【UNCHAIN・吉田昇吾】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

関連記事

【Blur（ブラー）・Dave Rowntree】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

2025.11.21

【感覚ピエロ・アキレス健太】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

2025.11.05

【クリープハイプ・小泉拓】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

2025.10.25

【吉田昇吾】UNCHAIN 始めに

UNCHAINのドラマーである吉田昇吾は、ソウルフルでグルーヴィなドラミングが特徴的なプレイヤーです。バンドの中核を担う安定したリズムキープに加え、繊細かつダイナミックな表現力で楽曲の世界観を広げています。

UNCHAINの音楽性はブラックミュージックをルーツに持ちながらも、ロック、ファンク、ジャズなど多様なジャンルを融合させた独自のスタイルを確立しています。その中で吉田のドラミングは、ソウルフルなグルーヴ感と緻密なテクニックが絶妙に調和したプレイスタイルで、バンドサウンドの土台を支えています。

代表曲においても、シンプルかつ説得力のあるビートワークと、曲の展開に合わせた絶妙な強弱のコントロールが光ります。特にライブパフォーマンスでは、他のメンバーとの息の合ったアンサンブルと、観客を引き込む熱量のあるプレイが魅力となっています。

YouTubeで吉田昇吾のプレイをチェック → こちら

使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【UNCHAIN・吉田昇吾】

UNCHAINのドラマー吉田昇吾は、主にYAMAHAドラムを愛用しています。ライブでの定番セットとしてRecording Customを使用し、22″x16″のバスドラム、12″x8″のタムタム、16″x16″のフロアタムというサイズ構成で、バーチ材のシャープでパンチのある音色を活かしたセッティングが特徴です。 スタジオレコーディングではPHXも使用しており、北米メイプルとジンコバの組み合わせによる豊かな低音と明るい高域が特徴のフラッグシップモデルとなっています。22″x16″のバスドラム、10″x8″と12″x8″のタムタム、16″x14″のフロアタムという構成で、繊細なニュアンスを表現できるセットアップです。 また、コストパフォーマンスに優れたStage Custom Birchや、メイプルとウォルナットのハイブリッド構造が特徴のAbsolute Hybrid Mapleも状況に応じて使い分けています。Stage Customはよりコンパクトな20″バスドラム仕様で機動力を重視、Absolute Hybrid Mapleは温かみのある中低域とシャープな高域を併せ持つ音色特性を活かし、様々な音楽スタイルに対応しています。

使用ドラムセット（シェル）機材表【UNCHAIN・吉田昇吾】

使用スネアドラムの種類と特徴【UNCHAIN・吉田昇吾】

UNCHAINのドラマー吉田昇吾は、演奏スタイルに合わせて多彩なスネアドラムを使い分けています。メインスネアとして愛用するCanopus Elite Customは、メイプル素材の14×5.5インチ仕様で、コーテッドヘッドと20本のスナッピーにより、温かみのあるソリッドなサウンドを実現。これに対し、Ludwig Black Beauty（ブラス製14×6.5インチ）は、クラシックな音色と優れた音の粒立ちで、より強調したいパートで重宝しています。

スタジオレコーディングでは、アルミ製のLudwig Supraphonic（14×5インチ）も使用し、明るく抜けの良いサウンドで繊細なニュアンスを表現。Pearl Custom Series（メイプル14×5インチ）は、バンドサウンド全体に馴染む万能型として、特にミディアムテンポの楽曲で効果的に使われています。

ライブパフォーマンスでは、Tama Hammered Bronze（ブロンズ製14×6.5インチ）をパワードットヘッドと組み合わせ、低音の豊かさと華やかな響きを引き出しています。吉田は楽曲の雰囲気に応じて、メタルシェル（ブラス/アルミ/ブロンズ）とウッドシェル（メイプル）を使い分け、アタック感やサスティン、音の明瞭度をコントロールしています。

使用スネアドラム機材表【UNCHAIN・吉田昇吾】

使用シンバルの構成と種類と特徴【UNCHAIN・吉田昇吾】

UNCHAINのドラマー吉田昇吾が選ぶシンバルセットは、すべてZildjianで統一されています。基本となるハイハットには14″のMaster Vintageを採用し、トラディショナルな音色でグルーヴを支えています。ライドシンバルには22″のK Constantinopleを使用しており、繊細なスティックワークが活きるドライなピンポイントサウンドが特徴です。

クラッシュシンバルには18″のK Dark Medium Thinと16″のK Custom Darkを組み合わせ、暗く深い響きと温かみのあるダークな音色でUNCHAINのサウンドに深みを与えています。アクセント用として破壊的なサウンドを持つ18″のOriental China Trashも効果的に使用しています。

細かいニュアンスを表現するためのエフェクトシンバルとして10″のA Custom Splashも装備し、明るく立ち上がりの速い音色で楽曲に彩りを添えています。これらZildjianシンバルの組み合わせにより、UNCHAINの音楽性に必要な多様な表現力を実現しています。

使用シンバル機材表【UNCHAIN・吉田昇吾】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【UNCHAIN・吉田昇吾】

UNCHAINのドラマー吉田昇吾は、細部にこだわったハードウェア選定で知られています。キックペダルには反発力向上スプリングを搭載したTama Cobra Coilを使用し、素早いフットワークと疲労軽減を両立。踏み心地の良さとスピード感を重視した選定となっています。また、Pearl CL-1000 Clean Machineハイハットスタンドでは滑らかな動作性を確保しています。

安定したシンバルのポジショニングにはPearl CH1000 Uni-Lockシンバルスタンドを採用。Quick Release Cymbal Topを備えたDWのスタンドも併用し、ライブでの素早いセッティング変更に対応します。スネアはAtlas Standardスタンドで固定され、高い安定性と細かな調節が可能です。ドラムスローンにはSpectraSonic EFX IIIを選び、長時間の演奏での疲労軽減を図っています。

吉田のセットアップではタムマウントにTAMA Roadproを使用し、振動を抑える設計により音の分離を向上させています。また、OptiMount Suspension Systemを組み合わせることで、タムの共鳴を最大限に引き出す工夫も。ラックシステムは使用せず、個々のスタンドを配置する伝統的なセッティングを好み、機動性と安定性のバランスを重視しています。

使用ペダル・ハードウェア機材表【UNCHAIN・吉田昇吾】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【UNCHAIN・吉田昇吾】

UNCHAINのドラマー吉田昇吾は、細部にこだわったハードウェア選定で知られています。キックペダルには反発力向上スプリングを搭載したTama Cobra Coilを使用し、素早いフットワークと疲労軽減を両立。踏み心地の良さとスピード感を重視した選定となっています。また、Pearl CL-1000 Clean Machineハイハットスタンドでは滑らかな動作性を確保しています。

安定したシンバルのポジショニングにはPearl CH1000 Uni-Lockシンバルスタンドを採用。Quick Release Cymbal Topを備えたDWのスタンドも併用し、ライブでの素早いセッティング変更に対応します。スネアはAtlas Standardスタンドで固定され、高い安定性と細かな調節が可能です。ドラムスローンにはSpectraSonic EFX IIIを選び、長時間の演奏での疲労軽減を図っています。

吉田のセットアップではタムマウントにTAMA Roadproを使用し、振動を抑える設計により音の分離を向上させています。また、OptiMount Suspension Systemを組み合わせることで、タムの共鳴を最大限に引き出す工夫も。ラックシステムは使用せず、個々のスタンドを配置する伝統的なセッティングを好み、機動性と安定性のバランスを重視しています。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【UNCHAIN・吉田昇吾】

UNCHAINのドラマー吉田昇吾は、バスドラムに関しては打面側を標準的な張りに保ちつつ、裏面をやや緩めに調整してアタック感と余韻のバランスを取っている。特にスネアは、ムーンジェルを1〜2個戦略的に配置し、不要な倍音をコントロール。バラードでは柔らかい響きを活かし、アップテンポな曲では打面にテープを軽く貼ることで、80〜120Hzの低域を保ちながらも明瞭なアタック感を実現している。

ミックス処理においては、スネアドラムに200Hz付近にブーストをかけて芯の太さを強調しつつ、2.5kHz〜4kHzの帯域を少し持ち上げることでアタックのシャープさを引き出している。バスドラムは60Hz周辺を強調し、4kHzにわずかなブーストを加えてビーターのアタック感を明確に。タム類は400Hz前後の膨らみを抑え、ゲートをかけることで他楽器との干渉を最小限に抑えている。定位は、バンドのギターとベースの音像を考慮し、ステレオ感を自然に広げる工夫をしている。

レコーディングとライブでは明確な使い分けがあり、スタジオ録音ではルームマイクの配置を工夫して自然な空間の広がりを大切にしている。一方ライブでは、特にハイハットやシンバルのオーバーヘッドマイクの位置を調整し、6kHz以上の高域を若干抑えることで耳障りさを軽減。さらに、ライブでは楽曲の展開に合わせてスネアやキックのアタック感を強調し、観客に届くダイレクトな音作りを意識している。

比較的安価に音を近づける機材【UNCHAIN・吉田昇吾】

UNCHAINの吉田昇吾氏のドラムサウンドに近づけるなら、YAMAHAのStage Custom Birchがコストパフォーマンスに優れた選択肢です。吉田氏はRecording Customをライブでの定番セットとして使用していますが、予算を抑えながら近いサウンドを目指すならバーチ材を採用したStage Custom Birchが適しています。20インチのキックドラムと標準的なタムサイズで、バーチ特有の芯のある音色が再現可能です。

吉田氏のサウンドキャラクターをより追求するなら、将来的にはAbsolute Hybrid Mapleへのアップグレードも視野に入れると良いでしょう。このモデルはメイプルとウォルナットのハイブリッドシェル構造により、パワフルでありながら温かみのあるサウンドを実現しています。ライブでの音抜けの良さと録音時の豊かな音色バランスを両立させた仕様となっています。

初期投資を抑えつつ吉田氏のプレイスタイルに近づけるなら、まずはStage Custom Birchセットを基本に、演奏技術を磨くことが重要です。UNCHAINのような疾走感のあるロックサウンドを表現するには、機材選びよりもまず基本的なストロークコントロールとダイナミクスの習得に集中しましょう。PHXのようなフラッグシップモデルは将来の目標として見据えておくと良いでしょう。

比較的安価に音を近づける機材表【UNCHAIN・吉田昇吾】

ライブセットアップについて【UNCHAIN・吉田昇吾】

UNCHAINのドラマー吉田昇吾は、ライブステージでは基本的にセンターバック寄りのポジションに配置されることが多い。バンドのギタリスト谷啓太とベーシスト谷浩彰を前面に出す形でセットされ、特にフェスなどの大型ステージではドラムセットが少し高めの位置に設置される傾向がある。マイキングは、バスドラムとスネアには専用マイクを密着させ、オーバーヘッドは左右対称に2本配置するオーソドックスなスタイルを採用している。

ライブでの音作りにおいては、叩き込むようなパワフルなプレイスタイルに合わせて、マイクの位置も力強く芯のある音を拾えるよう調整されている。特にスネアドラムは、ロック色の強いナンバーでは若干上から被せるように、ファンキーなグルーヴが要求される楽曲では側面寄りにマイクを配置するなど、曲調に合わせた微調整が特徴的である。この細やかな音作りがUNCHAINのダイナミックな演奏を支えている。

代表的なライブ映像の見どころとしては、「FUJI ROCK FESTIVAL」や「RISING SUN ROCK FESTIVAL」などの大型フェスでの演奏が挙げられる。特に「Beautiful Now」や「Wonderful World」などのライブパフォーマンスでは、吉田のダイナミックなドラミングと緻密なタイム感が際立っている。また、バンドメンバー間の絶妙な距離感とアイコンタクトを活かした即興的なセッション展開も、UNCHAINのライブならではの魅力となっている。

総括まとめ【UNCHAIN・吉田昇吾】

UNCHAINのドラマー吉田昇吾は、パワフルでありながら繊細なグルーヴ感を持ち合わせた演奏が特徴的である。ロックからファンク、ジャズ的要素まで多彩なジャンルに対応できる技術と、バンドサウンドに寄り添うアンサンブル能力が彼の音作りの核となっている。

再現のポイントは、シンプルながらもパワフルに鳴るドラムセットのチューニングと、特にスネアの芯のある音色にある。シンバルワークはアクセントとして効果的に使い分け、楽曲の展開に合わせたダイナミクスの使い方が重要だ。多様なグルーヴを表現できる柔軟な演奏技術がUNCHAINのサウンドを支えている。

吉田は機材に依存するよりも、どんな環境でも自分らしい音を出せる演奏力を重視している姿勢が見られる。バンド全体のサウンドへの貢献を第一に考え、楽曲の世界観に合わせた適切な音作りと演奏アプローチを常に模索している点は、あらゆるドラマーにとって参考になる姿勢である。

本記事参照サイト【UNCHAIN・吉田昇吾】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• X (Twitter) Official
• Bass Magazine (Media)
• history.gt (Media)
• 島村楽器 (Media)