【OKAMOTO’S・オカモトレイジ】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

関連記事

【BLUE ENCOUNT・高村佳秀】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

2025.11.02

【Acid Black Cherry・淳士】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

2025.11.04

【Hump Back・みさち】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

2025.10.26

【オカモトレイジ】OKAMOTO’S 始めに

OKAMOTO’Sのドラマー、オカモトレイジはロックを基盤にしながら、ジャズやファンクなどジャンルレスな音楽性を持ち合わせたドラミングが特徴です。パワフルながらも繊細なタッチと複雑なリズムワークで、バンドのグルーヴ感を支えています。

彼のドラミングは基礎力の高さと表現力の豊かさが際立ち、テクニカルな演奏ながらも楽曲の世界観を壊さない絶妙なバランス感覚が評価されています。OKAMOTO’Sの代表曲「Headhunt」や「90’S TOKYO BOYS」では、彼の多彩なビートワークがバンドのダイナミックな音楽性を引き立てています。

オカモトレイジはバンドの音楽的方向性を決める重要な役割を果たしており、ロック、ソウル、ファンクなど様々なジャンルを融合させたOKAMOTO’Sのサウンドの根幹を形成しています。彼のリズム感とグルーヴ感は、バンドの高い演奏力とアンサンブルの質の向上に大きく貢献しています。

YouTubeでオカモトレイジのプレイをチェック → こちら

使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【OKAMOTO’S・オカモトレイジ】

OKAMOTO’Sのドラマーとして活躍するオカモトレイジは、ライブやレコーディング環境に応じて複数のドラムセットを使い分けています。バンド初期からライブで活用するPearlの「MASTERS MAPLE COMPLETE」（22×18/12×9/16×16）はメイプル素材の温かみある音色が持ち味で、バンドサウンドの核となっています。一方、スタジオレコーディングではLudwigの22×14/13×9/16×16メイプルセットを使用し、コントロールされた録音向けのサウンドを追求しています。 映像撮影やコンサートでは、Pearlの「LEGACY MAPLE」（22×18/12×9/16×16）を選択。メイプル素材による豊かな響きとバランスの取れた音色が映像作品との相性が良いとされています。またクラブライブなど小規模な会場では、Tamaの「STAR CLASSIC MAPLE」（22×16/12×8/16×14）を使用。軽量化されたシェル構成で機動力を高めながらも、メイプル材の特徴である豊かな倍音を活かした演奏が可能です。 特筆すべきは、Pearlの「MASTERWORKS」（22×18/10×8/12×9/14×14/16×16）で、バーチとメイプルを組み合わせた特注モデル。バーチの芯のある音とメイプルの温かみを融合させた自身の理想のサウンドを追求したカスタムドラムとして、様々な現場で活躍しています。オカモトレイジはシーンや音楽性に合わせて繊細にドラムセットを選択することで、OKAMOTO’Sの多彩なサウンドを支えています。

使用ドラムセット（シェル）機材表【OKAMOTO’S・オカモトレイジ】

使用スネアドラムの種類と特徴【OKAMOTO’S・オカモトレイジ】

OKAMOTO’Sのドラマー・オカモトレイジは、多彩な音色を使い分ける豊富なスネアコレクションを持っています。メインとして愛用するCanopusのメイプル14×6インチは、しっかりとした芯のある音色と温かみが特徴で、バンド演奏の軸となっています。一方、LudwigのBlack Beautyは、ブラススチール素材で42本スナッピーを装備し、ジャズからロックまで幅広いジャンルで活躍するオールラウンダーとして重宝されています。

TAMAのCOBはブラス素材のパンチが効いた音が特徴で、バンド演奏時の存在感を高めるサブスネアとして使用。同じくTAMAのEarly Americanはデイヴ・グロールからの影響を受けて選んだメイプル素材の深めの14×7インチモデルで、アンバサダーヘッドとの組み合わせにより太くパワフルな音を実現しています。

PearlのReference Pureはオープンで温かみのある音色が魅力のメイプルスネアで、コーテッドヘッドとクリスタルクリアの使い分けにより多様な表現が可能です。TAMAのStarphonicはメイプル素材ながら豊かな倍音と粒立ちの良さが特徴で、アンバサダーヘッドと20本スナッピーの組み合わせにより、繊細な表現からパワフルなバックビートまで幅広く対応できる万能な一本となっています。

使用スネアドラム機材表【OKAMOTO’S・オカモトレイジ】

使用シンバルの構成と種類と特徴【OKAMOTO’S・オカモトレイジ】

OKAMOTO’Sのドラマー、オカモトレイジは主にZildjian Kシリーズのシンバルを愛用しています。ハイハットは14″のK Constantinople（ヴィンテージ感のある温かみのある音色）とK Custom（よりシャープな音色）の2種類を使い分けています。クラッシュシンバルは16″のK Dark Medium Thin、18″のK Custom Dark、そして20″のKを配置。特に大型のクラッシュは豊かな余韻が特徴です。

ライドシンバルにも22″のK CustomとK Constantinopleを使用。K Customは太い芯のある音色で様々な音楽ジャンルに対応できる汎用性があり、K Constantinopleはジャズ演奏に適した深みのある音色が特徴です。彼のセットアップには、音楽性の幅広さが反映されています。

アクセント用としては18″のK Chinaと10″のK Splashを配置。Chinaはトラッシュな音色でダイナミックなアクセントをつけ、小さなSplashはクイックなフレーズで効果的に使用されます。全体的にZildjian Kシリーズで統一されたセッティングは、ヴィンテージ感とモダンさを兼ね備えた彼のプレイスタイルを支えています。

使用シンバル機材表【OKAMOTO’S・オカモトレイジ】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【OKAMOTO’S・オカモトレイジ】

オカモトレイジは演奏の自由度を重視したハードウェア選定をしています。キックペダルには安定感のあるDWの5000シリーズを使用。このペダルは繊細なダイナミクスからパワフルなキック演奏まで対応でき、OKAMOTO’Sのグルーヴィなビートを支えています。同じくDWの5000シリーズハイハットスタンドも採用しており、スムーズなフットワークを可能にしています。

シンバル周りではTAMA STAR HARDWEARのシンバルスタンドとブームスタンドを使用。特にブームスタンドは自在なアングル調整が可能で、彼の複雑なセッティングに対応しています。スネアスタンドもTAMA STAR HARDWEARシリーズで、安定感と細かな調整性を備えています。これらの組み合わせにより、激しいライブパフォーマンスでも安定したセッティングを維持できています。

タム周りではYAMAHA STAGE CUSTOMのタムホルダーを採用。強固な保持力と位置調整の自由度の高さが彼のダイナミックなプレイをサポートしています。また長時間の演奏でも疲れにくいYAMAHA DS550Uのドラムスローンを愛用。これらのハードウェア選定は、オカモトレイジのテクニカルでありながらもグルーヴィなドラミングスタイルを支える重要な要素となっています。

使用ペダル・ハードウェア機材表【OKAMOTO’S・オカモトレイジ】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【OKAMOTO’S・オカモトレイジ】

オカモトレイジは演奏の自由度を重視したハードウェア選定をしています。キックペダルには安定感のあるDWの5000シリーズを使用。このペダルは繊細なダイナミクスからパワフルなキック演奏まで対応でき、OKAMOTO’Sのグルーヴィなビートを支えています。同じくDWの5000シリーズハイハットスタンドも採用しており、スムーズなフットワークを可能にしています。

シンバル周りではTAMA STAR HARDWEARのシンバルスタンドとブームスタンドを使用。特にブームスタンドは自在なアングル調整が可能で、彼の複雑なセッティングに対応しています。スネアスタンドもTAMA STAR HARDWEARシリーズで、安定感と細かな調整性を備えています。これらの組み合わせにより、激しいライブパフォーマンスでも安定したセッティングを維持できています。

タム周りではYAMAHA STAGE CUSTOMのタムホルダーを採用。強固な保持力と位置調整の自由度の高さが彼のダイナミックなプレイをサポートしています。また長時間の演奏でも疲れにくいYAMAHA DS550Uのドラムスローンを愛用。これらのハードウェア選定は、オカモトレイジのテクニカルでありながらもグルーヴィなドラミングスタイルを支える重要な要素となっています。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【OKAMOTO’S・オカモトレイジ】

オカモトレイジは打面のチューニングにこだわり、スネアはタイトに、タムは低めに調整することで特徴的な粒立ちを実現している。スネアには時にムーンジェルを1〜2個使用し、不要な倍音を抑制。特にバラードでは裏側にティッシュペーパーを当てて響きを調整することも。キックはフロントヘッドに小さな穴を開け、内部にフェルトを入れることでアタック感と低域の両立を図っている。

ミックス面では、キックは60〜80Hzの低域を盛り上げつつ、250Hz付近をカットして芯のあるサウンドに。スネアは3〜5kHz帯域を強調して叩いた瞬間のアタック感を出し、中域200〜400Hzをやや抑えることで抜けを確保。ハイハットとシンバルは10kHz以上の高域を適度に持ち上げ、2kHzあたりで存在感を出している。コンプレッサーはキックに強め（4:1〜6:1）、スネアには軽め（2:1〜3:1）の設定を基本としている。

レコーディングとライブでは異なるアプローチを採用。スタジオではドラムの自然な鳴りを大切にし、比較的オープンなチューニングと最小限のミュートで録音後、デジタル処理で調整。対してライブでは明確なアタック感を重視し、スネアにテープやジェルでコントロールを効かせ、タイトなサウンドを目指す。特に「BROTHER」など疾走感のある楽曲では、ゲートをきつめに設定し、残響を抑えたクリアな音作りを心がけている。

比較的安価に音を近づける機材【OKAMOTO’S・オカモトレイジ】

オカモトレイジのパワフルでタイトなドラミングを予算内で再現するには、まずTama Starclassicの代わりにImperial Starシリーズを選ぶことが効果的です。スネアはTama S.L.P G-Mapleの13インチをベースに、チューニングを高めにしてレスポンスの良さを追求すると近づけます。ヘッドはRemoのコーテッドアンバサダーを使用することで、彼の好むアタック感と丸みのある音色が手に入ります。

シンバルに関しては、Zildjianの代わりにK CustomシリーズをイメージしたMeinl Byzanceのエントリーモデルを検討するとコスト削減できます。特に彼が愛用するライドとハイハットは音色の要となるため、ここに予算を集中させ、Meinl ClassicsシリーズのCustom Darkタイプを選ぶと良いでしょう。ドライでコントロールしやすい音色が特徴で、ジャズからロックまで幅広く対応できます。

ペダルはDW 5000の代わりにTama Iron Cobra 200シリーズを使うことで予算を抑えながらも安定したフィーリングを得られます。彼のようなファストでタイトなバスドラムサウンドに近づけるには、ペダルの調整を硬めにし、ビーターの当たる位置を調整することが重要です。ドラムセット全体のチューニングは高めに設定し、ミュートを最小限にすることでレスポンスの良い彼のサウンドに一歩近づくことができます。

比較的安価に音を近づける機材表【OKAMOTO’S・オカモトレイジ】

ライブセットアップについて【OKAMOTO’S・オカモトレイジ】

オカモトレイジはステージ上で広めのスペースを確保し、シンプルかつ機能的なドラムセットを配置する傾向がある。主にVintageLudwigドラムやYAMAHA Recording Customを使用し、フロアタムを左右に配置するセッティングが特徴的。オーバーヘッドマイクは広めに設置され、キックドラムには専用マイクを内部と外部の両方に配置することで、低音の厚みと輪郭をバランス良く捉えている。

スネアドラムには複数のマイクが使用され、上面と下面からサウンドを拾うことでアタック感と広がりを両立させている。ハイハットやシンバルにも繊細なサウンドを捉えるための高感度マイクが個別に設置され、バンドサウンド全体の中でもドラムの存在感を失わないよう配慮されている。レイジの繊細かつダイナミックなプレイスタイルを活かすマイキングが特徴だ。

代表的なライブ映像では、バンドメンバーとの距離感を保ちつつも、視線や表情でコミュニケーションを図る様子が印象的。特に「BROTHER」や「FOOL PROOF」などの楽曲では、緩急自在なグルーヴ感とキレのある細かなフィルインが見どころ。ライブならではの即興的なアレンジや、フロアタム左右の配置を活かした大胆なフレーズ展開など、スタジオ録音とは異なる生々しさと躍動感がOKAMOTO’Sのライブパフォーマンスの魅力となっている。

総括まとめ【OKAMOTO’S・オカモトレイジ】

オカモトレイジの音作りの核は、リズムキープの正確さと同時に遊び心あるダイナミクスの表現にある。ジャズやソウル、ファンクなど多様なジャンルのルーツを持ちながら、独自のグルーヴを生み出すプレイスタイルは多くのミュージシャンから支持されている。

再現ポイントは、ビンテージドラムの響きを活かした温かみのあるサウンド。特にスネアはチューニングとミュート具合にこだわり、シンバルはダーク系の音色を好んで選択。セットアップはシンプルながらも自分の音楽性に合わせて最適化されている。

何よりも「機材に依存しない姿勢」が特徴的で、どんな環境でも自分らしい音を出せる技術を重視。楽器自体よりも「どう叩くか」の表現力にフォーカスし、テクニックと感性のバランスを大切にしている点が、彼のドラミングの本質といえる。

本記事参照サイト【OKAMOTO’S・オカモトレイジ】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• DRUMS MAGAZINE
• Pioneer DJ (Official Media)
• Red Bull (Media)
• DRUMS MAGAZINE