【怒髪天・坂詰克彦】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

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【坂詰克彦】怒髪天 始めに

怒髪天のドラマー坂詰克彦は、パワフルかつ繊細なドラミングで知られています。ロック、パンク、ブルースなど多彩なジャンルを横断する怒髪天の音楽性を支える屋台骨として、力強いビートを刻みつつも曲の展開に応じた緻密なアレンジを施す技術が光ります。特に80年代から続くキャリアの中で培ったグルーヴ感覚は、バンドの楽曲に独特の浮遊感と疾走感をもたらしています。

「切れ味鋭いシンバルワーク」と「安定した4つ打ちのキック」を武器に、「俺の道」や「鰻の寝床」などの代表曲では、突然の転調や複雑なフレーズにも正確に対応するプレイスタイルが際立ちます。前身バンド「COBRA」時代から培ったロック魂と、多くのセッション経験による技術の高さが、バンドのフロントマンである増子直純の独特な歌唱と完璧に融合しています。

怒髪天の音楽性の根幹にはロックンロールがありますが、その枠に収まらない自由な音楽性は坂詰のドラミングあってこそ。ブルージーなナンバーから爆発的なパンクロックまで幅広く対応するテクニックと表現力は、30年以上にわたるキャリアの中で磨き上げられてきました。曲の世界観を壊すことなく、時に主張し時に寄り添う、そのバランス感覚こそが坂詰克彦の真骨頂と言えるでしょう。

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使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【怒髪天・坂詰克彦】

怒髪天の坂詰克彦は、主にYAMAHAのドラムセットを使用している。定番として愛用しているのがバーチ材の「Recording Custom」で、22×16/12×8/16×16の構成がライブでの基本セットとなっている。特にタイトでパワフルな音を求める場面で重宝されている。 レコーディング時には同じくRecording Customながら、22×14/10×8/12×8/14×14/16×16というより多彩な構成を採用。バーチ特有の芯のある音色と抜けの良さが録音に適している。一方、コンサートではメイプル材の「Maple Custom Absolute」(22×16/10×8/12×8/16×14/16×16)を多用し、よりオープンで豊かな倍音が特徴だ。 さらに、1970年代製の「Vintage」(24×18/13×9/16×16)というメイプル材のビンテージモデルも所有。太くウォームなサウンドが魅力である。また、YAMAHAの最高峰として北米メイプル/ジャトバ/カリンの3層構造を持つ「PHX」(22×18/10×8/12×8/14×14/16×16)も使用しており、その豊かな音色と反応の良さを重要な場面で活かしている。

使用ドラムセット（シェル）機材表【怒髪天・坂詰克彦】

使用スネアドラムの種類と特徴【怒髪天・坂詰克彦】

怒髪天のドラマー坂詰克彦は、多彩な音色を持つスネアを使い分けている。メインとして愛用するのがTamaのMastersound（ブラス、14×5.5インチ）で、コーテッドヘッドと20本スナッピーの組み合わせによるロック向きの明瞭なアタックが特徴だ。またTamaのSLP G-Bubinga（14×6.5インチ）は、深胴ならではのパワフルで豊かな低音を活かしたサブ的存在となっている。

ビンテージ感を求める場合にはRogersのDyna-Sonic（スチール、14×6.5インチ）を選択し、パラレルスナッピーならではのクリアで鋭い音を引き出している。一方、温かみのある音色が必要な場面ではTamaのSLP G-Maple（14×6インチ）を活用。メイプル材の特性を生かした柔らかさとコーテッドヘッドの組み合わせで、バンドサウンドに溶け込む質感を実現している。

さらにPearlのArtwood Custom（メイプル、14×5インチ）も所有しており、ビンテージ感あるサウンドを武器に幅広い音楽性に対応。坂詰は各スネアの特性を理解し、楽曲の雰囲気や演奏するフレーズに合わせて最適な一台を選んでいる。特に怒髪天特有の勢いのあるロックサウンドには、アタックの効いたブラスやスチール素材を好んで使用している。

使用スネアドラム機材表【怒髪天・坂詰克彦】

使用シンバルの構成と種類と特徴【怒髪天・坂詰克彦】

怒髪天のドラマー坂詰克彦は、Sabianの「HH」シリーズを全面的に使用しています。セッティングには14″のHH Vanguardハイハット、16″のHH Thinクラッシュ、18″のHH Legacyクラッシュ、そして21″のHH Raw Bell Dry Rideという構成が見られます。特に21″のRaw Bell Dry Rideは重めでドライな音色が特徴で、打感の良さを重視して選んでいることがわかります。

さらに彼のセットには10″のHH Splashも配置され、アクセント付けに活用しています。また特徴的なのが、18″のHH Chinaを2枚使用している点です。このうちの1枚は「日本のカンフー映画の世界」と表現されるような独特の音色を持ち、怒髪天のパンキッシュなサウンドに独自の色彩を加えています。

全体的にSabianのHHシリーズの深みのある音色を基調としながらも、多様なサイズと特性を組み合わせることで、パンクロックからファンク要素まで幅広いジャンルを演奏する怒髪天の音楽性に対応したセッティングとなっています。特に複数のクラッシュとチャイナシンバルの配置は、彼の多彩な表現力を支える重要な要素となっています。

使用シンバル機材表【怒髪天・坂詰克彦】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【怒髪天・坂詰克彦】

怒髪天のドラマー坂詰克彦は、DWのハードウェアを主に使用している。特にDW 9000 Seriesのキックペダルは安定感のある踏み心地を実現し、激しいライブパフォーマンスでも確実な音を刻むことができる。同シリーズのハイハットスタンドも高精度なアクションで、繊細な表現から力強いビートまで幅広く対応できる点を重視している。

シンバルやスネアの設置に関しても、DW 9000 Seriesのスネアスタンドが確実なホールド性能で楽器を固定し、シンバルスタンドは安定した設置感でライブ中の激しい演奏にも耐える頑丈さを持つ。長時間のライブでも快適に演奏できるよう、DW 5000 Seriesのドラムスローンを採用している。

セッティングにはPearlのタムホルダーとラックシステムも部分的に取り入れ、Pearlのタムホルダーは位置調整が容易で自身のプレイスタイルに合わせた配置が可能。Pearl Rack Systemを活用することで、コンパクトながらも必要な機材を効率的に配置できるセッティングを実現している。

使用ペダル・ハードウェア機材表【怒髪天・坂詰克彦】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【怒髪天・坂詰克彦】

怒髪天のドラマー坂詰克彦は、DWのハードウェアを主に使用している。特にDW 9000 Seriesのキックペダルは安定感のある踏み心地を実現し、激しいライブパフォーマンスでも確実な音を刻むことができる。同シリーズのハイハットスタンドも高精度なアクションで、繊細な表現から力強いビートまで幅広く対応できる点を重視している。

シンバルやスネアの設置に関しても、DW 9000 Seriesのスネアスタンドが確実なホールド性能で楽器を固定し、シンバルスタンドは安定した設置感でライブ中の激しい演奏にも耐える頑丈さを持つ。長時間のライブでも快適に演奏できるよう、DW 5000 Seriesのドラムスローンを採用している。

セッティングにはPearlのタムホルダーとラックシステムも部分的に取り入れ、Pearlのタムホルダーは位置調整が容易で自身のプレイスタイルに合わせた配置が可能。Pearl Rack Systemを活用することで、コンパクトながらも必要な機材を効率的に配置できるセッティングを実現している。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【怒髪天・坂詰克彦】

坂詰克彦は、ドラムサウンドの鳴りと抜けを両立させる独自のセッティングを確立している。スネアは打面にクリアヘッド、裏面にコーテッドヘッドを使用し、適度なテンションで締める工夫がある。ライブでは打面端にムーンジェルを1〜2個配置して不要な倍音を抑制しつつ、タムには裏面中央部にテープを貼り、サステインをコントロール。特にフロアタムは低域の締まりを意識した調整を行い、怒髪天特有のグルーヴ感を支えている。

ミックス面では、スネアに400Hz付近をブーストして芯の太さを出しつつ、2.5kHz〜4kHz帯域を強調してアタック感を確保。バスドラムは60〜80Hzの低域を豊かに残しながら、200Hz付近をカットして鳴りすぎを防ぎ、クリックポイントとなる4kHz周辺を適度に持ち上げている。コンプレッサーは比較的軽めの設定（2:1〜3:1程度）で全体の一体感を高めつつ、シンバル類は8kHz以上の高域を活かした定位で空間感を演出している。

レコーディングとライブでは異なるアプローチを採用。レコーディングではより自然な鳴りを重視し、ミュート材は最小限に抑え、ルームマイクも積極的に活用してドラムセット全体の響きを大切にしている。一方ライブでは、他の楽器とのバランスを考慮し、アタック感を強調したチューニングを採用。特に近年のライブでは、低域の分離感を高めるためにゲートのアタックタイムを20ms前後に設定し、歌とドラムの共存を図るミックス処理を心がけている。

比較的安価に音を近づける機材【怒髪天・坂詰克彦】

怒髪天の坂詰克彦のドラムサウンドを手頃な価格で再現するなら、YAMAHAのRecording Customシリーズがおすすめです。バーチ材の温かみのある音色が坂詰サウンドの基礎となっており、中古市場で探せば比較的手頃な価格で入手できます。サイズは22インチバスドラム、12インチタムと16インチフロアタムの基本構成から始めるのが良いでしょう。

スネアドラムとシンバルは音作りの要となるため、坂詰氏のようなパワフルかつ繊細な表現を目指すならYAMAHAのMaple Custom Absoluteラインも選択肢に入れてみてください。特にライブでの迫力を求める場合、メイプル素材の楽器は適しています。バスドラム22インチ、タム10・12インチ、フロアタム16インチという構成が汎用性高く使えるでしょう。

予算に余裕があれば、レコーディング用としてYAMAHAのRecording Custom 22×14を視野に入れるのも一案です。坂詰氏はシチュエーションによって使い分けており、特に録音時には正確な音像定位が求められます。ただし入門段階では一台のキットで様々なチューニングを試すことから始め、徐々に自分好みのセッティングを見つけていくことをお勧めします。

比較的安価に音を近づける機材表【怒髪天・坂詰克彦】

ライブセットアップについて【怒髪天・坂詰克彦】

怒髪天のドラマー坂詰克彦は、ライブステージでは基本的に正面奥に位置することが多く、シンプルながらパワフルなドラムセットを使用している。セットアップはツインバスドラムを基本としており、TAMA製ドラムを愛用。特にスターフォニックシリーズを使用することで、バンドのロックサウンドの土台を形成している。

マイキングについては、バスドラムに近接マイク、スネアの上下にマイクを配置し、オーバーヘッドマイクでシンバルとキットの全体音を捉える手法を採用。ライブではモニターミックスにはドラム音のアタック感を多めに入れて、バンドメンバーとのリズムのロック感を重視している。

代表的なライブ映像では、タイトでありながらグルーヴ感のある演奏が特徴的だ。特に「穴」や「メシ喰うな！」などの楽曲では、歌と合わせたフィルインの絶妙なタイミングや、バンド全体の空気感を作り出すダイナミクスコントロールが見どころとなっている。長年のキャリアで培われた安定感と独自のドラミングスタイルがファンを魅了している。

総括まとめ【怒髪天・坂詰克彦】

坂詰克彦は、怒髪天の原動力となるグルーヴ感と力強さを兼ね備えたドラミングを展開している。ロックンロールの基本に忠実でありながら、バンドサウンド全体のダイナミクスを支える演奏は、彼の最大の特徴だ。特にライブでは、バンドの世界観を強調するエネルギッシュなプレイで観客を魅了している。

彼のドラムセットは、パワフルな音色のスネアと正確なタイミングを可能にするシンバルセッティングが特徴的。特にスネアワークの細やかさと、キックとハイハットの絶妙な組み合わせが、怒髪天特有のロックンロールグルーヴを生み出している。シンバルワークも曲の展開に合わせた使い分けが巧みだ。

しかし坂詰は、機材への過度な依存を避け、自身の技術と感性を重視するスタンスを持つ。彼にとって大切なのは、どんな環境でも自分らしい音楽性を発揮できること。長年のキャリアで培った確かな技術と音楽的センスを基盤に、バンドの音楽性を最大限に引き出すプレイスタイルこそが、坂詰克彦の真髄といえる。

本記事参照サイト【怒髪天・坂詰克彦】

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