【GO!GO!7188・ターキー】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

【ターキー】GO!GO!7188 始めに

ターキーは、1998年に結成された3ピースガールズバンド「GO!GO!7188」のドラマーとして活躍しました。パンクロックからロカビリー、ブルースまで幅広いジャンルを融合させた彼女のパワフルかつ安定感のあるドラミングは、バンドのサウンドを力強く支える要素でした。

特に「こうもり」や「あふれる」などの代表曲では、シンプルながらもキレのあるビートと緩急を活かした演奏スタイルが際立ちます。バンドの特徴である激しいパートと叙情的なパートの行き来をドラムで見事に表現し、ユウのギターとアッコのベースとともに絶妙なアンサンブルを築いていました。

GO!GO!7188は多彩な音楽性を持つバンドでしたが、その基盤にはターキーの力強くもグルーヴ感あふれるドラミングがありました。独特のボーカルワークや歌詞の世界観とともに、彼女のリズムワークはバンドの個性を形作る重要な要素だったと言えるでしょう。

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使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【GO!GO!7188・ターキー】

GO!GO!7188のドラマー・ターキーが初期に愛用していたのはTAMA STARCLASSICで、22×16/12×8/16×16サイズ構成のバーチ材を使用。このドラムセットは彼女のパワフルかつ正確なプレイスタイルを支える基盤となりました。一方、レコーディングでは音の精度を重視してYAMAHA Recording Customを好んで使用し、同じくバーチ材で22×16/12×8/16×16のサイズ構成を採用していました。

より太く温かみのある音を求める場面ではMAPEX Saturnを選択し、メイプル/ウォルナットの混合シェルに22×18/12×9/16×16というやや大きめのサイズ構成を活用。また、ライブパフォーマンスではTAMA Superstarを使うこともあり、メイプル材の22×16/10×8/12×9/16×16構成で幅広い表現力を発揮していました。

パワフルなサウンドが必要な場面ではPearl Masters Premiumを使用。22×18/12×9/16×16サイズのメイプル材によって、GO!GO!7188の迫力あるロックサウンドを支える重厚な低音と鋭いアタックを実現していました。ターキーは楽曲やシチュエーションに合わせて、これらのドラムセットを使い分けることで、バンドの多彩な音楽性を表現していたのです。

使用ドラムセット（シェル）機材表【GO!GO!7188・ターキー】

使用スネアドラムの種類と特徴【GO!GO!7188・ターキー】

GO!GO!7188のドラマー「ターキー」は、メインスネアとしてPearlのSD-365Cを愛用していました。14×6.5インチのスティール製で、レモラフコートヘッドとスチール製スナッピー20本を組み合わせることで、パンキッシュなサウンドに欠かせない明瞭なアタックと適度なサスティンを実現。バンドのエネルギッシュな楽曲に最適な定番モデルでした。

サブスネアとして使用していたのはPearlのPROFESSIONALシリーズ（メイプル14×5.5インチ）とBRASSモデル（ブラス14×6.5インチ）。メイプル製は温かみのある中音域を提供し、リモヘッドと20本スナッピーの組み合わせで柔らかさとシャープさを両立。一方ブラス製はアンバサダーヘッド×スチールスナッピーにより、華やかな倍音と輝きのある音色を出していました。

特殊なモデルとしてPearlのPiccolo snare（バーチ13×3インチ）も使用し、コーテッドヘッドと特注スナッピーで高音域を強調。また初期にはキョーリツのUMP-X50S（バーチ14×5インチ）、ライブではSonorのSignature Series（メイプル14×5インチ）も使い分け、楽曲によってピンストライプヘッドとカスタムスナッピーで太いサウンドやアタックの強いパワフルな音色を作り出していました。

使用スネアドラム機材表【GO!GO!7188・ターキー】

使用シンバルの構成と種類と特徴【GO!GO!7188・ターキー】

GO!GO!7188のドラマー、ターキーはZildjianシンバルを愛用しています。ハイハットには14″のK Constantinopleを使用し、中音域が豊かで繊細な音色を活かしたテクニカルなプレイを展開。ライドシンバルも同シリーズの20″モデルで、温かみのあるロードサウンドが女性ボーカルとギターの音を引き立てています。

クラッシュシンバルは多彩なラインナップを駆使し、16″のA Customで明るくパワフルな音色を、17″のK Customでは暗めで芯のある音色を表現。さらに15″のAシリーズをオールラウンドに活用しています。18″のEFXはエフェクティブな風切り音で独特なアクセントを生み出しています。

アクセント用には10″のA Custom Splashを配置し、明るく鋭い音色で楽曲に彩りを添えています。さらに18″のK Chinaをセットアップに加え、ダークでドライな音色を効果的に使用。これらの多様なシンバル構成により、ロックからポップ、パンクまで幅広いジャンルをカバーする柔軟な音作りを実現しています。

使用シンバル機材表【GO!GO!7188・ターキー】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【GO!GO!7188・ターキー】

GO!GO!7188のターキーは、TAMAのハードウェアを愛用しています。キックペダルは高速プレイに適したSpeed Cobraを主に使用し、時にはIron Cobraも併用。特に疾走感のある楽曲では、Speed Cobraの滑らかな操作性が彼女の力強いキック音を支えています。ダブルペダルではなく、シンプルな構成で力強いビートを刻んでいます。

ハイハットスタンドはHS-80Wを使用し、レスポンスの良さを活かした繊細なハイハットワークが可能に。シンバルスタンドにはHC83BWを採用し、激しいライブパフォーマンスでも安定したセッティングを維持。スネアスタンドのSS-900は、彼女の特徴的なリムショットをしっかりとサポートしています。

タムはHTW739Wホルダーで自由度の高いセッティングを実現し、長時間のライブでもDS-840ドラムスローンの快適な座り心地によって安定したプレイが可能です。TAMAのハードウェアの信頼性と耐久性は、彼女の激しいプレイスタイルと完璧にマッチしています。

使用ペダル・ハードウェア機材表【GO!GO!7188・ターキー】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【GO!GO!7188・ターキー】

GO!GO!7188のドラマー・ターキーは、TAMAの機材を愛用していました。キックペダルにはSpeed Cobraを使用し、その滑らかな操作性と高速プレイへの対応力が彼女のダイナミックなドラミングを支えていました。バックビートの効いた曲でもIron Cobraの安定した踏み心地で、力強いキック音を生み出していたことも特徴的です。

ハードウェア面では、HS-80Wハイハットスタンドのレスポンスの良さが、彼女の繊細なハイハットワークに貢献していました。またHC83BWシンバルスタンドの高い安定性により、激しいライブパフォーマンスでもシンバルセッティングが崩れることなく、HTW739Wタムホルダーのセッティング自由度の高さが彼女の演奏スタイルに合わせたドラムセットの構築を可能にしています。

長時間のライブでも体力を維持できるよう、DS-840ドラムスローンを使用し、快適な座り心地を確保。SS-900スネアスタンドのしっかりとしたホールド感は、彼女の独特のスネアワークを支える重要な要素となっていました。これらTAMA製ハードウェアの組み合わせが、ターキーのパワフルかつ繊細な演奏を支える基盤となっていたのです。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【GO!GO!7188・ターキー】

ターキーのドラムサウンドは、パンキッシュながらも力強さを持ち合わせている点が特徴的です。スネアは打面を比較的高めのテンションで張り、裏面はやや緩めに調整することで、芯のあるアタック感と適度な余韻を両立させています。タムには打面側にムーンジェルを1〜2個配置し、特に「こいのうた」のようなミドルテンポの楽曲では不要な倍音を抑制。バスドラムは内部にフェルトパッドを設置し、80〜100Hz帯域の低音の粒立ちを確保しつつ、200Hz付近を若干持ち上げることでGO!GO!7188特有のドライブ感を演出しています。

ミックス面では、スネアに400Hz付近を+3dB程度ブーストし、5kHz前後のアタック感を強調するEQ処理を施しています。ハイハットとシンバルは8kHz以上を適度に持ち上げ、ステレオイメージの左右に配置。コンプレッションはアタックを10ms前後、リリースを100〜200ms程度に設定し、「あなたの腕の中」などの激しい楽曲ではスレッショルドを低めに設定することで、一定のダイナミクスを保ちながらもパンキッシュなタイトさを実現しています。

ライブとレコーディングでは異なるアプローチが見られます。ライブではスネアのリム周辺を多用し、アタック音を強調。特に「サバンナの女王」などアップテンポな楽曲では、シンバルのオーバーヘッドマイクの距離を近めに設定してダイレクト感を重視します。一方レコーディングでは、バスドラムのフロントヘッドを外して内部にマイクを設置し、60Hz付近の低域を確保。スネアには下からもマイクを設置し、ワイヤー音と胴鳴りのバランスを繊細に調整することで、アルバム「サンデー！」以降の洗練されたサウンドを確立しています。

比較的安価に音を近づける機材【GO!GO!7188・ターキー】

GO!GO!7188のターキーサウンドに近づけるなら、まずはヴィンテージ調のドラムセットがおすすめです。手頃な価格帯ではPacific Drums PDPシリーズや Pearl Exportシリーズが、彼女のパワフルかつメロディアスな演奏スタイルを表現しやすいでしょう。スネアはパールのSensitone Steelのような明るく芯のある音が特徴的な製品が、ターキーの力強いバックビートを再現するのに適しています。

シンバル選びでは、中価格帯のZildjian A CustomやSabian AAシリーズが彼女の繊細かつパワフルなシンバルワークに近い音色を実現できます。ハイハットはやや厚めで歯切れの良い音がGO!GO!7188の楽曲にマッチするため、Zildjian New Beatのようなモデルが代用品として優れています。バスドラムは適度な張りと芯のある音作りを心がけると、パンクとロックを融合させた彼女の独特なグルーヴ感が表現しやすくなるでしょう。

ペダルに関しては、Pearl P-930やTama Iron Cobraといった中価格帯の製品でも十分ターキーのキレのあるフットワークを表現できます。彼女の特徴であるタイトでありながらも遊び心のあるドラミングは、機材そのものよりもチューニングとプレイスタイルの工夫で大きく近づけることが可能です。機材投資を最小限に抑えつつ、ターキーらしい鮮やかなドラミングを目指すなら、まずはスネアとシンバルから優先的に揃えていくのが効果的でしょう。

比較的安価に音を近づける機材表【GO!GO!7188・ターキー】

ライブセットアップについて【GO!GO!7188・ターキー】

GO!GO!7188でドラムを担当していたターキーは、ステージ上での配置は基本的に中央奥に位置することが多く、ドラムセットはシンプルながらも力強いビートを刻むのに最適化されていた。彼女のドラムセットは比較的コンパクトで、オーバーヘッドマイクと共にスネアやバスドラムには単体マイクが設置され、パンキッシュかつタイトなサウンドを実現していた。ユウとアッコの激しい演奏とのバランスを取るために、音量設定にも細心の注意が払われていた。

マイク位置に関しては、ターキーはボーカルマイクを顔の高さに調整し、歌いながらの演奏時にも無理なく歌える位置に設置する傾向があった。バックボーカルとしての役割も担っていたため、ドラム演奏中でもボーカルラインに参加できるようマイクスタンドはドラムセットの前方に伸びる形で配置されることが特徴的だった。ライブではコーラスワークも重要な要素として細部まで計算されていた。

代表的なライブ映像では、「こいのうた」や「浮舟」などの演奏時にターキーのダイナミックなドラミングが見どころとなっている。特に彼女の力強いフットワークとタイトなリズムキープは、3ピースバンドの音を支える重要な役割を担っていた。また、MCでの軽快なトークや笑顔も、バンドの親しみやすい雰囲気づくりに一役買っており、ライブの盛り上がりに貢献していた点も特筆すべき特徴だ。

総括まとめ【GO!GO!7188・ターキー】

ターキーのドラミングの核は、ロックンロールのビートを基盤としながらも、パンクやスカといった多様なジャンルを取り入れた柔軟性にある。シンプルながらも力強いバックビートと、曲の展開に合わせた細かなフィルインやアクセントが特徴的だ。

音作りの再現ポイントは、乾いた鋭いスネアサウンドと軽快なシンバルワークにある。特にハイハットとライドシンバルの繊細なタッチは、バンドのグルーヴ感を支える重要な要素となっている。ドラムセットは比較的スタンダードなものを使用し、過度な装飾よりも基本に忠実なセッティングを心がけている。

ターキーのプレイスタイルは機材への依存度が低く、むしろ自身のグルーヴ感と表現力を重視している点が特筆される。GO!GO!7188の楽曲が持つエネルギッシュさと遊び心を表現するためには、テクニックだけでなく、バンドメンバーとの呼吸や楽曲理解といった音楽的センスがより重要なのである。

本記事参照サイト【GO!GO!7188・ターキー】

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