【花冷え。・チカ 】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

【チカ】花冷え。 始めに

チカは、2018年結成の4人組バンド「花冷え。（はなびえ）」のドラマーとして活動している女性ミュージシャンです。エネルギッシュかつ緻密なドラミングでバンドのサウンドを支え、彼女の鋭いビートと多彩なリズムパターンは、花冷え。の楽曲に重要な推進力を与えています。

花冷え。は「原宿系デスボイス」と称されるジャンルを確立し、メタルコアを基調としながらJ-POPやアニソンなど日本的要素を融合させた独自の音楽性で注目を集めています。チカのテクニカルなフットワークとブラストビートは、楽曲の激しい展開と対照的なポップなメロディを支える重要な要素となっています。

代表曲「We love sweets」などでは、彼女のダイナミックレンジの広いプレイが際立ち、重厚なバスドラムと繊細なシンバルワークの対比がバンドのカオティックな魅力を引き立てています。花冷え。の国内外での人気上昇とともに、チカの技術力の高さも多くのドラマーから注目されています。

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使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【花冷え。・チカ】

花冷え。のドラマーであるチカは、主にPearlのドラムを使用しています。特にライブでの激しい演奏スタイルに合わせて、Reference Fusionを愛用しており、バーチとマホガニーの組み合わせによるパワフルで温かみのある音色が特徴です。22×18のバスドラム、10×7と12×8のタムタム、14×14と16×16のフロアタムという構成で、ハードコアバンドとしての激しさを表現しています。 また、スタジオレコーディングでは、Masters Maple Completeのメイプルシェルを使用することもあり、バランスのよい鳴りと豊かな表現力を活かして繊細なニュアンスも表現しています。さらに、特別な公演やMV撮影では、カスタムシェルのハイエンドモデルであるMasterworksや、クリアでナチュラルな音色が特徴のReference Pureを状況に応じて選択。Pearlの多彩なラインナップを使いこなし、バンドの幅広い音楽性を支えています。

使用ドラムセット（シェル）機材表【花冷え。・チカ】

使用スネアドラムの種類と特徴【花冷え。・チカ】

「花冷え。」のドラマー・チカの使用スネアドラムは、主にメタル系を好んで使用しています。メインとして愛用しているPearlの「Metal Snare」（スティール、14×5.5）は、コーテッドヘッドと20本スナッピーの組み合わせで、メタリックな強い音色を実現し、バンドのヘヴィサウンドを支えています。 サブとして、Tamaの「Starphonic Brass」（14×6）は太く抜けの良い音色で、よりウォームなトーンが必要な楽曲で活躍。Pearlの「Sensitone Premium Steel」（14×5）はクリアなアタック感が特徴で、繊細な表現が求められる場面で使用されています。 また、Pearlの「RBH1445」（ブラス、14×5）はパワードットヘッドとの相性が良く、バランスの取れた鳴りを提供。Tamaの「Starphonic Stainless Steel」（14×6）はクリアヘッドと組み合わせることで煌びやかな高音を生み出し、楽曲の表情付けに貢献しています。

使用スネアドラム機材表【花冷え。・チカ】

使用シンバルの構成と種類と特徴【花冷え。・チカ】

花冷え。のドラマー・チカは、重厚かつ繊細なメタルコアサウンドを支えるためにZildjian K Customシリーズを中心としたセットアップを採用しています。15″のK Custom Hi-hatはダークながら明るさも併せ持ち、バンドの複雑なリズムワークを支えています。クラッシュには18″のK Custom Darkと19″のK Custom Hybridを使い分け、前者は濃密で複雑な倍音を生み出し、後者は力強さと繊細さを両立させています。20″のK Custom Rideはクリアなピンポイント音でテクニカルなフレーズを表現し、19″のK Custom Chinaがアグレッシブなアクセントを加えています。さらに10″のK Custom Splashと8″と10″のFXスタックを組み合わせることで、激しくも表情豊かなパフォーマンスを実現しています。

使用シンバル機材表【花冷え。・チカ】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【花冷え。・チカ】

花冷え。のドラマーであるチカの演奏を支えるPearlハードウェアは、彼女の激しいプレイスタイルに最適化されています。ダブルキックの要となるDemon Drive P-3002Dは精密な設計により高速連打を可能にし、疾走感のあるメタルコアサウンドを実現。バックアップとして使用するEliminatorペダルはカスタマイズ性に優れ、彼女の好みに合わせた調整が可能です。H-2000ハイハットスタンドは反応性に優れ、細かいニュアンスを表現でき、CLH-1000シンバルスタンドはブーム機能で理想的な配置を実現しています。S-2000スネアスタンドは激しい叩き込みにも安定性を保ち、TH-1030Iタムホルダーで確実な固定を実現。D-1000SPスローンが長時間の演奏でも快適さを提供し、全体をRP-2000ラックで統一感ある配置にまとめています。

使用ペダル・ハードウェア機材表【花冷え。・チカ】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【花冷え。・チカ】

花冷え。のドラマーであるチカの演奏を支えるPearlハードウェアは、彼女の激しいプレイスタイルに最適化されています。ダブルキックの要となるDemon Drive P-3002Dは精密な設計により高速連打を可能にし、疾走感のあるメタルコアサウンドを実現。バックアップとして使用するEliminatorペダルはカスタマイズ性に優れ、彼女の好みに合わせた調整が可能です。H-2000ハイハットスタンドは反応性に優れ、細かいニュアンスを表現でき、CLH-1000シンバルスタンドはブーム機能で理想的な配置を実現しています。S-2000スネアスタンドは激しい叩き込みにも安定性を保ち、TH-1030Iタムホルダーで確実な固定を実現。D-1000SPスローンが長時間の演奏でも快適さを提供し、全体をRP-2000ラックで統一感ある配置にまとめています。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【花冷え。・チカ】

花冷え。のチカは、メタルコアサウンドの要となる緻密なドラミングにおいて独自のチューニングを確立している。スネアは打面を高めに張り、裏面はやや緩めに調整することでアタックと抜けの良さを両立。特にブラストビート時は打面にムーンジェルを1〜2枚配置し、不要な倍音を抑制。タムはジャズ的な音色の広がりと金属的なエッジを共存させるため、打面は中高音域が強調されるよう均一に張り、裏面はやや緩めにセッティングしている。

ミックス面では、スネアに対し200Hz付近をカットし、4〜6kHz帯域をブーストして金属的な「カキン」というアタック感を強調。バスドラムは60Hz付近を強調しつつ、4kHzのアタック感をわずかに持ち上げ、ゲート処理で不必要な残響を徹底的に抑制。特徴的なのがオーバーヘッドの処理で、10kHz以上を持ち上げてシンバルの輝きを保ちつつ、3kHz帯域を絞ることでハイハットとシンバルの分離感を向上させている。

レコーディングとライブでは異なるアプローチを採用。スタジオ録音では各パーツの分離感を重視し、微細なダイナミクス処理を施す一方、ライブではアタック感と音圧を優先。特にブラストビート多用時はスネアのゲート処理を強めに設定し、タイトな音像を維持。また、花冷え。特有のヘヴィでありながらメロディアスな楽曲構成に合わせ、ライブではオーバーヘッドの高域を若干抑えめにEQし、バンドサウンド全体とのバランスを取りながらも、チカの繊細かつアグレッシブなプレイスタイルを前面に押し出している。

比較的安価に音を近づける機材【花冷え。・チカ】

花冷え。のチカさんのドラムサウンドに近づけるには、Pearl Reference シリーズをベースにした選択がおすすめです。予算を抑えるなら、Pearl Decade Maple やExport シリーズでもメイプルシェルを活かした調整で近い音作りが可能です。シェルの深さはスネアが14×6.5インチ程度、タムは比較的浅めの構成を意識すると良いでしょう。

シンバルに関しては、Zildjian A Custom シリーズの明るく洗練された音色が彼女のプレイスタイルと相性が良いですが、Paiste 2002やMeinl Byzanceの中から選んでも近づけられます。特にクラッシュは明るく抜けの良い18〜19インチクラスを選び、ハイハットは14インチで歯切れの良いものがメタルコアサウンドに合います。

ツインペダルに関しては、Pearl Eliminator や比較的手頃なTama Iron Cobraでも十分対応可能です。チューニングでは、スネアはやや高めで張りのある音作り、タムは中低域を意識した調整が重要です。ミュートやジェルなどを使って余計な倍音を抑え、タイトで力強いサウンドに近づけましょう。

比較的安価に音を近づける機材表【花冷え。・チカ】

ライブセットアップについて【花冷え。・チカ】

花冷え。のドラマーであるチカは、メタルコアバンドのステージ配置において通常右側後方に位置し、他のメンバーと視線を合わせやすいセッティングを好む傾向にある。ドラムセットはパール社製の機材を使用し、特にアグレッシブなフットワークに対応したダブルペダルを採用している。また、マイクは主にキックドラムとスネア、オーバーヘッド用に配置され、生音の迫力とタイトさを重視している。

ライブパフォーマンスでは、彼女のドラミングは必要最低限の無駄のないセットアップが特徴的である。シンバル構成はクラッシュとライドを中心にシンプルに配置されており、激しい楽曲でのブラストビートやポリリズムを正確に刻むための工夫が見られる。特にマイク設定においては、各パーツの音色を明確に分離させるよう調整され、ミックス時の明瞭さを重視している。

代表的なライブ映像では、高速ツインペダルのテクニックと安定したグルーヴ感を両立させる演奏スタイルが見どころとなっている。特に「GIRL’S RIOT」などの楽曲では、激しいヘッドバンギングを行いながらも安定した演奏を維持する技術が光る。また、バンドの特徴である「原宿系メタルコア」の世界観を体現するビジュアルと、精密なドラミングの対比も注目ポイントである。

総括まとめ【花冷え。・チカ】

花冷え。のドラマー・チカは、”ハラジュククオリティ”とも称される独自の世界観をドラムでも表現。ハイスピードかつ緻密なブラストビートや多彩なリズムパターンを駆使し、バンドのハードコア・メタルコアの楽曲を強力に下支えしている。その正確で力強いプレイスタイルは、楽曲の攻撃性と壮大さを同時に引き立てている。

彼女の音作りにおいて特徴的なのは、パールドラムの太く芯のあるキックサウンドとシャープなスネアドラム。特にフットワークの効いたダブルペダルワークは注目すべき点で、ブラストビートでもクリアな音像を保ちながら高速連打を実現している。また、アクセントとなるシンバルワークも洗練されており、バンドサウンドに適した輝きと歯切れの良さがある。

チカのドラミングの魅力は、機材のブランド価値に依存せず、自身のプレイスタイルで音楽性を表現する姿勢にある。テクニカルな面だけでなく、花冷え。独特の世界観に寄り添うグルーヴ感覚と表現力を持ち合わせており、そのバランス感覚こそが彼女の真価だろう。どんな機材でも自分らしさを発揮できるドラマーとして、今後も注目されている。

本記事参照サイト【花冷え。・チカ】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• Pearl Drums Official Site
• Wikipedia
• TOKION (Media)
• Cocotame (Media)