【THE ALFEE・長谷川浩二（サポート）】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

【長谷川浩二（サポート）】THE ALFEE 始めに

長谷川浩二（通称：KOZY）は、THE ALFEEのサポートドラマーとして長年活躍しているミュージシャンです。1983年から高見沢俊彦、桜井賢、坂崎幸之助の3人組ロックバンドTHE ALFEEのサポートを40年以上務め、バンドの重要な一員として認識されています。

緻密なタイム感と安定感のある演奏が特徴で、THE ALFEEの壮大なロックサウンドを下支えしています。テクニカルかつダイナミックな演奏スタイルで、バンドの楽曲に最適なグルーヴを提供し続けてきました。特に「星空のディスタンス」や「メリーアン」などの代表曲では、洗練されたリズムワークが曲の世界観を完成させています。

KOZYの確かな技術と豊かな音楽性は、THE ALFEEのプログレッシブな要素を含む壮大なロックから繊細なバラードまで、幅広い楽曲に対応する柔軟性を持っています。長年のキャリアを通じて培った経験と感性で、バンドのサウンドに欠かせない存在となっています。

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使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【THE ALFEE・長谷川浩二（サポート）】

THE ALFEEのサポートドラマーとして知られる長谷川浩二は、主にPearlのドラムセットを愛用しています。70〜80年代から「Masters Maple Complete」(22×16/10×7,10×8/12×9/14×14/16×16)をベーシックセットとして使用。メイプル材のウォームなサウンドが特徴です。 ライブやレコーディングでは「MASTERS CUSTOM」(22×16/10×8/12×9/14×12/16×14)を使い分け、音楽性に合わせた表現を追求しています。パワフルなサウンドを求める場面では「Music City Custom Solid」(22×18/10×7/12×8/16×16)を活用し、その迫力ある音量感は大規模なライブで力を発揮します。 繊細な演奏が求められる楽曲では「Reference Pure」(22×18/10×7/12×8/16×16)を選択。メイプル材の持つ抜けの良さと温かみのあるトーンが特徴です。また「Music City Custom Hybrid Exotic」(22×18/10×7/12×8/14×14/16×16)ではメイプルとマホガニーのハイブリッド構造により、多彩な音色表現を可能にしています。長谷川は楽曲の世界観に合わせ、これらのドラムセットを巧みに使い分けています。

使用ドラムセット（シェル）機材表【THE ALFEE・長谷川浩二（サポート）】

使用スネアドラムの種類と特徴【THE ALFEE・長谷川浩二（サポート）】

長谷川浩二氏は、THE ALFEEのサポートドラマーとして活躍する中で、多彩なスネアドラムを使い分けています。メインとして愛用するのは「Ludwig Black Beauty」(14×6.5インチ)で、ブラスシェルの深い響きとコーテッドヘッド、20本のスナッピーによる豊かなアタック感が特徴です。また「Canopus Black Brass Shell Snare」(14×5.5インチ)は深みのある音色を持ち、「Canopus Type-R」はメイプルシェルながら硬質で力強い音を実現しています。さらに「TOMS Brass Snare」は中低音の豊かな響きが魅力で、「Mastercraft #1411」はメイプルシェルと24本のスナッピーによる暖かみのある音色が特徴です。彼はメタルとウッドを場面によって使い分け、曲想に合わせた繊細な音作りを実現しています。

使用スネアドラム機材表【THE ALFEE・長谷川浩二（サポート）】

使用シンバルの構成と種類と特徴【THE ALFEE・長谷川浩二（サポート）】

THE ALFEEのサポートドラマーとして活躍する長谷川浩二氏は、Zildjianシンバルを愛用しています。メインセットアップではKシリーズを中心に構成しており、14″のK Zildjianハイハット（トップは薄め）をリズムの要として使用。クラッシュは16″のK Customを左側に、17″のK Custom Darkを右側メインに、さらに18″のK Customを右側に配置し、多彩な音色表現を可能にしています。 バックに回るリズムでは20″のK Zildjianライドを使用し、独特の温かみとダークな音色を生み出しています。また、エフェクト用として18″のOriental China Trashを配置。アクセント用には10″のK Custom Darkスプラッシュと、クイックアクセント用に8″のA Customスプラッシュを使い分け、繊細な表現力を実現しています。このバランスの取れたセッティングは、THE ALFEEのドラマティックな楽曲展開を支える重要な要素となっています。

使用シンバル機材表【THE ALFEE・長谷川浩二（サポート）】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【THE ALFEE・長谷川浩二（サポート）】

長谷川浩二はTHE ALFEEのサポートドラマーとして活躍する中で、確かな演奏を支えるハードウェア選びにこだわりを見せています。キックではDW 5000 Acceleratorをツインペダル設定で使用し、迅速なレスポンスと安定したアタックを実現。ハイハットにはDW 5000 Turboの3本足タイプを採用し、激しいプレイでも揺るがない安定感を確保しています。 シンバルスタンドはDW 9000シリーズを複数配置し、YAMAHAのSS-950スネアスタンドと組み合わせることでバランスの取れたセッティングを構築。タムホルダーにもDW 9000シリーズを使い、確実な固定力で音色の安定を図っています。 長時間のライブでも快適なプレイを可能にするTAMA 1st Chairのドラムスローンや、DW 9000ブームスタンド、大規模セットアップ用のTAMA Roadproラックを組み合わせ、プロフェッショナルな演奏環境を整えています。

使用ペダル・ハードウェア機材表【THE ALFEE・長谷川浩二（サポート）】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【THE ALFEE・長谷川浩二（サポート）】

長谷川浩二はTHE ALFEEのサポートドラマーとして活躍する中で、確かな演奏を支えるハードウェア選びにこだわりを見せています。キックではDW 5000 Acceleratorをツインペダル設定で使用し、迅速なレスポンスと安定したアタックを実現。ハイハットにはDW 5000 Turboの3本足タイプを採用し、激しいプレイでも揺るがない安定感を確保しています。 シンバルスタンドはDW 9000シリーズを複数配置し、YAMAHAのSS-950スネアスタンドと組み合わせることでバランスの取れたセッティングを構築。タムホルダーにもDW 9000シリーズを使い、確実な固定力で音色の安定を図っています。 長時間のライブでも快適なプレイを可能にするTAMA 1st Chairのドラムスローンや、DW 9000ブームスタンド、大規模セットアップ用のTAMA Roadproラックを組み合わせ、プロフェッショナルな演奏環境を整えています。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【THE ALFEE・長谷川浩二（サポート）】

長谷川浩二は打面を比較的高めに張り、裏面はやや緩めに調整することで、明瞭なアタックと適度な低域を両立させています。スネアではパワーロックに加え、ムーンジェルを1〜2個使用し、不要な倍音を抑制。バラードでは打面にタオルを置き、ドライなサウンドを作り出します。タムは打面のみにコーテッドヘッドを使用し、裏面はクリアヘッドで低域の豊かさを確保。特にフロアタムは80-100Hzの低域を強調するチューニングで、THE ALFEEのロック色の強い曲で存在感を放ちます。

ミックスではスネアに対して、200Hz付近をブーストして芯の強さを出し、3-5kHzを強調してアタックを際立たせています。ハイハットは10kHz以上をブーストし、定位は左右30%程度に設定。キックは60-80Hzの低域と4kHz付近のアタック音をブースト、ゲートはアタック10ms、リリース80ms程度に設定して不要な鳴りを抑制。コンプレッサーはスネアに4:1程度、キックには6:1の比率で適用し、アタックとパンチを保持しつつサステインをコントロールしています。

ライブではアタック音を重視し、残響を抑えるためミュートを多用。特にスタジアム公演では反射音が多いため、スネアにはO-リングとムーンジェルを併用し、明瞭さを確保しています。一方レコーディングでは、曲調に応じて残響も音楽的要素として活用し、ルームマイクを効果的に使用。「メカニカルドラマー」という異名を持つ長谷川は、緻密なチューニングと卓越したコントロール技術で、THE ALFEEの壮大なサウンドを支える音作りを実現しています。

比較的安価に音を近づける機材【THE ALFEE・長谷川浩二（サポート）】

THE ALFEEのサポートドラマーとして知られる長谷川浩二のパワフルなサウンドを手頃な価格で再現するには、バーチシェルのミディアムサイズドラムセットがおすすめです。Pearl Export EXXやTama Imperialstarなどの中級機種に、Evans G2クリアのヘッドを組み合わせれば、彼の太くクリアなトーンに近づけるでしょう。スネアは真鍮製の14×5.5インチモデル（Pearl Sensitone Brassなど）が彼のパンチと存在感を表現できます。

シンバル選びでは、ブライトでパワフルな特性を持つZildjian A CustomやSabian AAXシリーズの中から、ミディアムウェイトのクラッシュとミディアム・ヘヴィライドを選ぶと良いでしょう。彼の特徴的なシンバルワークを再現するには、少なくとも18インチと16インチのクラッシュ2枚と20インチのライドがあると理想的です。予算が限られている場合は、まずは質の良いハイハットとクラッシュから揃えていくことをお勧めします。

ペダルは長谷川氏のパワフルなキックドラムの音を再現するために、中級クラスのツインペダル（Tama Iron CobraやPearl P-930など）が最適です。セッティングではテンションを若干強めに調整し、ビーターはプラスチックかウッドタイプを選びましょう。さらに本格的なサウンドを求めるなら、ドラム内部にマイクを設置できるシステムや、シンプルなトリガーを追加することで、ライブでの迫力ある音作りに近づけることができます。

比較的安価に音を近づける機材表【THE ALFEE・長谷川浩二（サポート）】

ライブセットアップについて【THE ALFEE・長谷川浩二（サポート）】

THE ALFEEのサポートドラマーを務める長谷川浩二は、洗練されたドラムセットアップが特徴的です。大型のTAMAドラムをベースにしたセットを中心に構え、オーバーヘッドマイクに加えてタム、スネア、バスドラムにそれぞれ独立したマイクを配置し、繊細かつパワフルなサウンドを実現しています。ステージでは高めの位置にセットされたドラムセットから、バンドメンバー全体を見渡せるポジションを確保しています。

マイキングにおいては特にスネアドラムに対する配慮が細やかで、トップとボトムの両方にマイクを設置し、ヒットの強弱によるニュアンスを逃さないセッティングを採用。シンバルに関しても複数の高性能マイクでキャプチャし、豊かな倍音を活かした音作りを重視しています。このセットアップがTHE ALFEEの壮大なロックサウンドを支える土台となっています。

長谷川のプレイスタイルが顕著に現れるライブ映像としては、40周年記念公演でのソロパートが見どころです。両手両足を駆使したダイナミックなフットワークと緻密なスティックコントロールが堪能できます。また、高速16ビートとタイトなフィルインの連続が特徴の「星空のディスタンス」におけるパフォーマンスも、彼の卓越した技術と表現力を示す好例として注目に値します。

総括まとめ【THE ALFEE・長谷川浩二（サポート）】

長谷川浩二の音作りの核は、THE ALFEEのメロディアスな楽曲を支える繊細かつ力強いグルーヴにある。安定したタイムキープと抜群のダイナミクスコントロールで、ロックからバラードまで幅広い表現力を持ち、日本を代表するセッションドラマーとして40年以上のキャリアを築いてきた。

彼のサウンドを再現するポイントは、丁寧に調整されたドラムセット、特にスネアの微妙なチューニングにある。よく鳴らした打面と、程よく締めたボトムヘッドの組み合わせで芯のある音色を実現。また、繊細なニュアンスを表現できるシンバルの選択と、スティックワークによる多彩な表情づけが彼の特徴だ。

長谷川は機材に依存しすぎない姿勢を貫き、どんな環境でも自分らしい音を出せる技術を重視している。基本に忠実でありながら常に進化を続けるプレイスタイルは、楽曲への深い理解と長年の経験から生まれたもの。彼の哲学は「音楽に寄り添うドラミング」であり、それが多くのミュージシャンから信頼される理由となっている。

本記事参照サイト【THE ALFEE・長谷川浩二（サポート）】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• Drums Magazine – 長谷川浩二 40th Anniversary Special Site
• Wikipedia – 長谷川浩二
• Drums Magazine – 40th Anniversary Kozy Hasegawa
• Drummer Japan – 長谷川浩二