが、彼の代表的なサウンドに最も近づける現実的な選択と言えるでしょう。

比較的安価に音を近づける機材表【DEAD END・MINATO】

ライブセットアップについて【DEAD END・MINATO】

MINATOのドラムセットはステージ中央後方に配置され、バンドの音の要として機能している。彼の特徴的なセットアップはツインバスドラムを中心に展開され、複数のタムとシンバルを効率的に配置することで、DEAD ENDの重厚なサウンドを支えている。ライブではドラムマイクはオーバーヘッド2本に加え、各パーツに個別マイクを設置するセッティングが基本となっている。

ドラムブースは独立した空間として確保されることが多く、MINATOの正確なリズムキープと力強い演奏を最適な音質で届けるための工夫が施されている。特にタイトなスネアワークが際立つよう、スネアドラムには複数のマイクが設置されることもある。彼の演奏スタイルに合わせ、シンバルは手の届きやすい位置に配置され、迅速な動きを可能にしている。

代表的なライブ映像では、激しいナンバーでのダイナミックな演奏や、繊細なバラード曲での表現力豊かなプレイが見どころとなっている。特に「DEAD LINE」や「GHOST OF ROMANCE」などの楽曲では、MINATOの技術力とグルーヴ感が存分に発揮されている。足立祐二（G）や森園勝敏（B）との絶妙な息の合った演奏も、DEAD ENDのライブパフォーマンスの魅力を高めている要素だ。

総括まとめ【DEAD END・MINATO】

MINATOことドラマー足立祐二は、DEAD ENDにおいて精密かつダイナミックなドラミングで楽曲を支えた。繊細なフレーズワークと力強いビートのコントラストが特徴的で、ジャズやプログレの要素を取り入れた複雑なリズムパターンを高い技術で表現した。

彼の音作りの核心は、低く調整された深みのあるスネアサウンドと、明瞭なアタック感を持つシンバルワークにある。タムも含めた全体的なチューニングの絶妙なバランスと、繊細なゴーストノートの使い方がMINATOサウンドを再現する上での重要なポイントだ。

注目すべきは、機材に依存しすぎない演奏スタイルだろう。彼は様々なドラムセットを使用してきたが、どんな機材でも自身の音楽性を失わない姿勢を貫いている。テクニックとグルーヴ感覚を磨くことで、機材の個性を超えた独自の世界観を確立したのがMINATOの真髄といえる。

本記事参照サイト【DEAD END・MINATO】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• Wikipedia – 湊雅史
• Guitar Media – DEAD END
• HMV Music Media
• Ishibashi Music