【LUNA SEA・真矢】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

【真矢】LUNA SEA 始めに

LUNA SEAのドラマー真矢は、日本のロックシーンを代表する技術派ドラマーとして知られています。彼の特徴は、正確なタイミング感覚とダイナミックなプレイスタイルにあり、複雑なリズムパターンと力強いビートを融合させた演奏で定評があります。

真矢のドラミングは、LUNA SEAの楽曲において骨格となる重要な役割を果たしています。特に「ROSIER」や「STORM」といった代表曲では、緻密なタイムキープと豪快なフィルインの絶妙なバランスが楽曲の躍動感を生み出しています。

Pearl製ドラムを愛用し、精密なセッティングにこだわる真矢は、視覚的にも印象的なパフォーマンスを行います。LUNA SEAのプログレッシブな音楽性と壮大な世界観を支える屋台骨として、彼の卓越したドラミングは不可欠な要素となっているのです。

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使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【LUNA SEA・真矢】

LUNA SEAのドラマー真矢は、主にPearlのドラムセットを愛用している。メインとして中心的に使用しているのはMasterworksシリーズの22×16/12×8/14×14/16×16構成（メイプル/マホガニー）。その他、大口径タイプのMasterworksセット（24×16/14×10/16×16/18×16、メイプル/アフリカンマホガニー、7プライシェル）も使用しており、力強い音圧と豊かな低音を生み出している。 2009年頃からはReference Pureシリーズ（22×18/10×8/12×9/16×16/18×16、メイプル素材）の深胴タイプも取り入れ、より深みのある音色を表現。スネアは自身のシグネチャーモデルであるFree Floating Snare（14×6.5、ブラス製）を使用し、幅広いダイナミックレンジを実現している。 ツアーではMasters Maple Complete（22×18/10×8/12×9/16×16、メイプル）を主に使用し、スタジオではMasters Premium（同サイズ構成、BLACKSMITHフィニッシュ）も活用。様々なシチュエーションに合わせて使い分け、LUNA SEAのダイナミックなサウンドを支えている。

使用ドラムセット（シェル）機材表【LUNA SEA・真矢】

使用スネアドラムの種類と特徴【LUNA SEA・真矢】

真矢のメインスネアは2016年モデルのPearl製「PHX Maple 10ply Custom」(14×6.5インチ)で、REMO PowerStroke3 Coatedとの組み合わせによりバランスの良い音色を実現しています。2019年モデルの「PHX 12ply Custom」も同サイズ・同ヘッドで使用し、より芯のある音を追求。サブスネアとして「PHX Maple Custom」(13×6.5インチ)をREMO Emperor Coatedとともに使い分けています。 LUNA SEA復活後には木の温かみを生かした「Masterworks Tamo Ash」(14×5インチ)をREMO Coated Ambassadorとスターリングスナッピーで使用。対してヘビーな曲では金属製の「Free Floating Brass」(14×5インチ)にREMO Emperor Xを装着し、シャープな音を引き出しています。 また自身のシグネチャーモデル「MayaModel」(14×6.5インチ)はメイプル材にREMO Coated Ambassadorを組み合わせ、真矢独自のサウンドを表現しています。

使用スネアドラム機材表【LUNA SEA・真矢】

使用シンバルの構成と種類と特徴【LUNA SEA・真矢】

LUNA SEAの真矢氏はSABIAN製シンバルを愛用しています。ハイハットには14″のBCSを使用し、メインクラッシュには16″のAA Rockを配置。右側には18″のAAクラッシュを配し、メインライドには20″のAA Brilliantを使用することでブライトな音色を実現しています。効果音用として8″と10″のVault Splashを使い分け、さらに18″のAA Chinaと12″のMini Holy Chinaで多彩な表現を可能にしています。 特筆すべきは彼のシグネチャーモデル「SEA OF BLACK」で、19″と20″の2サイズ展開されています。これらはLUNA SEAのダイナミックなサウンドと真矢氏の繊細かつパワフルな演奏スタイルに最適化されており、ロック向けの明るく存在感のある音色特性を備えています。複数のシンバルを効果的に配置することで、彼特有の表現力豊かなドラミングを支えています。

使用シンバル機材表【LUNA SEA・真矢】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【LUNA SEA・真矢】

LUNA SEAのドラマー真矢は、Pearl製のハードウェアを愛用しています。特にDemon Driveダブルペダルはダイレクトプル方式を採用しており、繊細なフットワークと高速プレイを可能にしています。ハイハットスタンドにはフリクションレス機構を搭載したH-2000を使用し、滑らかな踏み心地を実現。スネアスタンドS-1030Dのドロップクラッチメカニズムは、素早いセッティング変更に貢献しています。 シンバルスタンドにはCymbal Kingを採用し、ライブでの高さ調整を容易にしています。タム周りではアイソレーション機構搭載のTH-1030IとスウィングタイプのSTH-1030Sを組み合わせ、音の分離と自由なポジショニングを確保。ラックにはDR-503を使用し、安定性と拡張性を両立させています。 座り心地を追求したD-3500ドラムスローンと、人間工学に基づいたPC-50チューニングキーも、長時間の演奏をサポートする重要なアイテムとなっています。

使用ペダル・ハードウェア機材表【LUNA SEA・真矢】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【LUNA SEA・真矢】

LUNA SEAのドラマー真矢は、Pearl製のハードウェアを愛用しています。特にDemon Driveダブルペダルはダイレクトプル方式を採用しており、繊細なフットワークと高速プレイを可能にしています。ハイハットスタンドにはフリクションレス機構を搭載したH-2000を使用し、滑らかな踏み心地を実現。スネアスタンドS-1030Dのドロップクラッチメカニズムは、素早いセッティング変更に貢献しています。 シンバルスタンドにはCymbal Kingを採用し、ライブでの高さ調整を容易にしています。タム周りではアイソレーション機構搭載のTH-1030IとスウィングタイプのSTH-1030Sを組み合わせ、音の分離と自由なポジショニングを確保。ラックにはDR-503を使用し、安定性と拡張性を両立させています。 座り心地を追求したD-3500ドラムスローンと、人間工学に基づいたPC-50チューニングキーも、長時間の演奏をサポートする重要なアイテムとなっています。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【LUNA SEA・真矢】

真矢のドラムセッティングは、そのパワフルなプレイスタイルを支える緻密なチューニングが特徴的です。スネアは打面を高め（約380Hz付近）、裏面をやや低め（320Hz前後）に調整し、ロックサウンドの芯を作り出しています。タムは各打面にムーンジェルを1〜2枚配置し、不要な倍音を抑制。特にフロアタムは打面よりも裏面を若干きつめに張ることで、パワーのある低域を保ちながら明瞭なアタックを実現しています。

レコーディング時のミックス処理では、スネアには2-5kHz帯域を+3dB程度ブーストしてアタック感を強調し、200Hz付近に軽いノッチフィルターをかけて箱鳴りを抑制。キックには60Hz付近を盛り上げつつ、4kHz付近もわずかに持ち上げてビーターのアタックを際立たせます。コンプレッサーはスネアに比率4:1、アタックタイム5ms程度の設定で適用し、ゲートはシンバルのブリードを防ぐために各タムに使用されています。

ライブとレコーディングでは異なるアプローチを採用しており、ライブではアタック感と存在感を重視。スネアは打面テンションを若干高めに設定し、フロントオブハウスでは200-250Hzを少し削ってマスキングを防ぎます。一方レコーディングでは、より繊細なダイナミクスを活かすため、タムのミュートを最小限に抑え、楽曲に応じて残響の長さを調整。「I for You」などのバラード曲ではルームマイクを積極的に使い、ナチュラルな空間感を大切にしています。

比較的安価に音を近づける機材【LUNA SEA・真矢】

真矢サウンドの核心はパールのマスターズシリーズとZildjian Aカスタムにありますが、予算を抑えるならパールのデカデントシリーズやエクスポートシリーズが入門機として最適です。特にスネアはパールのセンシティブシリーズ（6.5インチデプス）を選べば、あの芯のある抜けの良いサウンドに近づけます。ドラムヘッドはRemoのコーテッドアンバサダーを使用すれば、真矢のタイトで抜けの良い音作りの第一歩となるでしょう。

シンバルはZildjian Aカスタムの代わりにZildjian Sファミリーを選ぶことで、コストを抑えつつ明るく洗練された音色を得られます。特にクラッシュは16インチと18インチの組み合わせがバランス良く、真矢のダイナミックな演奏スタイルを表現するのに役立ちます。ハイハットもSシリーズの14インチを選べば、クリアでシャープな切れ味のあるサウンドに近づけるでしょう。

真矢はツインペダルを使用していますが、まずはパールのデモナトールP-930やP-530シリーズから始めるのがおすすめです。真矢のトリガー使用によるサウンド作りは、入門者には複雑ですが、Roland TM-1などの小型トリガーモジュールを導入すれば、基本的な電子音の融合を試すことができます。EQでミッドレンジを少し持ち上げ、アタック感を強調すれば、より真矢サウンドに近づくでしょう。

比較的安価に音を近づける機材表【LUNA SEA・真矢】

ライブセットアップについて【LUNA SEA・真矢】

LUNA SEAの真矢はシンメトリーなドラムセットアップが特徴的です。ツインバスドラムに加え、フロアタムやラックタムを左右対称に配置することで、パフォーマンスの視覚的効果を高めています。多彩なシンバル群も左右バランスよく配置され、立ち上がっての演奏時にも動きやすいレイアウトになっています。

マイキングはオーバーヘッドマイクをX/Y方式で配置し、各ドラムパーツに個別マイクを設置するスタイルが基本です。特にスネアとバスドラムには複数のマイクを使用し、繊細かつパワフルなサウンドを実現。ライブではPAエンジニアとの緻密な連携により、バンドサウンド全体の中でドラムが埋もれないよう調整されています。

代表的なライブ映像ではスローナンバーからハードなロックナンバーまでの表情の変化が見どころです。「MOTHER」などの曲では繊細なブラシワークから、「BELIEVE」などのハードな曲ではダイナミックなフットワークを駆使したツインバスドラムの疾走感あふれる演奏を展開。立ち上がっての演奏や客席とのコール＆レスポンスも真矢の真骨頂となっています。

総括まとめ【LUNA SEA・真矢】

真矢のドラミングの核心は、繊細さと爆発力を併せ持つダイナミクスの幅広さにある。歯切れの良いハイハットワークと緻密なフットワークで生み出される独特のグルーヴ感は、LUNA SEAのダークで妖艶な世界観を下支えし、彼のフィル回しや間の取り方は楽曲の展開を劇的に演出する重要な要素となっている。

真矢サウンドの再現には、Pearl Reference シリーズに代表される深めのシェルと、大口径バスドラム（24インチ）の組み合わせが鍵となる。スネアは芯のある中音域と粒立ちの良い響きが特徴的で、シンバルはPaisteの透明感のある伸びやかなサウンドが彼の繊細なニュアンスを表現するのに欠かせない。

しかし真矢は「ドラムの技術は機材ではなく人間性で決まる」という考えを持ち、楽器への愛情と理解を深めることの大切さを説く。彼のドラミングの本質は、単なる機材選びではなく、楽曲の世界観を理解し感情を込めて表現する姿勢、そして研ぎ澄まされた感性と確かな技術力にある。

本記事参照サイト【LUNA SEA・真矢】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• Pearl Music (Manufacturer)
• JTEKT Official Story
• Natalie Music (Media)
• Pearl Music News