【B’z・シェーン・ガラース（サポート）】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

【シェーン・ガラース（サポート）】B’z 始めに

カナダ出身のドラマー、シェーン・ガラースは1997年から長きにわたりB’zのサポートドラマーを務めてきた実力者です。パワフルかつ正確無比なプレイスタイルで知られ、特に16分音符のダブルバスドラムの高速連打などテクニカルな演奏が特徴的です。

B’zの楽曲「LOVE PHANTOM」や「ultra soul」などの代表曲では、緻密なタイム感と躍動感あるグルーヴ感でバンドのロックサウンドを支えています。彼のプレイは単なるビートキープに留まらず、曲の情感を高める重要な役割を果たしています。

ヘヴィロックからファンク、バラードまで幅広いジャンルに対応できる技術と音楽性を持ち、B’zの多彩な音楽性を表現するのに不可欠な存在となっています。松本孝弘（ギター）と稲葉浩志（ヴォーカル）のデュオバンドであるB’zにおいて、ライブパフォーマンスの要として長年その地位を確立しています。

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使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【B’z・シェーン・ガラース（サポート）】

B’zの長年のサポートドラマーとして活躍しているシェーン・ガラースは、主にPearl社のドラムを愛用しています。彼の代表的なセットアップとして、Masters Customシリーズを使用することが多く、22×18インチのバスドラム、10×8/12×9インチのタムタム、14×12/16×14インチのフロアタムというサイズ構成を好んでいます。このメイプル素材のシェルは、パワフルでありながら粒立ちの良いサウンドを実現しています。 また、Reference Seriesも頻繁に使用しており、特に熱処理を施した高級メイプルによる豊かな低音と明瞭な高音が特徴です。ライブではMasters MCX Maple Custom Seriesも採用し、22インチバスドラムと共に16×16インチのフロアタムを配置することで、より太いバックビートを生み出しています。 近年ではReference PureやMMP Masters Maple Premiumなども使い分け、曲調に合わせて音色をコントロール。特にMusic City Customはアメリカ製ハンドクラフトの繊細なサウンドを、Masterworksはメイプルとマホガニーのハイブリッド構造による複雑な音色特性を活かして、B’zの幅広い音楽性に対応しています。

使用ドラムセット（シェル）機材表【B’z・シェーン・ガラース（サポート）】

使用スネアドラムの種類と特徴【B’z・シェーン・ガラース（サポート）】

シェーン・ガラースはB’zのサポートドラマーとして、Pearl製スネアを複数使い分けています。初期ライブではBearing Edgeを使用し、ライブの基本となる音を確立。Sensitone Eliteはブラススチール製で力強い金属的なアタックが特徴です。ツアーでは主にメイプル製のReference Pure (14×5.5)を愛用し、コーテッドヘッドと20本スナッピーの組み合わせで太く芯のある音を実現。DINOSAUR TOURでは深胴のB.O.W. (14×8)ブラスシェルを採用し、パワードットヘッドと合わせることで低音の豊かさとアタックの明瞭さを両立。近年のUNITE #02ではMMX (14×6.5)メイプルを使用し、温かみのあるウッドサウンドながらもロックサウンドに必要な切れ味を持たせています。

使用スネアドラム機材表【B’z・シェーン・ガラース（サポート）】

使用シンバルの構成と種類と特徴【B’z・シェーン・ガラース（サポート）】

B’zのサポートドラマーを務めるシェーン・ガラースは、ZildjianとSabianの両ブランドを組み合わせた多彩なシンバルセットアップを採用しています。ハイハットには15″のSabian Legacyを使用し、温かみのある基本的なビートを刻みます。クラッシュシンバルは、ダークでヴィンテージ感あふれる18″と19″のZildjian HH Vintageと、より明るく爆発的な音色の18″Sabian HHX X-Plosionを組み合わせています。ライドシンバルには、明確なスティックレスポンスが特徴の21″Zildjian HH Raw Bell Dryと、より豊かな倍音を持つ22″Zildjian HHを使い分け、楽曲の雰囲気に合わせて選択しています。さらに、20″Sabian Novo Chinaでアクセントを加え、10″Sabian AAX Splashで繊細なニュアンスを表現するなど、ロックからポップスまで幅広いB’zの楽曲に対応できる多様性を備えたセッティングとなっています。

使用シンバル機材表【B’z・シェーン・ガラース（サポート）】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【B’z・シェーン・ガラース（サポート）】

B’zのサポートドラマーとして活躍するシェーン・ガラースは、Pearlのハードウェアを愛用しています。キックドラムには、ツインチェーン採用のフラッグシップモデル「Demon Drive」ダブルペダルを使用。その精密な踏み心地と高速なレスポンスは、B’zの疾走感あるロックサウンドを支える重要な要素となっています。 ハイハットには同じく「Demon Drive」ハイハットスタンドを採用し、繊細なフットワークを可能にしています。セッティングの安定性を重視し、スネアスタンドにはS2000、シンバルスタンドにはB1000を配置。タムはTH1000ホルダーで固定し、音の抜けを確保しています。 長時間のライブでも快適に演奏できるよう、D1000ドラムスローンを使用。また、強固なセッティングを可能にするDR-501ラックを導入し、激しいプレイスタイルにも対応できる環境を整えています。バックラインのニーズにも柔軟に対応できる構成が特徴です。

使用ペダル・ハードウェア機材表【B’z・シェーン・ガラース（サポート）】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【B’z・シェーン・ガラース（サポート）】

B’zのサポートドラマーとして活躍するシェーン・ガラースは、Pearlのハードウェアを愛用しています。キックドラムには、ツインチェーン採用のフラッグシップモデル「Demon Drive」ダブルペダルを使用。その精密な踏み心地と高速なレスポンスは、B’zの疾走感あるロックサウンドを支える重要な要素となっています。 ハイハットには同じく「Demon Drive」ハイハットスタンドを採用し、繊細なフットワークを可能にしています。セッティングの安定性を重視し、スネアスタンドにはS2000、シンバルスタンドにはB1000を配置。タムはTH1000ホルダーで固定し、音の抜けを確保しています。 長時間のライブでも快適に演奏できるよう、D1000ドラムスローンを使用。また、強固なセッティングを可能にするDR-501ラックを導入し、激しいプレイスタイルにも対応できる環境を整えています。バックラインのニーズにも柔軟に対応できる構成が特徴です。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【B’z・シェーン・ガラース（サポート）】

シェーン・ガラースは、B’zのサポートドラマーとして高い評価を得ているが、そのサウンドメイクには独自の工夫がある。スネアは高めにチューニングされ、打面にはやや強めの張りを持たせ、裏面はやや緩めに設定。特にロック調の楽曲では、スネアの縁にムーンジェルを1〜2箇所配置し、不要な倍音を抑制しながらもアタック感を損なわないよう調整している。タムはフロアタムの打面に薄手のテープを貼ることで、低域の豊かさを保ちながらも鳴りすぎを防いでいる。

ミックス処理においては、スネアに200Hz付近をわずかにブーストし、3.5kHz周辺を強調することで、力強さとクリアさを両立させている。キックドラムは60Hz前後の超低域を適度に確保しつつ、4kHz帯域を持ち上げてアタック感を強調。タイトなサウンドを実現するためゲートは比較的短めのリリースタイムに設定され、コンプレッションもアタック10ms、リリース100ms程度の設定で全体の一体感を高めている。空間的には、ハイハットは若干右、ライドは右寄りに定位させるのが特徴だ。

ライブとレコーディングでは異なるアプローチを採用している。レコーディングではより精密なミキシングを行い、各楽器の分離感を重視。特にB’zの楽曲では、松本孝弘のギターと稲葉浩志のボーカルを引き立てるため、ドラムは80-100Hzの低域と2-4kHzの中高域にフォーカスしたEQを施している。一方ライブでは、会場の響きを考慮して若干アタック重視のセッティングとなり、キックの低域は増強され、スネアはより鋭いカット感を出すために1.2kHz周辺も強調。客席後方まで届く力強いドラムサウンドを実現している。

比較的安価に音を近づける機材【B’z・シェーン・ガラース（サポート）】

シェーン・ガラースのパワフルで正確なプレイを目指すなら、Pearl Reference シリーズに近いサウンドが得られる Pearl Decade Maple（15〜20万円台）がコストパフォーマンスに優れています。彼の特徴的な太いスネアサウンドには、Pearl Sensitone スネア（3〜5万円）が手頃な選択肢となり、深めのサイズを選ぶことでより近づけられるでしょう。

シンバルについては、Sabian HHX や AAX シリーズの代わりに、同メーカーの XSR シリーズ（2〜3万円/枚）を選ぶと予算を抑えながらも洗練された音色が得られます。特にライドシンバルは彼のリズムキープに欠かせない要素なので、クリアなピンポイントが出るモデルを選びましょう。

フットワークの鍵となるペダルは、Pearl Eliminator シリーズのエントリーモデル（1.5〜2万円）でもスムーズな踏み心地が得られます。タムやバスドラムのチューニングは少し低めに設定し、適度なミュートを施すことで、彼の特徴である「タイトで芯のある音」に近づけることができるでしょう。

比較的安価に音を近づける機材表【B’z・シェーン・ガラース（サポート）】

ライブセットアップについて【B’z・シェーン・ガラース（サポート）】

シェーン・ガラースは、B’zのサポートドラマーとして長年活動しており、そのステージセットアップは大型アリーナやドームに最適化されている。基本的にステージ後方中央に配置され、高さを確保したドラムライザー上でプレイすることが多い。複数台のタムと2つのバスドラムを使用した大型セットアップが特徴で、銀色や黒を基調としたパールドラムスを愛用している。

マイクセッティングは、各タムに個別マイクが配置され、バスドラム内部にもマイクが設置されている。オーバーヘッドマイクは2本使用し、ハイハットやライドシンバルの繊細な音色も確実に拾う配置となっている。ボーカルとのコミュニケーションのためのトークバックマイクも備えており、サイドフィルやアンビエントマイクを活用した立体的な音作りがされている。

代表的なライブ映像では「ultra pleasure」や「DINOSAUR」ツアーなどでの彼の正確無比なグルーヴと超絶テクニックが見どころ。特にソロパートでは、両手両足を駆使した複雑なフレーズや、スピード感あふれるダブルバスドラムのフットワークが特徴的。タムを多用した印象的なフィルインと、稲葉浩志の歌唱に寄り添いつつも力強くサポートするバックビートが絶妙なバランスを形成している。

総括まとめ【B’z・シェーン・ガラース（サポート）】

シェーン・ガラースはB’zの長年のサポートドラマーとして、パワフルかつ精密なプレイで音楽性を支えている。彼のドラミングの核は、ロックの重厚さと繊細なダイナミクスの両立にあり、高いテクニックと的確なグルーヴ感で楽曲の骨格を形作っている。

ガラースのサウンド再現には、力強い低音が特徴のキックドラム、シャープでクリアなスネアサウンド、そして歯切れの良いシンバルワークが鍵となる。特にライブでは、パールのドラムセットとペイステのシンバルを組み合わせたセッティングで、B’zのロックサウンドに最適な音作りを実現している。

注目すべきは彼の姿勢で、機材へのこだわりを持ちつつも、本質的には演奏技術と音楽性を重視している点だ。どんな環境でも一定のクオリティを発揮できる適応力と、B’zの楽曲に寄り添いながらも個性を失わないバランス感覚が、長年サポートドラマーとして活躍できている理由といえるだろう。

本記事参照サイト【B’z・シェーン・ガラース（サポート）】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• BARKS
• Wikipedia
• Drums Magazine
• Real Sound
• Pearl Drums