【Mrs. GREEN APPLE・山中綾華】風ドラムサウンドの作り方＋使用機材セッティングまとめ｜セット・スネア・シンバル・ペダル

【山中綾華】Mrs. GREEN APPLE 始めに

Mrs. GREEN APPLEのドラマー山中綾華は、パワフルかつしなやかなドラミングで注目を集めています。彼女の特徴的なプレイスタイルは、シンプルな中にも緻密なフレージングが光り、バンドのポップロックサウンドを力強く支えています。

繊細な表現力と安定したリズムキープが持ち味で、「StaRt」や「インフェルノ」といった楽曲では、バンドのダイナミックな展開を絶妙なグルーヴ感で演出。またティンバレスを使用したラテンフレーズなど、多彩な表現も魅力です。

メジャーデビュー曲「Speaking」のキレのあるリズムから、感情豊かな表現が求められる「ダンスホール」まで、山中のドラミングはMrs. GREEN APPLEのポップでありながら実験的な音楽性を形作る重要な要素となっています。そのしなやかな女性らしいタッチと力強いビートのコントラストは、バンドのサウンドに欠かせない存在感を放っています。

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使用ドラムセット（シェル）一覧と特徴【Mrs. GREEN APPLE・山中綾華】

Mrs. GREEN APPLEのドラマー山中綾華は、キャリアを通じて複数のドラムキットを使い分けています。現在のメインは、バーチ素材のYAMAHA Recording Customで、22″×18″のバスドラムに10″×8″、12″×9″のタム、16″×16″のフロアタムという構成です。このモデルは太く芯のある音が特徴です。 過去には、2017年頃にはメイプル素材のCanopus “R.F.M.” Seriesを使用し、22″×16″のバスドラム構成で明るく伸びのある音を活かしていました。また、DWのCustom Drum Kitも使用経験があり、20″×16″のバスドラムに12″×9″のタム、16″×16″のフロアタムという少し小ぶりな構成でタイトな音作りをしていました。 2015年頃は、Pearl Masters Maple Completeの特徴的な黒パールカラーのキットを使用。22″×18″のバスドラムにメイプル素材の温かみのある音色が、バンドの初期のサウンドに貢献していました。さらに初期には、TAMA Starclassicを使用しており、メイプル/バーチのハイブリッド構造で、バンドのライブパフォーマンスを支えていました。

使用ドラムセット（シェル）機材表【Mrs. GREEN APPLE・山中綾華】

使用スネアドラムの種類と特徴【Mrs. GREEN APPLE・山中綾華】

Mrs. GREEN APPLEのドラマー山中綾華は、曲調に合わせて複数のスネアを使い分けています。メインとして愛用しているTama Starphonic Brassは14×6.5インチのブラス製で、Remo Ambassador Coatedヘッドとクロームスナッピーの組み合わせにより深い響きとパワフルな音を実現。対照的に、Pearl Signature Seriesはカーボンスチール製14×5.5インチで、Evans G1 Coatedとスチールスナッピーによる高い解像度とキレのある音が特徴です。また、Canopus The Brass Snareも使用しており、14×6.5インチのブラス製に20本スナッピーを組み合わせることで太く芯のある音を出しています。繊細な表現が必要な曲では、TAMA Starphonic Bubingaのブビンガ材（14×6インチ）にEvans Genera HD Dryヘッドを組み合わせ、温かみのある低音を活かしています。

使用スネアドラム機材表【Mrs. GREEN APPLE・山中綾華】

使用シンバルの構成と種類と特徴【Mrs. GREEN APPLE・山中綾華】

Mrs. GREEN APPLEのドラマー山中綾華は、主にZildjianのシンバルをセットアップに採用しています。ハイハットには14″のKシリーズを使用し、アタックが強めで高音がクリアな特性を活かしたプレイを展開。クラッシュシンバルは複数のA Customシリーズを組み合わせ、16″と18″のモデルで明るくパワフルな音色を実現しています。さらにK Custom Hybridの17″と19″も取り入れ、中低域が豊かな複雑な音色と暗めのトーンで楽曲の表現力を高めています。ライドには20″のA Customを使い、クリアなピンポイントサウンドで繊細なフレーズを表現。また、エフェクト用として10″のA Custom Splashや18″のA Custom Chinaも配置し、多彩な音色のバリエーションを生み出しています。このバランスの取れたシンバル構成が、バンドのポップでありながら個性的なサウンドを支えています。

使用シンバル機材表【Mrs. GREEN APPLE・山中綾華】

使用ペダル・ハードウェアの構成と種類と特徴【Mrs. GREEN APPLE・山中綾華】

Mrs. GREEN APPLEのドラマー山中綾華は、Tamaの機材を愛用しています。キックには「Iron Cobra Twin Pedal」を採用し、正確なフットワークを実現。ソロ活動では「S.L.P. Classic Pedal」も使用し、軽快なレスポンスを活かした演奏をしています。ハイハットには「Speed Cobra 910」を選び、その軽量設計により素早いフットワークを可能にしています。シンバル周りは「Roadpro Cymbal Stand」で安定性を確保し、スネアには「Star Snare Stand」を使用して音抜けの良さを追求。長時間のライブでも疲れにくい「1st Chair Round Rider」のドラムスローンに座り、「MTH900AS」タムホルダーで自在な角度調整を行っています。これらTamaのハードウェア構成により、バンドの多彩な楽曲に対応する柔軟な演奏スタイルを支えています。

使用ペダル・ハードウェア機材表【Mrs. GREEN APPLE・山中綾華】

使用スローン（椅子）＆スティック種類と特徴【Mrs. GREEN APPLE・山中綾華】

Mrs. GREEN APPLEのドラマー山中綾華は、Tamaの機材を愛用しています。キックには「Iron Cobra Twin Pedal」を採用し、正確なフットワークを実現。ソロ活動では「S.L.P. Classic Pedal」も使用し、軽快なレスポンスを活かした演奏をしています。ハイハットには「Speed Cobra 910」を選び、その軽量設計により素早いフットワークを可能にしています。シンバル周りは「Roadpro Cymbal Stand」で安定性を確保し、スネアには「Star Snare Stand」を使用して音抜けの良さを追求。長時間のライブでも疲れにくい「1st Chair Round Rider」のドラムスローンに座り、「MTH900AS」タムホルダーで自在な角度調整を行っています。これらTamaのハードウェア構成により、バンドの多彩な楽曲に対応する柔軟な演奏スタイルを支えています。

チューニング・サウンドメイク・EQの工夫と特徴【Mrs. GREEN APPLE・山中綾華】

山中綾華は、バスドラムの打面を適度にタイトに調整しながらも、裏面をやや緩めに設定することでバランスの取れた低域の響きを実現しています。スネアには少量のムーンジェルを12時方向に貼り、必要に応じてリングミュートを併用して余分な倍音をコントロール。タムには打面のエッジ部分にテープを貼ることで、アタック感を保ちながらも適度な余韻を残す工夫が見られます。特にMrs. GREEN APPLEの「StaRt」などのアップテンポな曲では、この絶妙なミュート加減が効いています。

EQ処理においては、バスドラムは60Hz付近をわずかにブーストし、200-300Hz帯を少し削ることで箱鳴りを抑制。スネアは3-5kHz帯を強調してアタック感を出しつつ、400Hz周辺をカットして明瞭さを確保しています。ハイハットとシンバルは10kHz以上を適度に持ち上げることで抜けの良さを演出。コンプレッションはバスドラムとスネアにやや強めに、アタックタイムを短く設定して鋭いキック感を引き出しています。

レコーディングとライブでは異なるアプローチを採用しており、スタジオ収録では各マイクの位置や角度を細かく調整し、ゲートをやや強めに設定して分離感を重視。一方ライブでは、バスドラムのアタックと低域の厚みを両立させるためにEQを調整し、タムの残響をやや長めに設定することで、会場の空間に合わせたダイナミックな演奏を実現しています。これにより、スタジオとライブの両方で「ポップでありながらも芯の強い」山中綾華ならではのドラムサウンドが確立されています。

比較的安価に音を近づける機材【Mrs. GREEN APPLE・山中綾華】

山中綾華さんの特徴的なドラミングには、DWドラムの明るく抜けの良いサウンドが重要ですが、初心者でも手の届く代替品があります。パールのExportシリーズ（5〜8万円程度）に、少し明るめのエバンスのコーテッドヘッドを組み合わせることで、コストを抑えつつ近い音作りができるでしょう。スネアはPearlのSensitone（3万円前後）がコスパよく、山中さん愛用のDWのような芯のある音に近づけられます。

シンバルはZildjian Aカスタムを使用している山中さんのサウンドに近づけるなら、同じZildjianでもお手頃なZBTシリーズ（1〜2万円）から始めるのがおすすめです。特にクラッシュシンバルは音色の特徴が出やすいパーツなので、まずは16インチのミディアムクラッシュから揃えると良いでしょう。ハイハットもZBTシリーズの14インチがコスパに優れており、明るく切れのある音を出せます。

ペダルに関しては、山中さんはDWの9000シリーズを使用していますが、入門〜中級者なら同じDWの3000シリーズ（1万円台）で十分です。もしくはTAMAのIron Cobra 200（1万円程度）も滑らかな踏み心地で代替できます。セッティングでは、タムをやや高め、フロアタムを低めにセットし、シンバルは比較的高い位置に配置すると山中さんのプレイスタイルに近づけやすくなるでしょう。

比較的安価に音を近づける機材表【Mrs. GREEN APPLE・山中綾華】

ライブセットアップについて【Mrs. GREEN APPLE・山中綾華】

山中綾華のステージ配置は、Mrs. GREEN APPLE結成時から比較的コンパクトなセットアップを基本としている。バスドラム、スネア、フロアタム、ラックタムの基本構成に、ハイハットとクラッシュ、ライドシンバルを2〜3枚配置するスタイルが特徴的。ステージ後方中央に位置することが多く、大井賢太郎(Gt)と若井滉斗(Key)の間からメインボーカルの大森元貴を見守る形になっている。

マイクセッティングはオーバーヘッドを中心に、バスドラム、スネアには専用マイクを設置。各タムにも個別にマイクを配置し、繊細なニュアンスを逃さないセッティングが特徴。ライブでは本人用のモニターも効果的に配置され、バンドメンバー間の一体感を生み出している。

代表的なライブ映像では、「In the Morning」や「青と夏」などのパフォーマンスが見どころ。特に「青と夏」では16分音符を中心とした正確なハイハットワークと安定したグルーヴ感が印象的。また「ロマンチシズム」など疾走感のある楽曲でのドラミングは、女性ドラマーとしての実力と存在感を十分に示している。メンバーとの息の合ったアンサンブルと同時に、時折見せる表情豊かなプレイスタイルもファンには人気の要素となっている。

総括まとめ【Mrs. GREEN APPLE・山中綾華】

山中綾華のドラミングはMrs. GREEN APPLEのポップでありながら複雑なリズムパターンを支える要。彼女のタイトかつダイナミックなプレイスタイルは、バンドのキャッチーな楽曲に芯のある力強さを与え、特にジャズやファンクの要素を取り入れたフレーズで楽曲に深みを加えている。

機材面では、Pearl製ドラムセットを基本に、明るく抜けの良いスネアサウンドを重視。シンバルはZildjianを愛用しており、特にライドシンバルでのアクセント使いが特徴的。ライブでのサウンドを再現するには、彼女のクリアでコントロールされたタッチと緩急のあるダイナミクスの表現が鍵となる。

山中はテクニカルな面だけでなく、楽曲への寄り添い方も大切にしている。「機材より大切なのは音楽への姿勢」という考えのもと、常に楽曲の世界観を表現することを優先。派手なプレイよりも、バンドサウンドに溶け込みつつも個性を発揮する、バランス感覚に優れたドラマーとしての姿勢が彼女の真骨頂である。

本記事参照サイト【Mrs. GREEN APPLE・山中綾華】

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